京都市内をひたすら自転車で巡る、「京都巡礼ライド」の第二段、その2日目後編。

(2日目前編のポストはこちらからご覧ください)

 

 

それでは前編のつづきから

 

船岡山を北へ抜け北大路通に出、東へ進み今宮門前通で左折

 

13:20 今宮神社

結構な人出のため入口に停められそうもないので手前の駐車場脇に駐輪(無料)

 

 

向かい合う二軒の茶屋、餅を炙る香りと建屋の佇まいが良い

遠い昔の、宿場町を行く旅人のような錯覚を覚える

 

だが、腹にはまだ焼きそばが長期滞在中のため、あぶり餅は断念

 

途中何度か焼かれたものの、1000年前には既にあったという今宮神社

 

庭も美しく整えられ社殿も大変立派だったが、何故か響かず

個人的にはどうやら苔むしたシンプルな寺院の方が好きらしい

 

次は光悦寺へ。これがなかなか大変なルートで・・・

 

北西に一直線の鷹峯街道が曲者

 

 

佛教大学の交差点から、鷹峯街道をおよそ1.5km程上る(平均斜度5%前後くらい?)、

あまりに辛かったのか、スタート画像と上り切った鷹峯交差点の画像しかしか撮っておらず

 

14:00 光悦寺。入口左の駐車場に駐輪可(無料)

 

長い入口をズンズン行くとようやく見えてくる。勿体ぶって見せないのがまたイイ

さすがレペゼン数寄者、本阿弥光悦サン

 

 

随所に数寄を凝らした作りに「サスガ光悦さんやわ」と感心していたら

 

 

建物のほとんどが実は大正の建立だと知りちょっとガッカリ

光悦の死後、しばらくの間は打ち捨てられ、荒れ放題だったという光悦寺

 

とはいえ、

 

 

すぐ後ろに山を背負ったロケーションは大変ダイナミック

 

場所柄、市街地から離れ人が殆ど来ないせいか、その静かな環境がえも言われぬ「侘感」を醸し、なんとも良い

頑張って坂を上り、ここまで来た価値があったというもの

 

光悦さん、俺も数寄を極めますよ(何の?)

 

さあ、次へ行こう

 

来た道を途中まで引き返し、山裾に沿って南西へ

メジャー寺(そんなネーミングは無い)龍安寺を目指す約4km

 

鷹峯街道の途中に面白いものがあった、御土居(おどい)

秀吉がグルっと京都の内外(洛中と洛外)の境として築かせた、今なお現存する土塁(当時全長22.5km)の一部

 

そして街道を右に折れ、天神川を渡り

 

山裾に沿って走る

 

金閣を脇を通過

 

ちなみに・・・

 

前回、19年に来た時は運良く「雪の金閣」に出会え、大変ラッキーだった

今回は自転車なので降られては困るのだけど

 

立命館の手前の坂がしんどそうなので

 

ここで得意技、休憩発動。だがここまで来ればもうすぐ

 

15:00 龍安寺。入口右側駐車場に駐輪可(無料)

 

やばいぞ少し日が傾き始めた。急がねば

 

 

はっきり言いますよ?

美しい、きれい、荘厳、見事、煌びやか、をかし、様々な賛辞がありますが「あえて」下世話な言葉で言いますよ?

 

「スゲエお得度だよ!RYOUAN-JI」

 

入場料はいくらだったのか忘れてしまったけど、他所と変わらぬ値段で、教科書や画集などで散々目にして来た庭園や石庭、名画に書や建築物を、お腹いっぱい見て歩くことが出来る満足感たるや、前回の旅と合わせても屈指のCP寺院(ねえって、そんなワードは)じゃなかろうか。

もっと早く来るべきだった。若い頃からどうもセルアウト嫌いな癖があり(寺院だよこれ?)、避けていたフシがある。

 

これに比べたらねえ。大●院の、狭い庭をチョロっと見せた挙句、「撮るな。だがこれは買ってけ」って詐欺みたいな商売たるや・・・おっとっと

 

進みましょう

 

敷地内の鏡容池。景観に鮮やかな彩りを添える

 

その池の中心に向かって伸びる道を進むと・・・

 

大弁財尊天が祀られている。1度で2度得した気分(罰も2倍だよ?)

 

なかなかの見応えで結局敷地一周、1時間も滞在してしまった

大満足の内に次を目指す

 

16:00 轉法輪寺。龍安寺のすぐ南

 

こちらは「御室大仏」が有名だということで来てみたのだが・・・

 

なんと、現在は公開してないということで会えなく退散

今回初の空振り。仕方がないので・・・

 

間もなく閉寺(そういう言葉はない)の仁和寺を少し覗き(お手洗い拝借)次へ

 

前回見つけて気に入った妙心寺の踏切を超え

 

黄昏時の一条通を東へ4kmほど走ると・・・

 

16:45 同志社の正面、今出川御門に到着

そういえば御所の敷地に入るのは初めて

 

さすが千年の都の中心、京都御所やわ。レンズに収まり切らない上に、もう真っ暗やし

次回明るい時間に出直しや

 

さて錦市場に寄って帰りまひょ

 

寺町通をひたすら南下するとアーケード

 

途中、池波作品でおなじみ「村上開新堂」があったと後で気付く、迂闊!

 

アーケード入口すぐのところにニセ本能寺(お前、焼かれるよ?)

油小路通と蛸薬師通のとこの「信長が最期を遂げた方の」本能寺は、老人ホームになっててガッカリした過去

 

寺町専門街

 

矢田地蔵尊

 

17:30 錦市場

到着が遅く、徐々に店じまいを始めていた

 

今回寄った目的は、昨晩先斗町でいただいた京都の地酒がとても美味しく、それを買うために

津之喜酒舗にて無事発見でき、宅急便で配送手配。さすが旅のエキスパート(普通のことだよ?)

 

その他、乾物、お新香、炒りたてほうじ茶、白味噌など京都らしいおみやを買うことができ満足

錦市場の店先で、危なそうな海鮮なんか食って腹下すのは二流だね(お前は三流だけどな)

 

さあホテルへ帰ろう

 

途中、京都ワイズ発見

 

首都圏のワイズはほぼ網羅したワイザーなので(ラッパーかな?)しっかりチェック

グラベル系も充実の良店。来店記念にポディウムの飲み口を購入(嵩張らないので)

 

18:40 ホテル着

昨晩は先斗町にて京都グルメに大盤振る舞いし過ぎたので(確か3万近く・・・)今日は質素に

 

ローソンで半額になったサンドイッチ、錦市場で閉店セールになってた鱧寿司、そしてひとくち餃子。まさに貴族の夕餉

 

初めての鱧寿司、穴子寿司みたいなのものを想像していたら、フレーク状の魚肉を寄せ固めたみたいな鱧寿司。酷かったなぁこれ、そういうもの?

その逆で、乾物屋で買ったピリ辛干しエビは高かったけど当たりだった。錦市場で買った漬物も美味かった

 

いっぱい走って食べて大満足の1日。今日はゆっくり休みましょう・・・

 

・・・なんてのはもったいないので、京都最後の夜を堪能しようじゃないか

 

とりあえずホテルの近所をうろうろ

 

京都の業スーも置いてる物はアッチと変わりまへんなぁ

チョコレートとビスケットを購入(アッチでも買えるだろ)

 

で、結局俺たちのらーめんみよしで今宵も〆るという、ちょっとした中毒

 

その後帰ってすぐ寝ましたとさ。最終日につづく・・・

 

 

本日の実走行距離、28km

10数か所巡りながらこれだけ走ったので、まあヨシとしましょう

 

(※この記事は2023冬の旅行記を1年後の2024年にまとめたものです)