皐月賞【12年】展望 part2 | 一歩深く競馬を考えてみるブログ

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『母系に一流の欧州的スタミナが必要』

▼レース質 スタミナ&瞬発力

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引き続き、皐月賞の展望です。
前回では皐月賞の最大のポイントとなる、母系の欧州的スタミナの重要度を述べました。
キーワードは「母系に欧州12FのGIを勝った馬の血」でした。

今回はそのキーワードに該当する有力馬(ワールドエース・コスモオオゾラ・アダムスピーク)について、1頭ずつ掘り下げて行きます。

ワールドエース(ディープインパクト×Acatenango)

母父Acatenangoは80年代ドイツ最強馬で、独ダービーなど12FのGIを6勝した。
日本では馴染みの薄いドイツ血統ですが、Acatenangoは産駒のLandoが95年ジャパンCを勝っていて、10年に3着したエイシンフラッシュの母父Platiniと同じSurumu産駒。
また、母マンデラの半弟ManduroがGIを3勝していて、世界的良血と言えます。
ということで血統的にはかなり適性が高そうで、欠点は見当たりません。
不安材料は追い込み一辺倒という脚質で、皐月賞は前が相当速くならない限り後方一気というのは厳しいです。
ある程度の位置で競馬をする器用さが必要なレースで、差し損ねる可能性は十分にありそう。


コスモオオゾラ(ロージズインメイ×コマンダーインチーフ)

母父コマンダーインチーフは愛・英ダービーを制しており、トライアンフマーチ・メイショウサムソンの母父ダンシングブレーヴ産駒で、欧州的スタミナとしては文句なし。
また、母系にMachiavellianの血を持っていて、Haloのクロスがあるのはヴィクトワールピサと同じ。
共同通信杯では瞬発力負けし、弥生賞でパフォーマンスを上げている点から血統通り小回りのある程度スタミナが要求されるレースを最も得意としそうです。
ただ、前走の弥生賞は内しか来ない馬場や展開も向いたのは事実で、前走以上のパフォーマンスを要求するのは酷な気がします。
ただ、器用な馬ではあるので着に食い込む可能性は十分にあり、内枠に入ればおもしろそうです。


アダムスピーク(ディープインパクト×シングスピール)

母父シングスピールはコロネーションCを制し、欧州以外でもジャパンC・カナダ国際Sを勝つなど世界各地で活躍した名馬。
母父サドラーズウェルズ系はアンライバルドの好走歴があり、欧州的スタミナとしては充分。
ラジオNIKKEI杯では内から瞬発力を使うセンスの良さを見せていて、今回も内枠が欲しい所です。
ワールドエースには器用さ、コスモオオゾラには瞬発力で勝っていて、3頭の中では最も有力だと考えます。


以上、有力馬でキーワードにした血を持つ馬についてでした。

◎次に少々穴っぽい所から注目馬をピックアップします。


ベールドインパクト(ディープインパクト×ドクターデヴィアス)

母父ドクターデヴィアスはクラリオン系で英ダービーを勝ち、愛ダービーでも2着に入った。
クラリオン系は過去皐月賞で目立った好走歴はありませんが、スタミナに優れているが瞬発力には乏しく、スタミナを発揮できる皐月賞では有効な血と判断します。
理想は厳しいペースで上がりがかかる流れなることでしょう。


アーデント(ディープインパクト×kaldoun)

母父Kaldounはトニービンで複数好走馬が出ているグレイソヴリン系、母母父Simply Greatはネヴァーベンド系とGI勝ちは無いものの、血統的にはスタミナ満点で魅力充分です。
更に母母母父もスタミナに優れたクラリオン系で、クラシックなら間違いなく皐月賞といった血統です。



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