アーデント | 一歩深く競馬を考えてみるブログ

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血統から見出すコース適性を分析し、尚且つラップ傾向を加味した予想をしています。

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 一通り目ぼしい重賞勝ち馬は終わりましたので、ここからは少々穴馬っぽいところに手を伸ばします。
ということで、2012年クラシック有力馬展望第12弾は弥生賞3着のアーデントです。

アーデント(ディープインパクト×Kaldoun)
        ~サンデーサイレンス系×カロ系~

①母父kaldoun
父ディープインパクトは何度もこの記事にも登場する様な歴史的名馬で説明は不要。
母父Kaldounはグレイソヴリン系のCaro産駒で、現役時代は5勝したものの重賞では4度3着以内に入りながら勝ち星を挙げることは出来なかった。
フランスで種牡馬入り後はリーディングサイアーにも輝き、自身が叶えられなかった重賞勝ちはもちろんのこと、G1勝ちも産駒によって叶えられた。
BMSとしては秋華賞を勝ち3歳牝馬ながらジャパンCに挑戦しSingspielの2着に検討したファビラスラフインを輩出している。
フランスで繁殖している血統で、日本には産駒が輸入されているもののまだまだ馴染みのない血統だ。

②欧州血統で埋め尽くされた母系
当馬は母父グレイソヴリン系、母母父ミルリーフ系、母母母父クラリオン系と欧州スタミナ血統で埋め尽くされている、
半姉ラフォルジュルネも500万→1000万→1600万を小倉の牡馬混合戦を3連勝したように、スタミナの裏付けは確かなものがある。

③ダービー馬に同系配合
サンデーサイレンス系×カロ系の代表産駒といえば95年のダービー馬タヤスツヨシ。
タヤスツヨシは皐月賞ではジェニュインの2着と惜敗したが、ダービーではジェニィンを下しサンデーサイレンスに初のダービー優勝をもたらした。


○結論○
この馬の注目すべき点は何と言っても母系のスタミナで、ここまでスタミナ血統で埋め尽くされている母系も珍しい。
スタミナ面は文句ないだろうが、逆に近年重要度を増す瞬発力勝負では分が悪くなる可能性が高いだろう

①皐月賞 判定A
クラシックでの最大のチャンスはここだろう。
欧州的スタミナは恐らく有力馬に入っても随一で、血統的適性としては非常に高い。
後はこの馬の能力と馬場次第といったところ。

②ダービー 判定B
同系配合のタヤスツヨシがダービーを制しているのは心強いが、あの時代とはかなりダービーのレース質が異なってきている印象。
エイシンフラッシュの時の様な瞬発力勝負は最悪だ。

③菊花賞 判定B
スタミナは確かなものがあるが、長距離で使うスタミナとはちょっと違うタイプだろう。
2000m前後の欧州的スタミナが必要なレースがベスト条件な印象で、ステイヤーではない気がする。


ということで、アーデントは皐月賞でかなり期待をしています。
今年のクラシック路線はなかなかレベルが高く混戦な印象で、適性次第で着順が大きく入れ替わりそうです。




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