「芹江選手が勝ちましたよ」
「そうか・・・」
「何か木村選手、調子悪かったようですが・・・」
「それは勝負だから仕方ないよ」
日本Sバンタム級タイトルマッチ。
チャンピオン木村章司(花形)vs同級1位芹江匡晋(伴流)の一戦は、14日後楽園ホールで行われ新チャンピオンが誕生した。木村、芹江の両選手は、いずれも瀬藤幹人(協栄)選手との挑戦者決定戦に勝ち、王座を射止めている。
号泣!芹江が初の日本王座奪取(毎日新聞)
芹江戦を前に。 ★携帯ストラップに→【ミニグローブ】
勝てばタイトル挑戦。だが、二つの敗戦は不完全燃焼。燃え尽きないままの敗戦だ。95-98×2、96-97(木村戦)。76-77×2、77-76(芹江戦)。
「瀬藤、何とかしてあげたいけどなァ」
00年5月のプロデビューは、1ポイント差の黒星スタート。02年9月のB級戦敗退から、1年後の名護明彦(全日本P)戦まで1勝4敗1分。名護戦では攻勢一点、逆転の完璧KOを喰らった。
当時、私は名護選手のサポートしてましたがそれはビジネス。
「大事な選手を一人壊されちゃいました」(金平会長)
元世界王者ヨックタイ・シスオー(タイ)と対戦。世界入りを狙ったものの中途半端な戦いで敗れていた名護選手に、瀬藤選手との対戦話を持って来たのは大竹マネジャー。
名護vs瀬藤。 ★携帯ストラップに→【ミニグローブ】
接戦を落としていはいるが、対戦相手もそうそうたるメンバーだった瀬藤選手。元世界挑戦者を踏み台に、一気に上昇させようとの目論みだったのだろう。
心身のダメージを考慮し暫く休養。9ヵ月後の再起戦。山中大輔(白井・具志堅S)選手との試合は、選手生命を賭けた戦い。3人のジャッジ全てが1ポイント差とした際どい試合を制した瀬藤選手は、この白星でこれまでの敗戦を経験に変える事に成功した。
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16連勝。下田昭文(帝拳)選手を降した時は、とても気持ちのいいファイトでした。しかし、木村戦の敗北。だが、再び1位の座に戻って来た。
「芹江選手と瀬藤君で挑戦者決定戦やりませんか」
Bタイトジム瀬端会長からの話に瀬藤選手は即座に乗った。大竹マネジャーは、花形会長に「勝者の挑戦を本当に受けるのか」裏を取る。
「花形会長はウソ言わないから大丈夫だよ」
かくして1位vs2位のSバンタム級挑戦者決定戦は実現。芹江選手が勝利する。空振りに終わる、形ばかりの挑戦者決定戦もある中、花形会長&木村選手のコンビは1位挑戦者の挑戦を受けた。その心意気は素晴らしい。
芹江vs瀬藤。 ★選手サイン希望→努力します!【EVERLASTミニグローブ】
木村vs芹江戦の勝者は、次の試合で最強後楽園優勝の同級2位玉越強平(千里馬神戸)選手の挑戦を受ける事が決まっている。新王者も続けて厳しい戦いが待つが、強敵相手との連戦は芹江選手を大いに成長させている。
世界ランキング入りした安田幹男(六島)選手、瀬藤選手、木村選手と連破の新王者。玉越選手にも勝つと、押しも押されぬ日本王者だ。
「悔しいなァ」
芹江戦後の大竹マネジャーの呟き。芹江選手の伴流ジム団会長は、大竹マネジャーの教え子である。師匠に似た強気のマッチメイクは大いに評価される。
人生を変える大きな1ポイント。その重みを知る坂田健史選手は、練習態度でそれを表す。トレーニングにはいつも厳しさがある。
「俺が教えてやりたいけどなァ」
名護vs瀬藤。この涙を忘れるな。 ★選手サイン希望→努力します!【EVERLASTミニグローブ】
それは心の部分。瀬藤幹人。日本Sバンタム級3位。キャリア39戦、いまだタイトル挑戦なし。雪辱と王座初挑戦の機会は、はたしていつやって来るのか。いずれにしても、今が大事です。
芹江選手。初のチャンピオン誕生の伴流ジム団会長。おめでとうございました。今後の活躍楽しみです。
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