西岡利晃 『引退』! | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

第25代WBC世界Sバンタム級チャンピオン西岡利晃(帝拳)選手が、13日、都内で記者会見し引退を発表した。


プロデビューは高校3年生だった1994年12月。注目の大器は当時から将来を大いに期待されたが、プロ2戦目の後楽園ホールでは、後のOPBFバンタム級王者中村正彦(角海老宝石)選手に痛烈なKO負け。早くもプロの洗礼を味わった。


2000年6月、世界初挑戦。辰吉丈一郎(大阪帝拳)選手からWBC世界バンタム級王座を奪っていた、ウィラポン・ラコンルアンプロモーション(タイ)へは、通算4度挑戦し2敗2分。


「西岡はもう終わったよ」


ウィラポンの壁を敗れなかった男には厳しい評価が与えられたが、2008年9月、4年半ぶり5度目の世界挑戦を実らせWBC世界Sバンタム級暫定王座を獲得。


正規王者に昇格し、2度目防衛戦はメキシコへ遠征。地元の指名挑戦者ジョニー・ゴンサレスの挑戦を3回TKOで撃退。この勝利で名を上げた西岡選手は、WBC年間ベストKO賞も受賞した。


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安定王者となった西岡選手のV7戦はラスベガス。元2階級制覇王者ラファエル・マルケス(メキシコ)との一戦に判定勝ちした試合は、日本人選手として初めて米本土で王座を護った歴史的勝利となった。


WBC名誉王者に認定された西岡選手は、ターゲットを4階級制覇王者ノニト・ドネア(比)一本に絞りチャンスを待った。ようやく実現した今年10月のドネア戦だったが、これは力負け。潔く散った。


「やりきった。大満足のボクシング人生でした」


「プロボクサー生活18年。つらいことも、大きな喜びもあり、ボクシングを通じてたくさんの感動を経験した」


人間性も素晴らしい、偉大な元王者の第2の人生に栄光あれ。


お疲れ様でした。


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