宗谷岬TT P5X 329.67km 8時間12分43秒 | 桜伐ル馬鹿梅伐ラヌ馬鹿

桜伐ル馬鹿梅伐ラヌ馬鹿

北海道のサイクリング好きのブログ。

10月16日、札幌大橋の東側の信号スタートで宗谷岬まで走った。

スタートの時点ではそこまで腹が決まっているわけではなかったが途中からTTとして走る事に決めた。

 

結果は329.67kmを経過時間8時間12分43秒、グロス40.14km/h。ネットでは41.9km/h。

平均出力は228Wとこの距離としては史上最高値だった。

宗谷岬TTでのグロス40km/h超は4年前から目標としていたところだ。

Twitterでグロス40.6km/hだったと投稿したが、計算しなおしてみると40.14km/hで本当にギリギリの結果だった。

 

今年自分が設定した目標は

①高岡周回22分台

②宗谷岬600での各PCとゴールオープン時刻での完走

③宗谷岬TTでのグロス40km/h超

の3つだった。

どれも去年までの自分の力ではとても無理なものだったが、今年全て達成する事が出来た。

これでこの冬は次なる目標を見てトレーニングなどする事が出来そうだ。来年以降の活動の幅が間違いなく拡がる。

全てを片付ける事が出来て本当にスッキリした。いい気分だ。

 

【札幌大橋~小平町】132.3km 3時間22分50秒 40.0km/h 225W

スタートは朝の8時ころで、気温は7~8度程度。かなり寒かったが宗谷岬600とほぼ同じ服装でスタートした。

この写真と違うのは反射ベストが無い事とインナーに厚手の長そでを着ている事だけだった。

337号線を東に向かい、当別市街地への分岐のさらに数km先で左折し市街地の信号を避けた。

東からの風で月形をこえる辺りまでは向かい風基調だったが39km/h程度は出ていた。

新十津川を過ぎてからは追い風基調となり走りやすかった。碧水~留萌では自己ベストを更新した。

今回は走行中に出力を殆ど確認しなかったが、230W程度が多かったようだ。

 

この区間は当別から新十津川は長く感じるがそれ以降は景色に変化が出てきて体感時間が短くなる。

今回はソフトフラスクにジェルを入れて携帯していたので信号での停止や登りで速度が落ちるタイミングでこまめに摂るようにした。

 

【小平町~天塩】103.4km 2時間26分54秒 43.1km/h 226W

前の週に脚が攣って動けなくなった反省から小平町を出発する時点で2RUNを投入した。補給はゼリーとエナジードリンクのみ。

この区間は苫前~初山別の40kmのアップダウンを含む宗谷岬TTで最もボリュームのある区間だが、追い風だと速度を乗せて登りに入る事が出来るので楽だ。DHポジションばかりで筋肉が固くなるので登りでは意識してダンシングを使って体をほぐすようにした。

前の週と比べると変速のタイミングやトルクの掛け方等、集中を保って丁寧にこなす事が出来た。

 

この区間で最も注意すべきは小平町からアップダウンが始まるまでの25km程だと思う。かなり速度が乗りやすいのだが、こちらの車線に完全に入って追い越しをかける対向車がいるので怖い。

アップダウン区間は普段通りだったが羽幌市街地を避け1本内陸側の通りを通った。スムーズでいい道だった。

遠別から天塩の区間はそういう事もなく速度が乗りやすく巡航もしやすい。

天塩市街地で何度か信号につかまったが無事天塩川口のセイコーマートに到着。

 

【天塩~宗谷岬】93.7km 2時間8分21秒 44.0km 236W

ここでもスタート時点で2RUNを投入した。ここでもゼリーとエナジードリンクのみ。

ここからは追い風に乗ってサクサク進む事が出来る区間だが、稚内周辺で雨にあたる可能性がある予報が出ていた。

天塩を出た時点で寒さは感じなかったが、仮に稚内に到達した時点で降っていたら、雨に濡れた状態で宗谷岬への往復50km以上をこなすことになる。

この時期にそれは危険なので、稚内手前で路面がウェットだったらその時点で打ち切ることに決めた。

 

宗谷岬まで走る可能性がある以上、この区間で脚を使ってしまう訳にはいかない。ペースを上げ過ぎないように注意しながら進んだ。

前の週と比べてP5Xのポジションも少しなじんでいるので変な痛みなどもあまりなく、いつも長く感じる稚咲内から抜海の28kmもあまり苦にならなかった。

坂ノ下に着いた時点で路面はドライで空模様的にもまだ天気はもちそうだ。

普段は坂を上った後南稚内に出て国道を進むのだが、必ずそこで何度も信号につかまる。それが嫌だったので環状線という迂回ルートを使うことにした。

途中何度か信号につかまるも比較的スムーズに声問あたりまで到達し、そこからは宗谷岬まで25km程一気に走った。

自分としては宗谷岬まで追い風だろうと考えていたのだが、この日は東からの風が強く向かい風基調だった。なかなかペースが上がらない中、グロス40km/hに間に合うかどうか計算を繰り返していた。

声問を出たあたりで恐らく間に合うだろうというイメージだったのだが、スタート時間を正確に覚えていない中で万一間に合わなかったら悔やんでも悔やみきれないので出せる限りの力で回した。

向かい風では39km/h程度、横風に変わった時には43km/h程度だったと思う。明らかに出力が出にくくなっていたが踏み続けるしかない。

宗谷岬が近づくにつれ、グロス40km/h達成を徐々に確信しながらもトルクを抜かずにゴール。

この後稚内市街地に雨が降る予報で一刻も早くホテルに入りたかったので宗谷岬では写真1枚撮っただけですぐに引き返した。

途中セイコーマートとみいそ店でプロテインを飲んだ。

これまで何度か宗谷岬TTはやってきたが、今回は首のあたりに張りを感じた。P5Xのパッドスタックが低い事で頭を今まで以上に下げることが出来るようになってそのフォームにまだ慣れきっていないのだろう。

 

宗谷岬から稚内は普段疲労困憊で長く辛く感じるが、今回は追い風基調でかなり楽だった。

 

【ギリギリでの達成】

グロスの平均速度が40.14km/hとギリギリだったので、あと何分マージンがあったのか計算した見たところ、わずか2分程度だったということが解った。

仮に今回当別と羽幌と稚内で信号を避けるための市街地迂回ルートを試していなかったら、小平町と天塩で一息ついていたら、最後の宗谷岬への向かい風で「念のため最後まで踏む」ということをしなかったら、達成出来ていなかった。

もしそうなっていたら相当な悔しさだっただろうし、冬の間もどこかそれに縛られる事になったと思う。

細かい積み重ねが実ってクリアできて本当に良かった。

 

 

 

帰りの電車から見えた抜海周辺の車窓は荒涼とした魅力的なものだった。