カシアス・クレイvsザ・グレーチスト誕生! | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

1964年2月25日(現地時間)米マイアミビーチ。世界ヘビー級タイトルマッチ。王者ソニー・リストン(米)vs挑戦者1位カシアス・クレイ(米)の一戦は、賭け率8-1でチャンピオン圧倒的有利。

ホラ吹きクレイが、「8回でお前を倒すぞ!」と挑発すると、無口な王者が、「坊や、俺と戦って8秒間立っていたらお前の勝ちだよ」とお返しする。

「あの馬鹿は俺とやったら1ラウンド持つまい」のリストンの言葉に、ファン、関係者も納得。誰一人アリの勝利を信じるものはいなかった。


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ソニー・リストン。31歳。185センチ、プロキャリア10年で35戦全勝(25KO)。元王者フロイド・パターソン(米)を、2度に渡り完膚なきまでやっつけた強さは、”スーパーマン”と呼称された。

「この試合が実現するとなると、俺は殺人罪でブタ箱行きになちまう」

チャンピオンの言葉にいかに信憑性があったかは、記者の中にクレイが不具になることを心配し、試合の中止を要請した者がいた事からもうかがい知れる。


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前哨戦で、ヘンリー・クーパー(英)から思わぬダウンを喰らい効いてしまったクレイ。アンジェロ・ダンディがグローブのほころびを見つけ、うまいこと休憩タイムを稼ぎ、逆転に成功していた。


三原 正 (三迫)選手のトーマス・ハーンズ(米)挑戦が決まった時、専門誌には「命の心配をする向きもある」と記されていたが、この時のクレイの状況もひどいものであった。


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カシアス・クレイ。22歳。190センチ。ローマオリンピックLヘビー級金メダルを獲得後プロ入り。キャリア4年で、19戦全勝(15KO)。

1957年2月。クレイの故郷ケンタッキー州ルイビルに一人のプロボクサーがやって来た。16歳のルイビル・ゴールデングローブ・チャンピオン、クレイは、シェラトン・ホテルへ、そのボクサーを尋ねた。

ボクサーの名はウィリー・パストラノ(米)。後の世界Lヘビー級王者である。パストラノのトレーナーを務めるのは、アンジェロ・ダンディ。後、名コンビを組むことになる二人の運命の出会い。

「ロードワークの距離は?」

「何を食べますか?」

「試合前はあがりますか?」

「酒やタバコは?」

おしゃべりなクレイ少年は質問を連発する。その後、パストラノが試合でルイビルに来ると一緒に練習するようになる。スパーリングもやった。

「コイツは凄いボクサーになりますぜ!」

パストラノの言葉にダンディもうなずく。

「この手でチャンピオンに育てたい」

クレイ少年は、それほどボクシングが盛んでないルイビルに有名選手がやって来ると、進んでスパーリングパートナーを務めた。そうして腕を磨き、五輪の金メダルを獲得するのである。

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プロ転向時には、ルイビルの億万長者を含む有力者らがクレイを育てるシンジケートを組む。トレーナーにはダンディが指名された。クレイには月400ドルの生活費が支給される。ファイトマネーは、折半だ。

いよいよリストンとの大一番。計量。リストン98.8キロ。クレイ95.4キロ。クレイの脈拍は120。1週間前は54だった。

「クレイも本当は試合が怖いんだな」

試合前、ブラック・モスレムへ属していることを初めて明かしたクレイ。準備を終え、一人、シャワールームで祈りを捧げると、落ち着き払った強い挑戦者に変身していた。



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動きまくるクレイ。まさに”蝶のように舞う”である。しかし、フェイントばかりで打たない。リストンは、力強いパンチを振り回すが、空振りばかり。最初の3ラウンズで一発のヒットも奪えなかった。



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4回。カットしていたリストンの傷口から汗にまみれて薬品がクレイの目に飛び込んだ。「目が開けられない」。クレイが訴える。と、ダンディはすぐさまアドバイスする。

「見えないのなら、足を使うんだ。足を使って逃げるんだ」

再び視界が回復すると、フットワークに乗ったジャブがさえ渡る。チャンピオンの顔面が腫れあがる。そして、7ラウンド開始。だが、リストンは出てこない。度重なる空振りで肩を脱朴白してしまったのだ。

しかし、そんな事がなくてもクレイの勝利はゆるぎない。誰も文句のつけようがない勝利。新スター誕生である。



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「アイム・ザ・グレーチスト!」

勝者は気違いのようにわめき散らした、もう、誰も否定する者はいない。

「俺はリストンに勝って、ボクシング界を救ってやった」

一人のボクサーが、ボクシングをよりビッグなビジネスに成長させた事は間違いない。

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