IBF・WBO ”世界チャンピオン”vsWBA&WBC | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

日本(JBC)未公認のプロボクシング世界タイトル承認団体、IBF(国際ボクシング連盟)、WBO(世界ボクシング機構)公認へ向けて、日本プロボクシング協会大橋秀行会長は、国内5地区の協会長とJBC職員らで構成される認定準備委員会を発足させた。


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昭和27年(1952年)5月19日、後楽園球場(現東京ドーム)特設リングで開催された日本初のプロボクシング世界タイトルマッチ。世界フライ級王者ダド・マリノ(米)vs挑戦者白井義男(カーン)戦は、WBAの前身NBA公認の世界タイトルマッチ。


日本はWBA(NBA)公認の世界タイトル以外、チャンピオンとして認めていなかった。


その後、WBAの諮問機関から独立したWBCをJBCは認めていなかったが、ファイティング原田(笹崎)選手の3階級制覇達成への後押しとして昭和45年(1970年)1月6日、日本で初めてWBC公認の世界タイトルマッチが行われることになった。


WBC世界戦・日本解禁の裏側


特例のJBC。辰吉丈一郎(大阪帝拳→フリー)選手が網膜はく離になった時も、その後完治したとの複数の医師の証明でリング復帰がかなっていることは、ファンの皆さんは覚えているだろう。


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5月1日(現地時間)、モスクワでWBO世界ミドル級王者ドミトリー・ピログ(ロシア)へ挑戦する、元”正当な理由がある”WBA世界Sウェルター級王者石田順裕選手は、グリーンツダジムからJBCへ引退届けを提出しての世界挑戦。


米国で一番名前が売れている石田選手のJBC引退届けは、何とかならないものかと思う。


WBC世界Sバンタム級の名誉チャンピオン西岡利晃(帝拳)選手が、昨年10月、日本人王者として初めて米本土ラスベガスで王座防衛に挑み。見事勝利を収め名声を手にした相手は、ラファエル・マルケス(メキシコ)。この元2階級制覇王者の再起戦相手に抜擢されているのは、山口賢一(大阪帝拳→フリー)選手。


現IBF世界フェザー級王者ビリー・ディブ(豪)とは敵地で戦ってダウン応酬のノーコンテスト。これはあせったディブの反則行為が原因だった。その後、ピンチヒッターでWBO世界フェザー級王者オルランド・サリド(メキシコ)へ挑戦した実績を持つ。これもメキシコのリングだった。


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元WBA(暫定)&WBC王者高山勝成選手も、JBCを離脱し南アフリカでIBF世界王座挑戦権を獲得。敗れはしたがIBF世界タイトル挑戦を実現させている。


毎日新聞ニュースには、『日本協会は後発の2団体(IBF、WBO)ともにレベルが上がっているとして、公認を求めている。』とある。


”レベルが上がっている”。


というよりも、WBAの同一階級世界王者3人承認。同日に於いての同一クラス正規王座戦、暫定王座戦開催の茶番。一度は改めたにもかかわらず、節操もない暫定タイトルマッチ開催は、”追い抜かれている”と表現した方が良いでしょう。


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誕生した暫定チャンピオンの達成感に満ち溢れた表情を見る時、「こういうことをやってはいけない」と強く感じます。WBAの正規世界チャンピオンは他に存在するわけですから。まァ、「そんな考え方は古い」そう言われても仕方ないですけど、私はそう思います。


とにかく、没落した韓国IBF世界戦シリーズと同じ。ニセモノ挑戦者ではなく、挑戦資格に大いに疑問がある選手でも暫定王者に挑戦できることだけが違いでしょうか。


『挑戦資格をきびしく定めてから』


これは、協会で定めてもこれまで長く続いてこなかったですね。一体、どのような方向付けがされるのでしょうか。


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