1980年5月18日戒厳令下の韓国ソウル。”望みなき挑戦”とまでいわれた大熊正二(新日本木村)選手が、無敗のWBC世界フライ級王者 朴 賛希(韓国)から誰もがビックリのKO王座奪取劇を演じた。昨日、とみぃ・は~んず さんが提供してくれたビデオを大竹マネジャーとじっくり見た。
★EVERLAST ミニグローブ&キーリングス
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20090912/13/stanbox7/be/9e/j/o0320020210251926456.jpg?caw=800)
初回、チャンピオンは手数こそ出すものの腰が極端に引け威力が感じられない。対する大熊選手は42戦目にして初の海外リング。実に7度目の世界挑戦であるが、その動きは絶好調。
「あの頃はわからなったけど、今、この立場になってみると朴の不調がわかるね。舐めてたんだろうなァ」
前年7月、WBA王者ベツリオ・ゴンザレス(ベネズエラ)に12回KO負けを喰らっている大熊選手には限界説がささやかれていた。対する若き王者朴は、35日前に4度目の防衛に成功し自信満々。ミゲル・カント(メキシコ)の長期政権にストップをかけた朴。カントには3度戦い一度も勝てなかった大熊選手。
「上体動かしてごまかしてるだけで、体動かないんだよ」(~~)
徐々にペースダウンした朴は、大熊選手のボディブローの餌食となる。8回最初のダウンはゴングに救われた。しかし、続く9回あっけなくキャンバスに両足を投げ出した韓国のヒーロー。
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![](https://stat.ameba.jp/user_images/20090912/13/stanbox7/22/59/j/o0320025310251926462.jpg?caw=800)
王座転落から5年4ヶ月。「自分の子供よりも俺に賭けてくれた会長を、もう一度世界チャンピオンのマネジャーにしたかった」。感動の王座奪還シーンであったが、リング上はもぬけの空。過激な韓国ファンからとんで来る飛来物を避ける為、新王者は一時リング下に避難しなければならなかった。
試合後、前王者は「下痢で調子が悪かった」と訴えた。
「そうだろ。だけど、計量終わってすぐに下痢なんかならないよ」(当時は当日計量)
「俺と一緒だよ」とは?
大竹重幸選手も厳しい減量をしていた。沖縄での試合の事である。計量後、その暑さも手伝ってクリームソーダをオーダー。「炭酸とアイスクリームって合うだろ。美味しいよ~」(~~)
だが、ゴングが鳴ると体は動かない。「ホント、もうごまかすだけだよ。全然動けないんだから。さびしいもんだよ、失敗したなァ」(~~)
「炭酸とアイスクリームは体の中で爆発しちゃうんだよ。絶対、やめた方がいいよ」
”クリームソーダ”は大敵。思い当たる選手は多い事と思う。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20090912/13/stanbox7/1d/82/g/o0260026010251926471.gif?caw=800)
★9月21日試合情報 ★坂田健史元気になる魂を揺さぶる感動ドキュメント!
1986年8月24日姫路。日本フェザー級王者杉谷 満 (協栄)選手は、元王者来馬英二郎(神戸)選手の挑戦を受けた。全日本新人王決勝で後の世界王者六車卓也(大阪帝拳)選手に、ダウン応酬の末、判定を失った以外は黒星なしの13連勝中。大いに世界が期待されていたホープ中のホープ。
「杉谷負けたってよ」
この電話報告には誰もが驚いた。「エッ~、まさか!」
冷房設備のない暑い体育館。試合は倒し倒されの激闘となったが、前半5回を終える頃にはチャンピオンの足元はおぼつかない。7回、挑戦者は再び王者を倒す。しかし、立ち上がった王者は最後の力を振り絞り挑戦者を滅多打ち、スタンディングカウントを聞かせる。
しかし、勝負はここまで。試合が再開されると、杉谷選手には僅かなスタミナも残っていない。自らしゃがみこむようにダウンし、立ち上がる事は出来なかった。
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帰京した上甲先生から聞いた。「クリームソーダなんか飲みやがって」。まるで動けなかった原因はこれだ。”クリームソーダ”怖し。兄貴の実選手も好きでしたねェ。(~~)
1980年6月1日高知。WBA世界Lフライ級王者具志堅用高(協栄)選手へ挑戦したマルチン・バルガス(チリ)は、66戦58勝(41KO)の記録と共に、脅威の食欲を持つ選手だった。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20090912/13/stanbox7/b6/0f/j/o0320036710251926483.jpg?caw=800)
フライ級からクラスを下げてきたバルガスは、1日にコーラ(250ml)50本を平気で飲んでいた。ダイエットコーラ等ない時代。
「まるで犬が立小便するみたい」に、ロードワークの途中でコーラをゴクゴクやる。
普段の朝食。パン10切れ、スクランブルエッグとハム山盛り。オレンジジュースはガブ飲み。1日8千カロリーは取っている。しかし、太らない。計量は一発でパス。
試合はV12へ万全のチャンピオンの前に8回KOで敗れたが、動きそのものは悪いというものではなかった。コーラフロートは飲んではいなかったようですね。(~~)
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![ペタしてね](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/decoPeta/pc/decoPeta_16.gif)
写真はV12戦計量後の具志堅選手の食事。前回の防衛戦(金龍鉉)では計量後の食事の後、一人レストランへ出かけ餅に手を出して失敗している具志堅選手。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20090912/13/stanbox7/95/5d/j/o0320040610251926494.jpg?caw=800)
スッポンの生血は定番の活力源だった具志堅選手。ステーキも欠かせないメニューでした。
計量後の食べ物、飲み物一つでリング上の動きは変わって来る。
「あの選手、やってるよ。あれじゃあ、ガス欠だ!」(~~)
コーナー下から鋭く見抜く大竹マネジャー。経験者は語るであります。
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