意味のあった出費 | 桜伐ル馬鹿梅伐ラヌ馬鹿

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北海道のサイクリング好きのブログ。

【2015年 買って良かった機材】
2015年買って良かった機材、ということを最近考えていて、今日ふと思いついた。「買って」という言い方本来の意味や、「機材」というカテゴリーからも外れるので考えていなかったが、2015年に限らず今までの自転車ライフ全体を通して、出費として圧倒的に意味が大きかったものがある。
パーソナルコーチングとフィッティングだ。


【パーソナルコーチング】
自分の場合、パーソナルコーチングは、自分の能力と目標を踏まえて専用のトレーニングメニューを作ってもらい、その進捗状況を踏まえてアドバイスを受けるというのがメインで、その他に普段気になることなどについて何でも教えてもらうという形になっている。

自分はトレーニングメニューを組む知識が無く、前の前の冬は自主トレとしてひたすら60分間出来る限りの強度でローラーを回していた。
結果、60分間のきつさに耐える練習にはなったが、出力は頭打ちになってしまった。死ぬほどきつい割に、あるところで伸び悩んだのだ。
理由は恐らく、60分耐久走ではその時点で自分が出来る強度以上を体験することができないからだ。
FTP250w位から始めて290w位まで上がったが、これは最初の時点で体がなまっていたのが大きいと思う。

自主トレでの出力の伸びに限界を感じていたところでコーチにメニューを作成してもらうようになり、高強度を適切に取り入れたメニューに取組むようになったところ、前の冬でFTP(換算値)が320w近くまで上がった。
この冬はまだしっかりとトレーニングするようになって1月半だが、既に換算値としてのFTPは340w近くになっている。
これは自主トレをしていた時期には想像もしていなかった出力だ。

やり方や適切なメニューなどは人それぞれ違うと思うが、自主トレだけでやっていると、想像を超えたところまで行くのは難しいと思う。
コーチの指導があれば、「こんなもの出来るわけない」という内容が着実に出来るようになり、自分の枠を自分で決めずに済む。


【フィッティング】
去年の年末に初めてフィッティングも受けた。
コーチと直接会うことが出来ない(住んでいる場所が遠い)自分にとっては実際に体と動作を見てのフィッティングは初めてだったが、フォームとポジションを変えて出力維持の引き出しが増えた。
脚メインで出力していたのを、上半身やお尻もどんどん使うようにしたのだ。

出力を上げる為に冬場は一杯一杯の強度でトレーニングをしていたのだから、当然技術的な部分にも関心はあって調べたりもした。トレーニングしている人はみんなそうだと思う。ただ自分の場合、調べたと言っても自分の経験を超えた部分を正確に理解するには至らず、一度自分にとってやりやすい方法を捨てて自分の体験したことのないやり方にいくというのは難しかった。

しっかりした経験と理論を持った人に実際に見てもらうことで、ここでも自分の想像を超えたところに行くことができた。

自分はまだ一回しか受けていないが、フィッティングでは、アクセス面や費用面含め、継続的な相談や再度のフィッティングをお願いし易いというのも大切だと思う。


【かかった費用】
パーソナルコーチングとフィッティングを合計してかかった費用は、アルテグラDi2の国内定価と同じくらいだ。
自分にとって決して少ない金額ではないが、自主トレの到達点から現時点でFTPが50w上がり乗り方の引き出しも増えたという効果と、その効果が自分の血肉として今後も残っていくことを考えると、非常に意味のある出費だ。

自転車には色々費用が掛かるが、基礎能力を上げることを目的とするなら、教わることに費用を割くべきだと思う。
やるべきことを見定め、適切な方法で実行していけば、日々の練習時間がそれほどでなくても、想像を超えた領域に行くことができる。