2016 BRM1023薄野200 9時間11分完走 | 桜伐ル馬鹿梅伐ラヌ馬鹿

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北海道のサイクリング好きのブログ。

10月23日、今年最後のブルべである薄野200に参加した。大通公園発着でアクセス最高のブルべだ。
結果は9時間11分での完走。
ログは途中で切れている。

事前に予想された当日のコンディションは低温と曇り。
朝里峠では0度近い気温になることも考えられ、前日までに雨(場所によっては雪)があったので、そもそも走行できる状況なのか、雪がなかったとしても路面凍結の可能性もあるのではないか等、色々心配な状況だった。
しかし、スタッフの方が巡回された結果当日の路面状況は問題なく、予定通りのコースで実施された。

当日はどんな装備で行くか少し迷ったが、それまでのライド時の気温と装備を考えて、峠で0度近くなったとしてもふきっさらしの状況でもなければインナー1枚とアームウォーマー、レッグウォーマー、シクロクロス用スキンスーツに反射ベストで大丈夫だろうということでそれで行った。
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スキンスーツはこれ。実際峠の上でも問題なかったので、関東や関西でブルべに参加するときは、真冬でもこれで行けるだろう。その実感が得られたというのは大きかった。

【スタート~通過チェック(定山渓)】
この日は最初から最後までRondの熊坂さんとご一緒させて頂いた。
強豪レーサーの方と一緒ということで自分一人の時と比べて少ししっかり目に踏んで230号線を北上。南沢?のあたりでの登りでは心肺を上げすぎてしまった。
そこからは去年逆方向で良く走った八剣山のあたりの道を小金湯の方に向かって走った。
最初の区間としては強度が高い。熊坂さんは合わせてくれているのだが自分的に少し頑張ってしまった。

定山渓入り口のセイコーマートでは軽く補給。Rondのナチュラルエナジーバーも1つ食べた。パサパサしていなくて美味しい。消化もよさそうだ。

【通過チェック~PC1(銭函)】
定山渓から湖沿いの道を通り札幌国際スキー場へと向かう道は、この日で一番運動強度が高かったが、南沢で一度心肺を上げておいたので問題なく巡航できた。
やや向かい風だったが、先頭交代しながら快調に進んだ。
平坦は自分、登りは熊坂さんが中心という形で、ペースは自分がいつもロングで使っているよりも少し強めの、3~4時間までなら何とか大丈夫そうだけどそれ以上は脚が攣るかも、という位だった。
事前に考えていた通り、ここでの気温は1度くらいだったようだが、登っているので体温は問題ない。
札幌国際スキー場からは少しゆったり目に登った。

朝里峠頂上からの下りは縦に切ってある溝が怖い。
熊坂さんの話だと、ツールド北海道のUCIレースではここは普通にノーブレーキらしい。自転車に追従するのではなく自分からラインや姿勢を作っていける人ならそれほど問題ではないらしい。
自分は体重が重いうえに空力が良いので下りはスピードが出やすいが、まだまだ技術的に不安があったので、縦溝が出てからは必要以上かもしれないくらいにゆっくり下った。

張碓峠は6分28秒だった。追い風基調だったこともあるが、ソロサイクリングではなかなか無いペースだが、熊坂さんは余裕という感じだった。

この辺りから冷たい雨と風が出始め、寒くなってきた。

【PC1~PC2(厚田)】
この区間が一番きつかった。運動強度がどうこうではなく、寒さと強風が大変だった。雹まじりの雨が降り続き、強風で冷やされるのだ。

自分は客観的に見て寒さに異常に強いと思う。
走っていればだが、「体の表面が冷たい」と思うことはあっても、「内部が冷えている」とまで思うことはほぼ無い。防寒具を使っていなくても、皮膚が露出してさえいなければ大体大丈夫だ。ただこの日は、停まると震えるくらいにはなった。
レーサーとして相当絞れた体をしている熊坂さんは自分以上に寒かったようで、途中望来のセイコーマートでカイロを買って貼り、ビニール袋をジャケットの内側に来て防寒対策をした。ついでに近くにあった望来のコミュニティーセンターでは一息ついて、厚田に向かった。

望来を出たあたりで雨がやみ、寒さは大丈夫になったのだが、ここでは横風がヤバかった。
自分は60mmのメカニコのJシリーズのホイールを使っていたのだが、防雪柵の横を通るときには完全に体がもっていかれそうになった。体重の軽い人がディープリムを使っていたら吹き飛ばされていてもおかしくなかったと思う。
防雪柵はこういうタイプのもの。
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この日解ったのだがこれは非常にディープリム使いにとっては危険で、斜めになった羽で風圧が路面近くに集中し、薙ぎ払うような風が通常では考えられない強さで発生するのだ。
JシリーズとMAVICのCXRは横風での安定性が体感できるレベルで違うが、仮にCXRだったとしてもまともには走れなかったと思う。

厚田ではスタッフの田中さんとお話し、補給。
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(写真提供:ランドヌール札幌)

【PC2~PC3(新篠津)】
この区間はまず厚田から青山方面に向け登る。
風が追い風になったので、登りが苦手な自分には嬉しかった。無風だったら熊坂さんに着いていくだけでも大変だったかもしれない。
7%か8%位のまとも勾配の登りが何か所かあったものの、どれも短めだったのも自分にとっては良かった。

青山からはまた1度軽く登り、新篠津に向かう平坦では横風だったが、そういう状況は(好きではないが)自分的には得意だと思っているパターンだ。
STRAVAのログによると横風区間も平均38km/h近くで維持できていたので、去年よりも成長したように感じる。

去年6時間14分で完走し最も強度が高いライドでもあった北見200は、無風or横風で36km/h、向かい風で32km/h、追い風で39~40km/hのペースを保った結果最後は脚が攣りそうになっていたが、今年は問題なくそれ以上のペースを保つことが出来ている。今同じ状況で北見200のコースを走れば、6時間かからないかもしれない。

新篠津ではコーラを補給。

【PC3~ゴール
この区間は強風の横風と向かい風しかなかったと思う。
向かい風から直角に曲がって横風になり、また直角に曲がって向かい風になり…という感じで、ペースは気にせず脚に無理をかけずに行った。
すすきのに着いたときはやっと風から解放されるという感じで嬉しかった。

この日は朝起きてからゴールまで合計1800kcal程しか摂取しておらず、ローカロリーなブルべとなった。






今回は熊坂さんとご一緒させて頂いたのが一番の思い出となった。トップクラスのレーサーがロングでどういう形で走るのか、自分の走り方はそういう方と比較してどういう性質のものなのか、勉強になった。
走りながら登り方や体の使い方を見させていただいただけでなく、自分の走り方を見て頂いたのも今後フォームなどを見ていただく際に役立つかな、と図々しく考えたりも…
またご一緒できるのが楽しみです。


他には、0度近いコンディションでスキンスーツは使えるのか、普段通りの軽装で行けるのかという実験を出来たことが大きかった。
結論としては、走り続けている限りは大丈夫。本州の冬のブルべに遠征するとしても高地や夜が長くなければこれで問題なさそうだ。


走者にとってもそうでしたが、スタッフの皆さんにとってもハードなコンディションだったと思います。今回も有難うございました。




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INTERMAX様より、MET社のヘルメットRIVALE HESをサポート頂いております。
カーボンドライジャパン様のビッグプーリーキットエヴォルツィオーネのモニターを務めさせて頂いております。