厳しかった冬もピークは越えた…??

 

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 さて、わたくしには中1の息子がおります。

 

 学校からもらってきたプリントを見せられてしばし腕組み。

 

 タイトルは、

 

 「私の人生設計」。

 

 何歳のころ、じぶんは何をしているか、を書かせるもの。私が中学生のころには自慢じゃないが一回も考えたことがない。

 

 私はその後「サラリーマンになりたい」「それも最もサラリーマンらしい職種に」(つまり、一生給与をもらえる職種に)ということで就職先は銀行を選びました。昭和60年、1985年のことでした。サラリーマン以外、特にフリーランスで仕事をするなんて!と強く思っていました。

 

 その後会計事務所に転職してしばらく働いた30代半ばの頃、ようやく、自分の天職とは何か、を考え始めます。プロセスは長くなるので省略しますが数年かけてやっと「事業再生コンサルティング」に行きつき、今に至ります。これが自分の一生の仕事だ!と把握してからいままで約20年、ほかの仕事はしたことがありませんしこれからもすることはないでしょう。

 

 さて、プリントに戻り…

 

 今日本の教育は着々と変わりつつあります。知識を頭に詰め込み、正確に引き出せる、という能力の測り方から脱却しつつあります。予定されているセンター試験廃止がその一例で各大学はいろいろな枠を設けて画一的な入試はしなくなってきています。(※センター試験廃止については「別の同じような試験が創設されるので実態は変わらない」という見方も)

 

 自分の強みを見つけ伸ばし、独自の道を行く。今の小中生が就職するころにはその半数は今ある職業ではない、これから向こう10年くらいの間にできる新しい職についていく、という予想もあります。

 

 AIの発達で消滅していく旧来の職種も多いでしょう。

 

 頭に浮かぶポイントを列挙すると、

 

1.現在ない職種は適性の判断のしようがない。子供たちの職業に関する表現としては「いや…このなかにはやりたいことはありません」「自分でもやりたいことはよくわかりませんが…何かをしたい気持ちはあるんです」となるはず。そこから周囲はその子に適した職を導き出せるのか。「現実を見ろ!(=あるものから選べ)」なんて言っちゃうんじゃないだろうか。

 

2.それを一番間近で見る立場の親の職業観は?親が親自身の適性を分かっているか。同じ職場でずっと働いてきた親が(例えば)「オレ就職しないでフリーで働くわ」と相談を受けたら?「私に一番向いているのはユーチューバーだと思うの」と言われたら、どんなアドバイスができるでしょう。

 

3.もうひとつ子供らを間近にみる立場の学校は?ほぼ100%の先生は定年まで教職を勤め上げるはず。その先生たちが就職や働く、ということについて子供たちにちゃんとアドバイスできるのか。(※ここは本当にジレンマで、教師として経験を積んだきちんとした先生が教育の現場に必要なことはいうまでもなく…かといって教職を選んだ先生を通して職業観を教える、というのも偏りがでそうな感じがあり…)

 

4.そして職業教育が上手くいって、「自分のやりたい仕事はこれだ!」とカイシャに新人が入ってきたときに(そのときにカイシャという制度が残っていればですけど)、経営者や先輩社員はその子たちをちゃんと指導できるのか。職業意識はかえって新人たちの方が高くなってしまっているのでは。

 

 平成の30年間、中小企業経営は激動の時代を経験しました。日本のカイシャのほとんどが中小企業である以上、それは社員さんの働き方の変化としても現れてきます。今の小中生が社会に出るころ、そもそも「就職」「就活」って概念はまだ残っているでしょうか。専門学校や大学も、「就職に強い」とうたうことが訴求力を持ち続けるでしょうか。

 

 個人的には、カイシャという枠組みはゆっくりと消滅し個人事業主の時代になっていくと思います。カイシャというか儲けを出す仕組みの中の「総務」や「営業」や「製造」という職種は残りますがその担い手はプロパーの社員ではなく、外注先となる個人事業主になっていくのではないでしょうか。ひょっとすると社長も外注になるかもしれませんね。

 

 そうなると創業が活発かどうかカイシャの設立数でみるのも指標として正しいのか…?

 

 日本の中小企業数が減っている!という議論は前からありますがそれに倍する個人事業主が育っているとしたら、日本は衰退しているとは言えないかもしれません。

 

 前出の中学校提出用の「私の人生設計」に記入されている人生の予定は…20歳の頃には「のんびり勉強して何かを見つける」。30歳の頃には、「漢検1級をとる」。50歳の頃には「テレビに出るために何かを身に着ける」。70歳で「本を書く」。…いろいろおかしいけど、まあ、最初だからね。

 

  

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