FISルールの公式日本語訳が「フリースタイル・ジャッジング・ハンドブック」としてSAJデータバンクにアップロードされました。
 https://sajdb.xcat.co.jp/saj/doc/info/rule140204_01.pdf
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2013 年 11 月の国際スキー連盟(FIS)作成のジャッジング・ハンドブックを基本に(公益財団法人)全日本スキー連盟(SAJ) 競技本部 フリースタイルスキー部 技術運営委員会 審判・計算小委員会が 2013 年 12 月に作成したものです。
*原文と和文に差異がある場合、原文を優先する。
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 英語の原文を読むのがうっとうしいという方はこちらを読んでいただければよいかと思いますが、先日から問題にしているFISルールの矛盾について考えたいと思います。日本語訳は先にこのブログにアップした拙訳を使います。

6204.1.2 Carving(カービング)の第1項
6204.1.2.1 General(総論)
で述べられているカービングターンの説明についてみてみます。ここでカービングが次のように定義されています。

A pure carved turn is one in which the tail of the ski follows precisely the track made by the ski tip.
完全に切れたターンとは、スキーのトップが通った跡をスキーのテールが正確にたどるターンである。

 これは理論的に矛盾していると思います。スキーのターンで、トップが通った跡をテールが通るということは物理学的に起きえない現象です。スキーは基本的には直線(線分)ですので、スキーのトップが進んだ跡をテールが正確にたどるのは、直線上を進むときに限られます。

 トップが向きを変えたとき、テールは逆側に向きを変えます(テールの向きは常にトップと逆方向です)。トップが連続的に向きを変えていったとき、テールは大なり小なり、ターン弧の外側に外れます。このずれは必然的に生じます。直線で円を描くことができないのと同じ理屈です。直線で曲線を描くことはできません。

 しかし、曲線でなら曲線を描くことができるのではないか、という反論があるかもしれません。スキーにはサイドカーブがついているし、何しろたわませることができる。サイドカーブとたわみをうまく使えば、トップが通った跡をテールがたどることができるのではないか。
 曲線で曲線を描くことができるのは、曲がり具合が一致した曲線に限られます。円弧によって同じ半径の円を描くことができますが、半径がわずかでも違えば円は重なりません。スキーのターン弧に合わせた曲線にするためには、スキーをかなり曲げなければなりません。スキーの前側に目一杯、体重をかけて、テールを完全に浮かせても、モーグルのターン弧に合う曲線になるほどには、スキーは曲がらないと思います。

 FISルールに書かれたように、スキーのトップが通った跡をテールが正確にたどるターンはありえません。

 ではカービングターンの正しい定義はどうなるでしょうか。ぼくはこう考えます。

 A pure carved turn
 完全に切れたターン(純粋なカービングターン)では、スキーのテールの向きが常にスキーのトップが描いたターン弧の接線に一致している。

 FISルールが言いたいのは、こういうことだろうと思います。このように定義し直すことで、第1の矛盾は解決しました。

 本題は次の矛盾です。
6204.1.2 Carving(カービング)の第2項
6204.1.2.2 Body Position for Carved Turns(カービングターンのためのボディポジション)
Rotations in the upper legs are minimal, feet remain under the body (shoulders and hips) in both fore-and-aft and lateral planes, and knees remain flexed.
上脚部(太もも)の回転は最小限とし、足は前後方向、横方向とも体(肩と腰)の下にあり、膝はしなやかさを保つ。

SAJの日本語訳を読んで気づきましたが、 (shoulders and hips)はそれぞれ複数形になっているので、「両肩と両腰」と訳すべきでした。SAJ訳では「肩と股関節が作る四角形」とわかりやすく表現されています。また、knees remain flexedを「膝はしなやかさを保つ」と訳したのも誤りで、SAJ訳では「膝は曲げた状態を保つ」となっています。ただ、flexedは「曲げたままで固定する」という意味ではないと思います。スライドターンのように膝を伸ばしてスキーを振ってはいけないという意味でしょう。

 ここで問題になるのは、足を体の真下に置かなければならないということです。前後方向(fore and aft plane)だけでなく、横(左右)方向(lateral plane)でも体の真下になければならないというところが問題です。腰幅はせいぜい40cm。両足がその真下になければならないということは、ブーツがほとんどフォールライン上になければならないということになります。ブーツの位置が腰幅の40cmからはみ出してはいけないということですね。はたしてそれでカービングターンが可能でしょうか。

 「スキーのテールの向きが常にスキーのトップが描いたターン弧の接線に一致している」ようにして、なおかつ、ターン弧の左右の振幅を40cm以内に抑えるには、ターン弧をものすごく浅く(回転半径を大きく)しなければなりません。そんな直線的なターンでどうやってスピードをコントロールするのか。ミドルセクションをかっ飛ばしたとしても、エア台の手前では体勢を整えるために何らかのスピードコントロールをせざるを得ないでしょう。

 あくまでカービングにこだわってターン弧の左右の振幅を広げるのか、それとも足を体の真下に置くことにこだわって、スキーの振り幅を大きくするのか。

 FISルールが求めている(1)カービングと、(2)体の真下に足を置くという2つの行為は、体をフォールラインに一致させなければならないモーグル競技では、スピードコントロールを必要とする局面で、相反する二者択一の行為であるように思えます。はたしてこの難題を解決する方法があるのか。最もうまくこの矛盾を解決した選手が、世界を制するでしょう。

 いつものことですが、長々と書きながら、答えがなくて、すみません。
 前日あたりから膝の調子が思わしくなかったのと、夜中に雨が降っていたので、最終日はほどほどにして早めに切り上げようと思っていたのですが、朝食時、雨は雪に変わり、朝食後、リアライン・バランスシューズでスクワットをしているうちに、膝の痛みがなくなってきました。

 トレーニングバーンに上がってみると、新雪が30cm近く積もって、こぶもエア台もすっかり埋もれていました。ランディングバーンに軟らかい雪がふんわりと積もっています。エア台の中にある雪をかき出してはランディングバーンに放り込んでいるうち、とうとうエア台よりランディングバーンの方が高くなりました。

 こうなると、着地の衝撃はウォータージャンプ以下です。おそらく頭から突っ込んでも大丈夫。バックフリップの練習をするしかないか、という思いが頭をよぎりましたが、ここは目立ちすぎます。万一、失敗したとき、けがはしなくても、恥ずかしすぎます。パトロール本部からも丸見えですから、余計な心配をかけて、「次からご遠慮ください」なんて言われるのも嫌です。大人しく自重しました。

 雪をどけるのに意外と手間取り、エア台整備に昼までかかりましたが、いったんできてしまえば、飛んで滑って、リフトに乗ってが1回10分ですから、1時間で6本は飛べます。昼食で45分ほど中断しましたが、前後のターンの練習を含めて10本以上滑ることができました。

 エアはストレートジャンプのみです。エア台でまくられたり、前のめりになったりして、ちゃんとしたジャンプにならず、なかなかうまくターンに入れません。最後の方でやっと、エア台の手前ですべき動作を思い出しました。後は着地後、どうやって前傾姿勢にもっていくかです。帰りの車の中で、一つ思いついたことがあるので、次回はそれを試してみます。

 今回のエア台のデータを記しておきます。
・アプローチの斜度 40度
・キッカーの飛び出し角度 30度
・ランディングバーンの斜度 45度
・キッカーの高さ 50cmくらい
・最後のこぶからリップまでの距離 4mくらい
(上の3つは測りましたが、下の2つは目測です)

 毎度のことですが、苦労して作ったわりに、我ながらとても飛びにくい台でした。次回はもう少し緩い斜面で、飛びやすい台を作って練習します。

 ターンの方は、まだダイナミック・ポジショニング・ターンを頭の中で映像化することができていません。特にターンの前半から後半へのつなぎ、後半から前半へのつなぎのイメージがもう一つつかめていません。ターン弧が途切れているような気がします。やり方(必要な動作)はわかっていると思うのですが、自分の滑りでスキーがどう動くか、第三者の目で見たときに自分の滑りがどういう映像になるかが、頭の中で完全にイメージになっていないのです。

 また、足がフォールライン上を移動しながら、スキーのトップが通った跡をテールがたどるというFISルールが求める滑りも、理論的に理解できていません。本当にそんなことが可能でしょうか。ひょっとしたら、ルールを作った人自身が勘違いをしているというか、矛盾があることに気づいていないのかもしれませんね。これについは、もう少し考えてみます。

【ぼくのスキーを持っていってしまった人へ】
 SOSのロゴが入ったセミファットのスキーですが、買ったお店の人が言っていたことを思い出しました。あのスキーが好きだという人はあまりいないそうです。ぼくは気に入っていますが、多くの人にとっては硬くて滑りにくいらしいです。サイドカーブがほとんどなくて、しなりもないので、ターンしづらいのでしょう。

 スキー場に置きっぱなしにしてしまいましたが、ぼくにとってはトレーニングに使うための大切なスキーです。試乗がすんだら、どうか元の場所に戻しておいてください。インフォメーションに紛失物届を出しているので、黙って返しておいてくれたら、ぼくに知らせがあるはずです。もし、あのスキーが気に入ったら、大阪のNORTHBOUNDという店で2万円で売っていますので、そこで買ってください。よろしくお願いします。
 昨日、セミファットのスキーをゲレンデに置き忘れました。最初にセミファットのスキーで上がってロングコースをクルージングした後、モーグルスキーを持って上がり、セミファットスキーはバンドで止めて、レストハウス前のスキー立てにおいていました。そのまま置き忘れて、モーグルスキーで滑って下山したのです。滑り降りる途中で忘れたことに気づきましたが、すでにリフトの最終時刻をすぎていました。

 今日の朝、ゲレンデに上がるや否や、昨日、置いていた場所で探しましたが、ありません。別のスキー立てもみましたが、ありません。インフォメーションに尋ねましたが、回収していないし、届けもないとのこと。念のためパトロール本部にも問い合わせましたが、ありませんでした。

 スキー場にも泥棒はいるんですね。気に入っていたスキーなのに残念です。2台持って上がったときは、エア台の横に刺しているんですが、この日にかぎって、バンドでとめたまま、スキー立てに置いていました。インフォメーションの人の話だと、バラの状態でストックをかけておいてあると、いつ持ち主が現れるかわからないから盗みにくいけれども、バンドでとめて置いてあったら、もう1台のスキーで滑って下りたということだから、盗みやすいということです。泥棒さんに盗む気を起こさせたぼくも悪いですね。犯罪を誘発してしまいました。

 というわけで、今日は天気はよかったのに、朝からもう一つ気分が晴れない一日でした。おまけに、左膝がだんだん痛くなってきました。

 落差がありすぎて、飛ぶ気になれない「飛ばずのエア台」ですが、落差を少しでもなくすために、ランティングに雪をもりました。ランディングが高くはなりましたが、30度の斜面に雪をもったことによって、斜度が目算で40度超になりました。

 せっかく、苦労してつくったのだから、1本だけでも飛ぼうと、最後のこぶからスタートして小さくジャンプしました。それでもけっこう滞空時間がありました。着地まではうまくいきましたが、着地と同時に後傾になり、ターンに入ることができませんでした。もっともっと体を前に倒さないとだめですね。

 ターンの練習では、今まで前傾が足りていなかったということがわかりました。ありえないほどの前傾が必要です。どのくらいの前傾かというと、イメージとしては、ノルディックジャンプで葛西選手や高梨選手が飛行しているときくらいの前傾です。簡単に言うと、おなかがスキーにつかえるくらいの前傾です。それはオーバーとしても、肩がスキーのトップの上になるくらいのイメージです。これくらい前傾しないと、ダイナミック・ポジショニング・ターンはできません。

 平地でこれくらい前傾すると体は前に20度ほど傾きます。ブーツの前傾角以上には前に倒せないので、これくらいが限界でしょう。30度の斜面で、20度の前傾をすると、体の角度は鉛直軸よりも前に50度傾きます。直立姿勢とうつぶせで寝た姿勢の真ん中は45度ですから、それよりも前に倒れています。腕立て伏せで腕を伸ばしたときの体の角度に近いですね。

 「平地で20度の前傾なんて、普通じゃないか」と思う人もいるかもしれません。実際、スキーヤーの多くはそれ以上に体を前に倒しています。ところが、前に倒れているのは腰から上だけです。ブーツと頭を結ぶ線はけっこう前に倒れていますが、ブーツと腰を結ぶ線はさほど前に倒れてはいません。ぼくが言っている前傾は、ジャンプ選手のように、膝と腰が完全に伸びた状態での前傾です。腰がどれだけ前に出ているかということです。

 ジャンプ選手が前傾姿勢をとるのは飛距離を伸ばすためですが、もし前傾姿勢でなかったら、急なランディングバーンにふわりと着地することはできないだろうということは、容易に想像がつきます。

 30度の斜面に着地して、ダイナミック・ポジショニング・ターンに入るには、ほとんど腹這いになるくらいの前傾姿勢が必要ということのようです。はたしてそんなことが可能なのかどうか。個人トレーニングキャンプ最終日の明日、膝の調子が回復したら、試してみます。エア台を自作しているのは、こんな実験をするためです。
 今日は天気がよくて、最高のスキー日和でした。こういう日は何と言っても、ロングコースのクルージングですね。セミファットの185cmのスキーに乗って、きれいに圧雪された名物ロングコースを上から下までノンストップで滑り降りました。

 SOSのロゴが入ったこのスキーは硬くて長さがあるので、いくらスピードを出しても怖くありません。サイドカーブはほとんどありませんが、カービングはできます。新雪を含め、どんなバーンでも滑れるお得なスキーです。さすがに、モーグルコースのような細かいこぶは、板の幅が広すぎて難しいかもしれません。

 ウォーミングアップがわりのロングクルージングの後は、エア台作成です。12月は緩斜面に作ったのですが、今回はいつもの急斜面を選びました。斜度は測っていませんが、だいたい30度くらいかなと思います。トランジションの長さを十分とるために前に雪を積むことにしました。目標は2m。長さ2.5mのポールを斜面に水平に差し込むと、水平に出ている部分の長さがだいたい2mくらいになります。このポールの高さまで斜面に雪を積むのです。

 今日は設計ミスをおかしました。横幅をとりすぎたのです。FISの国際大会規則で、エア台の幅は130cmプラスマイナス10cmと決められています。欲張って、その3倍はあろうかという4mくらいの横幅で雪を積み上げていました。いくらやっても終わりません。

 ようやく積み上げたと思ったら、ものすごい落差です。30度の斜面で水平に2m前に出すと、単純計算で、斜面との落差は1.14mになります。これがエア台のキッカーを置く台の高さです。FISの国際大会規則では、キッカーの高さは50~60cmと決まっています。台の上にに50cmの高さのキッカーを乗せると斜面からキッカーの先端のリップまでの高さは1.64mとなります。ほぼ身長分ですね。

 ジャンプして5m先に着地するとすると、水平面からの落差は5×sin30(0.5)=2.5mです。これに先ほどの1.64mを加えると4.14m。リップから全く上に上がらなかったとしてこの落差です。なんとか完成はしましたが、リップの上に立って着地地点を眺めると、膝に相当な衝撃が加わることが予想され、飛ぶ気が失せてしまいました。はあ、せっかく作ったのに。

 この斜面にエア台を作るのって、こんなに大変でしたかねえ。せっかくの好天で、絶好の練習日和だったのに、天気が悪い日でもできるエア台作りだけでほとんど終わってしまいました。

 エア台の手前に10本ほどショートポールを立てました。これがいい練習になります。足をフォールライン上に置いたままで、カービングターンをするというFISルールの難題を解決するには、この練習をするしかないと思います。フォールライン上に一列に並べたショートポールとショートポールをつなぐ直線上に足があることを意識しながらターンすればよいのです。あくまでカービングでターンしなければなりません。テールずらしだろうが、縦ずらしだろうが、スイングだろうが、ずらしは禁止です。

 市販のショートポールは高いので、塩化ビニルパイプにホースをかぶせて自作したものを使っています。今回、踏んづけることができるよう、ホースの先端にカッターナイフで切り込みを入れて、刷毛状にしました。雪面に出ているのは、ホースの切り込みを入れた部分だけです。トレーニングブラシとか、ブラシマーカーという名前で、ビニールほうきの毛を付けた筆のようなショートポールが市販されていますが、やはり高価です。

 足がフォールライン上を移動すれば、必然的にショートポールを踏んづけることになります。自分の練習に危険がないだけでなく、万一、一般スキーヤーが踏んづけてしまっても引っかかって転倒することはありません。みんなのゲレンデを使わせてもらっているので、危険がないようにしなければなりません。せっかく刺したポールなので、そのままにしておきたかったのですが、全部抜いて帰りました。明日、また刺し直して練習します。

 形だけになってしまったエア台、どうしようかなあ。
 ソチ五輪の代表が決まりました。
 こちらはソチ五輪に間に合わなかったダイナミック・ポジショニング・ターンを4年後のピョンチャン五輪に向けて完成させるため、4日間の個人強化キャンプに入りました。
 一つ前の記事<FISルールが求めるターン>に書いた通り、FISルールを文字通りに解釈すると、足(スキーブーツ)はスタートからゴールまで終始一貫してフォールライン上になければなりません。それが一番いいターンということです。足が前後方向にも、横方向にも、常に体(肩と腰)の真下にあるということを文字通りに解釈すると、足は常にフォールライン上になければならないということになります。

 FISルールは、足がフォールライン上にあって、なおかつカービングによってスキーが向きを変えるターンを求めていると、ぼくは解釈しています。

 普通に考えると、カービングターンをしようとしたら、ターン弧の幅だけ足をフォールラインから外に向けて振り出すしかありません。「いや、モーグルスキーではこぶが掘れているから、ターン弧の向きを縦にすればよい」という人がいるかもしれません。上下方向にスキーの向きを変えるわけですね。

 しかし、ウェーブ上を直滑降してみたらわかりますが、いくら縦に弧を描いて接雪しようと、ほとんど減速することができません。スピードがどんどんと上がり、いったん体が遅れると、ノーコントロールに陥ります。トップをゴールに向けたままでは、スピードコントロールができません。スピードを抑えるためには、スキーの向きをまっすぐではなく、斜めにする必要があります。

 特に、ターンからエアへの入りと、エアの着地後のターンへの入りが重要です。

 エアのジャンプをするためには、ターンによって、適切なスピードにコントロールすることが必要です。その際、ターンのリズムをそれまでと同じように保たなければなりません。スキーをフォールラインの外に振り出したり、横滑り(ずらし)を入れたりしてはいけないのです。あくまで足をフォールライン上に置いたままで、カービングしなければなりません。

 着地後のターンへの入りも同様です。あくまで、足をフォールライン上に置いたまま、カービングしてターンに入らなければなりません。足をフォールラインから外に振り出したり、横滑り(ずらし)を入れてはいけません。テールをずらしてスピードコントロールするのもだめです。

 スキーのトップはスタートからゴールまで終始一貫して雪面にひっついていなければなりません。ほとんど不可能と思えます。

 なんとか、これをやろうというのが、ぼくのダイナミック・ポジショニング・ターンです。

 初日の23日はスキー場に着いたのが午後3時で、ゲレンデ到着は午後3時半。パトロール本部にエア練習を申請して、トレーニングバーンを見に行っただけで終わりました。ふかふかの雪に覆われていて、こぶもなかなか固まりそうにないように思えました。

 早めに夕食をとって、下部ゲレンデの緩斜面でナイトスキーを楽しみました。ひたすらフラット練習です。GS(大回転)用の重いスキーで大回りの練習をし、モーグル板に履き替えてショートターンを練習しました。先日のバッジテストで言われたように、ターン弧がきれいにつながるように意識して滑りました。

 どうすれば足がフォールライン上を移動するのか、どうすればスキーがずれないのか(音がしないのか)、どうすれば一定のスピードで滑れるのか、試行錯誤を続けています。
FISルール(3)に書きましたが、FISのモーグルの採点基準の中に、ターンのボディポジションについて次の記述があります。

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Rotations in the upper legs are minimal, feet remain under the body (shoulders and hips) in both fore-and-aft and lateral planes, and knees remain flexed.

 上脚部(太もも)の回転は最小限とし、足は前後方向、横方向とも体(肩と腰)の下にあり、膝はしなやかさを保つ。
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 「足は前後方向、横方向とも体(肩と腰)の下にあり」と書かれています。スキーブーツが前後方向、横方向ともお尻の真下になければならないということです。これは大変、難しいことです。

 まず、前後方向について考えてみましょう。床の上に立った姿勢からスクワットをして、お尻を落としていきます。立った姿勢ではお尻は足首の真上にあります。お尻が足首より前になったり、後ろになったりしないように、お尻を足首の真上に置いたままでお尻を下げていきます。

 スキーブーツを履いた状態で、これができるでしょうか。スキーブーツには前傾角が付いていますが、せいぜい15度くらいしかありません。すねを前に倒せる角度はこれだけですので、お尻をどんどん下げていくと必然的にお尻の位置は足首よりも後ろになってしまいます。お尻が足首よりも後ろにならないようにするためには、何かをしなければならないですね。

 次に横方向(左右方向)です。モーグルでは上体はフォールライン上になければなりません。足が体の下になければならないということは、ジャッジから見たとき、スキーヤーのブーツがフォールラインから左右に外れることなく、お尻の真下になければならないということです。つまり、スタートからゴールまで、すべてのターンでブーツをフォールライン上にキープしなければならないということになります。スキーブーツがフォールライン上を移動するということです。

 ターン弧はフォールラインから左右に膨らんでいるはずです。スキーブーツがターン弧の上を移動したのでは、お尻はフォールライン上にあるので、スキーブーツがお尻の真下にはなりません。はたしてそんなターンが可能でしょうか。

 何かの間違いではないかと思うような記述ですが、下に似たような記述がもう一つ出てきます。

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 Position of the feet in relation to the body (do the feet move further outside the body’s midpoint on one turn)

 体と関係した足の位置(一つのターンで、足が体の中心から外側に遠く離れるか)
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 足が体の中心から左右に離れてはいけないということを言っています。足がフォールライン上にあるターンがいいターンで、足がフォールラインからそれるターンは悪いターンだということです。

 ピボット&スライドのターンでは足をフォールライン上に置いたままにすることができますが、それではカービングの項目で低い評価にしかなりません。カービング(スキーのテールがトップの跡をたどる)でありながら、なおかつ、足が常にフォールライン上にあるというターンが求められているのです。

 これは難問だと思います。FISのターンの採点基準にあるこの大難問をどう解決するか。それができるかどうかによって、ターン点が大きく変わってくるはずです。いくらカービングしていても、足がフォールラインから大きくそれるターンでは、4点台後半のターン点は望めないでしょう。かといって、ターン弧をふくらませず、スキーをまっすぐに走らせたのでは、スピードコントロールができません。スキーのトップをこぶのつらにぶつけたら減速できるなどと思ったら大間違いです。また、それではターンをしているとはみなされないでしょう。

 カービングでターンしながら、足がフォールライン上にあるターン。ぼくはダイナミック・ポジショニング・ターンによって、この問題を解決したと思っています(ただし、いまだ未完成)。

 理論的には完成していると考えられるダイナミック・ポジショニング・ターンを名実ともに完成させ、習得し、完全に自分のものとするため、23日(木)~26日(日)の4日間、いつものトレーニングバーンで個人練習をする予定です。
 19日(日)は実家に帰って、母を車に乗せてスーパーに買い物に行ったのですが、18日(土)は、びわ湖バレイスキー場で滋賀県スキー連盟主催のバッジテストの2級を受けました。

 年が明けてからスキーは初めて。12月21~23日の3連休に白馬に行って、妻に年賀状用の写真を撮影してもらって以来です。

 基礎スキーは全然やったことがなくて、バッジテストにも興味はなかったのですが、SAJの公認資格を取るには何であれ、バッジテストの1級が必要なので、受けてみようと思った次第です。

 2級は検定料が2000円で、事前講習が2000円。事前講習は任意で、受けなくてもいいのですが、バッジテストって何をすればいいのか皆目わからなかったので、受けることにしました。

 午前10時から事前講習開始。検定バーンとなる中斜面に行って、プルークボーゲンから講習が始まりました。講師の先生が見本を見せて、一人ずつ滑ります。

 先生のプルークボーゲンは、上半身が微動だにしません。ぼくは上下動を使ったプルークボーゲンしかしていません。先生の見本の通り、上半身を固定して上下動しないようにしようとしましたが、つい癖が出て、途中で膝の曲げ伸ばしをしてしまいました。

 「上半身に力が入っていますね。もっとリラックスして。それから、ポジションが後ろになっています」

 いきなり、基礎の基礎でダメ出しされてしまいました。先が思いやられます。

 次の講習は検定種目のシュテムターン。ええっと、シュテムターンって、やったことないなあ。おぼろげな記憶では、中学生のころ、自作した竹スキーを使い、お墓に行く道で練習したことがあるような、ないような。

 スキーをそろえて斜滑降し、山側のスキーを開いてターンし、ターンが終わったら、内スキーを引き寄せる。はい、先生に見本を見せてもらって、なんとかできました。

 「シュテムターンを理解していただいていると思います。でも、やっぱりポジションが後ろですね」

 はあ、やっぱりだめですか。次は大回り。これはよく練習していますよ。ただし、自分で独自に考えたダイナミック・ポジショニング・ターンですけどね。「これじゃだめ」って言われたらいやだから、先生の見本の通りにやろうとしましたが、中途半端にいつもの癖が出てしまいました。

 「上下動を使うのはいいのですが、姿勢が高くなったときに棒立ちになってしまうことがありますね。浮くのではなくて、高くなりながらも、力を入れてください。ちょっとこんな感じで。ニュートラルって言うんですけどね。力を抜くんじゃなくて」

 「圧を加え続けるってことですか」

 「そうです」

 言われたことに気をつけながら、もう1回、大回り。さあ、今度はどうでしょうか、と滑り終えて先生を探したら、いないじゃないですか。ぼくが滑って下りたのは、1級の受験者のグループが待っているところで、2級の先生が向こうの方で「こっち、こっち」と呼んでいます。はあ、こんなんで大丈夫でしょうか。

 「こっち向きに(右に)回るときに、うまく弧が描けていないですね。反対向きに(左に)回るときはくるんと回ってしまっています。左右均等に弧を描くようにしてください。それからストックはもっと広く構えてください」

 いつまでたっても直らないぼくの悪い癖。右ターン(左外足)がターンにならず、左ターン(右外足)が深すぎるという欠点を見抜かれてしまいました。

 そして小回り。リフトに乗ったとき、先生に「モーグルをやっています」と大見得をきってしまい、「だったら、小回りは得意ですね」と変な期待をされてしまいました。とりあえず、1本目。先生の見本に従いつつも、自分のいつもやっているターンの癖も出てしまうという中途半端なターンになりました。

 「さすがに、モーグル的な小回りですね。でも、ターン弧が途切れていて、連続していないよです。ターン弧をきれいにつなげてください」

 またまた、ダメ出しです。他の受験者の中には「はい、いいですね。大丈夫ですよ」と、それだけの人もいます。小学生も「うまいね、いいよ」なんて言われています。なんで、ぼくはこんなにダメ出しが多いんでしょう、と思いつつ、何を求められているのかを考えて2本目。ターン弧をつなげるようにしたつもりです。

 「はい、こっちの方が断然いいですよ。もうちょっとストックを広く構えて持ちましょう」

 そうこうするうち、正午になって講習は終了しました。小休止20分の後、1級、2級とも同時に検定です。丁寧に滑ろうとして、かえってふらふらとした滑りになってしまったような気がします。検定は1時間あまりで終わり、午後3時から合格発表がありました。

 合格発表前、先生が証書らしき紙を持っているのですが、どう見ても参加者分はありません。講習が終わったとき、先生が「皆さん、実力を発揮すれば大丈夫ですから、緊張せずに滑ってください」と言っていたので、全員合格するものとばかり思っていたのですが・・・。

 2級の受験者は11人で、合格者は6人。ぼくは最後に名前を呼ばれました。張り出された成績表を見ると、ぼくは3種目とも合格ラインぎりぎりの65点で合計195点。合格者のうちで最低点です。といっても、1種目の点数は多くても66点で、合計得点の最高は196点でした。不合格の人も64点か63点で、65点というのは「合格」という意味のようです。

 事前講習を受けなかった人が2人いましたが、2人とも不合格でした。1人はけっこう上手だと思いましたが、シュテムターンで不合格になっていました。昨シーズンまでは「大回り」「小回り」「フリー滑降」の3種目だったのですが、今シーズンは「フリー滑降」が「シュテムターン」に変わりました。バッジテストって、先生が「こうしてください」という滑りをしないとだめなんですね。

 一方、1級は8人受けて、合格は1人だけでした。「横滑り」というわけのわからない種目を含めて4種目あって、それぞれ70点以上の合計280点で合格。じゃあ、ぼくは各種目もそれぞれ5点も足りません。1級合格なんて、永遠に不可能なのではないかと思って、尋ねてみたら、「1級ではもっと難しい斜面を滑るので、それがちゃんとできたら点数が高くなります」ということでした。基礎点が違うんですね。「じゃあ、今シーズン受けても大丈夫ですか」と尋ねたら、「全然、問題ないですよ」とのこと。落ちないようなら、3月ごろにでも、受けてみたいと思います。
 左膝の痛みが長引いています。今年6月にブラシゲレンデでターンの練習をした後、左膝の外側が痛くなりました。強い痛みではなかったのですが、なかなか消えず、やっと消えたと思ったら、11月30日~12月1日の今シーズン初滑りでショートターンの練習をしすぎたのがきっかけで再発してしまいました。

 もともと悪かったのは右膝で、2009年12月に内側側副靭帯を損傷し、2012年1月に変形性膝関節症と診断されました。その後、リアラインという運動療法を続けた結果、右膝の痛みはなくなりました。

 右膝が痛くなったのは、ターンをするときに右脚ばかりを使っていたからだと思います。右膝を内側に入れて無理やり回すようなターンになっていたために、右膝に過大な負担がかかり、使い過ぎになったのではないかと考えています。

 健全だった左膝が痛むようになったのはなぜでしょう。以前のターンでは、右脚ばかりを使っていたのに、左右の脚を均等に使うようになって、今まで楽をしていた左膝にも負担がかかるようになったのではないでしょうか。また、スクワットをするときに、右膝が内側に入らないよう、外に向けることを意識するのですが、今まで内側を向いていなかった左膝も同じように外に向けたために、左膝については外に向け過ぎになったのかもしれません。

 左膝の関節がどのようになっているのか、20日に整形外科でレントゲン撮影してもらいました。右膝が変形性膝関節症になったときにレントゲン撮影してもらったダイナミックスポーツ医学研究所という診療所です。

 両膝を3方向から撮影してもらいました。前回の撮影で右膝は大腿骨と脛骨の間隔が狭くなって引っ付きかけていたのですが、今回の写真を見ると間隔が広くなって、変形性関節症が改善されていました。一方、左膝は前回、大腿骨と脛骨の間隔は広く、きれいな形だったのですが、今回、骨棘が形成されて変形性関節症の初期症状がみられました。

 撮影の間隔は2年足らずです。右膝の変化からは、変形性膝関節症は治せるものであるということが言えるでしょう。左膝の変化からは、靭帯損傷などのけががなくても、短期間で骨棘が形成され、変形性関節症になるということが言えると思います。

 右膝が治せたので、左膝も治せるでしょう。整形外科的な治療としてヒアルロン酸を注射する一方、右膝でやったのと同じようにリアラインをして、変形性膝関節症の定番の大腿四頭筋トレーニングであるSLR(Single Leg Raising 片脚挙げ)やスクワットなどをしているところです。
 今シーズンはSAJの大会カレンダーの掲載が遅れたため、当初、12月9日必着となっていた参加申し込み締め切りが12月20日までに延ばされ、松之山温泉スキー場のサイトの競技会&イベントカレンダーには、締め切りを延長した要項が掲載されています。

 明日がその締切日ですが、大会事務局の村山英明さんによると、参加人数が少ないため、さらに延長するそうで、大会の1週間前までなら受け付けるとのことです。クラブ代表印、県連会長印を押してもらうのが間に合わなければ、当日持参でも可能だそうです。

 ぼくは残念ながら仕事の都合で参加できなくなりましたが、出場を考えておられた方は、今からでも間に合いますので、要項に記された要領で、ぜひ申し込んでください。

 <12月21日追記>
 A級、B級とも締め切りは1月8日に延長され、松之山温泉スキー場のサイトに掲載されている要項もそのように訂正されました。

 近年、スキー人口、モーグル競技人口が減少傾向にありますが、いろんな人が参加して大会が盛り上がると楽しいなと思います。ぼくは今回は無理ですが、今後も競技を続けるつもりで、仕事の都合さえつけば、膝の状態さえよければ、ぜひ参加したいと思っています。
 FISルールのエアの部分も抄訳しました。エア点を構成するフォーム(姿勢)と難度のうち、フォーム点の評価で何が重視されるかというところが重要です。

 第1の評価ポイントとなるのはエアの質で、それを決めるのが姿勢と着地。姿勢では「目的を持った動き」が重要で、着地ではコントロールされていることが重要です。

 「目的を持った動き」の反対は「無駄な動き」です。ハナ・カーニー選手は昨シーズンも今シーズンのW杯第1戦でも、第2エアでミュートグラブヘリをしていますが、踏み切った後、いったん両手を挙げてからスキーをつかみにいっています。ミュートグラブをするのに両手を挙げる必要はなく、これは無駄な動きと考えられます。もし、何らかの必要があって両手を挙げているのなら、今のように中途半端な挙げ方ではなく、しっかりと挙げなければ「目的を持った動き」とはならないはずです。あまり得点には影響していないようですが、ジャッジの評価が甘すぎるのではないでしょうか。

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6204.4 Air エア(25% of the Score) Min. = 0.0 / Max. = 2.5 (per jump)
(得点の25%) 最低= 0.0 / 最高= 2.5 (1回のジャンプにつき)

The scoring of air is broken into two parts, Form and Difficulty. The maneuver will be evaluated for form out of 2.5 with a degree of difficulty multiplier, based on the maneuver(s) performed See 6204.4.5.

 エアの得点はフォームと難度という二つの部分に分けられる。技は2.5点までのフォーム点と、演じられた技によって決まる難度点を乗数として評価される。6204.4.5.参照。

6204.4.1 Jump groups ジャンプグループ

Different jump groups in Moguls are listed below (with examples):

 モーグルのさまざまなジャンプグループを以下に示す(例も)

1. Flips (somersault) Inverted flips include all jump somersaults. Only single inverted flips are allowed.

 宙返り(縦回転)系 逆さ宙返り系にはすべての縦回転ジャンプを含む。1回逆さ宙返りだけ認める。

2. Loop Include all loop jumps. Only single loops are allowed.

 ループ系はすべてのループジャンプを含む。1回ループのみ認める。

3. Straight Rotations (helicopters/360,720). Straight Rotations include all traditional single and multiple rotations (helicopters/360/540/720…). A straight rotation maneuver can also include up to three (3) positions and/or one (1) grab.

 ストレート回転系(ヘリコプター360、720) ストレート回転系は伝統的な1回または複数回の回転(ヘリコプター360/540/720)である。ストレート回転技は3回までのポジションと、1回のグラブを入れることもできる。

4. Off Axis (D-spin, Cork, Misty) Off Axis includes all traditional single and multiple off axis maneuvers (360/540/720…)
The Off Axis jumps are grouped in two categories:
・ A = D-spin, Cork, and Loop full
・ B = Misty, Bio, Flat spin, Rodeo

 オフアクシス系(Dスピン、コーク、ミスティ) オフアクシス系はすべての伝統的な1回または複数回のオフアクシス技(360/540/720)を含む。
オフアクシス系ジャンプは二つのカテゴリーにグループ分けされる。
A=Dスピン、コーク、ループフル
B=ミスティ、バイオ、フラットスピン、ロデオ

5. Upright (Spread Eagle, Kosak, Zudnick, Daffy, Back Scratcher, Mule Kick,Iron Cross, Twister, etc.: Singles - Quints). Upright jumps include all jumps performed in the vertical axis without rotation. These include the traditional upright jumps (twister, spread, daffy etc.). A competitor can perform 1(single) to 5 (Quint) upright maneuvers. Any more than 5 will not be counted. There is no bonus for any position modifiers (i.e. grabs etc.) in upright jumps.

 アップライト(直立)系(スプレッド・イーグル、コザック、ズートニク、バック・スクラッチャー、ミュール・キック、アイアン・クロス、ツイスターなどシングルからクイントまで) アップライト系ジャンプは、横回転なしの垂直軸で演じるすべてのジャンプを含む。これは伝統的なアップライトジャンプ(ツイスター、スプレッド、ダフィーなど)を含む。競技者は1回(シングル)から5回(クイント)までのアップライト技を演じることができる。5回より多くてもカウントされない。アップライトジャンプではどんなポジション修飾要素(つまりグラブなど)にもボーナス点は付かない。

6204.4.2 Form フォーム(姿勢)

Priorities to judge form and position of the jumps in mogul skiing are set as follows:

モーグルスキーでジャンプのフォームとポジションを採点する際の優先順位は以下のように定められる。

First Quality (Form, Landing)

 第1に質(姿勢、着地)

NOTE: Air in moguls will be judged until the competitor is in full control.

 注:モーグルのエアは競技者が完全にコントロールしているところまでで採点される。

Second Air (Height and Distance)

 第2にエア(高さと距離)

Third Spontaneity. (Speed check, etc.)
Spontaneity is the ability of the competitor to maintain the rhythm of turns prior to the jump, including the initiation for take-off.

 第3に自発性(スピードコントロールなど)
 自発性は、テイクオフに向けてターンを始めることを含め、競技者がジャンプに先立ってターンのリズムを維持する能力である。

When judging form for all jump groups (uprights, flips, off-axis, etc.) the primary factor for evaluation is the “Purposeful Motion” utilized by the competitor.

 すべてのジャンプグループ(アップライト、宙返り、オフアクシスなど)のフォームを採点するにあたって、評価の基本となる要素は、競技者が行っている「目的を持った動作」である。

Purposeful motion means:
 Athleticism displayed
 Control
 Balance, and
 Continuity of Motion.

目的を持った動作とは:
 運動能力の高さの表現
 コントロール
 バランスと
 動作の継続性

All jumps, including traditional jumps (such as uprights and vertical axis rotations) and new jumps (such as off-axis rotations), will be evaluated using the Purposeful Motion criteria.

 (アップライトや垂直軸回転のような)伝統的なジャンプと(オフアクシス回転のような)新しいジャンプを含め、すべてのジャンプは「目的を持った動き」の基準を用いて評価されよう。

Maximum raw point allotment: 2.5.for form, with DD max. 3.75 / jump.

 最高の割り当て素点:1回のジャンプにつき、フォーム点は2.5点で難度点は最高3.75点

Note: Jumps must receive at least 0.1 form points to receive difficulty multiplier. The height of the jumps should be related to the weight point of the body (not to the head, or top or body).

 注:ジャンプは難度の乗数を付けるためにフォーム点が少なくとも0.1付けなければならない。ジャンプの高さは体の重心でとらえられるべきである(頭や体の頂点ではない)。

6204.4.3 POINT GUIDELINE
Excellent Jump 2.1 ? 2.5
Good Jump 1.6 ? 2.0
Average Jump 1.1 ? 1.5
Poor Jump 0.6 ? 1.0
Very Poor Jump 0.1 ? 0.5


6204.4.4 Full control 完全なコントロール

Full control must be gained after every jump, resulting in controlled turns. It is important to register the direction in the landing. Air is scored until return to control; turns begin scoring when the initial landing direction has been changed, so the changeover between judges occurs when the skis make their initial change of direction into a turn.

 どのジャンプの後も、コントロールされたターンにつながるように、完全なコントロールを得ることが必要である。着地で方向を決めることが重要である。エアはコントロールを取り戻すところまでで得点が計算され、ターンは着地した当初の方向が変わった時から得点の計算が始まるので、採点の切り換えはスキーがターンに入るために最初に方向を変えた時になる。

6204.4.4.1 Falls After Jumps / Deep Landings ジャンプの後の転倒/深い着地

- The jump is judged up to a controlled landing.
- If the landing is missed the jump score is affected.Max of 1.3 points is possible
- Falls and touchdowns also affect the turn score.

-ジャンプはコントロールされた着地までで採点される。
-着地に失敗するとジャンプの得点に影響する。最大1.3点が可能である。
-転倒とタッチダウンはターン点にも影響する。
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