京都市内を自転車でひたすら巡る、「京都巡礼ライド2024」のつづき

 

14時出発の桂離宮ツアー開始10分前に現地到着。

専用駐車場(無料)に自転車を停め、松林を抜け入口で参観許可通知と身分証を提示し待合室へ。

 

冬場はそれほど殺到しないのか、希望日約2週間前の参観申し込みにあっさり当選(抽選についてはこちらで詳しく説明)。許可通知はスクショでも可。

 

待合室で待っていると開始時刻に合わせ、専属ガイドが迎えに現れ出発となる。昨日の修学院離宮同様、20人程の参観者に対しガイド1名が付き、引率しながら各箇所の説明をしてくれる。それと、最後尾から付かず離れず警護官が帯同。

 

修学院との違いは、「脇に逸れない、苔を踏まない、撮影時は池に落ちぬよう足元に注意」の念押し。それともう一点、これは桂スタイルなのか個人の裁量なのかは不明だが、修学院は割とカッチリとしたお役所的ガイドだったのに対し、こちらは一見強面の体育教師風ガイド氏が、その風貌とは裏腹にチョイチョイ面白を挟んでくるフランクな感じ。それぞれの個性が光る。

 

修学院同様、ガイド氏が先に立ち進む。

 

平らな面がきちんと上に来るように一つずつ並べたのだという石の道を歩いていく。

 

外腰掛け前の冬囲い。ムーミンで見たような景色。

ガイド氏曰く、蘇鉄のこの姿は今だけの景色だそうだ。他の季節も来ねば。

 

 

途中、松琴亭に至る美しい景色。良い天気。

 

見事な一枚岩の橋を越えると、

 

松琴亭。薄藍の市松模様が印象的な茶室。

 

下の長火鉢で火を起こし、上の戸棚にしまってある料理を温めたとか。いささか火事が心配になるクラシックオーブン。

 

池のふちを回遊し次へ進む。

 

苔を踏まぬよう、注意深く石畳を渡る。

 

住宅街にいる筈なのにトレッキングに来たんじゃないかと錯覚するようなアップダウンとロケーション。

 

にわかに空が暗くなってきた。池のむこうに30分前スタートのグループが見える。

 

砂利と苔で整えられた橋を渡り池の中にある小島へ。

 

先程陸から見えた島の中の園林堂。雨がポツポツと降り出して来た。

 

反対側の橋を超え、

 

笑意軒(しょういけん)まで来ると結構雨が。

小襖の意匠は空と雲らしいが、顔料の酸化により反転しまったらしく今ひとつリアリティが湧かないので・・・

 
 

そこで画像に反転加工を加え、

 

 

明度を合わせ、改めて再構成してみると・・・なるほど空と雲感あるな。

当時はこんな見え方だったのだろうかと、思いを馳せる。

 

離宮の顔。左から新御殿、中書院、月見台が連なる。

 

年に一度、中秋の名月をベストポジションで見える角度に(南東)建てられてたという。

 

月見台は作り直したのかまだ新しい。

せっかくの年イチのお楽しみも雨が降ったら台無しだなと、無粋なことを考えてみたり。

 

ラストは月波楼(げっぱろう)。月見のための茶室。

 

月波楼の見所は、船底天井(船をひっくり返したような構造)と、それを右上の枝一本だけで支えている(かのように見える)浮遊感のあるギミック。

 

最後に出口付近のお楽しみの松を見せ、ここで終了となる。ここまでジャスト1h。

雨に降られながらも、修学院とはまた違った良さがあった、大満足。是非とも他の季節も来たい。

 

一応本日の順路。池の周りを1hかけ、思いのほか登ったり降りたりグルリと回るツアー。

 

シレッと色々ぶっ込んでいるが、皇宮警察官(多分)が厳し目になるのは当然のこと。なお、ガイド氏も正式には「ガイド」ではなく、管轄上は当然宮内庁職員(国家公務員)。あのチャラそうな兄ちゃんも?

 

 

時刻は15時過ぎ。とりあえず雨は一旦止み、これからまた四条方面まで戻っていく。
次なる目的地は新撰組ゆかりの地である壬生寺・・・の近くにある鶴屋であるものを買う(新撰組にはそこまで関心がある訳でなく・・・)。ついでに壬生寺も行く。

 

というわけで、今回で終了の筈がまたしても終わらず。明日も仕事なので今日はここまで。

 

巡礼ライド2024 #12につづく。次こそ最終回?