プーンサワットvs李冽理・R小林になれるか? | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

日本フェザー級王者 李 冽理(横浜光)選手が、WBA世界Sバンタム級王者プーンサワット・クラティンデーンジム(タイ)に挑戦。試合は、10月2日(土)後楽園ホールで予定されている。

昨年7月、 榎 洋之(角海老宝石)選手を破り世界ランクを手に入れた李選手は、今年2月、日本フェザー級タイトルを獲得。6月、1位天笠 尚 (山上)選手の挑戦を退け初防衛に成功。


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しかし、05年デビュー以来の主戦場はフェザー級で、Sバンタム級は未知のクラス。173センチの長身。懐深く構え、右ストレートを突き刺す李選手は、減量戦にも勝たなくてはならない。

王者プーンサワットの実力は日本ファンも良く知るところ。タフでパンチがあって、まじめ。スタミナも申し分ない。3人連続日本リングから挑戦者を選んだ王者陣営だが、驕りはないだろう。


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李選手は、かつて横浜光ジムでトレーナーを務めた元WBC世界Sバンタム級王者ロイヤル小林(国際)選手になれるのか?

1976年10月9日。日本人挑戦者9連敗中の世界戦リングへ上がったのが小林選手。1年前、18戦全勝(16KO)の記録を引っさげ、アレクシス・アルゲリョ(ニカラグア)の持つWBA世界フェザー級王座に挑戦するも、強打のチャンピオンの前に5回KO負けで玉砕。

再起戦に勝利すると長期のパナマ遠征へ旅立った。異国の地で地元のエミリオ・サルセロ相手のリングは、自慢の強打でダウンを奪うも明らかな地元判定で惜敗。試合でカットした傷が大きいこともあり予定を変更して早期帰国。しかし、このパナマリングで56キロで戦った小林選手にチャンスが回って来る。


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WBC世界Sバンタム級王者リゴベルト・リアスコ(パナマ)への挑戦。小林選手よりも先にアルゲリョの持つフェザー級王座に挑戦した世界2位リアスコは、アッサリ2回でKO負け。再起戦でパナマフェザー級王座を獲得。76年4月、ワルインゲ中山(神林)選手と新設されたWBC世界Sバンタム級王座を争うチャンスに恵まれた。

試合は地の利を活かした地元リアスコが、9回TKOで中山選手を退け初代王者に輝く。パナマで初防衛戦を片付けたリアスコは韓国へ飛ぶ。 廉 東均との試合はまだこれからというのに、次の防衛戦(廉が勝てば自動的に小林選手が挑戦できる)を日本側と契約したパナマ陣営は、大変な自信である。


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8月1日のリアスコvs廉戦は、試合後判定が二転三転するトラブル。リング上で勝ち名乗りを受けた廉の王座は取り消され、リアスコに戻されるという異常事態。このトラブルのお陰で、9月1日予定だった小林選手の挑戦は延びた。

普段は66キロあったという小林選手。アルゲリョに敗れた後、Sフェザー級転向を真剣に考えたほどの筋肉質の体からSバンタム級リミット(55.3キロ)を作るのは気の遠くなる作業だ。1日1食で減量作戦展開中の挑戦者には、「本当に落ちるのか」と心配する関係者も。

「落としてみないことにはわからない」

小林選手は正直な胸のうちを明かす。

リアスコはヒット・アンド・アウェイが得意なボクサータイプ。22勝(11KO)7敗4分と数字的にも怖い選手ではない。小林選手の勝算は、コンディション次第。減量作戦に失敗すると腹を打たれて悶絶したアルゲリョ戦の二の舞も可能性ありとされている。

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「蚊も叩き落す力もなくなった」

「何度も投げ出そうと思った」

それでも小林選手は減量戦に勝ち抜いたが、試合2日前、逆に王者リアスコが「これ以上の減量には耐えられない」と音を上げた。これは関係者必至の説得で王者をサウナ風呂に連れて行き、何とか計量をクリア。




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しかし、勝負の行方はこれで決まったといってよい。試合は動きの鈍いリアスコを小林選手が慎重に攻め、8回TKOで王座奪取に成功。続く初防衛戦は、僅か46日のインターバルで韓国まで出かけたが、小林選手はしっかりウェイトを作った。キャンバスに足を滑らせた不運なダウンがたたり初防衛はならなかったが。

プーンサワットvs李。

キャリア豊富で隙のないチャンピオンに対し挑戦者は苦しい。減量戦に勝った李選手の、長身を活かしたアウトボクシングがはまった時、試合は面白くなるだろう。好試合を期待します。

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