京都記念(12年) | 一歩深く競馬を考えてみるブログ

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血統から見出すコース適性を分析し、尚且つラップ傾向を加味した予想をしています。

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『京都芝中距離重賞に変化が!?』

▼レース質 瞬発力&スタミナ

◎トレイルブレイザー(ゼンノロブロイ×フォーティナイナー)

展望で書いたように、京都記念はここ2年レース上がりが34秒台を記録しているように、スタミナ要素が薄れ瞬発力要素が強くなっています。
距離は2400mと違いますが日経新春杯も同様の傾向が見られ、この両レースで活躍が目立つのがトゥザグローリー・ルーラーシップ・ローズキングダムを出したキングカメハメハです。
更に今年の日経新春杯2着したダノンバラードは母父ミスプロ系で、スローペースでの好走が光ります。
当馬は母父Mr.Prospector系、更にMr.Prospectorの4×3のクロスを持っており、スローで瞬発力要素が増すレースに向いています。
母母父Nijinskyでサンデーサイレンス系との組み合わせはブエナビスタ・アドマイヤオーラ・シルクフェイマスと同じです。
京都コースも烏丸S・古都Sで11秒台のラップでなだれ込むレースで高いパフォーマンスをしていて、この点も期待できます。
相手は強いですが、スタミナ要素が薄い舞台ならチャンスがあるとみます。


○トーセンラー(ディープインパクト×Lycius)

本命馬同様、サンデーサイレンス系×ミスタープロスペクター系の配合です。
ディープインパクト×ミスプロ系は33秒台の脚を武器にするタイプが多いですが、当馬はLyphardのクロスで瞬発力が弱まり、500万条件を苦戦した理由となっていました。
逆に高いパフォーマンスをした菊花賞では適度な瞬発力が功を奏した感じです。
G1ではワンパンチ足りない印象を受けますが、スローからの早め抜け出しの競馬が出来ればチャンスがありそうです。


▲ウインバリアシオン(ハーツクライ×Storm Bird)

母がストームバード系×ダマスカス系とダート要素が非常に強く、血統面からは芝中距離重賞で印を打つにはいつも疑問を感じています。
兄妹も地方で数勝した程度の馬ばかりで、血統的解釈が非常に難しいです。
ですが、青葉賞以降追い込みに脚質転換してから安定した成績を残していて、この条件ならクリアしそうです。
不安点は本当のスタミナ勝負をまだ経験しておらず、昨年の天皇賞(春)の様なレースになるとスタミナ不足を露呈しそうですが、瞬発力要素が強まってきている当レースなら印は回さざるを得ません。


△ダークシャドウ、ヒルノダムール