マリナージ$60万vsゴロフキン$40万 ファイトマネー | BOXING MASTER first 2006-2023

BOXING MASTER first 2006-2023

輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

エイドリアン・ブローナー(米)に世界王座を追われていたポール・”マジックマン”・マリナージ(米)は、12月7日(現地時間)、ニューヨークでサブ・ジュダー(米)を12回明白な判定で破り空位の北米ウェルター級王座を獲得。再起を果たした。

地元出身の元2階級制覇王者同士が顔を合わせた『北米ウェルター級王座決定戦』は、同じ興行で組まれたトリプル世界戦を押しのけてのメインカード。


ファイトマネーもマリナージ60万ドル(約6200万円)、ジュダー40万ドル(4200万円)と、3大世界戦との格の差?を見せた。

IBF世界ウェルター級。王者デボン・アレクサンダー(米)50万ドル(約5200万円)、挑戦者ショーン・ポーター(米)20万ドル(約2100万円)。

WBC世界Sミドル級タイトルマッチ。王者サキオ・ビカ(豪)32万5千ドル(約3400万円)、挑戦者アンソニー・ディレル(米)10万ドル(約1000万円)。

WBA世界Sウェルター級暫定王座戦。暫定王者エリスランディ・ララ(キューバ)27万ドル(約2800万円)、挑戦者オースティン・トラウト(米)30万ドル(約3100万円)。

『SHOWTIME』の視聴率は番組平均で48.9万人。マリナージvsジュダー戦は64万人。IBF世界戦は52万人、WBC世界戦45万人、WBA暫定戦43万人と、それぞれファイトマネーに見合った数字となっている。

いつまでたっても楽な選手相手に連勝街道驀進中という分けにはいかない米国ボクシング界。強い相手と戦い、全米放映されて来た実績=戦いの評価、ファンの目は侮れません。


米国進出を図っているWBA世界同級のV9王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)は、ライバルHBOにより全米放映され売り出されているが、最新試合のファイトマネーは40万ドル(約4200万円)。

決して楽な相手とばかり戦っているわけではないのですが、王者のそれと挑戦者の得る報酬とが、それほど差がないのも事実(先のスティーブンスは29万ドル)。

対戦を望むWBC世界ミドル級王者セルヒオ・マルチネス(亜)は、次戦でミゲール・コット(プエルトリコ)と戦うことが濃圧で、ゴロフキンにビッグマッチのチャンスが回ってくるのは、まだ先になりそう。

とにかく、三つ組まれた世界戦を上回った『北米王座決定戦』。

名実共に、世界戦を上回る日本、OPBFタイトル戦の出現も楽しみです。

応援、深く感謝です!→