PABA王者 渡部あきのり 日本人史上初! | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

協栄ジムから野口ジムへ移籍。心機一転、リング生活を再スタートさせている渡部あきのり(野口)選手は、19日、韓国・済州島で開催された亀田興毅vs孫正五(韓国)戦のアンダーカードで、PABA(パンアジアボクシング協会)Sウェルター級王座決定戦に出場。

同級1位にランクされる渡部選手は、日本リングで2連敗中の同級11位の郭京錫(韓国)=10勝(7KO)8敗・36歳=と対戦。4回30秒TKO勝ちで、日本人選手として初めてPABAタイトルを獲得した。







第4ラウンド開始早々、渡部選手の強烈な左ボディストレートが炸裂。

郭は苦痛に顔をゆがめてキャンバスへ崩れ落ちる。





アバインザ主審(比)はカウント途中で試合をストップ。

渡部選手のTKO勝利を告げた。





3回までのスコアは、2人のジャッジが、1ポイント渡部選手のリードとしていたが、韓国人ジャッジは郭のフルマーク。昔懐かしい、地元びいきのスコアリングはいまだ健在というところ。(;^_^A



王座獲得を喜ぶ新チャンピオン陣営。戦歴を30勝(26KO)4敗と伸ばした渡部選手は、「日本人初のPABAベルトは記録に残ること。うれしい」。


日本では防衛戦をすることが出来ないが、WBA傘下の王座を獲得したことで、WBAトップ15入りする可能性は大。渡部選手の今後のマッチメイクは、大いに注目。

なお、PABAのこのクラスは今月15日に暫定王座決定戦が行われ、パベル・マモントフ(ロシア)=8勝(1KO)1敗1分=が新王座に就いている。

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