今日はO-airに行きました。先週土曜日(15日)から再開したバックレイアウトの練習です。とにかく数をこなさないといけませんね。

 でも、その前に。

 ストレートジャンプで腕の振りを十分使えていなかったので、その練習をしました。インラインスケート(ハーフパイプ)のレッスンで習った動作をモーグルスキーのジャンプに取り入れてみます。世界チャンピオン、安床栄人プロ直伝です。ジャンプのタイミングに合わせて腕を前に振り上げ、上体を引き上げて高さを出します。

 やってみました。ジャンプする前に手をお尻のちょっと後ろに持っていきます。モーグルでは手は常に体の前に置けと言われます。手を後ろにやるのは禁じ手です。しかし、やってみると、見事に成功。ジャンプが安定して、さらに高さが出ました。

 なぜ、ストレートジャンプでこれをやったかというと、今、バックレイアウトの腕の動作を試行錯誤しているからです。昨夜、バンクーバー五輪のエアリアルの録画を見直してみました。注目したのは、テイクオフまでの姿勢と、ランディングに入る姿勢です。特にアプローチからトランジションを通過し、キッカーを登ってテイクオフするまでに、どのように腕を動かすかという点に注目しました。エアリアルと言えば、両手を高く挙げたバンザイの姿勢で手決めがおなじみです。確かにバンザイをする選手が多いのですが、みんながみんなそうしているわけでもありません。

 エアリアルのキッカーの飛び出し角度は、1回転用のスモールで52度、2回転用のミディアムで65度、3回転用のビッグで71度になっています。高さはそれぞれ1.8m、3.6m、4.2mです(2012年3月17日、W杯ノルウェーMyrkdalen-Voss大会の数字)。これに対して、モーグルのエア台は国際大会の規格で飛び出し角度が26~30度、高さが50~60cmとなっています。最後のこぶからリップ(エア台の先端)までの長さは4~5mと決まっているので、アプローチの長さは2~3m、キッカーの長さが2mくらいになります。エアリアル選手の動作は、基本的な部分は参考になりますが、キッカーの形状や大きさが全然違うので、そっくりまねればいいというわけではありません。

 ぼくはモーグルのバックレイアウトではフルツイストを含めてバンザイの手決めをしない方がいいのではないかと思っています。エアリアルでは70度という急な坂を後傾にならずに登らないといけないので、両手を高く挙げてバンザイの姿勢をとり、回転半径を大きくすることによって、後方回転がかかりすぎないようにする必要があります。しかし、モーグルのエア台はたかだか30度です。最後のこぶを通過した後、一瞬のうちに体勢を決めてテイクオフしなければなりません。バンザイの手決めというのは、体勢を崩す原因になりやすいのではないかと思います。

 それともう一つは、ぼくの個人的な印象ですが、ジャンプする前にバンザイするというのは、銃を突きつけられて「手を挙げろ」と言われ、「参りました、降参します」と言っているようで、かっこうが悪いのです。

 というわけで、ぼくはバンザイの手決めをせずにバックレイアウトを練習しています。じゃあ、手はどうすればいいのか。その試行錯誤をしているのです。

 安床栄人プロ直伝の方法はストレートジャンプではうまくいきましたが、バックではなかなかうまくいきません。タイミングと、腕の振り方に問題があるようです。

 とりあえず、テイクオフの姿勢が悪くて、空中でどんな体勢になっても1回転して足から着水できるようにはなりました。どんなふうに放り投げられてもきちんと足から下りるネコのような感じです。空中でめちゃくちゃになっても、足裏全体で水面を踏みに行けています。頭や背中から落ちる危険性はなくなってきましたが、きれいに体を伸ばしての回転はまだできていません。数をこなして完成度、成功確率を高めていきたいと思います。
 このブログのテーマとは直接は関係ないのですが、今日は京都府綾部市の実家に帰って稲刈りをしました。実はこの前の日曜も稲刈りをしていました。田んぼ1反(約10アール)分刈ると乾燥機がいっぱいになるので、3回に分けて刈らないといけないのです。

 この間にコンバインが壊れました。コンバインとはCombine Harvester(複式収穫機)。稲の刈り取りと脱穀をしてくれる機械です。刈り取り部がばらばらになりました。仕方がないので買い替えました。150万円。ひえー。年に3日しか使わないのに。

 しかし、昔の農作業の大変さを知っている父母は、決して高くないと言います。昔はのこぎり鎌を使って手で稲を刈り取り、それをわらしべで束ねて、稲木に架けて乾燥させ、取り入れて脱穀しなければなりませんでした。ぼくも子供のころ、稲を手で刈ったり、稲木に架けるのを手伝いました。確かに労力は雲泥の差です。

 うちの田んぼの米は、無農薬の有機栽培で、化学肥料をいっさい使いません(除草剤だけは使います)。父が大変な手間をかけて土づくりをしました。おかげで、うまみのある米がとれます。古米になっても味が落ちません。炊飯器で余ったのを冷凍すると、かえって味がよくなったりする不思議な米です。そんな米がとれる田んぼを捨ててしまうのはもったいない。前のコンバインは13年間使いました。年にほぼ10万円の計算ですね。次の買い換えのために積み立てもして、できるだけ点検整備をしっかりして長持ちさせたいものです。

 それにしても、今年は故障続きです。年明け早々、ぼくの右膝が変形性関節症になっていることが判明しました。2月には母が急性心筋梗塞でICUに入りました。続いて16万キロ走ったステップワゴンが動かなくなりました。エンジンのシリンダーが削られて、圧縮がかからなくなりました。こちらは脱原発で増えるCO2を少しでも削減しようとハイブリッドに買い替えました。ぼくは今まで車は中古しか買ったことがなかったのですが、今回は新車です。賃貸マンションの立体駐車場に入る大きさでは、2駆しかありませんでした。前の4駆のステップワゴンに比べると燃費が半分ですので、白馬まで通ったらガソリン代であっという間に元がとれそうです。こちらもできるだけ丁寧に扱って長持ちさせたいものです。

 機械は買い替えれば済みますが、替えがきかないのが人間の体。ぼくの膝はリハビリのかいあってだんだん完治に近づいてきています。一時はどうなることかと思った母は今、ありがたいことに、すっかり回復して、以前にも増して炎天下で激しく農作業をしています。体の方も大切に使って、できるだけ長持ちさせたいものです。
 今日も昼前にO-airに着きました。弁当を食べて、トランポリンで前宙の段階練習のドンキーキック(膝落ちからの倒立)と後宙の段階練習のプルオーバー(尻もちからの後方宙返り)をやった後、ウォータージャンプです。
 ウォーミングアップのジャンプを何本か飛んで目が慣れてきたところで、意を決してバックフリップに挑戦しました。キッカーインスペクションをしてから本番の予定でしたが、人が多かったし、ウォータージャンプも今シーズン6回目となってキッカーの感触もつかめてきたので、いきなりやることにしました。というか、もうシーズンも終盤近くになってしまっています。やるのが遅すぎますね。普通は5月のうちにやるものですよね。

 怖かったです。1年ぶりで、去年もまともにできていたわけではありません。背落ちを覚悟していましたが、なんとか足から下りました。しかし、景色を見る余裕もなく、とにかく回らなきゃと必死で回って落ちたという感じです。

 その後は、ストレートジャンプと交互にバックフリップを飛びました。できないうちは、続けてバックフリップをやると、だんだん後傾になってしまうことがあります。そこで、1回ごとにストレートジャンプを間にはさんでリセットするのです。この練習方法は高校のときの野球のコーチに教えてもらいました。カーブの練習をするときは、直球と交互に投げるのだそうです。カーブばかり続けて投げていると、だんだんおかしくなってしまうそうです。

 バックレイアウト(伸身後方宙返り)をやりたかったのですが、たまたま練習にきていた大晴君のパパが撮ってくれた映像を見ると、激しく「く」の字に折れ曲がっていました。2009年には伸びていたはずなんですけどねえ。ここ2年ばかり、団子虫のように丸まってしまって、伸身でできたためしがありません。しかも、自分の体がどんな姿勢になっているかがよくわからないのです。

 原因として考えられるのは二つです。

 一つはトランポリンで伸身の後方宙返りができていないこと。トランポリンではもう4年近くも宙返りの練習をしていません。よく考えたら伸身の背落ちもできません。できないのは当たり前ですね。

 もう一つはブーツです。キッカーに対して体を垂直に保たなければならないのですが、ブーツに前傾角度がついているので、膝を伸ばして立つと腰がブーツより前に出て、体が垂直になりません。仕方がないので、膝をわずかに曲げた姿勢でキッカーを踏むのですが、そうすると、空中に出た途端に膝が伸びて、回転にブレーキがかかってしまいます。そのためエアリアルの選手は、前傾が全くないようにブーツを改造するそうです。しかし、モーグルではそうはいきません。前傾の全くないブーツではターンがしづらくなるからです。キッカーへの加圧からテイクオフにかけての方法に一考の余地ありですね。

 今日はバックフリップを15本くらい飛んだと思います。何本かショート(回転不足)になって、トップから着水したらスキーが割れました。タイミングを合わせて空中動作を入れることはまだできません。しかし、慣れてきて、精神的には少し余裕ができてきました。やっぱり、へたくそでもバックフリップは楽しいですね。気持ちいいです。

 残り少なくなってきたサマーシーズンですが、いろんな台で飛んで本数を重ねていきたいと思います。
 今日は休みを取りました。平日に休みをもらってO-airにウォータージャンプ。ああ、なんというぜいたく。平日の午前中、それも月曜と金曜が空いているというので、コソ練をするために休みをとったのです。
 朝一番から練習するはずが、O-airに付い着いたのは午前11時半。午前中のセッションは終わってしまいました。さっそく弁当を食べて、練習にとりかかったのですが、空いているはずが、けっこう人が多いのです。結局、宙返り系や3D系をする踏ん切りがつかず、いつものようにストレートジャンプとアップライト系の基本ジャンプの練習になってしまいました。

 「棒ジャンしてからヘリ」にならないヘリなどを練習して、休憩しているときに、ふとブーツを見るとひびが入っています。10年以上前に買った古いブーツです。ベルトの締めつけが弱いので、ブースターストラップに替えました。そのせいでしょう。ふと、もう一方のブーツを見ると、完全に割れていました。危ないところでした。全然きづきませんでした。ウォータージャンプは水の上ではどんな体勢になってもいいのですが、アプローチやキッカーで転倒すると大けがにつながる場合があります。ウォータージャンプの練習は即刻中止せざるをえません。

 せっかくなので、着替えてからトランポリンを跳びました。1日100円という安さ。いつも練習している競技用のトランポリンのようには弾みませんが、そこそこ跳べます。最近やっていない宙返りの段階練習のドンキーキック(膝落ちからの倒立)やバックプルオーバー(尻もちからの後方宙返り)を練習しました。

 先ほどまでぼくが飛んでいた9番台では、キッカーインスペクションをしている人がいました。インスペクション(Inspection)とは「下見」という意味ですキッカー(ジャンプ台)から飛び出さないように、滑り上がって、力のかかり具合や景色の変化を体感します。モーグルでも公式練習の最初にコースインスペクションがあります。ターンとジャンプは禁止で、コースとエア台の下見をします。エア台は飛び出さないようにスピードを落として滑り上がるだけにします。

 そう、ぼくが平日の人が少ないときにしようと思っていたのはこれでした。アプローチ(助走路)の途中からスタートしてキッカーの途中まで滑ります。バックフリップの体勢でキッカーに入ったときに、どのような感じになるかを調べます。1年ぶりのバックフリップなので、いきなりやるのは怖いです。予行演習をしてキッカーの感じをつかんでおきたいのです。

 と、気づいたときには、既に遅し。ブーツは割れたし、もう着替えてしまいました。明日こそはなにがなんでも、キッカーインスペクションをしたうえで、バックフリップの練習をします。
 トランポリンがなかなか上達せず、精神的にきつい状況が続いています。クレイドル(背落ちから半分ひねり背落ち)の連続20回、キャットツイスト(背落ちから1回ひねり背落ち)の連続20回が大きな壁となって立ちはだかっています。
 それだけならまだいいのですが、後から始めた人にどんどんと追い抜かれていくというのがつらいです。O-airでのウォータージャンプでもそうです。ぼくが基本ジャンプの練習から先に進めないでもがいているうちに、ほかの人がどんどん上達していきます。

 2009年に国体に出場したときに「記者の目」というコラムにも書いたことですが、小学4年生のとき、ぼく一人だけどうしても逆上がりができずに泣いてしまったという悲しい思い出がよみがえります。何度やってもお尻が上がらず、先生からは「お尻が重い」などと冷やかされ、「なんでぼくだけできないんだろう」と情けなくなりました。「一生懸命やっているのに、なんでぼくだけできないんだろう」と。

 なぜ逆上がりができないのか。小学生のときはわかりませんでしたが、今はわかります。お尻を持ち上げるときに、体を持ち上げようとして、腕で上半身を引き上げてしまうのです。下半身を持ち上げるためには上半身を下げないといけません。上半身を下げないかぎりは、「足を思いきり振り上げて」とか「お尻を持ち上げて」と言ったところで、下半身は上がってくれません。逆上がりのこつは、下半身を上げることではなく、上半身を下げることだったんですね。ほかの子は無意識のうちにそうしているのに、ぼくは一生懸命、体を持ち上げようとして、かえって下半身が上がらないという、空しいあがきをしていたのです。

 今の状況もちょっとそれに似ているように思います。背落ちやひねりの基本はできていると思うので、逆上がりのときに上半身を持ち上げようとする動作のように、何かのきっかけで邪魔をしている動きに気づいて、それを取り除くことができればスムーズなひねりができるようになるかもしれません。

 今日のアベノETCでは、鯉住コーチの練習メニューにさらに自分で段階練習を加えてみました。例えば、「腰落ちからの半分ひねり立ち」や「背落ちからの半分ひねり立ち」を伸身だけでなく、抱え型でもやるなど、腰落ち、背落ち、腹落ちと半分ひねりのあらゆる組み合わせを伸身と抱え型の両方でやるわけです。何も考えずにできる人はいいのですが、ぼくのようにできない者は、とにかく回り道をしてでも、ウサギとカメのカメのように地道にやるしかありません。

 ありがたいことに、リハビリのかいあって、膝がよくなってきました。10本ジャンプで17秒台半ばのタイムが出せるようになりました。

 いかに上達速度が遅かろうが、練習ができるうちは練習あるのみです。
 今日は午前中からO-airに行きました。キャンプが重なって、大にぎわいです。いつもあまり混雑しない4番台も行列ができています。昨日、「明日は4番台でバックレイアウトをする」と大見得を切ったものの、人が大勢いるところで撃沈するのは恥ずかしいので、あっさりとマニフェストを撤回し、どちらかというと空いている一番大きな8番台でのストレートジャンプからスタートし、モーグル向きの9番台で練習しました。

 ウォーミングアップの基本ジャンプはわりとスムーズにいったのですが、ヘリの練習に入ったところで恐れていたことが起きてしまいました。「棒ジャンしてからヘリ」がまたできなくなりました。あちゃー。同じやり方で飛んでいるはずなのに、どうしても半分しか回りません。「空中に飛び出してから回転をかけたのでは半分しか回れない」。これがモーグルスキーを含むフリースタイルスキー界の定説(established theory)です。この定説を打ち破り、空中に飛び出してから回転をかけて1回転することができるようになったはずだったのに、結局、半回転しかできず、定説の正しさを証明する結果になってしまっています。

 なぜなのか。「棒ジャンしてからヘリ」を失敗した後にストレートジャンプを飛んでみると失敗することが多いです。朝一番でウォーミングアップに飛ぶストレートジャンプは完璧なのに、「棒ジャンしてからヘリ」の失敗を重ねた後に、「やっぱり基本に戻って」と思ってストレートジャンプを飛ぶとうまくいきません。

 ストレートジャンプの練習をやり直しているうちに、ヘリが回れない理由がわかってきました。スキーがキッカー上にあるうちに回転をかけたのでは「棒ジャンしてからヘリ」にならないので、とにかくリップ(キッカーの先端)を通過して完全に空中に出てから回転をかけることを強く意識します。そのためにリップを見てしまうのです。こうすると、体が上に上がらず、前に倒れてしまい、軸がとれないので、空中で回転をかけることができずに、体がばらばらに空中分解してしまいます。高く、上方向に飛び上がるためには、普通はリップを見て、リップで踏み切るようにすると思いますが、ぼくのジャンプの方法ではリップを見てはいけないようです。

 同時に行われていた3つのキャンプはすべて午前中で終了し、午後は比較的空いたのですが、人がいるところで頭から突っ込むのが恥ずかしくて、バックフリップはやらずじまいです。 結局、「ジャンプするときにリップを見てはいけない」ということに気づいたことが今日の成果となりました。どうということはない小さなことですが、こうした発見の積み重ねがやがて独自の技術となって開花するだろうと期待しています。

 午後3時で練習を終えて帰るときに、イメトレ君にあいさつしたら、「調子悪いんですか。フルツイストくらいやってから帰ってくださいよ」と言われましたが、今のぼくにとてもそんな技術はありません。フルツイストなんて、「棒ジャンしてからヘリ」とバックレイアウトができていた2009年にちょっと練習したことがあるだけです。トランポリンの宙返りはもう4年間もやっていません。ブログにいろいろと小難しいことを書くようになってからは「偉そうに言っているくせに、大したことないやんけ」と言われそうで、なおさら難しい技がやりにくくなりました。インストラクターでもコーチでも一流選手でもなく、ただの愛好者なんだから、失敗を恐れず、試行錯誤を重ねながら練習すればいいとは思うんですけどね。

 今日は早く終わったので、家に帰ってから、皇子山球場でElement Drop SpotのLaunch Ramp(スケートボード用のキッカー)を使って、インラインスケート(アグレッシブ)でジャンプの練習をしました。練習の目的は、ウォータージャンプで気づいたストレートジャンプの問題点を確認すること。やっぱり、リップを見ると詰まって高さが出ませんね。体が上に上がらず、前に出てしまいます。

 ウォータージャンプの方は、こうなったらコソ練しかありません。帰りに支配人の中村さんに聞いておきました。平日の夜と午前中では午前中の方が空いているそうです。曜日で言えば月曜か金曜が人が少なく、狙い目です。月曜か金曜に代休をとって、ブログを読んでいる人が誰も来ていない午前中に難しい技に挑戦することにしましょう。
 今日(9月1日)はO-airに行きました。今シーズン3回目です。前回、ストレートジャンプは完璧で、どんな台でも一発で決められる、地道に練習したかいあって基本ジャンプは問題なくできるようになったと豪語したのですが、うそでした。すみません。

 今日はいつも飛んでいるモーグル用の9番台ではなく、ミドルの6番台で練習してみました。9番台はキッカーの角度が急で、体が持ち上げられるので、滞空時間がかせげます。しかし、公認大会B級ではランディングバーンが短く、9番台を飛ぶ感じでジャンプすると、こぶの中に着地することになってしまいます。B級大会はエア台の飛び出し角度が緩く、ランディングバーンが短いことが多いのです。

 そこで、実際の大会に近い感じのキッカーでも練習しておく必要があると考えて6番台を選んだのですが、うまくいきません。ストレートジャンプではよくわかりませんでしたが、ツイスターをやってみると、体の軸がしっかりできていないので、スキーがうまい具合に振れません。切れがないのです。いくらやってもうまくいかないので、コザックをやってみました。やっぱり軸が弱くて、スキーが腰の高さくらいまでしか上がってくれません。どうやら、キッカーに圧力を加えることができていないようです。踏めていないということです。体重がキッカーにうまくかかっていないので、反作用で体がふわっと浮かないのです。

 6番台は一番人気があって行列ができます。そこでもう少し空いている4番台に移動しました。落差は2mあるなしという小さな台です。この高さではたして「棒ジャンしてからヘリ」ができるだろうかと思って挑戦しましたが、案の定、できませんでした。やはり、小さな台になると、キッカーにうまく圧力がかけられないようです。9番では助走スピードもあり、キッカーの角度もありで、体が持ち上げられて気持ちよく飛べます。しかし、小さな台は、助走スピードは遅く、キッカーにぶつかって体が持ち上げられるということがほとんどありませんので、そのため体の軸を作るのが意外と難しいようです。

 そうこうするうちに、ストレートジャンプのタイミングも合わなくなり、得意のはずの9番台でもうまく飛べなくなってしまいました。

 最悪です。このままでは、何ら使えるエアトリック(技)がないまま、シーズンを迎えることになってしまいます。

 明日は4番台でバックレイアウトに挑戦するかもしれません。この落差では、タイミングが完全に合わないかぎりは頭から撃沈すること請け合いです。
 あまりにもマニアックすぎてつまらないので、誰も読んではいないと思いますが、一つ前の記事で「分習」という言葉を使いましたが、「分習法」と言った方がいいようです。

 例えば水泳では、クロールを練習するのに、ビート板を使って、バタ足だけ、あるいはストロークだけを練習するのが分習法になります。対して、ストロークとバタ足を同時にしてクロールの泳ぎとして練習するのは全習法です。また、スタートやターンだけを練習するのは分習法、スタートからターン、ゴールと通して練習するのは全習法になります。

 トランポリンでは、1回の試技で10種目(技)を演技します。一つの種目(技)について言えば、それを部分に分けて練習するのが分習法で、一つの技として練習するのが全習法になります。また、10種目のうち、苦手な種目だけを練習するのが分習法で、10種目を通して練習するのが全習法になります。

 ある程度できる選手にとっては、分習法はつまらないでしょうね。野球や剣道でひたすら素振りをさせられるようなものです。着地を失敗することなく宙返りができるのに、なぜ宙返りの練習をさせてもらえないのか。次の段階のひねりを加えた宙返りの練習に進むことができないのか。きっとこう思うことでしょう。

 ぼくがいつも練習しているアベノETCは、宙返りの練習をするためにクリアしなければならないハードルがものすごく高いです。バッジテストの1級までは、楽しくやりましょうという感じですが、宙返りを目指した練習となると要求水準が格段に高くなります。技をばらばらに分けた部分、部分が完全にできていないと、いつまでたっても技の完成度が上がりません。不完全な状態のまま技の練習をすることは時間の無駄であるばかりでなく、危険でもあります。だからぼくは、この練習方針を受け入れて、時間はかかっても基礎からきっちりと積み上げていこうと思っています。

 しかし、モーグル選手にとってはどうなんでしょうか。スキーの基礎には時間をかけても、トランポリンの基礎の習得に時間をかけることはなかなか難しいのかもしれません。若い選手は大会で結果を出すことを求め(られ)ますからね。ぼくのように万年最下位というわけにはいかないでしょう。海のものとも山のものともつかないダイナミック・ポジショニング・ターンができるようになったからといって、海のものとも山のものともつかない「棒ジャンしてからヘリ」ができるようになったからといって、大会で勝たなければ誰も相手にしてくれません。ぼくはこういった世界中で自分にしかできないことができるようになることが楽しくて仕方ありませんが、若い選手にとっては大会の結果につながらないものはいらないことでしょう。

 さて、今日(31日)は大日トランポリンクラブに行きました。前日に続いて、鯉住コーチ作成の段階練習メニューにしたがって、クレイドルの練習をしました。本当になかなか前に進まないので、嫌になりますが、部分、部分に分けて練習することで、少しでも上達する部分ができてきます。前日は安定度がいまいちだった「背落ちからの半分ひねり立ち」はまあまあ感覚がわかって安定してできるようになりました。この技はしっかりできると、なかなか気持ちがいいです。トランポリンに弾かれるのではなく、自分の力で体勢をコントロールして高さを出すことができれば、簡単な技でもとても気持ちがいいものです。

 分習法はつまらないとか、モチベーションが上がらない(やる気が起こらない)と言われますが、中途半端な状態で全習法をやるよりは、分習法で一つ一つの部分をきっちりと作っていった方が結局は早道で、最終的には高いレベルまで到達できると、ぼくは信じています。
 「分習」とは、一つの技をバラバラの要素に分解して、要素ごとに練習することです。例えば、スイブルヒップス(腰落ちから2分の1ひねり腰落ち)の練習だと、「腰落ちから4分の1ひねり立ち」「立った姿勢から4分の1ひねり腰落ち」などに分けて練習します。

 フルツイストをやりたいと思ってアベノETCに入って早くも4年になろうとしています。バッジテストの基本技の練習から始まり、1年前からはいよいよフルツイストの段階練習でもあるクレイドル(背落ちから2分の1ひねり背落ち)の練習を始めました。アベノETCで宙返りの練習をするためには、遅ひねりのクレイドルが連続20回できなければなりません。ほかにもキャットツイスト(背落ちから1回ひねり背落ち)連続20回、背落ち・腹落ち連続20回、背落ちプルオーバー腹落ち20回といったノルマをクリアしなければなりません。むちゃくちゃハードルが高いのです。

 クレイドルをするためには背落ち・腹落ちができないといけないのですが、ここで意外と手間取り、最近やっと回数だけはこなせるようになったと思いきや、どうも腹落ちの抱えのタイミングが悪くてクレイドルがスムーズにできません。

 そこで思い出したのが、鯉住コーチ作成の分習メニューです。うかつにもこの存在を忘れていました。アベノETCに入ったとき、バッジテストの1級までと背落ちの分習メニューをもらい、ぼくはこのメニューに忠実にしたがって地道に練習しました。

 そして、1年前にもらったのが、次の段階の分習メニューです。「半分ひねり背落ち」「1回ひねり背落ち」「クレイドル」「コークスクリュー(背落ちから1回半ひねり背落ち)」「プルオーバー(尻もちからの後方宙返り)」「四つんばい前宙」「前方宙返り」「後方宙返り」「バラニー(前方宙返り2分の1捻り)」「4分の3コディ(腹落ちからの後方宙返り)」「4分の3前方宙返り(前方宙返り背落ち)」について、それぞれ分習メニューが細かく記された虎の巻です。

 今日はこの秘伝書を取り出して、「半分ひねり背落ち」と「クレイドル」の巻を練習しました。

 細かく分かれた一つ一つの要素を練習していって、自分ができていないところがわかりました。

 一つは「半分ひねり背落ち」の分習に出てきた抱え型の腹落ちです。ぼくは今まで、抱えを遅くする腹落ちを練習していました。まず、まっすぐ伸びてピークを待ち、ピークで膝を抱え込みながら上体を前に倒して腹落ちします。単発の腹落ちであればこれでもいいのですが、ひねりを加えようとすると、この抱えのタイミングでは遅すぎます。ひねりが非常に窮屈になってしまいます。では、どうすればいいかというと、体をまっすぐに上げるのは一緒ですが、上昇時に同時に膝を引き上げて抱え込みます。ピークで抱えをほどいて脚を伸ばしながらひねりを加えます。ピークで抱えをほどかなければならないので、ピークで抱えたのでは遅すぎるというわけです。抱えるタイミングを今までよりも早くした腹落ちを練習して、抱えからの半分ひねり背落ちのタイミングを合わせました。

 もう一つは「クレイドル」の分習に出てきた「背落ちからの半分ひねり立ち」です。これはやったことがありませんでした。初めてやったら、上半身からひねろうとしてしまってうまくいきませんでした。下半身からひねらないといけないのです。ピルエット(1回ひねり跳び)と違って、背落ちでは足は空中にあります。空中にある足を蹴り上げてひねらないといけないので、けっこう難しいです。すぐにできるようにはなりましたが、まだ成功確率が20%程度と、完成度はいまいちです。

 大林正憲著『トランポリン競技』(1998年、道和書院)というトランポリンの優れた教科書があります。大林さんは現在、大阪府トランポリン協会会長で、最近までアベノジュニアトランポリンクラブの指導をしていました。鯉住コーチの分習メニューも基本的に、大林先生の練習方法を踏襲しているそうです。

 この本に次のような記述があります。
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 捻り技の最初に学ぶ技は、垂直1/2捻り跳び(ハーフ・ピルエット)である。これはベッドを踏み切るときからの捻り、すなわち両腕を振り上げる時から腕が捻りを誘導しているわけで、「踏切からの捻り」、コンタクト・ツウィスト(Contact twist)と呼ばれている。「空中での捻り」、エアリアル・ツウィスト(Aerial twist)を最初に学ぶのは、背落ち-1/2捻り・背落ち(クレイドル)の遅捻りである。
(中略)
 非常に難しいと思われる「宙返り捻り」の技や「フリフィス」(引用者注:捻りを加えた2回宙返り)等も、基本は「腰落ち」や「背落ち」の技で習得することが出来るのである。ここで正しい捻りを習得し、1回宙返り、2回宙返り、3回宙返り等の捻りへと結び付けるべきである。
(P.257)
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 つまり、フルツイストをやるためにはバラニーを練習しなけばならず、そのためには空中で捻りを加える遅捻りのクレイドルができなければならないということです。

 ぼくがウォータージャンプで「棒ジャンしてからヘリ」(空中で回転をかけるヘリコプター)にこだわっているのも、空中でかける捻りをマスターしたいからです。