皆様こんにちは!
現役歯科衛生士 吉野裕子です。
日々の診療の中で、患者様からよく受ける質問や
知っている人だけが得をする情報を発信しています
夏休みの自由研究、何にしようか悩みますよね・・・
今年の夏は、お口の中のことを勉強してみましょう
歯の本数
乳歯(子供の歯)・・・20本
永久歯(大人の歯)・・・28本 親知らずがある人は32本
何歳に歯が生えるの?
はじめて乳歯が生えるのは、6ヶ月ごろからで
2歳半〜3歳くらいで生え揃います。
6歳頃になると、乳歯から永久歯への生え変わりが始まります。
6歳臼歯
乳歯の一番奥の歯の、まだ奥に永久歯が生えてきます。
6歳頃に生えることが多いので、6歳臼歯と呼びます。
気づかないことが多く、磨きにくいので虫歯のリスクが高いです。
歯医者さんで、虫歯のチェックや歯磨きのやり方を教えてもらったり
シーラント(噛み合わせの溝にお薬を流してかためる)
という予防処置をしてもらうことによって
生えたての弱い6歳臼歯を、虫歯から守ることができます。
12歳臼歯
小6~中1にかけて、最後の永久歯が生えてきます。
6歳臼歯のさらに奥なので、ほとんど喉の手前あたりです。
年齢的にも、思春期生歯肉炎という心配も出てくる頃です。
虫歯と歯肉炎の両方に気をつけたいですね!
虫歯の原因
お口の中にいる虫歯菌が「砂糖」が大好きです。
エサを食べて活動した虫歯菌の出す「酸」によって
歯の表面のエナメル質が溶けて、穴が空いてしまいます。
虫歯予防
甘い物を食べない方がいいですが
食べた後はしっかり歯ブラシで汚れを取りましょう。
歯磨きできないときは、キシリトールのガムやタブレットを上手に使いましょう。
↓
夜寝る前のブラッシングが大切です。
歯垢を染め出して、チェックするのもいいですね!
↓
虫歯は移る?
虫歯は感染します!!
大人同士なら、ほとんどの人が虫歯菌に感染しているのですが
赤ちゃんはお口の中がきれいな状態です。
お箸やコップ・スプーンなどを大人と共有すると
虫歯菌に感染して、その後はいなくなることはありません。
小さいうちは、できるだけ食器を分けたり
先に子供が食べるようにして、大人の唾液が子どもの口に入らないように
工夫することで、虫歯菌に感染しないことが可能です。
虫歯菌がいないと、虫歯になりません。
これは、とても幸せなことではないでしょうか
老人になると入れ歯になるの?
おじいちゃん・おばあちゃんになったら
みんなが入れ歯になるわけではありません。
歯が抜けてしまう原因のナンバーワンは歯周病です。
虫歯と同じで、小さい頃に感染した歯周病菌によって
何十年もかけて病気が進行して、やがて抜けてしまうのです。
若いうちからホームケアすることで、老後も自分の歯を守ることができます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます