白馬八方尾根での年末一人練習2日目にして最終日の29日は、快晴でした。ふもとで前夜に降ったのは濡れた雪だったのですが、上部ゲレンデはそこそこ乾いた粉雪がふんわりと積もっていました。
モーグル板だけでなくセミファットの板も持って上がったので、雲海を眼下に見ながらパウダーランに興じるのもよかったと思いますが、今回の年末一人練習の目的はそれではありません。いくつかの目的の一つは、雪上でのバックフリップです。エア台をテーブルトップにしてランディングバーンを高くしたのは、そのためでもあります。万一、頭から落ちても、ランディングバーンが高ければ落差がないので、逆立ちを失敗したくらいの衝撃しかこないはずです。そこにこの粉雪が積もってくれました。またとない絶好のコンディション。エア台に積もった粉雪をスコップでせっせとかき出してはランディングバーンに投げ入れました。みるみる粉雪がうず高く積もって、ランディングバーンが羽根のプールのようになりました。これならウォータージャンプで失敗したときよりも衝撃が小さいでしょう。
さあ、あとはバックフリップをするだけです。でも、待てよ。体が持ち上げられるかどうか、一応、ストレートジャンプでチェックしてみないといけません。とりあえず棒ジャン。全然、だめです。体が全然上がらず、エア台の上を滑って乗り越えていきました。アプローチやキッカーがしっかり固まっていないのでジャンプできないようです。助走距離を伸ばし、しっかり踏みつけて再チャレンジ。ちょっと上がりましたが、すぐに着地してしまいます。ランディングバーンを高くしすぎました。これでバックフリップをすると、着地するときにトップが突き刺さるかもしれません。しかたがないので、ランディングバーンに積み上げた雪を削って前に放り投げました。再び棒ジャン。まだ高さが低いです。助走距離を伸ばして、もう一度棒ジャン。そうこうしていうちに強い日差しが照りつけて、雪が湿って固まってきました。
結局、あと一歩の踏ん切りがつかず、雪上バックフリップはまたもおあずけとなってしまいました。まあ、また機会はあるでしょう。
長野県連の合宿は前日までで終わりましたが、この日も尾崎快コーチの指導のもと、一部の選手が引き続き練習していて、コースは維持されていました。尾崎さんとは初対面ですので、あいさつをして、コースを滑らせてもらいました。
前日、ちょっとだけこぶを滑って、全然うまくいかなかったのですが、その原因がわかりました。ダイナミック・ポジショニング・ターンでは、体の重心を思っている以上に前に持っていかなければならないのです。そのためには、腰を伸ばさないといけません。
一般的にモーグル選手は低い姿勢を維持して滑ります。重心を高くしてはいけないのです。そのために膝を曲げます。最近のブーツは足首を深く曲げることができませんので、膝を曲げるとお尻が後ろにいきます。そのままではバックチェアという姿勢になって体重が後ろにかかるので、それを解消するために上半身を前に倒します。これがモーグルスキーヤーの基本姿勢です。お尻を後ろに突き出して、体をかがめた姿勢です。
ダイナミック・ポジショニング・ターンではこの姿勢は取りません。腰を伸ばすことによって重心を前にもっていきます。スキーブーツには10度以上の前傾角が付いています。膝を伸ばし、腰を伸ばせば、重心の位置をブーツより前にもっていくことができます。重心の位置を高くしながら前にもっていくことによって、スキーのトップに体重をかけます。これがダイナミック・ポジショニング・ターンの基本です。上半身を前に倒すのではなく、腰を前に出して、伸びた体全体を前に倒します。こぶの中では、斜面に対して体が垂直というより、こぶの腹に対して体が垂直になるくらい腰を前に出さなければなりません。
腰を前に出しながら滑るためには、随分と前を見ないといけません。よく「三つ前のこぶを見る」と言われますが、それでは全然、足りなくて、「30個前のこぶを見る」くらいでちょうどです。速く滑ろうと思ったら、トップセクションでは第1エア台、ミドルセクションでは第2エア台を見ながら滑ります。長野県連合宿のコースを滑ってみて、そのあたりのことが確認できました。
ダイナミック・ポジショニング・ターンの理論は完成しましたが、実際にそれでモーグルコースを滑りきるには、まだまだ練習が必要です。特にエアの着地の後のターンへの入りが問題です。普通のターン(スタティック・ポジショニング・ターン)で入ってしまうと、逆の動作になってしまいます。
自作のエア台は、元五輪選手の尾崎さんに「すごいエア台だ。完璧ですね」とほめてもらいましたが、誰も使う人がいないので壊して帰りました。エア台への入り方はわかりましたが、エアの着地からターンへの入り方までは練習できなかったので、次回の課題です。
次に練習できるのは1月末か2月です。エアの着地からターンへの入りを中心に、自分でショートポールを立てて練習することになると思います。
今回のブログは笑いがありませんでしたね。
昼にレストランで昼食を取っていると、日本人と全く見分けがつかないアジア系の外国人スキー客が、ぼくの斜め前の席のおじさんの隣に来て、片言の日本語で「ここ、いいです?」と聞きました。おじさんは「ああ」と言って、自分の隣の席に置いていた荷物をどけました。外国人は「ありがとう」と言って、席に座り、もう一度「ありがとう」と言いました。すると、おじさんは相手が外国人とわかったのか、今度は英語で答えました。「ノーサンキュー」。おじさんは、自分の間違いに気づいていないようでしたが、ぼくは下を向いて、おかしさをこらえるのに必死でした。自分にも同じような間違いをした経験があるからです。
No, thank you.は言うまでもなく、、「コーヒー、いかがですか」と言われて、「いえ、けっこうです」と断るときの表現です。Thank you.と言われて、「どういたしまして」というのは、You are welcome.ですが、これがなかなかとっさには出てこないんですね。ぼくも、Thank you.と言われて、思わず、Noと言ったことがあります。何がNoなんだか。日本語では、「ありがとう」に対して、「いいえ、どういたしまして」と言うので、つい、Noと言ってしまうのでしょうね。
モーグル板だけでなくセミファットの板も持って上がったので、雲海を眼下に見ながらパウダーランに興じるのもよかったと思いますが、今回の年末一人練習の目的はそれではありません。いくつかの目的の一つは、雪上でのバックフリップです。エア台をテーブルトップにしてランディングバーンを高くしたのは、そのためでもあります。万一、頭から落ちても、ランディングバーンが高ければ落差がないので、逆立ちを失敗したくらいの衝撃しかこないはずです。そこにこの粉雪が積もってくれました。またとない絶好のコンディション。エア台に積もった粉雪をスコップでせっせとかき出してはランディングバーンに投げ入れました。みるみる粉雪がうず高く積もって、ランディングバーンが羽根のプールのようになりました。これならウォータージャンプで失敗したときよりも衝撃が小さいでしょう。
さあ、あとはバックフリップをするだけです。でも、待てよ。体が持ち上げられるかどうか、一応、ストレートジャンプでチェックしてみないといけません。とりあえず棒ジャン。全然、だめです。体が全然上がらず、エア台の上を滑って乗り越えていきました。アプローチやキッカーがしっかり固まっていないのでジャンプできないようです。助走距離を伸ばし、しっかり踏みつけて再チャレンジ。ちょっと上がりましたが、すぐに着地してしまいます。ランディングバーンを高くしすぎました。これでバックフリップをすると、着地するときにトップが突き刺さるかもしれません。しかたがないので、ランディングバーンに積み上げた雪を削って前に放り投げました。再び棒ジャン。まだ高さが低いです。助走距離を伸ばして、もう一度棒ジャン。そうこうしていうちに強い日差しが照りつけて、雪が湿って固まってきました。
結局、あと一歩の踏ん切りがつかず、雪上バックフリップはまたもおあずけとなってしまいました。まあ、また機会はあるでしょう。
長野県連の合宿は前日までで終わりましたが、この日も尾崎快コーチの指導のもと、一部の選手が引き続き練習していて、コースは維持されていました。尾崎さんとは初対面ですので、あいさつをして、コースを滑らせてもらいました。
前日、ちょっとだけこぶを滑って、全然うまくいかなかったのですが、その原因がわかりました。ダイナミック・ポジショニング・ターンでは、体の重心を思っている以上に前に持っていかなければならないのです。そのためには、腰を伸ばさないといけません。
一般的にモーグル選手は低い姿勢を維持して滑ります。重心を高くしてはいけないのです。そのために膝を曲げます。最近のブーツは足首を深く曲げることができませんので、膝を曲げるとお尻が後ろにいきます。そのままではバックチェアという姿勢になって体重が後ろにかかるので、それを解消するために上半身を前に倒します。これがモーグルスキーヤーの基本姿勢です。お尻を後ろに突き出して、体をかがめた姿勢です。
ダイナミック・ポジショニング・ターンではこの姿勢は取りません。腰を伸ばすことによって重心を前にもっていきます。スキーブーツには10度以上の前傾角が付いています。膝を伸ばし、腰を伸ばせば、重心の位置をブーツより前にもっていくことができます。重心の位置を高くしながら前にもっていくことによって、スキーのトップに体重をかけます。これがダイナミック・ポジショニング・ターンの基本です。上半身を前に倒すのではなく、腰を前に出して、伸びた体全体を前に倒します。こぶの中では、斜面に対して体が垂直というより、こぶの腹に対して体が垂直になるくらい腰を前に出さなければなりません。
腰を前に出しながら滑るためには、随分と前を見ないといけません。よく「三つ前のこぶを見る」と言われますが、それでは全然、足りなくて、「30個前のこぶを見る」くらいでちょうどです。速く滑ろうと思ったら、トップセクションでは第1エア台、ミドルセクションでは第2エア台を見ながら滑ります。長野県連合宿のコースを滑ってみて、そのあたりのことが確認できました。
ダイナミック・ポジショニング・ターンの理論は完成しましたが、実際にそれでモーグルコースを滑りきるには、まだまだ練習が必要です。特にエアの着地の後のターンへの入りが問題です。普通のターン(スタティック・ポジショニング・ターン)で入ってしまうと、逆の動作になってしまいます。
自作のエア台は、元五輪選手の尾崎さんに「すごいエア台だ。完璧ですね」とほめてもらいましたが、誰も使う人がいないので壊して帰りました。エア台への入り方はわかりましたが、エアの着地からターンへの入り方までは練習できなかったので、次回の課題です。
次に練習できるのは1月末か2月です。エアの着地からターンへの入りを中心に、自分でショートポールを立てて練習することになると思います。
今回のブログは笑いがありませんでしたね。
昼にレストランで昼食を取っていると、日本人と全く見分けがつかないアジア系の外国人スキー客が、ぼくの斜め前の席のおじさんの隣に来て、片言の日本語で「ここ、いいです?」と聞きました。おじさんは「ああ」と言って、自分の隣の席に置いていた荷物をどけました。外国人は「ありがとう」と言って、席に座り、もう一度「ありがとう」と言いました。すると、おじさんは相手が外国人とわかったのか、今度は英語で答えました。「ノーサンキュー」。おじさんは、自分の間違いに気づいていないようでしたが、ぼくは下を向いて、おかしさをこらえるのに必死でした。自分にも同じような間違いをした経験があるからです。
No, thank you.は言うまでもなく、、「コーヒー、いかがですか」と言われて、「いえ、けっこうです」と断るときの表現です。Thank you.と言われて、「どういたしまして」というのは、You are welcome.ですが、これがなかなかとっさには出てこないんですね。ぼくも、Thank you.と言われて、思わず、Noと言ったことがあります。何がNoなんだか。日本語では、「ありがとう」に対して、「いいえ、どういたしまして」と言うので、つい、Noと言ってしまうのでしょうね。