王者ハロ500gvs1時間50分 WBC世界フライ級戦 | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

指名挑戦者WBC世界フライ級1位五十嵐俊幸(帝拳)選手の挑戦を受ける、WBC同級王者ソニーボーイ・ハロ(比)は、昨日の前日計量で1度目500グラムオーバー。1時間50分をかけて、フライ級リミットの50.8キロのウェイトを作った。


前週8日。WBC世界Sフライ級王者佐藤洋太(協栄)選手にチャレンジした指名挑戦者シルベスター・ロペス(比)も、前日計量1度目は100グラムのオーバー。45分後の3回目の計量でようやく規定のウェイトを作ることが出来た。


しかし、「3日間もなんにも食べられなかったんですよ」とは、試合後ロペス陣営に近かった関係者から聞いた。


さて、ハロ。14日ジムに行ったら、「ハロがいるから写真取ってきたほうがいいよ」。突然、大竹マネジャーから言われた。「なんでやねん」と思いつつ減量スペースをのぞくと、チャンピオン陣営はギジェルモ・リゴンドー(キューバ)の最新試合を観戦中。


「ヘイ、チャンピオン」の声に機嫌よく応じてくれたハロは、ご覧のポーズ。


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調印式では水を飲み、「減量もあと1ポンドで心配ない」と語っていたチャンピオンだが、実際は「かなりきつそうだな」(大竹マネジャー)。


最近のロペスの例を見るまでもなく、減量に苦労する選手は、カンが良くてスピードがある選手に対しては分が悪い。


1ポンド強の500グラムを1時間50分は、三味線ではない。思わぬ王座奪取で相当な自信を付けたハロだが、これは油断だろう。五十嵐選手は立ち上がりこそ、ハロの強打を警戒しなければならないが、ラウンドが進むにつれ、挑戦者が優位に試合を運ぶのではないかと思う。


当日計量の時代。WBC世界Sフェザー級王者リカルド・アルレドンド(メキシコ)は、試合前1週間はゆで卵1個と、サラダ少々で過ごしながら、日本の挑戦者を寄せ付けなかったという事実もあるが、最近はそうもいかない。


強いチャンピオンに勝った王者は、案外続きしないという過去もあります。


五十嵐選手に期待!


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