坂田健史・世界へのマッチメーク考察 | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

ロレンソ・パーラへの初挑戦で顎を割られた坂田健史選手は、10ヶ月のブランクを余儀なくされた。再起第1戦の相手は、軽いタイ選手。しかし、フライ級リミットで戦っている。

スパーでも割れた顎が気になったのは確かである。リング復帰とパーラへの雪辱。

1ラウンド、ボディ一発で悶絶してしまったタイ選手。

「アッ、ダメだ。もう少しやらせたかったなァ」



パーラとの再戦のチャンスは以外に早くやって来た。その前哨戦の相手として選ばれたのが児玉卓郎(岐阜ヨコゼキ)選手。9勝(5KO)4敗3分のノーランカー。

しかし、この児玉選手。前戦ではSバンタム級世界ランカー金井彰廣(大鵬)選手と対戦し、初回右ストレートでダウンを奪い大いに善戦。7回不可解な負傷判定で惜しい星を落としていた。金井選手23勝(17KO)2敗。

「パンチ強いでっせ~」

「パンチ当ててもゾンビみたいやし~」

「坂田君フライ級やし、やめといた方が・・・」

大鵬健文会長から、しっかり情報は取ってあった。52.5キロでリングに上がった児玉選手は、ウェート・オーバーしたパーラ(53キロ)に継いで重いウェート。

「ちょっと重いんじゃないんですか。パンチも有りそうだし」

「これ位に勝てないなら、世界なんて言ってられないよ」



世界前哨戦で、あえてパンチのある2階級上の対戦相手を選ぶ。大竹マネジャーにとっては、本番で顎を割られたトラウマを引きずらないように、坂田選手を信じてのマッチメークであった。

「世界決まっているんだからもっと楽な選手にしておけば・・・」

記者さん達からも言われましたねェ。(~~)

試合は、第1ラウンド児玉選手の右ストレートをブロックした瞬間、「これもらったらヤバイ」と感じたという坂田選手が、スピード、上下の打ち分け、手数で打たせないボクシング。2者がフルマークの完勝であった。

「一発もらったら、ホントやばかったですよ」

「ランカーの力はあるな」

児玉選手の頑張りで緊張感ある10ラウンド戦えた事は良かった。なにせ病み上がりである。(~~)

この試合で、”10ラウンド戦えて、手ごたえを感じた”児玉選手。05年7月の坂田戦以降8連勝7KO。現在5連続KO勝ちで日本バンタム級2位にランクされている。ヤバッ。(~~)

こんな経験も、ウェートオーバーのパーラを相手にした時に活きたでしょうか。体が大きく、パンチが強い選手は怖くて当然です。(~~)



06年度新人王戦フライ級敗退から、自身の申し出でバンタム級転向、A級トーナメントに出場した白石豊土選手。只今2連敗中。だが、先輩もこんなマッチメークを潜り抜けて来た。ウェートは苦しくないのにね。(~~)

「こんなので文句言ってるようじゃダメだよ」

「坂田、何にも言わないだろう」

「こっちだって考えてやってるんだから。尊敬と信頼だよ」


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2階級アップで2連敗。体格差は当然ある。ウェート調整が楽なだけでは勝てないと感じた白石選手、次の試合はSフライ級。ボクシング・ワールド誌で尾崎恵一氏が言うように、前回の試合で確かな手応えを掴んではいる。

富山戦では、前半戦なにもやらず終了。

「今日もなんにもしないの。話がぜんぜ~ん違うじゃんかよ」

怒らせようと、ちょこっとくらわしたらやっとアクションを起こした。(~~)

「自分の心だけだってわかっただろ」

Sフライ級徳山選手への挑戦で一度はダウンを奪いながら判定負け。移籍後の再起戦で一気にSバンタム級へウェートを上げた名護明彦選手。足とカンでパンチをはずす天才は、その距離感の違いに迷い道に入り込んだ。- 続 く -

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