京都記念(12年)展望 | 一歩深く競馬を考えてみるブログ

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血統から見出すコース適性を分析し、尚且つラップ傾向を加味した予想をしています。

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『京都芝中距離重賞に変化が!?』

▼レース質 瞬発力&スタミナ

 近年の京都芝中距離重賞はレース質に変化が見られます。
というのも、日経新春杯同様、速い上がりが求められるケースが目立つようになっています。

①瞬発力重視のラップ
11年 12.6 - 11.3 - 13.2 - 12.5 - 12.2 - 12.9 - 12.4 - 12.0 - 12.0 - 11.2 - 11.6       
10年 
12.7 - 11.2 - 12.6 - 13.1 - 12.6 - 13.0 - 12.9 - 11.9 - 11.7 - 11.4 - 11.3

②持続力・スタミナ重視のラップ
09年 12.4 - 11.3 - 12.4 - 12.1 - 12.5 - 12.9 - 12.8 - 12.2 - 11.9 - 11.4 - 12.7
08年 12.9 - 11.3 - 12.5 - 12.4 - 12.6 - 12.6 - 12.3 - 11.7 - 11.3 - 11.9 - 12.1
07年 
13.1 - 12.1 - 13.4 - 12.6 - 12.5 - 13.1 - 12.8 - 12.0 - 11.6 - 11.4 - 12.6
06年 
12.9 - 10.9 - 12.6 - 12.8 - 12.3 - 12.1 - 12.0 - 11.9 - 11.5 - 11.6 - 12.9
05年 
12.9 - 11.5 - 12.6 - 12.6 - 12.5 - 12.8 - 12.6 - 12.0 - 12.1 - 11.7 - 12.4
04年 
12.9 - 11.3 - 12.4 - 12.3 - 12.4 - 12.5 - 12.3 - 11.5 - 11.4 - 11.6 - 12.2
03年 
13.2 - 11.3 - 13.3 - 12.8 - 12.8 - 12.8 - 12.4 - 12.1 - 11.8 - 11.8 - 12.2

比較すると一目瞭然で、ここ2年はラスト3Fで12秒台後半のラップが記録されることが無く、11秒台のラップが続き瞬発力が要求されています。
一方、03年~09年はラスト1Fでラップが落ち、残り200mで踏ん張るスタミナが要求されています。
日経新春杯も同じくここ2年はラスト3Fが全て11秒台のラップが続いていて、瞬発力要素が強くなっていると言えます。

今年の登録馬を見る限り、頭数も落ち着き力のある速い逃げ馬が不在で、今回も最後に踏ん張るスタミナを求められるような厳しいレースにはならず、決め手勝負になる可能性が強そうです。

ということで、京都記念・日経新春杯のここ2年の好走馬に注目します。
そこで目を引くのが、キングカメハメハ産駒のトゥザグローリー・ルーラーシップでしょう。
キングカメハメハ産駒が中距離重賞で走る最大のポイントとしては、速い上がりが使えるかどうかです。
スローの有馬記念でもここ2年キングマンボ系が激走しているように、「スローで花咲くキングマンボ」と言えるでしょう。
ミスタープロスペクター系ではキングマンボのラインだけではなく、今年の日経新春杯で2着したダノンバラードは母父ファピアノ系です。
ダノンバラードは母母父Haloでスタミナ血統をほとんど持たない血統にも関わらず、日経新春杯で好走している事から、スローの京都中距離ではミスタープロスペクター系の瞬発力が有効とみます。


トレイルブレイザー(ゼンノロブロイ×フォーティナイナー)

サンデーサイレンス系&ミスタープロスペクター系の配合はトゥザグローリー同様。
母母父Nijinskyでサンデーサイレンス系との組み合わせは10年優勝のブエナビスタと同じです。
また、スタミナグループでは最もラスト1Fが12.1と速かった08年に1.3着した、アドマイヤオーラ・シルクフェイマスがサンデーサイレンス系×Caerleonの配合でした。
更にMr.Prospectorの4×3のクロスを持ち、京都平坦コースで瞬発力を使うには適していそうです。