トップⅡの戦い・好カードは認められるのか? | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

14日、メキシコシティで行われたWBC世界Lフライ級戦と同じプログラムで、前王者1位のオマール・ニーニョと2位ファニト・ルビリアル(比)の挑戦者決定戦が行われ、ルビリアルが敵地で殊勲の判定勝ち。スコアは、114-113、116-114、111-118の2-1。

12日、タイでは元バンタム級王者ウィラポンが挑戦者決定戦に望み、2位ブシ・マリンガ(南アフリカ)に4回TKO負けしている。

1位の前王者であっても、2位選手と挑戦者決定戦。指名挑戦者の権利と、それを受ける王者側の権利をハッキリさせる為にも、これはスッキリするやり方です。

今夜、日本ではSバンタム級1位瀬藤幹人(協栄)vs2位木村章司(花形)のサバイバルマッチがある。挑戦権を賭けて戦うよう指示があったわけではない。例によって、大竹マネジャーと花形会長の、ノリと突っ込みによって決まったのであるが。

「会長、福島君調子悪かったんじゃないですか。もう一回、やってもいいですよ」(~~)

「またそうやって、うちのばっかり狙われちゃうんだよなァ」(~~)

「ア~、もう何人やられたのかなァ」(~~)

「そんなのたまたまですよ。うちだってたくさんやられちゃってるじゃないですか」(~~)

「こうなったら、うちの大将出すしかないか」(~~)

笑いながらジョークを飛ばしあってる中に、きつい本音も入り混じる。そんな訳で、花形ジムの大将・木村選手は、花形ジムの威信を賭けて瀬藤選手に挑んで来る。

挑戦者決定戦と謳われるカードはたくさんありますが、次期日本タイトル指名挑戦者を決めるには文句のないカードだと思います。トーナメント戦もいいですが、1位選手が上位選手と戦う挑戦者決定戦を正式に義務つければ、13階級、月に一度は好カードが組める計算になる。

最近は昔に比べると、ランカー同士の対戦が少ない。ジムによっては、外人オンリーもあります。その昔、Sフェザー級ランカーの大竹選手は、ウェルター級ランカーとやったりしましたが、現代ではそこまで無茶苦茶はない。(~~)


亀田選手から幻のダウンを奪った中尾選手の強打に初ダウン。 <PR>爪水虫用にはコレ

「たまんないよ。でも、俺はそんなカード組めないよ」(~~)

大竹選手が逆転KO勝ちしましたが、敗れた中尾和美(中日)選手の直前の試合は、元日本Sライト級王者杉谷 実 選手と戦い判定負け。次の試合は亀田昭雄選手の持つ日本ウェルター級王座挑戦。今だから笑えますが。(~~)



中尾選手から逆転のダウンを奪う。ウェルター級選手は立ち上がる事が出来なかった。  <PR>爪水虫用にはコレ


7月5日には、昨年度のA級トーナメント優勝者で、日本フェザー級9位の 李 冽理(横浜光)9勝(5KO)1敗1分選手と、06年度の全日本新人王でフェザー級11位加治木了太(協栄)11勝(7KO)3敗選手の強打者対決も決まっている。これもいいカードですね。

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さて、瀬藤vs木村戦。元々は1位の座にあった木村選手がこのカードを引き受けてくれた事から決まった。ケガで延期となってしまったわけですが、これがどちらに災いするか。

瀬藤選手、あまり入れ込むと技巧派木村選手の術中にはまり込む危険性がある。ボクシングに対する精神的若さでは瀬藤選手。いずれにしても簡単な勝負にはなりそうもない。

チャンスを求める気持ちのぶつかり合い。激しい試合になりそうです。

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