メキシコでＷＢＡ世界ライト級新暫定王者となったミゲール・アコスタ（ベネズエラ）は感無量。肩車するラモス・トレーナーは国歌を絶唱。謎の美女サポーターも拳を振り上げ絶叫。ナショナリズムを感じさせる勝利の一瞬。
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昭和２７年（１９５２年）５月１９日。日本ボクシング界に初めての世界チャンピオンが誕生した。ハワイからやって来た世界フライ級王者ダド・マリノ（米）を、白井義男選手が見事にアウトボックス。スタンレー・イトウ 先生のアルバム写真には、”ＤＡＤＯ ＬＯＳＴ ＴＩＴＬＥ ＴＯ ＳＨＩＲＡＩ”の書き込みが。無念さを偲ばせる。
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昭和３７年（１９６２年）１０月１０日。世界フライ級王者ポーン・キングピッチ（タイ）に挑戦したファイティング原田（笹崎）選手は、王者が勝っても防衛として認めないという状況で見事な勝利。日本人二人目の世界チャンピオンに輝く。世界１位矢尾板貞夫（中村）選手、突然の引退で原田選手にチャンスが回って来たのだった。
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昔は東洋タイトルにも大きな価値があった。昭和３８年（１９６３年）８月、東洋ウェルター級王座を獲得した高橋美徳（三迫）選手。
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青森県黒石市では、派手なパレードが行われた。
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ガッツ石松（ヨネクラ）選手の出世試合。昭和４７年（１９７２年）１月１６日、ＷＢＡ世界ライト級王者ケン・ブキャナン（英）挑戦が内定していた東洋同級チャンピオン門田新一（三迫）選手を見事に破った。故・松本先生の万歳は珍しい光景ですが、してやったりの感じが伝わって来ますね。ライバルの運命が変わった瞬間です。
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５ヶ月前門田選手にはノンタイトル戦で８回ＫＯ負け。続くソウル遠征でも負けていた石松選手だが、タイトル戦という事でピンチヒッターを引き受けての勝利。門田選手にライト級で世界挑戦の機会は来なかった。
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石松選手の先輩、清水 精 （ヨネクラ）選手は、”栄光か死”がモットー。昭和４４年（１９６９年）、中島建次朗（船橋）選手との日本タイトルを賭けての３度の対戦はいずれも激しい打撃戦。７月２３日の第２戦は、清水選手が大逆転のＫＯでタイトル奪還に成功。この試合は、世界タイトルマッチを押しのけ、年間最高試合賞を受賞している。
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”シンデレラボーイ”誕生。西城正三（協栄）選手は昭和４３年（１９６８年）９月２７日、米ロサンゼルスで世界フェザー級王者ラウル・ロハス（米）を破り日本人として初めて海外世界王座奪取の偉業を成し遂げた。ロスへ飛び立ってから僅か９ヶ月。６戦４勝２敗。結果を恐れぬ精一杯のファイトが、無名の青年にチャンスを呼び込んだ。
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１９３５年６月１３日、史上最大の番狂わせで世界王者マックス・ベアーを破り、世界ヘビー級王座を獲得したジェームス・Ｊ・ブラドック（米）。一度はコミッションから引退させられた男が、ピンチヒッターから試合のチャンスを掴み、どん底の生活から這い上がるそのストーリーは、０５年”シンデレラマン”として映画化された。ジョー・ルイスに世界王座を空け渡す。
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１９８０年８月２日。米デトロイトで世界Ｓフェザー級王座を強奪した上原康恒（協栄）選手。名王者サムエル・セラノ（プエルトリコ）は、６回一発の右パンチで失神してしまった。人生を変えた右一発は、１億円を稼ぎ出した。あれからもう２９年。早いものです。【デトロイトの奇跡も収録・ＤＶＤプレゼント。残り３名様です】
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