2017 BRM128いってこい伊豆高原300 12時間27分完走 | 桜伐ル馬鹿梅伐ラヌ馬鹿

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北海道のサイクリング好きのブログ。

1月28日、初の関東遠征ブルべとなるランドヌ東京さんのいってこい伊豆高原300を走ってきた。12時間27分での完走。

遠征の目的は、冬トレで気持ちの変化を付けることと、春までにロングの能力を一通り完成させるための予行演習だった。身体を壊しては元も子もないが、無理のない範囲で一定程度の強度はかけてみようという形だ。
1週間ほど前に20分全力走をやった辺りからイマイチ疲れが抜けず左脚の後ろ側の筋が張った感覚があり大丈夫かなと不安になったが、こういうのは良くあることで、走っているうちに気にならなくなる。案の定大丈夫だった。

初の飛行機輪行はオーストリッチのOS-500を使ったが特に支障はなかった。
重いが、我慢できないほどではない。

走行記は以下の通り。

【スタート(とどろきアリーナ)~PC1(逗子)】区間47km
ブリーフィング直前に受付に着いたので、スタートは最後のグループ。市街地でトレーニングペースで走ることなどできないのでゆったり行くことにした。
北海道と比べるとやはり道が狭く信号が多いが、変に飛ばしたりしなければ問題は無い。途中Sさんと一緒になり、自分がキューシートのみで走っていて道の大部分が初見と言う事で先頭を走ってくださった。
Sさんは巡行もハイペースな上、スタートダッシュが速い。これは北海道では経験したことのない走りだ。北海道では信号が少ないので、ハイペースで走る人でも、負荷をかけないように出力の上げ下げを作らずペース走できる区間で淡々と出力を維持するのが基本のスタンスになると思う。
他の方もそうだったので、コースの環境が違うと走り方もまた違ってくるようだ。

朝に走る横浜は気持ちよかった。車も多くない。
上石神井に住んでいた時、知り合いと横浜までサイクリングしたのが大冒険に感じた。それが少し懐かしかった。
横浜を抜けてからは郊外の幹線道路という感じになった。
逗子の手前で住宅街の生活道路を通るのだが、そこで自分が先頭にいる状態で1人だけミスコースすぐに気づいたが、道が細かいので注意が必要だ。

【PC1~PC2(伊豆高原)】区間104.1km
この区間が距離が長い上に後半アップダウンが入るので、エネルギー切れに注意が必要だ。
加えて、自分はいつも100km強走った辺りで一度キツくなる。そのあとに力が出てくるのだが、この区間は丁度それが来る事が解っていたので、変に脚を使いすぎないように気を付けた。

自分はPC1で700kcal程(シュークリーム1個とカレーまんとピザまん)補給したうえでソイジョイ2つと羊羹2つを持った。まず足りなくなることはない量だ。
逗子からは由比ヶ浜、稲村ケ崎、江ノ島辺りの海沿いを行く。
昔よく行った、思い出のエリアだ。ブルべで走るとサクッと過ぎてしまうが、富士山も見えて感動的だった。
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江の島をこえてからは茅ケ崎のあたりの直線を巡行。Sさんは相変わらず速い…道は小田原まで比較的走りやすかった。
小田原からはアップダウンが始まった。熱海のあたりは自転車で走ると恐ろしい勾配なんじゃないかと心配だったがそういう道は避けられていたようで、楽しい道だった。
北海道でいうとオロロンラインの厚田~浜益間をもう少し勾配を急にしたくらいだと思う。
季節は真冬だが、春のような天気で海沿いのリゾートを走ることが出来て不思議な感覚だった。
補給は少し早めに羊羹を1つ。

真鶴、宇佐美と通過して伊奈で住宅街に向かう急坂を上がった。イメージしていた通りの伊豆の登りだ。
1km程だが、勾配は部分的に10%を超えていた気がする。軽いギアで登った。
ここでSさんらと離れ、単独で走る形になった。
城ヶ崎海岸までかなりのアップダウンがあるのかと思ったが、どれも緩いもので問題はなかった。
無理せず走ってPC2に到着。11時45分位だったと思う。

【PC2~PC3(逗子)】区間103.1km
PC2では先を走っていた方が10分ほど前に出発されていたので、どこかで追いつくかなと思って淡々と進んだ。
やはり緩めのアップダウンで、やや追い風気味だったので自分は比較的得意な状況だ。
多くの人とすれ違うことが予想されたので、気分も盛り上がった。
補給も挟んでキツくなる時間帯が終わり、脚も比較的動き始めていた。

伊奈の急坂を下って海沿いのアップダウンを進んで少し行った市街地、伊藤か宇佐美のあたりだと思うが、巡航中に先頭の方を追い抜いた。

STRAVAによるとアップダウン含め平均33km/h程出ているので、割といいペースだ。平坦は37~8km/h位だろうか。最高は80km/h程出ているが、そこまで飛ばした記憶はないので何かの間違いだと思う。
下りで速度を上げて登りもアウターのまま回転を落とさず登る。この状態がまさに自分の得意とするところで、北海道内でのサイクリングでも最後の50km~100kmはこれをやって出し切って終わっている。問題は、数時間これを続けると最終的に脚に来ることだ。

伊奈のあたりから2時間くらいこの形で走ったのだが、追い抜いた方が2時間程会話もなく付き位置だった。
今までキツい状況も含め一緒に楽しんで多くの人とつながって来た中で、色々な状況を踏まえ少し残念な気分だったが、次回お会いしたときにはもっと一緒に頑張って楽しむ形になればと思う。

緊張感もなくなってきて大磯のあたりから適当に走っていたが、江の島を過ぎたあたりで後ろの方がいなくなり単独に。
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写真は鎌倉高校前。


【PC3~ゴール(武蔵中原)】区間46.5km
PC3ではサクッとコーラだけを飲んで一人旅に。
市街地なので無理なく走る。
PC3が15時半過ぎだったので、ゴールは11時間半くらいかなと思ったが、船越町の交差点でコースをロスト。
距離から見て、往路で左折したかなり大きめの交差点を左折するのかと思いきや、実はそこは直進で少し先にある交差点を左折だったのだ。しかも左折後もキューシートにピッタリのファミリーマートと左折があったりして先に進んでしまった。しばらく行っておかしいことに気づいたのだが、さまよったり座り込んでいろいろ調べたり、なかなか大変だった。
北海道では土地勘があることもあって、キューシートと距離だけで普通に走ることが出来ているが、GPS無しの横浜初見だと、コースを全部暗記する勢いでルートラボなどを徹底的に洗っておく必要がある。それ位難しい。2日目でも感じた。元プロレーサーのMさんもそうしているようだ。

結局自分が選んだ作戦は、間違いなくコース上にあるだろうという交差点まで戻り、そこで人を待つことだった(汗)
幸運にも往路でご一緒したSさんと元プロレーサーのMさんが通りかかり、合流させて頂いた。

ロストした時は諦めようかとも思ったが、(変な話だが)お待ちしてよかった。
ここからゴールまでの時間は楽しかった。コースの事や今年やりたい事など、いろいろ話しながら夕暮れの横浜を抜けてゴールにたどり着いた。
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精神的にも現実的にも、お二人のおかげで完走できたようなものだ。
ゴール受付ではSさん、Mさんと、往路でご一緒したリドレーの方(お名前をうかがわなかったのが悔やまれる)や2日目でご一緒したSさんともお話し、宿に戻った。



自分に2回目となる遠征の1日目は無事終わった。1回目の十和田もそうだったが、これ以上ないんじゃないかという天気に恵まれて1日楽しむことが出来た。
思い出深い江ノ電沿線の思い出のままの光景を見ることができて良かった。
来年以降も間違いなく東京遠征はすると思う。

心配なのは2日目。途中の巡行モードのツケが回って力が入らないことは明らかだ。どうするか、一杯やりながら考えることにした。