10月24日 襟裳岬ライド | 桜伐ル馬鹿梅伐ラヌ馬鹿

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10月24日(日)、小樽~襟裳岬~釧路でライドをした。

 

 

平均出力189Wは宗谷岬600と全く同じ値だった。

 

今回このライドをしたのは今まで機会が作れず一度も訪れた事のない襟裳岬に行ってみたいという理由もあったが、メインはそれではない。

今年Andeanで宗谷岬600に参加するにあたっては、マシンへの順応と問題点の洗い出しのために合計3000km程、最長ライドとしては500km強走りこんだ。来年P5Xを実践投入するとしたら、またそれと同じような事をしたくなることは間違いない。

それならば、年をまたぐ前にその作業を進めておいた方が来年春の時点で自由に動けると思ったのだ。

P5XはAndeanとクランク長が違うものがついていたりパッドスタックが30mm近く低かったり、色々違う部分がある。

これからフィッティングなどもしてポジションやフォームを詰めて行かないといけない部分も多いが、この襟裳岬ライドを経て単純な走り込みとしてはある程度進める事ができつつある。

 

 

走行記は以下の通り。

 

【小樽~鵡川】140km程

ライド全体の距離が長く、可能なら明るいうちに到着していたい半面、早朝かなり冷え込むことが予想されたり雨が降る可能性があったりでスタートの時間を決めるのは難しかった。

結局3時50分頃に走行開始した。小樽の気温は確か6度程度。

 

今回は巡航練ではないので市街地からログを開始した。

P5Xに限った話ではないが、荒れた路面の下りを夜間にDHポジションで走るのは少しリスクがある。ライトは強力なものがあった方が良い。張碓峠の下り初めでそれを感じた。

鵡川までは基本的に向かい風基調だったので、頭を下げて淡々と回した。出力はの時点では200Wを超えていた。

小樽から鵡川までは交通量や路面状況などからなかなかこれといったルートを絞り込めずにいるのだが、今回はこの辺りに詳しいFさんにアドバイス頂いたうえで337号線に沿って長沼まで行き、そこからマオイの丘の道の駅の前を通って三川に抜け、早来から厚真を通って行くルートにした。

昼間に通るとトラックなども多く舗装が荒れているのでかなり走り心地の悪い道だが、この日は早朝で交通量が殆どなく、一番走りやすいラインを選ぶ事が出来たので不快感は無かった。

マオイの丘周辺ではこの日行われた「本舗の耐久」に参加される方と思しきMTBを積んだ車を何台か見た。

自分に気付いてくださった方もいたようで、嬉しい限りだった。

 

安平町の道の駅(D51が展示されているらしい)の辺りで寒さが少しキツくなってきた。ボトルの水の冷たさを考えると、3度以下だったのではないか。ここまで冷えると手が動きにくくなる。

日が高くなるにつれマシになったが、春に寒さで手がかじかんで反射ベストのファスナーを掴む事が出来なくなったのを思い出した。

厚真の辺りでは多少アップダウンがあるものの大体の雰囲気は解っていたので問題なかった。

鵡川ではあんまんとおにぎり、レッドブルを補給しソフトフラスクにゼリー2個を補給した。

 

【鵡川~様似】110km程

この区間は追い風のはずだったのだが、前半は横風か向かい風が多くアップダウンもあるため速度が乗らなかった。

ここでのアップダウンは(何度となく走ってすでに買っても解っている)オロロンライン北部のものとは雰囲気が違った。

勾配が緩く丘のサイズが横に大きい感じで、完全な平坦があまり無かった。

普段自分は下りと平坦で速度を乗せて走るのでここは少し辛かった。練習して走り方の引き出しを拡げて行きたい。

序盤グローブをはいていたのだが気温が上がってきたので脱いだ。手のひらが冷却されるからなのか空力が良くなったからなのか、心なしか辛さが緩和された。

三石の辺りからはほぼ完全な平坦になった。風向きもこの辺りからは追い風で、走りやすかった。

様似ではパンとZONE。ソフトフラスクにゼリーを補給。

 

【様似~襟裳岬】35km程

様似からえりも町、襟裳岬のアプローチ部分までは追い風でかなり速度が出てKOMも1つ獲っていた。

襟裳岬へは国道から外れた道を入って10km弱進むのだが、終盤は横風が強く吹き飛ばされそうだった。

岬には特に何もなく、爆風で看板に自転車を立てかける事も出来なかった。

危険を感じたので即座に退散した。

 

【襟裳岬~広尾】50km程

襟裳岬からの10km程は横風に煽られないように注意が必要だった。

進むにつれマシになって庶野を超えるとトンネル地帯に。雷電国道並みのトンネル密度だった。特に4941mのえりも黄金トンネルは凄かった。

広尾の手前では覆道が多く、波が岸壁に打ち寄せる音がこだまして不思議な雰囲気だった。

積丹などの様に絶景という訳でもなかった。

 

【広尾~白糠】115km程

この区間は地獄だった。

まともにルートについて調査していない自分が悪いのだが、常に緩くて横に大きい丘のアップダウンが続き、舗装が自転車にとって非常にキツいものだった。補給場所も広尾以降100km程は全く無い。

選んだ道は、広尾町から旭浜まで道道1037号線を通り、その後襟裳岬から通った国道336号線に復帰。大樹町、豊頃町、浦幌町の南側を通り、道道1038号線で厚内を通り音別手前から国道38号線という形だった。

広尾町から浦幌町辺りの70~80kmは特に厳しく、路面全体を横にまたぐ段差が短い所では10mくらい置きに続くのだ。段差をこえる度に衝撃を受ける。DHバーを握っている自分にとっては特に走りにくいものだった。

舗装のつなぎ目が凍結と解氷を繰り返す中でそうなるらしいが、自転車にはキツ過ぎる。

大樹町辺りは特に酷く、この段差が10mおきに30km程続いたのではないか。数千回に渡り衝撃を受け続けたことになる。

自分からあの道を通ることはもうないと思う。

 

小樽に比べ道東は日の入りが早く、浦幌町辺りで完全に日が暮れた。17時頃だ。

厚内辺りからは追い風に乗って走りやすかったが真っ暗で路面状況に気を遣わなければならなかった。

明るい時間帯だったら景色なども楽しめるのかもしれない。

国道38号線に入ってからは白糠まで25km程と近く気持ちも楽になったが、交通量が多くて下りの路面がボコボコなのでここは特に夜間には走らない方が良い道だった。

 

白糠ではピザまんとザバスのミルクプロテインを補給。

 

【白糠~釧路】20km強

ここは追い風で平坦、しかも街の灯りが常に見えていたので気分的に楽だった。釧路ではバイパスの様な所に迷い込んだが、もっと平穏な道を選べばよかった。

宿は幣舞橋だったが、その10km程手前でログを切り、そこからはリカバリー走で行った。

 

宿では大浴場で暖まり、レモンサワーと焼き肉、キムチ丼、ラーメン等食べて遠征の締めとした。

ライドはキツかったが、その分美味かった。

幣舞橋は良さそうな店が多くあり、また飲みに行ってみたい場所だった。

ライド距離が400kmを超えると300km程度までとはダメージが違った。

脚が無くなった状態で回し続ける形になってしまい、全くトレーニングになっていない状態でダメージだけが蓄積されるのを感じた。

とはいえ、470kmをP5Xで走ったという事実によって来年の春の出発点が変わる。

今シーズンは残り少ないが、雪が降るまでは楽しんでP5Xへの順応も進めて行こうと思う。