1990年2月、メキシコからの輸入選手野茂フローレスを連れた大竹マネジャーは、タイ国バンコクへ遠征した。フローレスの対戦相手は、チャナ・ポーパオイン。後、大橋秀行(ヨネクラ)選手から世界王座を奪う、あのチャナである。
これといったレコードを残していないフローレスを、なぜ協栄ジムが呼び寄せたのかはわからない。北米Sフライ級タイトル戦(12回TKO負け)で、ラスベガスのリングに立った事はあるが。
ミニマム級のチャナとの対戦に際し、フローレスは体を絞ってバンコクへ乗り込んだ。いよいよ計量という段になって、タイ側がなにやらまくし立てる。タイ語はわからない。英語の単語から推測すると契約ウェートを上げてくれと言っている。さも当然のように・・・。
カチーン!
「それなら帰る」
契約書を掲げ明記されているウェートを指差す。驚くタイ陣営。
「何変な事言ってんだ。ちょっと位大目に見ろよ」
今度は、大変な剣幕で凄みを効かせる。それでも、「ノー」を変えない大竹マネジャー。
「日本へ帰ってコミッションに訴える。ふざけんなよ!」
タイ側に一人だけ冷静に話しをしてくる人物がいた。ナリス氏。
「ナリスと二人でさァ、片言の英語でやりあったよ」
ナリス氏もこの試合を開催しない事には困ってしまう。日本側説得が困難と見たナリス氏は、チャナ側を説得。シブシブ汗を流し、契約ウェートまで絞り込んだチャナ。
なめられちゃいけない。
「でも、あれでナリスと仲良くなってさァ、直接タイの選手呼べるルート出来たんだよ」
「先代会長が喜んでくれて、『ユーは頭いいねェ』って褒めてくれたなァ」
「ナリス、よく日本へ来たよなァ。いつもお土産持って来てくれるんだよ」(~~)
日本で小野健治(トクホン真闘)選手に勝ち、OPBFミニマム級王座に就いたサムット・シスナルポンなんかをマネージしていたナリス氏。あの時は無邪気にジャンプして喜んでいた。
「ナリスも亡くなっちゃったよ。いい人だったけどなァ」
ちょっとだけ勘弁してよのケース。日本でも無きにしもあらずですが、その判断は難しい。
それにしても、トラブル直面が経験となり、財産となっていくのは間違いない。田島吉秋(協栄)選手の世界挑戦では、韓国日帰りも経験する事になる大竹マネジャー。打たれ強くなるわけですね。(~~)
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