すたんこお嬢さん→すたんこ奥さんのブログ -2ページ目

注文机のこと

 お嬢さんとまうかめ堂さんの結婚の直接のきっかけは、まうかめ堂さんが研究をして食べていけるようになったことです。まうかめ堂さんは2日に辞令をいただくと、在籍していた研究室から新しい研究室に本や書類を運び込み、やがてパソコンを買って来て据え付け、組織のサーバに接続しました。明日から本格的に仕事をはじめるようです。

 結婚を機に、お嬢さん夫妻は、まうかめ堂さんのお兄さんが購入して、今は空き家になっている家でくらすことにしました。この家は現在まうかめ堂さんのお母さんが管理をしておられるのですが、ご好意に甘えてお借りすることにしたものです。

 家にはほとんど家具がないので、まうかめ堂さんとお嬢さんは引っ越す前にまず家具を買わなければなりません。さしあたり必要な家具は、食器棚、本棚、ベッド、勉強机ふたりぶん、居間と台所を区切る収納兼目隠し棚などです(食事用の机と椅子のセットはありました)。

 お嬢さんは勉強机を持って引っ越す予定でおりますが、まうかめ堂さんは「ひとりだち」を機に勉強机を新調することにしました。たくさんの本や書類を拡げるので、できるだけ大きなものであること、和室に置いて正座や胡座で使えるものであること、もしかして洋室だけの家に引っ越したり、食事用の机に転用したくなった時にも対応できるようなデザイン(脚の高さが変えられるもの)であること、丈夫な木製であること、などの条件を満たすものは既製品にはなかなか見当たらず、研究室のセットアップで忙しいまうかめ堂さんに代わって、お嬢さんはここ10日ほど、人に訊いたり検索をしたりを繰り返していました。

 机を作ってくれそうなお店を見つけて下見に出かけたのは4月2日のことでしたが、その後お嬢さんはひどく体調を崩しました。体調がいくぶん持ち直してきて、まうかめ堂さんと予定が合って注文に出かけたのが昨日のことです。
 机を注文することにしたのは、お嬢さんが現在住んでいる街に古くからある材木・銘木店です。こちらのお店の様子や、木工職人さんの様子については、日を改めてまた書こうと思います。
 写真は、年末に蕎麦をこしらえているお嬢さんの父です。立って蕎麦を捏ねるための広い台を玄関に置いて作業をしています。


乳粥のこと

お嬢さんの体調は、昨日の午後あたりから恢復をはじめました。昨日はどうしても買いに行かなければならない物品を買い出しに行ったあと、少しだけ引っ越しの荷造りをしました。その後、熱が上がってどうなることかと思われましたが、今朝は平熱に戻りました。今日はこれから荷造りをはじめる予定です。

臥せっている間のお嬢さんを救ったのは、火曜日にこしらえて冷蔵庫で冷やしておいた乳粥でした。未開封ではあるものの、そろそろ使わなければと思っていた牛乳でこしらえたものです。備忘のために、つくりかたを下記に記しておきます。

1、大きなフライパンに牛乳を1リットル注ぎます。
2、米半カップをよく洗い、牛乳の入ったフライパンに加えます。
3、もしあれば、サフランも1つまみ加えます。
4、しばらく(30分以上)おいたあと、フライパンを火にかけ、ふきこぼれや焦げをコントロールできる程度の火加減で、牛乳が煮立つまでかきまぜ続けます。
5、牛乳が煮立ったら、火加減をごく弱くして、牛乳の分量が半分程度になるまで煮詰めます。一度煮立ったら、つききりで混ぜる必要はありませんが、お粥は「あ」と思った時には手遅れになっていることが多いので、時々見てやる必要はあります。
6、全体が煮詰まったら、好みの分量の砂糖を加え、よく混ぜて火を止めます。
7、そのまま置いて冷まし、タッパーに移して冷蔵庫でさらに冷ましていただきます。

ドライフルーツや各種の香辛料を加える方法もありますが、こちらは最も簡便なこしらえ方です。お嬢さんは生の果物を切って、いただく直前にのせるのが好みです。

写真は、披露宴で皆さんにあがっていただいた食事の一つです。郷里の名産の鶏肉に茸などの具材を巻いてよく揚げたものです。


寝付きましたのこと

おととい、きのう、と、お嬢さんはひどく身体をこわして寝付いておりました。
3月30日に保険証を返してしまってから、お嬢さんには保険証がありません。その一方で、仕事の引き継ぎ(ブログを書かないでいた3年間、お嬢さんは謎の政府機関に雇われて大きな働きをしていたのでした。これについてはのちほど書くこともあるだろうと思います)や引っ越しの準備をしていた月末あたりから、なにかが身体の奥のほうで悪さをしそうな予感はありました。

保険証を手に入れなくてはなにも始まらない、と、お嬢さんは月曜日に地域行政センターにのろのろ足をはこび、まうかめ堂さんに扶養されるまでの間の保険と年金の手続を済ませました。

そのついでに、まうかめ堂さんが研究のために必要だと言っていた大きな机を特注してくれる所はないか、製材所や注文家具店を歩き回ったことが大きな引き金になったようです。家に帰るとお嬢さんはひどく呼吸が困難になり、たいそうな熱を出していました。

昨日は、本当であれば新居に家電製品を運び込む作業に立ち会うことになっていたのですが、それはまうかめ堂さんにお任せして、お嬢さんはひたすら寝込んでいました。今日になってやっと起き上がれるようになり、こちらを書いているところです。

お嬢さんとまうかめ堂さんがくらす新しい家のまわりは、コンビニエンスストアより貝塚が多く、ヒトのお医者さんより動物のお医者さんのほうが多いというふしぎな地域です。かかりつけのお医者さんを持つことはお嬢さんにとって死活問題なので、暮らしが始まったらご近所に問い合わせなければなりません。

写真は、猫の山里で飼われている亀です。