FISワールドカップ・ルカ大会のデュアルモーグル決勝で、遠藤尚選手がカナダのフィリップ・マーキー選手に敗れた理由がよくわからないので、引き続き考えています。あくまで推測ですが、テレビ画面で見るかぎり、以下のことが理由ではないかと考えられます。

FIS FREESTYLE SKIING JUDGING HANDBOOK
6204.3.2 Form
Priorities to judge form and position of the jumps in mogul skiing are set as
follows:
First Quality (Form, Landing)
NOTE: Air in moguls will be judged until the competitor is in
full control.
Second Air (Height and Distance)
Third Spontaneity. (Speed check, etc.)
Spontaneity is the ability of the competitor to maintain the
rhythm of turns prior to the jump, including the initiation for
take-off.

 これはFISフリースタイルスキー・ジャッジングハンドブック(ルールブック)のうち、エアのフォーム点(完成度)の採点基準を述べた部分です。
 エアの完成度は次の3点で評価されます。
(1)質(姿勢、着地)
注:モーグルのエアは競技者が完全にコントロールするまでで採点される。
(2)エア(高さと距離)
(3)自発性(スピードチェックなど)
注:自発性とは、競技者がテイクオフ動作の開始を含めジャンプの前にターンのリズムを維持する能力である。

 テレビ画面で見るかぎりですが、(1)と(2)についてはマーキー選手と遠藤選手は、どちらも着地の乱れがなく、互角のように見えました。問題は(3)の自発性で、ジャンプの前のターンのリズムです。遠藤選手は第1エアの前の最後のターンがスキーを「ハ」の字に開いたプルークボーゲンになっていました。第2エアの前のターンはスキーは開いていませんが、スピードコントロールをするために横滑りになりました。マーキー選手は第2エアしか見えませんが、最後までカービングターンで滑っています。最後のターンでスキーが雪面から離れていますが、ターンのリズムはカービングのままで変わりません。遠藤選手の場合は、最後の1ターンもしくは2ターンで、ターンのリズムが変わっているのです。これが2人のエアジャッジが2人ともマーキー選手3票、遠藤選手2票と、マーキー選手に軍配を上げた理由ではないかと思います。

 もし、この推測が当たっているなら、ワールドカップのジャッジというのは本当に細かいところまでよく見ているものだと思います。ただ、遠藤選手がエアに入る前のターンは、スライドになっていることがあり、素人目にもターンのコントロールが不十分に映ることがあります。FISジャッジも覚えてしまっているのかもしれません。

 速く滑るためにはミドルセクションのスピードを上げなければなりませんが、第2エアの直前でスライドによって減速すると、ルール上、エアの評価が低くなります。世界最高レベルの戦いでは、すべてが完璧でなければならないようです。厳しいですね。ターン点とスピード点の合計ではトップに立った遠藤選手の次なる戦いに期待したいと思います。
 宿で朝起きたら、ものすごく雪が積もっていました。宿泊客はぼく1人。朝食のとき、テレビの天気予報でも、大荒れになりそうだから、不要不急の外出は控えるようにと、警戒を呼びかけていました。でも、もう、来てしまいました。

 宿からスキー場に向けて出発しようとしたら、降り積もった雪の中に車が埋もれてしまい、脱出することができません。四輪駆動ではないので、ちょっとしたでこぼこにはまると車輪がスリップして空転してしまいます。

 エア台作成用に車に常備しているスコップで車輪の前後の雪をかき出し、宿のにいちゃんにも手伝ってもらって、なんとか動かしたと思ったら、すぐにまたはまってしまい、今度は駆動輪である前輪が浮いてしまいました。

 こうなると、自力脱出は不可能。じいちゃんにトラクターで引っ張ってもらうしかありません。ワイヤーをひっかけて、トラクターで牽引して、なんとか動きましたが、ワイヤーを外したところで、またもやスタック。

 窓から顔を出して「すぐにハンドルを切っちゃだめだ」「ゆっくり動かせ」と檄を飛ばしていたばあちゃんも、いてもたってもいられずに出てきて、陣頭指揮をとり、やっとのことで前の道路まで出すことができました。

 でも、ばあちゃん。

 「これでスキー場に行って、どうするだ。道路でまた、はまったら、迎えにいけねえよ」

 ぼくもそれを考えていました。

 「もう、けえれ」

 そうですね。

 奥さんは「うちの除雪の仕方が悪いの。道路は大丈夫だから」と言ってくれましたが、確かに、仮にゲレンデまで上がって、楽しく滑れても、下りてきたら、駐車場で車が雪に埋もれてしまって動かせないということもありそうな勢いで雪が降り続いています。自分の車が動かせないだけならまだしも、途中の道路で危険回避のために圧雪されていない道路わきにそれて動けなくなるとかということもなきにしもあらずです。温水を流して雪が積もらないようにしてある駐車場もありますが、そこに行くまでの狭い道を無事に通れるかどうか。経験豊富なばあちゃんの命令に素直に従うことにしました。

 さらに、追い討ちをかけるように、ばあちゃん節が炸裂。

 「こんなときは来るんじゃねえぞ」

 昨シーズンは、突然の大雪で通行止めになった高速道路に閉じ込められ、大変な目に遭いました。ばあちゃんが育てたキャベツと青梗菜を大きな袋にいっぱいもらって、帰り道はどこを通ればいいかも教えてもらい、早々と帰途につきました。

 道路に出てみたら、きれいに除雪されていて、やっぱり行けばよかったかなと若干、後悔しましたが、気象庁も警戒を呼びかけているこんな大雪のときに、人に迷惑をかけることになっては、とんだ笑い者です。上部のリフトは少なくとも午前中は動いていなかったようで、どちらにしても、エア練習はまともにできませんでした。降りたての柔らかい雪は、新技にチャレンジするにはもってこいですが、降り続いていてはエア台を作るのも大変です。なかなか思い通りにいくことばかりではありませんが、1日だけでも、けっこう滑ることができたので、満足しています。
 今シーズンのワールドカップ(W杯)の初戦ルカ大会はオールデュアルレースでした。優勝したのはカナダのフィリップ・マーキー選手。日本のエース遠藤尚選手が準優勝でした。2人が対戦した決勝をテレビで見た人は、皆、先にゴールした遠藤選手が勝ったと思ったのではないでしょうか。2人が同時に滑って勝敗を決めるデュアルレースでは、先にゴールした方が有利です。しかし、結果は18対17の僅差でマーキー選手が勝ちました。なぜでしょうか。

 デュアルモーグルの採点は7名審判方式と5名審判方式があり、7名審判方式では、
ターンジャッジ4人、エアジャッジ2人、スピードジャッジ1人の役割分担になっていて、それぞれ5票を対戦したスキーヤー2人に割り振ります。ただし、スピード点はタイム差で機械的に決められ、合計が同点で、ターン点にも差がないときに、スピードジャッジがバックアップとして採点したターン点が勝敗を決めるのに使われます。

 今回の決勝のスコアは、ターン点はマーキー選手に3票、遠藤選手に2票を入れたジャッジが2人、逆に遠藤選手に3票、マーキー選手に2票を入れたジャッジが2人で、ターン点はともに10票で全くの互角でした。スピード点は先にゴールした遠藤選手と遅れてゴールしたマーキー選手のタイム差が0.74秒以内だったので、遠藤選手が3票、マーキー選手が2票となり、遠藤選手が1票多くなりました(スピード点はタイム差が0.75秒~1.49秒の場合は4票対1票、1.5秒以上の場合は5票対0票になります)。ターン点とスピード点では、マーキー選手が12票、遠藤選手が13票で、遠藤選手が1票リードしたのです。

 遠藤選手が負けたのはエア点でした。2人のエアジャッジがいずれも3票対2票でマーキー選手に軍配を上げたのです。第1エアはマーキー選手がフルツイスト、遠藤選手がコーク7(7oA)、第2エアは2人ともアイアンクロスバックフリップでした。フルツイストもコーク7も難度点は0.83で同じです。完成度にもそれほど差があったようには見えません。第2エアも同じくらいの完成度に見えました。2人とも着地に乱れはなく、どこに差があるのか不明です。でも、エアジャッジの2人が2人ともマーキー選手に軍配を上げたということは、テレビの画面と実際では違って、どこかに違いがあるのだと思います。どちらにしても、どっちが勝ってもおかしくない僅差の試合でした。
 普通なら忙しくて仕方のない12月の平日ですが、16日(火)、17日(水)と休みをとって白馬にやってきました。天気予報で雨だとか、大荒れだとか言っていて、天候が心配ですが、とりあえず、今日は雪降りながら、そこそこのコンディションでした。

 昼過ぎにスキー場に到着。さすがに人が少ないですね。ゲレンデが広いこともあって、人影はまばらです。外国からのお客さんが多いですね。外国人しかいないのかと思うほどです。

 いつものようにパトロールに行って、「今シーズンもよろしくお願いします」とあいさつして、さっそくトレーニングバーンとして使っている急斜面のゲレンデに。ほとんど無人の広野です。5月の連休ともなれば、芋を洗うように混雑するのに、今は誰もいません。5分か10分に1人か2人が滑り降りるだけです。しかも、深雪を猛スピードで滑り降りるので、ゲレンデとどまっているのは、エア台を作っているぼくだけという構図になります。

 雪はふかふかで絶好のエア練習日和。さっそく、いつもの急斜面にエア台の作成を始めました。エア台作成は楽しい作業です。仲間同士でわいわい言いながら共同作業で作るのも楽しいし、一人で黙々と作るのも楽しいです。

 今季は新兵器を投入しました。長柄のアルミスコップです。柄の長さが120cmあります。全長は150cmで、アルミ製のすくい部も普通のスコップよりやや大きめになっています。柄が長いので、腰をかがめずに雪をすくうことができます。

 エア台作成で、一番大変なのは、ランディングとアプローチを作ることです。キッカーを作るのはどうということはありません。斜面にキッカーを置いただけでは、リップ(キッカーの先端)からランディングまでの落差が大きくなりすぎるので、ランディングに雪を盛ります。また、いわゆる「かっくん台」にならないよう、キッカーの手前のトランジション(平らな部分)をできるだけ長くしたいので、さらにその手前のアプローチになる部分の雪を削ります。キッカーの手前のアプローチの雪をすくって、キッカーの向こうのランディングに盛り上げるということですね。この作業を一人でやるときに、長柄のスコップが役立つのです。

 今回は雪がさらさらすぎず、重すぎることもなく、エア練習をするのにちょうどいいコンディションです。しかも、人がいないので、気兼ねすることなく飛び放題ですね。明日が楽しみです。暴風が吹き荒れて、リフトが止まらないことを祈ります。
 11月はハーフマラソンのトレーニングメニューに従って走っていたので、80kmぐらい走ることができました。自宅近くの滋賀県立スポーツ会館に行って、筋力トレーニングをすることもできました。12月は全然走っていません。筋力トレーニングも全然やっていません。ただ、トランポリンだけは週2~3日のペースで続けています。

 最近も相変わらず、背落ち系の基本練習です。キャットツイスト(背落ちから1回ひねり背落ち)とクレイドル(瀬落ちから半分ひねり背落ち)を膝割れなし、下駄(足首が曲がること)なしで連続20回というノルマの達成に向けて、背落ちや腹落ちをひたすら反復練習しています。

 あまり、進歩がないのですが、最近、ストレートジャンプがそこそこ跳べるようになってきて、それに伴い、背落ちなどの高さも上がってきました。右膝の内側側副靭帯を傷めたり、それがきっかけで変形性膝関節症になったりして、まともにジャンプすることができない状態が続いていましたが、リアラインのおかげで下半身の骨格の歪みがなくなり、力を出すことができるようになってきたのです。まだ、それほど高くはありませんが、10本ジャンプのタイムが17秒台後半まで上がってきました。自己ベストはけがをする前の17秒92ですので、ほぼその状態まで戻ったということです。

 最近のリアラインでは、バランスシューズの足関節用をよく使っています。バランスシューズというのは歯が縦向きに1枚だけ付いた1本下駄で、よく使われるのは、ベルトの色が青の膝関節用(青下駄)です。ぼくもずっと膝関節用だけを使っていたのですが、膝関節用でたいていのことができるようになった時点で、ベルトの色が赤の足関節用(赤下駄)にも挑戦してみることにしました。

 はじめは「膝関節が悪いのだから、膝関節用だけでいい」と思っていました。ところが、足関節用を使ってみると、これが大変いいのです。アライメントの悪い足では、くるぶしの位置が足の内側にあるのですが、足関節用のバランスシューズを使うことによって、くるぶしが本来、あるべき場所である足の外側に行きます。くるぶしが足の内側にあると、足のアーチが落ちてしまいます。スキーヤーだと舟状骨に突起ができます。外反母趾にもなります。足に変形ができるだけでなく、膝関節が内側に入り、変形性関節症の原因ともなります。これらは連動しています。足関節用のバランスシューズでくるぶしを正しい位置に戻すことで、膝関節もよくなるのです。

 12月5日に久しぶりに大阪・長居のパーソナルトレーニング施設「PCP」に行ったとき、栗田さんの指導で、足関節用バランスシューズを使ったトレーニングをしました。自分でやっていて、もうできるエクササイズではなく、もうちょっとのところでできない、言い方を変えると、もう少し頑張ればできるというエクササイズをやりました。

 高校のとき短期間ながら野球部にいて体験したことですが、優れたコーチは、ノックをするとき、ぎりぎりで捕れないところを狙ってボールを転がします。簡単に捕れるところではなく、はなから無理だとわかるところでもなく、頑張れば捕れるかもしれないと思えるところを狙います。あと一歩で捕れそうなところだからこそ、選手はなんとかして捕ろうと努力します。それを繰り返すことによって、徐々に守備範囲が広がっていくのです。

 PCPの栗田さんは、いつも、ぎりぎりでできないエクササイズを教えてくれます。それを自宅で練習します。その繰り返しで、膝がどんどんよくなってきました。

 そして、帰りに新しいリアライン・グッズを紹介してもらいました。リアライン・ソックスです。一言で言うと、足首の動きをよくします。ぼくの場合、特に足首の動きが悪かったわけではないので、必要かなあと疑問に思いましたが、今まで同じように必要性に疑問を抱きながら使い始めたリアライン・コアや、バランスシューズ足関節用が、予想以上によかったので、リアライン・ソックスも使ってみることにしました。

 まだトランポリンで使っただけですが、とてもいいです。足のアーチがしっかりと形成されます。ベッドをしっかりと踏み込んでジャンプすることができます。

 次はスキーで試してみます。
 日曜はイノシシ除けの電気柵の電線を外す作業のために京都府綾部市の実家に帰省しました。例年、もう少し、早くに片付けるのですが、今年は雪が降るようになってからの作業となりました。午前8時から始めて11時前に終わりました。草が刈ってないと、草が絡んで電線を外すのに苦労します。みんなに迷惑をかけるので、自分のところの田畑の電線の下はちゃんと草刈りをしておかなければならないということを痛感しました。

 午前中で作業が終わったので、午後は父母を選挙に連れて行きました。2人とも86歳と高齢になったこともあり、「今回は行きたくない」と言っていましたが、選挙の争点について議論をふっかけて、選挙に行かなければならないと説得しました。

 「福井県の原発で大事故が起きたら、このあたりは壊滅する。後継ぎがいないどころか、集落ごと住めなくなる。あんたらの墓参りにも行けなくなるかもしれない。福島では実際、そういうことが起きている」
 「わしも原発のように危険なものはやめたらいいと思う。しかし、代替エネルギーは確保できるのか」
 「とりあえずは化石燃料による火力発電などでなんとか足りている。自然エネルギーをバランスよく使えるよう、環境破壊にならない小規模発電を中心に時間をかけて整備していけばいい」
 「中国や北朝鮮が日本に攻めてきたら、どうやって守るのか」
 「ミサイルで攻撃してきたら、迎撃することができる。米国も黙っていない。攻めてきたら自衛隊が戦う。米軍も戦う。しかし、集団的自衛権を行使してテロの標的になってしまったら防ぎようがない。自衛隊はテロを防ぐことができない」
 「中国や北朝鮮に対抗して、自分の国を自分の手で守るために日本も核武装すべきではないのか」
 「中国や北朝鮮は核を持っていても、米国の報復があるから使うことはできない。日本が核を持っても、使うことはできないし、戦争の抑止力にもならない」

 こんな討論をしているうちに、「じゃあ、買い物のついでに行こうか」となったのです。ぼくは前の日に期日前投票を済ませました。自分の頭で判断できるうちは、どんなに老いぼれても選挙には連れて行くつもりです。議席数に直結はしなくても、国民が政治に対して意思表示をするには選挙で投票するしかありません。

 その後、家の裏山の木を切りました。前に帰ったときに刈り払い機でササや潅木を刈ったのですが、刈り払い機では刈れない太い木が残っていたので、それをのこぎりで切りました。竹も切り倒して、ナタで枝をさばきました。昔はこうして、風呂やかまどの焚き付けになるぼやを作っていたのです。山仕事は収穫が終わった後の冬の仕事です。
 15日(土)は娘の結婚式でした。甥2人にそれぞれぼくのカメラを預けて写真撮影とビデオ撮影を頼みました。結婚式が終わった後、写真とビデオを見たのですが、ビデオカメラの中にぼくのスキーやウォータージャンプの映像が残っていたので、それも見ました。

 ずいぶんとポジションが後ろです。モーグルの大会の公式練習や本番の映像はもちろんのこと、ウォータージャンプのアプローチでもポジションが後ろになっています。今シーズンのウォータージャンプでは、フリクション・プログラムによってポジションを前にするように矯正したはずですが、それでもまだ後ろぎみのようです。

 16日(日)は大阪ウォータージャンプO-airの最終日。ここのところしばらく、仕事が忙しくて行けていませんでしたが、なんとか最後の1日だけ練習ができました。

 すっかり秋が深まり、気温が下がりましたが、好天に恵まれ、11月中旬とは思えないにぎわいでした。セミドライスーツに身を固めてジャンプしたら、寒くないどころか、だんだんと汗ばんできました。最近、モンベルのドライスーツが安く買えるので、使っている人が多く、ぼくもほしいのですが、年に1回くらいしか着ないので、動きにくくて体力を倍ほど消耗しますが、今のセミドライでしばらくがまんすることにします。

 この日の練習の目標は、とにかくポジションを前に持っていくことです。最初に初心者用の2番台でフリクション・プログラムによるポジション矯正をしました。

 ブーツの履き方も変えました。アッパーシェルを締めつけてしまうと、すねが前に倒れないので、スクワット姿勢でどうしても腰が後ろになってしまいます。足首の柔軟性を確保して、すねを前に倒せるよう、ブーツのバックルを緩めにして、ブースターストラップ(強いゴムの入ったベルト)の弾力だけですねを後ろに引っ張るようにしました。

 重心がだいたいスキーのトップとビンディングの間くらいになるよう意識してアプローチを滑り、トランジション(下り坂と登り坂の転換点)でのセット(テイクオフの準備)でも腰が後ろに下がらないよう心がけました。

 アプローチ、トランジション、キッカーと、テイクオフの前段階で上体が遅れてポジションが後ろにならないようにして踏み切ることによって、高さがあり、しかも安定したジャンプができました。ただし、上体を前にかぶせてしまうと、腰が後ろに残っているので、ポジションが前にならず、高さが出ません。

 そして課題のバックレイアウト(伸身後方宙返り)です。やはりポジションが後ろになっていたのが、今までうまくいかなかった原因のようです。アプローチからトランジションにかけてポジションが後ろにならないよう体を前へ前へと持って行き、しっかり脚を伸ばした状態でキッカーを最後まで踏み続けてテイクオフすることによって、体が伸びたまま回転したように思います。

 今まで、キッカーで若干スリップして、踏めていなかったんですね。脚を伸ばしたままキッカーを踏み続けるというのは難しいです。ポジションを前にすることで踏めるようになるのだと思います。雪のキッカーではさらにスリップして抜けやすくなるので、ポジションを前にして、しっかり踏み切る(最後まで踏み続ける)ようにしたいと思います。

 いつも練習しているトランポリンは上下動だけです。前後に移動してはいけません。それに対して、モーグルでは前方に移動しながらジャンプします。体を上げるだけでなく、前に進める動作が必要です。重力によって下半身は勝手に前に行きますので、上半身を意識して自分の力で前に持って行かなくてはなりません。ただし、上半身だけを前に出して、下半身の上にかぶせたのではだめです。重心ごと前に出ないとポジションが前にはなりません。

 これからいよいよ雪山での練習に入ります。今シーズンはO-airでフリクション・プログラムによって矯正した通り、ポジションを前にして、滑って、ジャンプできるように、練習するつもりです。雪山でも準備運動としてフリクション・プログラムを取り入れるための秘策を思案中です。
FISのフリースタイル競技の新ルールが公開されました。
FISのサイトの[Freestyle Skiing]-[Moguls & Aerials]-[Rules(More)]とたどっていって、[Rules]のタブに載っています。

FIS Freestyle Skiing Judging Handbook
Edition 14/15 (Version 2.0-29.10.14)

モーグルについては採点方法が大きく変わりました。
100点満点で、ターン60点、エア20点、スピード20点という配分になりました。ターン重視の配点ですね。

ざっと見たところターンの評価については大きな変更はないようですが、点数がこれまでの15点満点から60点満点に変わったことによって、評価、減点の点数が変わり、刻みが細かくなっています。

エアの技については、大きな変更はありません。宙返りで認められるのはこれまで通り、1回宙返りのみです。

2回のジャンプのうち1回のジャンプにつき、それぞれ10点満点のフォーム点に難度点を掛けて採点します。

エアの難度点は[Guidelines & Information]のタブに載っています。
Mogul Air Degree
as of 27.10.2014

これまでと大きくは変わっていないようですが、これまで二つ目のポジションからボーナス点を加えていたのを一つ目からボーナス点0.05を加えるようにしたとか、バックフリップのうちバックレイ(伸身)は0.02のボーナス点を加えるようにしたことなど細かい修正があります。

スプレッドイーグルを10点満点のフォーム点で決めた場合、男子の場合、アップライトのシングルの難度点は0.40で、スプレッドは加算が0.01ですので、難度点が合計0.41で、これをフォーム点の10点に掛けて4.1点が1回のエアの得点になります。

その他のエアの難度点(男子)は、360(3)は0.70、コーク7(7oA)は0.83、バックフリップ(b)は0.70などとなっています。

ざっと見ただけなので、時間ができたときに精読してみます。
 今日もO-airに行きました。

 準備運動としてトランポリンをした後、1番台、2番台を使って、前日に教えてもらったフリクション・プログラムの練習をしました。だいぶ感じがわかってきて、前日にはできなかったことが少しスムーズにできるようになってきました。

 続いてウォータージャンプです。今日は天気がよくて、残念ながら日中の気温が上がってしまいました。前夜のようには板が走りません。9番台が混んでいたので、8番台、7番台でバックレイアウトを中心に練習しました。板が走らないのと、キッカーのアール(回転半径)が緩いのと、それから自分の力不足とで、全然うまくいきませんでした。

 エアリアルのキッカーは1回転用の飛び出し角度が50度くらいです。これが伸身で無理なく1回転できる角度なんですね。

 O-airのモーグルキッカー(9番台)は以前は飛び出し角度が40度くらいありましたが、今は35度くらいです。8番台は一番大きな台ですが、キッカーの飛び出し角度は見た目で30度あるなしでしょうか。7番台になるとさらにアール(回転半径)が緩くて、飛び出し角度は20度台だと思います。

 このようにアールが緩いと、キッカーでただじっとしていただけでは回ってくれません。キッカーで回転のきっかけを得た後、空中に出てからなんらかの方法で回転を加速することが必要になります。

 というわけで、膝を抱えて体を小さくすることによって回転を加速するタックバック(抱え込み後方宙返り)を7番台と8番台で練習しました。体を伸ばしたまま空中に出てから抱え込まなければならないのに、やっているうちにだんだん抱え込むタイミングが早くなり、しまいにはキッカーを抜ける前に抱え込みに入ってしまい、膝が折れて、後ろに転倒しそうになりました。こうなると全然、回転がかかりません。去年も同じような失敗をしていました。キッカーでじっとして空中に出るまで待つのがなかなか難しいです。

 いつもトランポリンで背落ちを練習しています。正しい背落ちは、真上に向けてジャンプしてしっかり体を真上に向けて伸ばした後、空中動作で回転をかけます。膝を抱え込みながら後方に1/4回転するのが抱え型(タック)の背落ちで、その他に閉脚屈身で回転をかけるえび型(パイク)の背落ち、伸身姿勢のままで1/4回転する伸び型(レイアウト)の背落ちがあります。いずれもフルジャンプから高さを出して背落ちするのは難しいです。下手をすると後方に回転しすぎて頭から落ちかねません。特に伸び型はかなり練習が必要です。腰から下をまっすぐに伸ばしたままで持ち上げないといけないのですが、ともすれば膝が曲がってしまいます。

 モーグルエアのアイアンクロスバックフリップは、回転をかけず、体を水平にしたままで上昇して、ピークから下降するときに膝を折って上半身を先に落とすことによって回転します。

 バックレイアウトはこれとは回転のかけ方が全然違います。バックレイアウトで空中に飛び出してから回転を加速するにはどうすればいいか。伸び型の背落ちをするときに、手を使うのですが、ここにヒントがあるような気がしています。
 17日は平日ですが、代休をもらってO-airに行きました。前回、スキーが折れたので、出発前、古い板を使って、ビンディングを付け直しました。

 ビンディングの取り付けがいいかげんだと、非常に危険です。スキーのブーツセンターのマークに合わせてゲージでビンディングの位置を決め、ドリルでねじ穴を開けます。深すぎても、浅すぎてもいけません。ビスを止めるのにはポジドライバーという専用のドライバーを使います。普通のプラスドライバーでは合いません。ゲージ、ドリル刃、ポジドライバーともネットで調達しました。

 ついでに、某選手を見習って、スキー板に長方形の穴を開けてみました。ブラシと接触する面積が狭くなるので滑走速度が上がり、キッカーでの詰まりがなくなるはずです。着水時の衝撃を膝にかかる衝撃が軽減されることも期待できます。

 そんなことをしているうちに出発が遅れて、O-airに到着したのは日も傾きかけた午後4時半でした。

 いつものように準備運動がわりにトランポリン。

 続いてフリクション・プログラムというポジション矯正のターン練習をしました。指導はO-air支配人の中村さん。ウォータージャンプを初めてする人が使う初心者用の1番台と2番台を使いました。

 スキーを履いて1番台のスタートにあるゴムマットの上に乗り、滑走姿勢をとります。ゴムマットが滑らないので、前に進もうとすると自然と腰が前に出ます。ちょんちょんと腰を前に出しながら前に進むと、あまり滑らないブラシがあります。そこでまたずりずりと腰を前に出しながら滑り、そのポジションを維持したまま、次の普通のブラシを滑って、水に飛び込みます。次に同じようにスタートして、普通のブラシを滑っている途中でジャンプしてから、水に飛び込みます。

 初心者はもちろん五輪選手のような上級者でさえ、誰しも気づかないうちにポジションが後ろになりがちです。滑りにくいところを滑ることによって、本来のポジションを体に覚えさせるのが、フリクション・プログラムの狙いです。

 次に2番台でターンの練習をしました。1番台よりが距離が長く、幅も広い台です。ただし、超がつくほどの緩斜面です。1番台で覚えたポジションで、プルークボーゲン(外向傾あり・外向傾なし)、横滑り、シュテムターン、プロペラターン、ジャンプターンなどを練習します。スピードがないので、いいポジションをとって、うまく体重を乗せ替えないと、スキーがスムーズに回ってくれません。

 中村さんに見てもらいながら、ハイクアップして、反復練習しました。

 地味な練習ですが、低速で基本練習をすると癖がよくわかります。ぼくの場合は左足が踏めていません。左回り(右外足)は回りすぎるほどスムーズにスキーが回りますが、右回り(左外足)はスキーがブラシに引っかかる感じになってうまく回ってくれません。ジャンプも右の片足踏み切りになっていて、左脚の筋力が使えていないようです。

 フリクション・プログラムでは、ポジションを矯正するとともに、股関節の動きをよくすることができます。左の股関節の動きが悪いので、左の動きを意識しながら、準備運動としてやっていこうと思います。

 空いていて1番台、2番台を使う人が誰もいないときには、こんな練習ができます。丁寧に教えてくださった中村さん、ありがとうございます。中村さんの手が空いているときなら、無料でやり方を教えてもらえますので、ぜひ一度、試してみることをお勧めします。

 フリクション・プログラムで正しいポジションがわかったところで、ウォータージャンプです。長方形の穴を開けたスキーで飛んでみました。

 日はとっぷりと暮れてあたりは真っ暗。気温は12度。ブラシが硬くなってスキーがよく走ります。板に穴を開けて摩擦抵抗が少なくなったのでなおさらスピードが上がり、ビュンビュンと走ります。思い切り高くジャンプして着水。板に穴が開いているのでいつもの衝撃はありません。が、何かぐにゃっとなったような気がします。板が穴の端っこのところで折れていました。穴が大きすぎたようです。残念。

 こんなこともあろうかと、予備のスキーセットを持っていっていました。スキーの板はネットで1セット2500円くらいでまとめ買いしたもので、今までと同じく長さ180cmです。ビンディングは別のメーカーのものです。こちらでジャンプすると、スキーが軽い。ツイスターは簡単に振れるし、コザックも簡単に足が上がります。バックレイアウトは今までショート(回転不足)になることが多く、テイクオフの後、スキーを持ち上げるのに苦労していましたが、簡単に上がって、逆に回転オーバーにならないようにするのに一苦労しました。

 どうも、今まで気温が高くてアプローチ(助走路)の滑走速度が遅かったのと、スキーのビンディングが重かったために、キッカーから飛び出すときにスキーが後ろに残って、回転を付けにくかったようです。

 短い板は安定性には欠けますが、よく走り、キッカーでも詰まりにくいです。長い板は安定性はありますが、滑走速度が遅く、キッカーで詰まりやすくなります。ビンディングの取り付け位置によっても、トップが下がりやすくて後方回転を付けにくいといった影響が出てきます。そういった特性を考えて、いろんな板や気温で練習し、どんな条件でも安定したエアができるようにしたいものです。

 今日もこれから練習に行ってきます。