粟生隆寛vsターサク WBC世界Sフェザー級戦 | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

6日、東京国際フォーラム。長谷川穂積(真正)選手山中慎介(帝拳)選手 が登場した3大戦のトリを務めるのは、WBC世界Sフェザー級チャンピオン粟生隆寛(帝拳)選手。指名挑戦者同級1位ターサク・ゴーキャットジム(タイ)の挑戦を受けた。


挑戦者は試合開始から重そうな左をダイナミックに振るう。46勝(31KO)の強打が武器。3敗はいずれも米国で名があるチャンピオンに喫したものだ。


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対する粟生選手は丁寧にジャブをつき、後続へとつなげる慎重な立ち上がり。


4回を終わってジャッジ3者は38-38のドロー。


会場は緊張感に包まれた。


しかし、ここから抜け出したのはチャンピオン。


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徐々にスピードの違いを優位に、王者のコンビーネーションブローが挑戦者を捕らえるようになる。


ターサクも重い左で応戦するが、手数で及ばない。


後半は粟生選手の強烈な左カウンターで一瞬よろめく場面もあったターサクだが、タフな挑戦者は勇敢に打ち返してきた。


試合は白熱の12ラウンドを終了。


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オフィシャルのスコアは、116-112、116-112、118-110の3-0。粟生選手が文句なしのV3を飾った。


前戦の汚名返上なったチャンピオンは、28歳のの誕生日を白星で飾りうれしそう。


今後の防衛ロードにも期待したい。


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