もうジム出ようかというタイミング。いや、いつもなら出ていたか。(~~)
「エディ・タウンゼントさんを偲ぶ会さんからお電話です」
「なんだ～」
エディ賞受賞のお知らせ。
「名誉な賞を頂き、ありがとうございます」
そんな予感はしていたが、佐藤 修 選手が世界王座を獲得した時には選ばれなかったので、今回は良かった。(~~)
「皆でもらったようなもんだよ」
思わず祝杯だが、話はエディさんとの思い出から、ボクシングの歴史になってしまう。(~~)
大竹マネジャーが中学生で協栄ジムへ入門した時、エディさんはカシアス内藤選手を連れて、よくスパーに来ていた。デビュー前、まだ１６才の井岡弘樹選手を伴って出稽古にやって来たタウンゼント氏。
そのスタイルを善しとし、ヤングボーイの佐藤 修 選手、坂田健史選手らを連れて、あちこちのジムに出かけたものです。
具志堅用高選手のトレーナーとして協栄ジムに来ていた時期もある。野球やりましたねェ一緒に。タウンゼント氏がいるとジムがにぎやかになる、というか明るくなる。
「オオッ、良かった。良かった」(~~)
ハワイのスタンレー・イトウ先生にも電話で知らせる。イトウ先生とエディさんのお付き合いは大変古い。タウンゼント氏は、プロレスラー力道山から請われ日本へやって来たが、その話、最初はイトウ先生に来ていた。
「僕、子供もおって行かれないから、エディさん行ってよ」(~~)
昭和４０年代、たくさんのボクサーがハワイで修行したが、ハワイで勉強したい人は船橋ジムのタウンゼント・トレーナーへ連絡する事とある。
西城正三選手のラストファイト。Ａ・ゴメス戦では、二人は同じコーナーで仕事をされています。
エディ・タウンゼント氏とスタンレー・イトウ氏。大竹マネジャーはこの二人をお手本に、他の先輩トレーナーから勉強、いや盗んで、自分のスタイルを作り上げた。
協栄ジムが長い間、連続して選手を育成出来るのは、このへんにヒントがあると思います。歴史を作り上げた先輩トレーナー諸氏も、盗むのがうまかった。(~~)
「一番かわいそうは、田辺よ」
ノンタイトル戦で世界王者アカバリョを破りながら、本番を目の前にし無念の引退を余儀なくされた田辺 清 選手の指導していたタウンゼント氏を、代わりに世界戦出場が決まった海老原博幸選手のトレーナーに招いたのは、１９６７年の事。
真冬のアルゼンチン。０－２判定負け。わずか１ポイント差。大いに怒ったエディさん。世界王座返り咲きの札幌のリングでは、「新宿まで走ってよ」。ラストファイトは、泣きながらタオルを握っていた。
「俺のはつまらないよ」
基本重視。ポイント一つの指導だが、ポイントは選手それぞれ違う。選手の変わり目、成長期には敏感だ。強くなるボクサー、なっていくボクサー、なりそうな入門者を見抜く目は、まるで金融業。(~~)
「お前だけだよ外れたの」(~~)
「ゲホッ」(~~)
第１号選手、喜友名朝博選手とのミット打ち。信じがたいが、当時、この喜友名選手を相手にするトレーナーはいなかった。
「協栄ジムは世界チャンピオン育てなくちゃいけない」
「一人じゃまぐれって言われてもしょうがないけど、二人になったから言われないかなァ」(~~)
「先代会長も喜んでくれているでしょうね」(~~)
「いや、修でビックリ、坂田で良かったねェ、ホントにって思ってるよ」(~~)
「こう言っちゃ失礼だけど、二人はサラブレッドじゃないよ。普通だよ」(~~)
「普通の子だって頑張れば世界行けるんだよ」
「それが証明できて良かった」
「でも頑張ったよ二人は。坂田、今だって凄いだろ」(~~)
３連敗でやめるかなぁと思ったクッシーも、気が付けばＡ級目前。昨年、新人王予選敗退から今年はＡ級選出場。１８日、２連敗になった白石選手も、すでに練習再開。負けながらも手応えを掴んだ様子。
「協栄ジムの為になれば良かったよ」
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やる気がある方は、厳しい２階世界王者育成道場で、大竹マネジャーが待っています。大歓迎！「なみだ橋を渡れるか」って聞かれたら、「渡ります」と答えましょう。(~~)【協栄ボクシングジム】
「おめでとうございました」
「オッ、今日はお前のおごりか」(~~)
「ギャフフ・・・」
「そんなんじゃ、大物になれないよ」(~~)
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