京都2泊3日、市内を自転車だけで巡る「京都巡礼ライド2024」第2弾。のつづき。

 

織田信長が生前、京都市内滞在時に何度も宿泊したという妙覚寺を後に、15:30からの京都御所内、仙洞御所参観に向かう。空は今にも雨が落ちてきそうな気配だ。

 

妙覚寺の西を南北に貫く小川通を南下していると、何やら趣きのある一角に。

 

後で調べると表千家の茶室「不審庵」、裏千家「今日庵」など茶道三千家(表・裏・武者小路)の茶室がひしめく由緒あるストリートだったらしい。

ちなみに武者小路千家だけ近隣に見当たらず、どこにあるのかと調べれば、晴明神社と御所のちょうど間辺りにあるようだ。今度通ってみよう。

 

同じく小川通のど真ん中にあった本法寺。

光悦の菩提寺で本人作の庭があるらしい。光悦寺でお墓を見た気がするが、菩提寺はまた別なのか。ここも次回来ねば。

 

同志社前の今出川御門。ここまで来ればもう着いたようなものだ。

 

あとは御所敷地内を1km弱走れば到着。敷地内を覆面パトカーが巡回。

 

敷地内は砂利敷き、自転車だと走りずらい箇所多数。

 

見えて来た。

 

15:05仙洞御所。まだ入れないと言うのでしばし外で待つ。

 

開始15分ほど前にようやく入場許可。

自転車毎敷地内に入り専用箇所に駐輪。その後窓口に許可通知&身分証明を提示し待合室へ。

窓口の聡明そうな年配のご婦人が、流暢な英語で海外ツーリストに案内しているのが印象的。

 

修学院、桂離宮同様、開始まで売店兼待合室で時間を潰す。大きな荷物はコインロッカーに預けられる。

 

パッと観た感じ、過去2箇所に比べ海外からの参観者が格段に多い。むしろ日本人のが少ないか。今回たまたまかもしれないが。

 

15:30 ツアー開始。

宮内庁の案内サイトより拝借したルートマップをイメージしながら続きをお読みくだされば。

 

まず御車寄(おくるまよせ)に全員集合。まさに開始と同時に雨。

 

修学院や桂離宮同様、20人ほどの参観者に対しガイド一人が引率しながら説明していくスタイル。

過去2箇所と違うのは、日本語が分からない参観者のため多言語ガイド用の機器が配布される。そのうえガイドは日英中の3ヶ国語を駆使しトリリンガルでガイドするパフォーマンス。

 

御常御殿(おつねごてん)に移動。

秀吉建立、遷都以前の近代までの歴代天皇が日常生活に用いたという建物。

 

北池をぐるりと周りながら六枚橋を渡る。いよいよ本降りに。

 

北池の真北、小さなお社を土手の下から説明を受ける。

国内の全ての神社が集合、みたいな説明だったが何故か案内マップには無記載。

 

束橋(つかはし)を渡る。

 

橋からのモノクロな景色も良い。新緑の季節もさぞ美しいだろう。
 

互い違いのオシャレなレイアウト、北池八ツ橋。ボヤッと直進でinto池。

滑らないよう茣蓙敷きなのがまたをかし。注意しながら渡る。

 

北池の最東端を回り、

 

紅葉橋を渡り、紅葉山へ。きっと秋は美しいことだろう。

 

紅葉橋より南池の向こうに八ツ橋を望む。

 

南池の北西をぐるりと周り、

 

八ツ橋のたもとへ。藤棚が組まれ初夏にはさぞきれいなのだろう。

 

そしてその八ツ橋の右側、州浜(すはま)。水際に敷き詰められた夥しい数の丸石。

 

かつて遥か小田原の地からホントか嘘か、石一つにつき米一俵で買い上げ、一つ一つ真綿で包み京都まで運んだそうだ。

狂ってる狂ってる、イイ。

 

八ツ橋へ。

 

こんな感じで南池を横断し、東側から池の淵を巡って行く。

 

結構広い八ツ橋。とにかく今回は橋を渡りまくり。

 

八ツ橋から雄滝(おたき)、高低差180cmのミニ滝。

 

八ツ橋を渡り南池に浮かぶ島、「中島(蓬莱島)」より対岸の州浜を望む。

 

中島に掛かる橋の上から。左から葭島(よしじま)、飛び石、中島南端の松。

 

雨の中さらに進む。南池の南東はちょっとした小高い丘になっており、

 

やや高台から葭島(左)、先ほど渡って来た中島が見渡せる。

 

南池の最南端。この石1個が米一俵、そしてこの数・・・

 

仙洞御所で最も南に位置する醒花亭(せいかてい)。ここは判読の困難な場所の多いこと

 

1808年建立(焼失による再建)の茶室。南池を一望できるベストポジションに配置されている。

 

さらに雨の中ゾロゾロと進む。

 

柿本社。柿本人麻呂を祀るお社。

当時、火事の多さから人麻呂の名前にあやかり、「ひとまろ→火止まろ」ってどうなのよ、なダジャレ的神社。火事も失笑するほどに失消って?もう黙れ。

 

長くなって来たのでここで再度位置確認。

現在ツアー後半、#18の柿本社辺り。ここから池の西側を巡り終了となる。

 

ガイド氏曰く、カラスが苔を引っぺがすので糸を張り対策とのこと(左下)。カラスどうした?

 

又新亭(ゆうしんてい)。1884年近衛家が東京移転の折、こちらに移築した茶室。

 

この頃になると雨と飽きからか、撮影が適当になっている様子。

 

修学院、桂離宮のガイド氏ら比べ、いささか単調で言葉少なな説明のためか、アタマに入って来ないので(すぐ人のせいにする)。

つまらない社会科先生の授業状態で(だからそう言うことを言うな)。

 

又新亭外腰掛け

 

16:20。スタート位置の御車寄に戻りこれにて終了。

ガイド氏が序盤に、最後にここに戻ったら改めて話します的、取っておいた渾身のネタも何だか要領を得ず・・・もう一度来ないとなこれは。

 

どっかの誰かが書いていたが、年に何度もガイド付きツアーに参加すると担当ガイドも楽しみの一つだと言っいてたのがよくわかった。個人的には、桂離宮の一見コワモテ体育科教師風でおもむろにギャグをブッ込んで来るガイドが当たり回だったろうか。

 

何はともあれ良いものを見ることができた。他の季節もまた訪れてみたい。

寒いし冷たいのでさっさとホテルに戻ろう。

 

ホテルへは烏丸通を南に1.5kmほど。雨は結構強くなって来たが近いので助かった。急いで帰る。

 

17:10チェックイン。

 

カーテンを開けると・・・窓の外のロケーションもいかにも京都らしく最高。

眼下に見下ろす鴨川、遥か先には比叡山を筆頭に連なる山々(病院へGO)。

 

馬鹿なことを言っていたら、疲れと寒さからか、いつのまにか寝ていた。起きると20時過ぎ。

せっかく京都初日の夜、街へ繰り出そうとも思ったがアレがあったのを忘れていた。

 

そう・・・

 

昼間「俺たちの」松乃家でテイクアウト用に作っていただいた「焼きうどん」だ。

 

寒さでガチガチに固着、うどんてここまで固まるんだなと感心しつつ、美味しくいただく。

冷えても美味い松乃家のやきうどん。

 

本日のライドレコード11.5km。全然走れてない。明日は晴れるだろうか。おやすみなさい・・・につづく。