日本期待の西岡利晃（帝拳）選手に完勝。４階級制覇王者の実力をまざまざと見せ付けたＷＢＯ世界Ｓバンタム級王者ノニト・ドネア（比）。「西岡はこのクラスで最強」との思いが、ドネアの潜在能力をさらに引き出した。
剣豪・宮本武蔵を尊敬する男は、「ボクサーとサムライは重なる。勝利へすべてをささげる。たとえリングで命を落としても後悔はない」という強い気持ちを持ち、ビッグマッチの経験にも優れ、自分の力を出し切った。
親日家のドネアは、度々来日を果たしている。そして、私の知るところでは、宮本武蔵と佐々木小次郎が血統を演じた、”巌流島”訪問を楽しみにしているという。
これには日本側も大歓迎で、決闘の聖地”巌流島”が所在する、山口県下関市 の中尾友昭市長（上写真）はドネアの来訪を心待ちにしている。
その昔、元世界王者渡嘉敷勝男（協栄）選手の４回戦時代、何にもなかった部屋にただ一冊だけあった本が、『宮本武蔵』。あれは何気なく、買っただけだと思うんですがね。f^_^;
さて、気になるドネアの次戦は来年２～３月頃に比国マニラで、元５階級制覇王者ホルへ・アルセ（メキシコ）と戦う可能性が高そう。現在の戦力、ボクシングの噛み合いを考えると、ドネアの強い勝ち方が予想されます。
その後はフェザー級転向、５階級制覇を目指すと思われる。西岡戦当日放棄したＩＢＦ王座は少し距離を置くと思われ、ＷＢＯ王座は兄弟弟子、同級１位ミゲール・アンヘル・ガルシア（米）の挑戦が濃圧。
ＷＢＣ王者ダニエル・ポンセ・デレオン（メキシコ）は、ゴールデンボーイ・プロモーション傘下ということを考えると、セレスティノ・カバジェロ（パナマ）が放棄したＷＢＡ王座が狙いやすくなってくる。
空位のＷＢＡ王座は１２月１３日ジャマイカの首都キングストンで、１位ニコラス・ウォータース（ジャマイカ）と、最新ランキングでいきなり５位にランクされたダウリス・プレスコット（コロンビア）の間で争われる。プレスコットは、２６勝（１９ＫＯ）１敗ながら１０回戦の経験が３度というキャリア。世界５位にランクされる理由は、プロモーターの都合だけ。
どちらが勝ってもドネアの５階級制覇以外に話題がなく、その場合は対戦相手を吟味して、空席となっている暫定王座狙いもありえそう。というか、アルセ戦がそうなってもおかしくない？。
ノニト・ドネア。フェザー級でも暴れてくれそうですね。
応援、深く感謝です！→
【TOP】
