元プロボクシング東洋太平洋フェザー級王者を逮捕（スポーツ報知）
元東洋フェザー級チャンピオン歌川善介（勝又）選手が、傷害容疑で逮捕されたという。
通りすがりの男を殴った疑いとあるが、容疑は否認している。間違いであってほしい。
歌川選手は元甲子園球児でもある。７０年代フェザー級ホープ乱立時代にあって、いぶし銀のテクニックで勝負する、ホープ軍の一つ上の実力者として認められていた。
７４年７月、ルーベン・オリバレスと空位のＷＢＡ世界フェザー級王座を争ったのはロスのリング。歌川選手は世界２位にランキングされていた。
世界への夢は立たれたが、保持する東洋王座防衛戦を地元福島で行い再起。続いて７５年１月には、１階級上の日本王者・岡部 進 （石川）選手を破り再び世界への可能性を感じさせた。
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しかし２ヵ月後、伏兵フェル・クレメンテス（比）に６回ＫＯ負けで東洋王座を明け渡す。
左目の故障。
このまま引退かと思われたが、１ヵ月半後にライバルといわれたロイヤル小林（国際）選手との一戦に挑む。小林選手は既に世界ランカー。勝てば全てがやり直せる。
それとも、目の故障はいかんともしがたく、最後の一戦と覚悟の上のリングだったか。
勝負は非情で小林選手の左フック一発。僅か２ラウンドで終わった。小林選手は、世界への自信を深めた。
試合後、マイクを握り引退表明。以後、リングに上がる事はなかった。引退式には小林選手からの記念品も贈られ、ガッチリ握手。
人のよさそうな感じであった歌川選手。この事件は、何かの間違いであってほしい。
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