NY 3大世界戦 サリドvsガルシア他 結果! | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

19日(日本時間20日)、ニューヨーク・マジソン・スクエア・ガーデンで開催された注目のトリプル世界戦。


第1試合は、WBO世界Sフェザー級王者ローマン・マルティネス(プエルトリコ)vs挑戦者同級1位ファン・カルロス・ブルゴス(メキシコ)の一戦。


前に出る王者を挑戦者が迎え撃つ展開。終盤はスタミナをロスしながらも前に出たマルティネスだが、ブルゴスはインサイドから冷静にパンチを集めて対抗。12回を終了し発表されたスコアは、大きく割れていた。


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米国人ジャッジ3人のスコアは、116-112でマルティネス。逆に117-111でブルゴスと、114-114のイーブン。


返り咲き王者マルティネスが、引き分けで辛くも王座の初防衛(通産4度目)に成功した。ブルゴスには惜しい引き分けだった。再戦の機会が与えられることだろう。


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第2試合。WBA世界ミドル級正規王者ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)は、ガブリエル・ロサド(米)の挑戦を受けた。


試合はチャンピオンが立ち上がりから前に出て強いプレッシャーをかけると、挑戦者はただ下がるのみで
、何も出来ないという展開。


2回に挑戦者は右目上をカット。序盤から勝負の行方が見えた試合は、第7ラウンド、ロサドコーナーからタオルが投げ入れられて終了。


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TKOタイム7回2分46秒。


圧倒的強さでゴロフキンが米国進出第2戦を飾った。25戦全勝(22KO)。


メインのWBO世界フェザー級タイトルマッチは、王者オルランド・サリド(メキシコ)に30戦無敗(26KO)の指名挑戦者ミゲル・アンヘル・ガルシア(米)が挑んだ。予想は、挑戦者有利。


試合は初回、早くもガルシアが2度のダウンを奪い先制。サリドは前に出てペース奪回を図る。しかし、ガルシアはいつものように距離を取り、的確なカウンターを随所に決める。


3回にも王者はダウンを喫し、続く第4ラウンドも、ダウン(スリップ気味)をスコアされてしまう。


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以後も愚直に前進を続け逆転を狙うサリドだが、ガルシアは左ジャブ、フック。右アッパーで冷静に対処。


王者得意の接近しての乱打戦にはならない。


挑戦者の一方的リードで迎えた試合は、第8ラウンド、偶然のバッティングによりガルシアは鼻骨を骨折。


この回終了後のドクターチャックで、続行不可能と判断され、勝負は負傷判定へ。


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ジャッジ3者は、79-69-79-69、79-70の圧倒的大差でガルシアを支持。


ノニト・ドネア(比)と同じキャメロン・ダンキンをマネジャーに持つガルシアが初の世界王座を獲得した。今後のフェザー級はガルシアを中心に動くことになろう。


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