先日の続きで、東京都庭園美術館で開催している、建物公開2023 邸宅の記憶にて特別出品されていた「幸せを贈る小箱 ボンボニエール」を紹介するコーナーもありました。
(特別出品)




ボンボニエールとは…

ヨーロッパでは祝事の際に、砂糖菓子(ボンボン)を配る伝統があり、その菓子を入れる容器をボンボニエール(bonbonniere)と呼びました。
そこから次第に、ボンボニエールとは引出物である小型工芸品全体を指すようになりましたひらめき電球




明治20年代に日本の皇室・宮家でもこの伝統が取り入れられ、以降、独自の発展が遂げることになります。
明治期には箱形、着省常が主流でしたが、大正から昭和初期には、ボンボニエールにバリエーションが広がり、動物や乗物をモチーフにしたものなども見られるようになりますジンジャーブレッドマン




皇室において、ボンボニエールを引出物とする習慣は現代も受け継がれています。
1931(昭和6)年に執り行われた朝香宮家の第一王女、紀久子女王の婚儀に関する資料「紀久子女王殿下御慶事書類」が残されています。




そこには、婚儀の際のスケジュールや招待客の名簿、食事のメニュー、資客への記念品まで記されています。ボンボニエールは招待客によって、例えば、皇族には甲、侯爵など有賢者にはて、学友には肉などというように3つのデザインで贈り分けされました。
(会場内の説明より参照)




ボンボニエールのヨーロッパでの伝統を含めて凄くかわいいですよねキャンディー
(チョコレートボンボンが好きで、てっきりボンボン=お酒かもと思ってしまいました)

細かく丁寧で、様々なモチーフがあり、どんな気持ちで選ばれたのかなと考えると楽しいですニコニコ




桃のモチーフが沢山あり、気になって家でどんな意味があるのか調べたら、桃は日本では長寿と幸運の象徴で、桃には邪気を祓い、幸運をもたらす力があると信じられているそうです🍑

名前などで「桃」を使う方もいらっしゃいますが、こんな素敵な意味があるのですねにっこり

by.コーヒー