2016 BRM521十和田クラシック200 10時間35分完走 | 桜伐ル馬鹿梅伐ラヌ馬鹿

桜伐ル馬鹿梅伐ラヌ馬鹿

北海道のサイクリング好きのブログ。

5月21日、AJたまがわ主催の十和田クラシック200に参加してきた。
八戸発着のブルべで、自分にとって初の遠征となった。初ブルべの従兄と一緒に走り、二人とも無事完走した。

装備はこういう感じで、キューシートはいつも通り簡易版にした。
イメージ 3
イメージ 4
ヘルメットはRIVALE HESを使ったが、軽くて涼しくてエアロヘルメットらしからぬ快適さだった。
風切り音は小さいので、空力効果は高いと思う。音が小さいとストレスも少ない。


自分は自転車イベントに参加するにあたって基本的に遠征はしない方だ。発着地はなるべく自宅に近いところにしたい。イベントの前後で休みを作らなければいけなくてそれが負担になるし、遠くに行くなら何の制約もなく好きに観光したいからだ。
ただ、今回は遠征してよかった。終わるのが名残惜しいと感じるようなライドは初めてかもしれない。

ライドに関してよかった点は、

・変化に富んでいて魅力あふれるコース
・残雪と新緑が両方楽しめる絶妙な時期設定
・雲一つない当日の天気

という感じで、最高のコースに最高の条件が重なってまたとない体験となった。

【前日】
八戸駅前の東横インに泊まり、従兄と合流し駅前でラーメンを食べて翌日に備えた。
部屋で少し飲んで就寝。
イメージ 1
イメージ 2
ラーメンは味まるというお店で食べたが、優しい煮干しスープが美味しかった。
普段青森に行くときはたかはし、田むら、あさ利など、個性の突き抜けた店に行くことが多いが、昔ながらのラーメンも美味しいと改めて感じた。

【当日】
朝4時半にホテルの下で集合し、すぐ近くのスタート受付に。
イメージ 5
ブリーフィングは毎回気が引き締まる。
銅像茶屋に行くとき、下りでスピードが乗った状態で曲がるというので、そこは特に注意だと感じた。

出発して少しの間は八戸の郊外を走るが、田子に入ってからは雰囲気のいい里山地帯だった。写真を撮らなかったのが悔やまれる。
ところどころで農作業をしているお婆さんを見かけるが、トトロに出てくるお婆ちゃんそのまま。
田子から山道に入ると、川のせせらぎを眺めながらしばらく上る。つづら折りになってからは、細かいカーブが連なった感じや道路が木陰になっている感じが碓氷峠旧道に似ていた。
登り続けるとスノーシェルターがいくつか続いて、それを抜けると突然緑が広がった景色が。
イメージ 6
イメージ 7
ここの景色は良かった…
名前の付いた峠ではないらしい。

少し下ってまた登り、発荷峠のPC1へ。
あんぱんとミネストローネを頂き、一息つく。
あんぱんはモチモチ、ミネストローネは具だくさんで出汁がきいていて、両方美味しかった。
力をいただいた後は数百メートル先の発荷峠展望台で写真撮影。
天気が良くて、十和田湖の崎の八甲田山の残雪もよく見えた。
湖面に波はなく、最高の景色だった。
イメージ 8
十和田湖は何度も見に来ているが、ここまでの景色は初めてだ。
湖畔に下ってもう一枚。
イメージ 9
ニジマスやヒメマスが美味しいらしい。
従兄は特にヒメマスを推していた。そのうち食べてみたい。

湖畔をしばらく行くと、湖から流れる奥入瀬川に沿って右折。奥入瀬渓流に沿って走る。
イメージ 10
緑と透明な水が涼しげで、それを眺めて走るのは気持ちいい。ガードレールもないので、流れをすぐそばに感じて走ることができた。ここも何度も来ているが、今までで最高だ。
北海道のスケールの大きい景色もいいが、山、湖、川と次々と姿を変える景色の中を走ることが出来るのは、青森県の魅力だろう。

癒されながらゆっくり下ると、十和田ばら焼きが有名な店が。
自分たちはここはスルーして、この日最大の登りである笠松峠に直行。
イメージ 11
よく見るとなんとなく解るのだが、この日は大きなギアはほとんど使わずに行った。
笠松峠では勾配10%を超えている部分も何か所かあったと思うが、全て36-17まででクリアした。休むダンシングの練習としてやってみたが、練習次第で結構使えそうな技術だ。

峠全体は16kmほどで多分800mくらい登る程度なので平均勾配は5%ほどか。
途中の蔦温泉、猿倉温泉の手前で10%位ありそうな感じになって、それ以外は3%位のところも多かったと思う。
イメージ 12
イメージ 13
イメージ 14
登るにつれて木の様子が変わり、八甲田の残雪が近づいてくる。頂上に着いたときはやはり気持ちよかった。
酸ヶ湯側からは車で何度も来たことがあって、結構きつそうな登りだなと感じたが、奥入瀬川からだと緩めのところも多く、景色の変化も含め楽しむことができた。

酸ヶ湯まで少し下って、ブルーベリーソフトと湧水を補給した。
ライド中のソフトクリームはどこで食べても美味しい。

少し下ったり登ったりして、ブリーフィングで説明のあったハイスピードダウンヒルの途中で右折し、銅像茶屋へ。
ここでも少し上るが、このあたりで重ギアを使うのが嫌になり始めた。

銅像茶屋ではリポDを飲んで出発。
ここからは十和田、八戸に向けて下り基調だ。
途中、開けた高原地帯を走る道があって気持ちよかった。
イメージ 15
八甲田山がよく見える。

この後、ハイスピードダウンヒルがあったが、路面が良くて走りやすかった。
自分は下りが嫌いなのだが、この日は新たな技術的な気づきがあって楽しめた。
STRAVAによると最高速度はこの区間での83.9km/hのようだが、さすがにそこまでは出ていないと思う。スノーシェルターなどでGPSが途切れたりした中でのエラーか何かの気がする。

そのあとは、十和田の街中を過ぎて、ゴールの熊ノ沢温泉へ。
ゴールでは、魅力あるコースを素晴らしいコンディションで走ることができた嬉しさに浸ってしまった。
イメージ 17

初ブルべの従兄も楽しめたようで良かった。自分も楽しかったし、このブルべでまた新しい友人もできた。来てよかった。

温泉に入った後は弘前に行き、名古屋と千葉から駆け付けた弟達と一緒に従兄の家で飲んだ。
イメージ 16

【翌日】
翌日は従兄と弟達と、昼から肉を焼いて飲んだ。この日も天気が良くて良いペーティー日和だった。
イメージ 18
イメージ 19
イメージ 20
イメージ 21
世田谷ベース的な雰囲気。

弘前の同世代の親戚たちは肉を焼いて食べるのが好きだ。
話を聞くと、GWや夏休みはアップルロードが煙でかすむほど青森県民は肉を焼くのが好きだということなのだが、いつも肉を買うのは水木精肉店という店だ。
今回は3.5kgほど食べた。水木の肉でBBQしながら飲むのは何度やっても最高だ。

【翌々日】
月曜の朝、北海道新幹線を使って小樽に帰った。昼過ぎに小樽着。
イメージ 22
イメージ 23
イメージ 24
新幹線は噂通りのガラガラ具合で輪行も快適。
スーパー北斗ではカニ飯を食べた。

今回の記事を書いていて感じるのは、普段の記事と比較して、感情を表す言葉を多く使ったなということ。
普段ファストライド的にチャレンジしている記事や、レースの記事などは、淡々とその時の状態を書いて残しておく感じになることが多いが、今回は本当に楽しかったんだなと思う。
また来年も十和田クラシックはあるらしいので、時間を作ってまた走りたいものだ。
当然、水木の肉まで楽しみたい。