木村 翔 &大竹重幸vs田中恒成&畑中清詞 「WBO世界フライ級戦」 | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

9月24日に名古屋で行われるWBO世界フライ級タイトルマッチは、チャンピオンの木村 翔 (青木)選手が元2階級制覇王者の田中恒成(畑中)選手の挑戦を受ける日本人対決。恒例の2週間に及ぶタイ合宿から帰国した木村選手は絶好調。木村陣営に加わる元協栄ジムマネジャーで、エディ・タウンゼント賞受賞トレーナーでもある大竹重幸氏は、「一段と強くなっている。勝てる。大丈夫」と太鼓判。

 

 

WBO世界フライ級戴冠へ、木村をあたたかいまなざしで見つめる大竹トレーナー(サンケイスポーツ)

 

かつて、協栄ジムの2階道場へ選手を連れては出稽古へ来ていた青木ジム・有吉将之会長は、そこから多くのものを学び世界王者を作った。大竹氏が木村選手を初めて観たのは3年前。「有吉さんのところに、右ストレートの凄く良い選手がいる」と聞いていた。

 

この辺のイメージは、まだ練習生だった渡嘉敷勝男選手の才能を見抜き、ボクシングの練習環境に支障のない職場を斡旋。素人で入って来たトカちゃんが、福田洋二先生とのコンビで、僅か3年で世界王者へと駆け上がったのを思い出す。

 

木村&有吉 「世界王座奪取!」 vs協栄ジム2階道場

 

その後、木村選手と大竹氏の関係は、「一度練習を見てください」ということから始まって行くのだが、「人の米びつには手を出さない」というスタイルの大竹氏は、余計なおせっかいはしない。しかし、「木村君も有吉さんも、是非にというから」という事で、今回は名古屋での試合にも帯同。われらの山田純夫氏も、

「大竹さんが行くのなら」ということで、前日のジョシュアvsポベトキン開催のロンドンから、一気に名古屋を目指す。

 

 

名古屋で木村選手を迎え撃つ田中選手の師匠、畑中ジムの畑中清詞会長は名古屋初の世界王者として燦然と名を遺すが、畑中選手が全国区へと名をあげる試合のマッチメーク(vs丸尾 忠 )を、TBSの”ガッツファイティング”でしたのが大竹氏。

 

西城正三選手に憧れ、当時としては全く珍しい中学生で協栄ジム入り。高校1年生で出場した岐阜インターハイでは、「沖縄から具志堅(用高)というのが行くから、よろしく頼む」(上原康恒氏)と言われ、具志堅氏と初対面。

 

ケガにより若くして現役を退くことになった大竹氏は、金平正紀・協栄ジム先代会長に請われトレーナー業を開始すると共に、竹原慎二(沖)選手を育てた宮下 功 氏の勧めでマネジャー業も開始。 ”ガッツファイティング”のマッチメークを一手に引き受けて来た。畑中氏にも「良い選手だから」とチャンスを与え、竹原選手もデビュー戦からマッチメーク。マニー・パッキャオ(比)も呼んだ。

 

そんな関係で畑中会長とは、「キーちゃん、元気!」という間柄。畑中会長の子息、建人選手の東京合宿では、請われてアドバイスを送っている。

 

 

「畑中会長には、ちゃんとことわってあるから」という大竹氏は、「選手は良い試合を見せることが仕事。我々は選手を勝たせるために動くことが仕事。みんなで良い仕事したいね」と語り、「キーちゃんとの対決。楽しみだなァ」と腕を撫している。

 

9月24日、試合の模様はCBCテレビで午後4時から生中継。関東地区ではTBSテレビで深夜の放映となります。大いに楽しみです!。

 

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