WBC世界ヘビー級タイトルマッチ。王者ディオンテイ・ワイルダー(米)vs元統一王者タイソン・フューリー(英)。12月1日(日本時間2日)、米・ロサンゼルス、ステイプルズ・センター。40戦全勝(39KO)のワイルダーは、8度目の防衛戦。
2015年11月にウラジミール・クリチコ(ウクライナ)を破り獲得した統一王座は、戦わずして手放したフューリー。戦績は27戦全勝(19KO)。
自慢の強打を振るう王者に対し、挑戦者は素早い身のこなしと速い左ジャブで対抗。
ワイルダーの右強打をうまく外していたフューリーだったが、第9ラウンド、ついに王者の右が挑戦者を捕らえる。
立ち上がったフューリーは再び軽快な動きを見せた。
10、11ラウンドはフューリーのラウンド。
迎えた最終ラウンド。またもやワイルダーの右がフューリーに炸裂。
挑戦者ダウン。
ダメージは深刻かと思われたが、試合続行。フィニッシュを狙うワイルダーがフューリーに襲い掛かる。
疲れた王者は挑戦者の反撃を許し試合終了。フューリーは高々と両手を挙げ勝利をアピール。
長い時間をかけて発表されたスコアは引き分け。アレハンドロ・ローチン(メキシコ)115-111ワイルダー、ロバート・タッパー(カナダ)114-112フューリー、フィル・エドワーズ(英)113-113。
好勝負を演じた両選手は揃ってリマッチを口にした。8度目の防衛に成功したワイルダーは、IBF、WBO、WBA王者アンソニー・ジョシュア(英)との王座統一戦を目指すのか、フューリーとの決着戦を優先させるのか。今後のヘビー級シーンに注目。