皐月賞【12年】 | 一歩深く競馬を考えてみるブログ

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血統から見出すコース適性を分析し、尚且つラップ傾向を加味した予想をしています。

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『母系に一流の欧州的スタミナが必要』

▼レース質 スタミナ&瞬発力

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◎アダムスピーク(ディープインパクト×シングスピール)

キーワードにした「母系に欧州12FのGIを勝った馬の血」を母父シングスピールで満たしており、サドラーズウェルズ系の血を持つ馬もアンライバルド・ヴィクトリー・メイショウサムソンと多数優勝馬を出しています。
前走の弥生賞は8着と惨敗していますが、外枠から馬群に包まれてしまう厳しい競馬を経験できたことは寧ろプラスで、皐月賞とは違い中盤のラップが緩み更に内しか伸びない馬場という条件を勝ってしまうよりは負けた方が良かったと思っています。
馬場も土曜に雨が降り渋った馬場での開催が濃厚で、今開催の中山は内から回復する傾向があり、ラジオNIKKEI杯で内から瞬発力を使った当馬には最高の枠が引けました。
近年では10年が唯一渋った馬場でしたが、この時に勝ったヴィクトワールピサは内から抜け出して勝つという今回アダムスピークが理想とする競馬でした。
そのヴィクトワールピサとはラジオNIKKEI杯を勝っていて、Haloのクロスを持っているという点が共通しています。
今トレンドになりつつあるHaloのクロスは今回の様なスタミナが要求されるレースにおいて、好位から一定の瞬発力を使って抜け出す能力に優れていると思います。
以上の様に血統・枠・馬場いずれもほぼ最高の条件が揃ったとみてよく、この馬の特集でも述べましたが、クラシックを狙うなら間違いなくここだと確信しています。


○ディープブリランテ(ディープインパクト×Loup Sauvage)

この馬は展望では取り上げずキーワードには該当していませんが、母系の総合力を評価しました。
母がネヴァーベンド系×ブランドフォード系で、母母父Akaradは2500mのサンクルー大賞を勝っていて、遡ればBustedの血が入っています。
Bustedの血をはヴィクトワールピサの母母父Bustinoの父であり、産駒に愛ダービー馬等多数輩出しています。
また上記で挙げたBustedとLyphardのクロスがあり、かなりのスタミナが補完されているとみていいと思います。
共同通信杯・スプリングSと折り合いに難しい面を見せていますが、今回はGIでメイショウカドマツ・ゼロスが逃げ宣言をしているようにペースが上がればスムーズに番手で折り合う可能性もあります。
前走では最後にバテたかもしれませんが、バテた後も簡単に下がる様な血統ではなく相当しぶとい印象で、小回りはあっていると思います。


▲アーデント(ディープインパクト×Kaldoun)

この馬もキーワードは満たしませんが母父グレイソヴリン系、母母父ネヴァーベンド系、母母母父クラリオン系と母系が欧州血統で埋め尽くされています。
弥生賞はペースが緩むマイラーでも対応できるレースで、1.2着馬の父がロージズインメイ・クロフネだったように欧州的スタミナ寄りスピードやダート要素が強いレースでした。
そのレースを馬場の恩恵があったにせよ3着は評価でき、皐月賞では1.2着馬と着順が入れ替わるとみます。
血統からも瞬発力が皆無な印象で、馬場が少しでも渋るのは歓迎です。


△ワールドエース(ディープインパクト×Acatenango)

母父Acatenangoでキーワードを満たします。
血統的には文句ないのですが問題は脚質で、当馬は後方から瞬発力を使い差し切るのがパターンを戦法とし、皐月賞にあまり向くとは思えません。
話題のドイツ血統ですが、現時点で日本で実績が出ているのもダービーを勝ったエイシンフラッシュ、オークス2着のピュアブリーゼ、Acatenango産駒でジャパンCを勝ったLandoと全て東京2400mでの物で、広いコースで瞬発力を使うレースがいいと思います。
この馬の展望で述べましたが、私のダービーの最有力候補です。


△ベールドインパクト(ディープインパクト×ドクターデヴィアス)

母父ドクターデヴィアスはクラリオン系で、英ダービーの勝ち馬。
血統からは瞬発力に乏しくスタミナに優れていて、重たい馬場も上手いはずです。
一発があるとしたらこの様な舞台でしょう。


△コスモオオゾラ(ロージズインメイ×コマンダーインチーフ)

母父コマンダーインチーフはキーワードを満たしていて、母系にMachiavellianを持ちHaloクロスがあるのはヴィクトワールピサと同じです。
ただ父ローズジズインメイでクラシックに必要なスタミナ面では不安があり、器用に立ち回りたい当馬には外枠は苦しいです。
前走よりパフォーマンス向上を求めるのは酷で、3着に入れば上出来かと思います。


△マイネルロブスト(ゼンノエルシド×メジロライアン)

父がCaerleon~Nijinskyのゼンノエルシドで、この父系はサンツェッペリンが15番人気2着と激走しています。
また京成杯連対→スプリングS惨敗で人気落ちという点も似ていて、器用な馬ですので展開一つかと思います。


△グランデッツァ(アグネスタキオン×Marju)

1番人気ですがキーワードを満たさず母父・母母父がマイルGIの勝ち馬で、半姉マルセリーナも桜花賞を勝ちその後マイル路線で復活しており、個人的にはマイラーの可能性が高いとみています。
淡泊なアグネスタキオン産駒には外枠はプラスで、前走の様に捲る様な展開になれば可能性があるかと思います。



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