佐藤洋太vs0勝16敗1分 鬼門の地タイ | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

WBC世界Sフライ級チャンピオン佐藤洋太(協栄)選手は昨日(4月1日)、29歳の誕生日を迎えた。前日は後輩白石豊土(協栄)選手からチケット買って、神戸まで応援に来てくれました。全く飾るところのない、気さくな人柄は、後輩からも大変よく慕われています。


「洋太、お前の誕生日のお祝いにちょうどピッタリなのがあるよ!」


大竹マネジャーが差し出したのは、JBCが発行しているボクシング広報 。→ 購入情報


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『0勝16敗1分への挑戦』。


1963年1月、世界フライ級王者ファイティング原田(笹崎)選手が、前王者ポーン・キングピッチ(タイ)に雪辱を許して以来、半世紀の時間が過ぎたが、日本人選手は世界戦で一度も勝っていない、鬼門の地タイ。


「KOする自信はないっスけど、完封する自信ならあるッスよ」という王者の言葉には説得力がある。


挑戦者同級8位シーサケット・ソールンビサイ(タイ)は小柄なファイターでKO率は高い。しかし、映像を見る限りチャンピオンが実力負けする相手ではない。今度の試合の相手は、”タイ”という国の環境そのものになる。

1964年。大先輩、海老原博幸(協栄)選手もポーンに王座奪還を許した。シューズに苛性ソーダを入れられたという伝説を残して。



協栄ジム所属のロシア人王者勇利アルバチャコフ選手は、「どこでやってもノープロブレム」。ファイトマネーがよい方で戦うことを希望。オプション契約にのっとりタイへ乗り込んだ。


フライ級リミットのオモリ、ミネラルウォーターなどを日本から持ち込み、万全の体制だったが、「会長、さっきからこの車、同じところを回ってますよ!」。


移動ひとつとってもこの有様。ホテルの部屋もわからないように入れ替えたが、「あいつら毎晩のように隣で大騒ぎだよ」。


「洋太、ちゃんとやるから心配するなよ!」


海外世界戦経験も豊富な大竹マネジャーは、あらゆることを想定し、すでに対策を練っている。


日本人選手の歴史的1勝。ご期待ください!


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