グランデッツァ | 一歩深く競馬を考えてみるブログ

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 不定期でお届けしている、2012年クラシック有力馬展望。
第4弾は札幌2歳Sを勝ったグランデッツァ。馬名はイタリア語で「偉大」の意味だそうで、馬名に負けない活躍が出来るでしょうか。

グランデッツァ(アグネスタキオン×Marju)
                     ~サンデーサイレンス系×ラストタイクーン系~

①半姉は桜花賞馬
半姉にディープインパクト産駒で昨年の桜花賞を勝ったマルセリーナがいます。
桜花賞を制した後はオークス・ローズS・秋華賞と2000m以上では凡走続きで、1400mに距離短縮で挑んだ阪神Cでは僅差の4着だったように、姉はマイル前後が適距離でしょうか。

②母も優秀なマイラー
母マルバイユはアイルランドで走っていて、1000m~1800mで11勝を挙げており、牝馬限定マイルG1も勝つなど競走成績は優秀なマイラーでした。
母・半姉からはマイラー要素が強いイメージを受けます。

③母父はラストタイクーン系
母父Marjuは日本では馴染みがあまりありませんが、ラストタイクーン系です。
母父ラストタイクーンと言えば、ダービーを制したキングカメハメハやオークスを制したサンテミリオンが代表的です。
ですが、母父Marjuは現役時代イギリスダービー2着もありますが、マイルG1を勝っているように本質はマイラーの可能性もあります。

④同類配合馬の活躍
サンデーサイレンス系×ラストタイクーン系の配合は、小倉2歳Sを勝ったジュエルオブナイル、同レース2着のシゲルキョクチョウや1200m~1400mで4勝を挙げたボーダレスワールドと、サンテミリオン以外はスプリンターばかりです。
シゲルキョクチョウはオンファイア、ボーダレスワールドはダンスインザダーク産駒で、距離の持つサンデーサイレンス系との配合でもスプリンターになっています。
グランデッツァはアグネスタキオンということで、スタミナ面では上記2頭には劣ると思いますし、マイラーという可能性は十分にありそうです。

○結論○
姉マルセリーナ、母マルバイユがマイルG1を勝っている事、同配合の馬にスプリンターが多い事を考えると適距離はマイル前後と判断します。
1800mの札幌2歳Sを勝っていますが、ラジオNIKKEI杯では最後にバテていました。

①皐月賞 判定B-
マイラーの可能性が強いこの馬には、欧州的スタミナが重要になるこの舞台は苦しそう。
ただ、父アグネスタキオンも当レースを制した他、産駒のキャプテントゥーレも勝っているようにスローペースなど展開が相当向けば3着はあるかなと言った感じです。

②ダービー 判定C
チャンピオンディスタンスでのマイラー要素は致命的。
逆に、スローペースの瞬発力勝負は父アグネスタキオンでは瞬発力不足。

③菊花賞 判定C
スタミナが圧倒的に不足しています。
潔く諦めて富士S→マイルCSの方がよさそうです。

ということで、クラシックは全て苦戦するという結論です。
春の始動はスプリングSとの情報ですが、弥生賞が良かったように思います。
スタミナが不足すると偉そうに散々述べましたが、スタミナが必要なスプリングS(スローは別ですが)で高いパフォーマンスをされた場合はこの展望は無意味かもしれません(笑)