今日3月31日(木)は勤続30年のリフレッシュ休暇(5年間有効)としてもらった1週間の休みの最終日です。昨日深夜、白馬八方尾根スキー場での個人自主強化練習を終えてへとへとになり、何度も何度も休憩しながら帰宅しました。今日は午前中、ずっと寝ていました。筋肉痛はほとんどありませんが、まだ体がだるいです。

 話は昨日に戻ります。八方尾根スキー場での強化練習の最終日でした。前日、山盛りこぶをエア台の手前に10個、ランディングバーンの後に3個、スコップで手作りした全長50mのミニミニコースで、エアへの入りと、着地後のターンへの入りを練習しました。苦労してつくった「きのこの山」のような丸い山盛りこぶは、吸収動作の練習に最適です。最終日、このコースで練習して吸収動作を体得すれば、来シーズン、ぼくの滑りが変わることは間違いなしです。本格的に練習するようになってから苦節10年、今まで大会の度に、こぶを乗り越えることができずに失敗を繰り返してきましたが、やっと日の目を見る希望が出てきました。

 体の疲れは限界に達していましたが、最終日、モーグル人生をかけてがんばるぞと気合いを入れ、前日より30分早く、午前9時半にゲレンデに到着しました。この日も快晴。広いゲレンデの片隅で、エア練習をしているのがもったいないようないい天気です。平日で人が少なく、まだ荒れていないフラットバーンを大回りでかっ飛ばしたくなる欲望にかられましたが、時間がもったいないので、ミニミニコースに直行しました。

 リフトを下りて滑っていくと、圧雪車できれいに固めたグルーミングバーンが続きます。青空の下、気持ちよくカービングターンができます。どこまでも続く圧雪バーン。

 ええっ、うっそお。ICR(国際大会規則)準拠の大きなエア台と、100%純粋手作りこぶがは、跡形もなく、きれいに圧雪されていました。どこをどう見ても、あるのは圧雪車でまっ平らにグルーミングしたきれいな縞模様だけです。

 27日(月)~28日(火)、エア台を作ったゲレンデの中間部、下部を使って白馬八方尾根スーパーリーゼンという小学生のアルペン・スーパー大回転の競技会が開かれました。そのため、26日(日)の夜から、こぶの急斜面が圧雪されましたが、エア台のところはよけてくれていました。それで大会中の2日間、スーパーリーゼンの選手が集まっているスタート地点の上部でエア練習ができたのです。

 大会終了後、大会前に圧雪しなかったところを圧雪したようです。雪をできるだけ長く持たせるためでしょうか。あと1日だったのに、残念です。山盛りこぶ+エア台を使った練習は幻と消えました。でもしかたがありません。みんながスキーを楽しむゲレンデの一角を個人の練習のために使わせてもらえるのは、普通、ありえない話です。

 気を取り直して、パトロールにお願いして、別の場所にエア台を作り直すことにしました。ぼくがいつも練習しているゲレンデは、上部、中間部、下部と、それぞれ約130mずつに分けることができます。今まで使っていたのは上部の緩斜面です。場所にもよりますが、エア台をつくっていたあたりは平均斜度22度、最大斜度24度くらいです。その下の中間部は平均斜度27度、最大斜度32度です。下部は平均斜度29度、最大斜度35度の文字通りの急斜面です。コース幅が広いので、それほど急傾斜に感じませんが、実際にエア台をつくって飛んでみると、ランディングに雪を盛り上げないかぎり、大きな落差になります。下部を下まで滑ると、リフトの乗り継ぎが悪いので、ほとんどの場合、中間部にエア台をつくります。

 中間部で最も急傾斜の32度のところにエア台をつくり、27度の斜面に着地するよう考えました。大会のために圧雪されたので、表面の溶けて軟らかくなった雪の下はかりかりのアイスバーンです。持参のアルミスコップでは歯が立ちません。エア台をつくるにはゲレンデ脇の林に近いところにある軟らかい雪を積み上げるしかありません。最大傾斜のところは林が張り出していて、軟らかい雪を調達するのに好都合だったのです。

 午前10時から作業開始。午前中で作業を終えるには、ランディングに雪を盛る余裕はありません。エア台だけをつくります。ざらめ雪は砂のように流れて固まりません。ゲレンデ脇から、部分的に凍って硬くなった雪をブロック状に切り出して、エア台をつくるところに石垣のように積み上げていきました。アラスカ先住民住居方式と言えばよいでしょうか。この時期のエア台作成は、この方法が一番簡単です。ぼくは行ったことがありませんが、夏の乗鞍岳でのエア練習でも、皆さん、この方法でエア台をつくっているようです。ただ、氷状のブロックは重いので、投げ飛ばすのに一苦労します。

 ちょうどエア台作成に取りかかろうとしていたとき、ちゃんと休みをとっているのになぜか匿名希望の知り合いがやってきました。土日が休みの仕事なのに、平日に休みをとってスキーをするのは「いいご身分やね」と言われそうで、ちょっと気が引けるそうです。社会人がちゃんと仕事をして、休みをもらって、平日にスキーをすることに対する社会の見方を変える必要がありますね。平日にスキーができるのは、平日休みの人か、定年退職したシニア層、春休みの子供たちだけではないはずです。「遊びじゃなくて、大会出場のための練習だから、堂々とスキーすればいいじゃないですか」と言うと、「そうですね。実業団みたいなもんですね」。それは言いすぎ。あなた、スキーで給料もらってないでしょう。

 匿名希望君も、前日、いい感じで練習していた山盛りこぶ+エア台が消失して落胆しているようです。そうですね。あの方式でこぶをつくっているモーグルコースは、日本広しと言えど、わずかしかありません。たった1日、10こぶだけとはいえ、練習ができた匿名希望君は超ラッキーです。この日はエア台作成を手伝ってくれるというので、エア台の手前の急斜面を巻き尺で測って、3.5m、3.5m、3mの間隔で、こぶの場所に横滑りして、雪を寄せて、ターンの目印をつくってもらいました。下地が硬くて、ポールも刺さらないほどです。横滑りで削っても、表面の軟らかい雪が薄くはげるだけで、苦労したようです。

 正午過ぎになんとかエア台の形ができたので昼食休憩。午後1時から再開し、エア台を仕上げて、午後1時半ごろからエア練習を始めました。

 ランディングの斜度は雪を盛っていないので、バーンの斜度27度そのままです。衝撃がこないぎりぎりの斜度ですが、この斜度であれば、足の指の付け根あたりで着地すれば、下地が氷の硬いバーンでも衝撃を受けることはありません。ジャンプが後傾になり、かかとで着地すると、足首から直接、膝に衝撃が伝わります。大きな落差があるので、ランディングで衝撃を受けるのではないかという警戒心から、エアの進入で腰が引けます。そうすると、上体だけが前に出てキッカーでつぶされるか、後傾の着地になってスキーが前に走ってタッチダウンという失敗になります。

 天気予報の通り、午後3時前から雨が降り出しました。上空に寒気があると言っていましたね。エア台より上では吹雪です。エア台を作っているときは暑かったので、肌着1枚になって作業していました。その上に、ゴアテックス3レイヤーの保温材が全くないウェアを来ているだけです。リフトに乗っていても、寒くてしかたがありません。バーンはますます硬くなってきました。匿名希望君もランディングが硬いのがいやのようだったので、スコップでチョップを入れて、林に近いところの軟らかい雪を投げ入れて、上にかぶせました。見事に軟らかいランディングバーンになりました。思いきって飛べます。

 練習も終盤に近づいたころ、上部の緩斜面にできた自然こぶを滑りました。匿名希望君が「スキーを横にしなくても滑れます」と言うので、実演してもらい、ぼくも続けて、縦に滑りました。サングラスに雨粒が付いていて、雪で視界が悪い中、こぶをチョッカリ(直滑降の俗語)したところ、左外足の荷重ができなくて、左スキーが遊んでしまい、雪にとられて、前転しました。ランディングの失敗に備えて、膝を保護するために、両脚にCTiニーブレースを着けていたのですが、太もも部分とすね部分をつないでいる支点のヒンジが出っ張っていて、両脚をひっつけたときに、引っかかったようです。上からサポーターをかぶせて、出っ張りが当たらないようにしておくべきでした。左膝をひねって、前から傷めている外側側副靭帯をまた少し傷めたようですが、幸い、大事には至らず、続けてジャンプすることができました。

 ジャンプのレジェンド、曷西紀明選手によると、こういうのは、けがのうちに入らないそうです。しかし、厳しい局面で、具合の悪いところをかばう動作(代償動作)が出て、悪い癖になってしまう可能性はあります。ぼくの場合は、もともとターンで左足の踏みが弱いという欠点があり、左脚に痛みを感じることによって、ますます左外足の踏みが弱くなるということがあるかもしれません。

 自然こぶを縦に滑るのは失敗しましたが、前日の山盛りこぶを吸収しながら滑る方法を思い出し、この後のターンがぐんとよくなりました。というところで、リフトの最終時間が近づいてきたので、氷の塊でできたエア台を壊して、用具を片付けて、雨の中を下山しました。この日は、ときどきスキーを脱いで、足をぶらぶら振って膝を休ませながら練習したので、転倒して左膝をひねったことによる痛みのほかは、膝の疲れがあまり残りませんでした。

 匿名希望君が送ってくれた映像を見ると、見事にエア台で吸収動作をしています。よくこれだけ体をつぶせるものだと思うくらい小さくなっています。いつもトランポリンの抱え型(タック)で、膝を抱えてできるだけ小さくなる練習をしているせいでしょうか。エア台のキッカーにぶつかるところで、抱え型の姿勢をとり、ジャンプすると同時に抱えの姿勢をほどいて体を伸ばしています。 一つのことを一生懸命練習すると、他のことも同じようにしてしまうんですね。これでは、力がエア台に吸収されて、力強いジャンプにはなりません。

 6日間にわたる個人強化練習が終わりました。いつもわがままな練習を許可してくれているスキー場関係者の方、練習につきあってくださった方、ありがとうございました。ぼくのターンとジャンプは来シーズン、別人のように激変する予感がしています。
 28日(月)にへとへとになり、寝ているときにも、体中が炎症を起こしているのがわかりました。布団の中で、ひょっとしてこのまま体が動かなくなるのではないかと思って、もう練習をやめて帰りたくなりましたが、個人強化練習5日目の29日(火)朝になると、なぜか元気復活。いつものように、起床と同時にホエイプロテインパウダーを飲み、朝食をもりもり食べて、ゲレンデに向かって歩いているうち、体中の痛みがどこかに消えていました。

 それでも、今日はゲレンデのエア台のところに行くだけで、滑りもしないし、エアを飛びもせず、ただコース整備だけをして、休息日にするぞと、心に決めていましたが、上部ゲレンデに上がるリフトからゲレンデを見下ろすと、きれいなバーンを気持ちよさそうにスキーヤーの姿が目に入り、ついつい滑りたくなって、リフトを下りるやいなや、荷物だけ下ろして、フラットバーンを全速力で滑走してしまいました。

 圧雪車でグルーミングした縞模様がごく一部に残っていましたが、リフトの上から見るときれいに見えるバーンも、時間が遅かったので、かなり荒れていて、起伏がありました。ぼくが履いているアルペンレース用のブーツはそういうところを全速力で滑るのには向いていません。あくまで整地を高速で滑るためのブーツです。スキーがギャップに当たると衝撃がもろに膝に響きます。1本だけでしたが、膝がかなり疲れました。春雪の荒れたバーンは滑走禁止ですね。

 雲一つない快晴で、エア台と前後のこぶの表面に直射日光が当たっています。滑るのは1本だけでやめて、ミニミニコースの整備に取りかかりました。前日、直さなかったのですが、エア台の手前の最後のこぶからエア台(リップ)までの距離が8mもあります。平均斜度20度強の緩斜面をはいえ、エア台の部分を掘り込んだので、アプローチの斜度はけっこうあります。平山将大選手もぼくも、8m手前のこぶから直滑降して飛び出し角度30度、高さ約60cmのキッカーでジャンプしていたのですが、ワールドカップなどに適用されるICR(国際大会規則)では、最後のこぶからエア台までの距離は4~5mと決められています。エア台の手前のこぶのピッチは3.5m、3.5m、3mでつくっていました。3こぶで計10mになって、巻き尺で計測するのが簡単なので、いつもこの組み合わせにしています。エア台の手前4.5mにもう一つこぶをつくれば、8m-4.5m=3.5mのピッチになり、ICRの4~5mという規定にも合います。エア台の手前8mのこぶの反対側から雪を落として、エア台の手前4.5mに、もう一つ100%手作り人工こぶをつくりました。

 エア台の手前に作ったこぶは前日まで5個ほどでしたが、さらに作り足して10個にしました。ランディングバーンの後のこぶは1個加えて3個にしました。スタートからエア台までがこぶが10個で35m、エア台からはランディングバーンが15m、こぶが3個で10m、合計50mの超ミニミニコースができました。最大斜度24度、平均斜度22度の緩斜面なので、スタートから最後のこぶまで滑っても、スキーをかついでハイクアップすることが可能です。10分間で1本は飛べます。1時間で6本、2時間で12本、3時間で18本。それだけこぶを滑って、大きなエア台でジャンプすれば、体力を使い果たしてしまうことでしょう。

 コース整備が一段落したところで正午を回ったので、昼食休憩です。スキーを履いていなくても、ブーツを履いて歩いているだけで、膝を少し曲げたままで力を入れ続けることになるので、膝周りが疲れます。レストランでブーツを脱いで、「これはお客様の専用スリッパです。どうぞご自由にお持ち帰りください」という文言に従って、宿泊したホテルから持ち帰ったスリッパに履き替えて、膝を休めました。

 食事をしっかりとって、膝をリラックスさせて、ストレッチもして、先ほどのスコップワークの前に飲んだホエイプロテインをもう一度飲んで、いざ出陣、というときに、休みをとっているのに、なぜかおしのびの匿名希望君にまたも出会いました。この前、白馬に来て、帰ったばっかりやん、と思いましたが、一人寂しくエア練習をしようとしていたところに、まさに救いの神のトレーニングパートナーです。さっそくエア台、コース整備をして、一緒にジャンプしました。

 1本目。前日と同じ位置からスタートしました。エア台の手前にもう1個こぶを加えたので、前日のように高速でエア台にぶつかってつぶされることはなく、素直にジャンプできました。

 ところが、エアに入るまで、スタートから10個のこぶをこなすのがけっこう難しいのです。スタートから斜度がだんだんきつくなって、こぶの手前が大きく掘れてきています。衝撃をうまく吸収しながら、こぶをなめるように滑るのがとても難しいのです。

 雪を盛ったこぶは山のようになっています。山すそに当たる部分の手前がスキーのテールで抑えられたり、削られたりして沈んで深くなります。100%手作りしたのは雪を山のように盛るところまでです。そこをスキーヤーが滑ることによって、山の手前の谷がさらに低くなって、ウエーブが発達します。山を盛った段階では、互い違いに並んだ山と山の間をすり抜けるようにターンしただけでも滑れるのですが、山と山の間がさらに低い谷になると、こぶを乗り越えるための吸収動作をしなければスムーズに滑ることができません。これぞ、ぼくが練習しなければならない課題です。スキーを回しこむのではなく、スキーのトップをシーソーのように上げ下げする動作です。よくモーグルスキーヤーの滑走中の写真で、吸収時にスキーのブーツから前の部分がこぶから飛び出している姿が写っていることがありますが、ぼくはスキーのトップが雪面から離れない吸収動作をしたいと思っています。

 言うはやすく行うはかたし。5こぶ目くらいから後、スキーのトップが下がるのが間に合わなくなり、だんだんとスキーが雪面をたたいてバンバンと音がするようになってしまいます。雪を盛ったこぶでは、こぶの乗り越えるべきところが鋭角になるようです。ここが緩やかだと、ポジションを前にしているだけで、スキーが勝手に雪面の起伏に追従してくれるのですが、鋭角になっていると、意識的にスキーの傾きを変える動作をしないことには、スキーがばたついてしまうようです。

 面白いことに、緩斜面のわずか10こぶとはいえ、エア台の手前のこぶをうまく吸収してエア台に入らないことには、エアの着地後、15mのランディングバーンに続く3個のこぶでターンができません。これがぼくがエアの着地後、スムーズにターンに入れない原因ですね。モーグル選手として基本中の基本です。緩斜面でできないことが急斜面でできるはずもありません。明日は個人強化練習の最終日です。100%手作り人工こぶ+エア台で、基本を身に着けて帰りたいと思います。
 1週間の休暇をもらって白馬八方尾根スキー場で自主トレーニング中ですが、膝痛に悩まされています。宿で筋肉をほぐしたり、ストレッチをしたりして、朝には回復するのですが、1日滑ると、帰るときには、下山するのもままならない状態になります。重い春雪のこぶで、強引にターンすると、何かしら膝にねじれの力が加わり、それが蓄積して痛みが増します。1日の終わりには、ゲレンデの雪でアイシングをしていますが、痛みはなかなか引きません。

 そこで4日目の28日(月)は、ターンの練習はあきらめて、エア練習に専念することにしました。しばらく使っていなかったCTiニーブレース(膝装具)を両脚に装着しました。スキーズボンの上から装着しました。ものすごく目立ちます。ちょっと恥ずかしいのですが、ズボンの下に装着すると、装具の出っ張りがズボンの裏地をこすって傷めるのです。装具はものすごく高いですが、スキーウェアも高くて、一生、大切に着ようと思っているので、傷めたくありません。

 ぼくが自分でエア台を作って練習するようになったのは2008年12月からですが、そのとき参照したのがwiki.fis-ski.comというサイトでした。ここにワールドカップのエア台をどうやって作るのかが書いてあります。
Air Bump Set Up
http://wiki.fis-ski.com/index.php/Air_Bump_Set_Up

 ICR(THE INTERNATIONAL FREESTYLE SKIING COMPETITION RULES)に基づいて、エア台の形や大きさについて説明してあります。キッカーの角度はICRに従って26~30度にしますが、それはキッカーの最後の30cmで測るということも写真で説明してあります。

 このサイトには圧雪車を使ってワールドカップのモーグルコースを作る方法も解説してあります。
Development of A Moguls Course
http://wiki.fis-ski.com/index.php/Development_of_A_Moguls_Course

 英語なので読むのが面倒ですが、簡単に言うと、圧雪車を使って、1.6m幅のウエーブを何本も作ります。陸上競技のトラック(走路)になぞらえると、端っこのトラックはウエーブの山が7m間隔になるようにし、隣のトラックのウエーブは端っこのトラックのウエーブの谷のところが山になるようにします。片側2レーンのコースであれば、片側に1.6m幅のトラックを3本つくります。両端のトラックの山は同じ位置で、真ん中のトラックは両端のトラックの谷のところが山になります。山と谷が互い違いで、あみだくじのようです。トラックとトラックの境(あみだくじの縦線)をスコップで削って丸めると、丸く山のように盛り上がったこぶが互い違いに並びます。

 一般のモーグルコースは、こぶのピッチの間隔でポールを立てて、その間をスキーヤーが繰り返し滑り込むことによって作るのが普通です。この作り方では、スキーのテールで雪面を削り、削った雪を寄せることによってこぶにしています。スキーで雪面をえぐって、たこ焼き器のように穴をいっぱい開けているとも言えます。こぶとこぶの境となる凹面形の溝をジグザグに掘って、溝と溝の間の掘り残した部分をこぶとして浮き上がらせているわけです。

 一方、圧雪車による作り方では、でこぼこのうち、凸面形の部分を作ります。圧雪車で帯状に雪を盛り、その上を圧雪車で踏むので、大きくて硬いこぶができます。線を掘るのではなく、面として盛り上げまです。えぐられた溝の連続ではなく、丸く盛り上がった山の連続で、文字通りのこぶです。スキーが当たる部分が凸面形にふくらんでいるので、こぶの手前側にターン後半のスキーを沿わせるバンクターンでは弾かれてしまいます。

 ぼくがいつも作っているのはワールドカップのエア台です。ワールドカップのエア台には、ワールドカップのこぶが似合います。圧雪車で作るこぶを滑りたいと思って、エア台の手前に5こぶほど作りました。といっても、圧雪車は持っていないので、スコップを使って手作りしました。

 スコップの長さがちょうど1.6mあります。その幅でウエーブの山が7m間隔になるよう、巻き尺で測って、雪を盛りました。谷のところが隣のトラックの山です。軟らかい雪だと労力はそれほどでもないと思いますが、表層の軟らかい雪の下には、一度溶けて凍った硬い雪があって、スコップを入れるのが大変でした。表層を削って、日差しが下地の硬い雪に当たって緩んだところで削るというのを繰り返して、「100%手作り純粋人工こぶ付きエア台」がなんとかできました。

 これだけ苦労して作ったのに、一人で練習するのはつまらないなと思っていたところ、たまたまレストラン前で、先日のたいらの大会に出場して、翌日も残って練習していた平山将大選手に出会いました。福知山成美高校生で、大阪ウォータージャンプO-airでもよく見かけます。エアのうまい選手です。

 さっそく午後、一緒にエア練習しました。エア台の角度をワールドカップなどの国際大会規則に合わせて調整し、大きなバックフリップを飛びました。ぼくではなく、平山選手です。エア台から最初のこぶまでのランディングバーンの長さを15mに設定していたのですが、飛んだ感想が「最初のこぶがちょっと近すぎます」。それはこぶが近いのではなく、飛びすぎです。

 ぼくは最近、全くまともにジャンプできなくて、いったいどうしたのだろうと思っていたのですが、どうも、こわごわジャンプするのが癖になっていたようで、腰が引けていたようです。「腰が引けて、上体だけが前に出て、キッカーに負けてつぶされている」と、平山選手からアドバイスをもらって、1本だけですが、いいジャンプができました。やっぱり人に見てもらうと違いますね。何年かぶりに、大きく飛ぶことができました。いや、これだけ軸が取れて、大きなジャンプは初めてかもしれません。ターンも同じように今まで腰が引けていたようです。

 平山選手と一緒に滑っていたスキーヤーの中には、ぼくより3歳上で、公認大会に出場している日野善守さんもいました。ぼくのように「口だけモーグルスキーヤー」ではなく、2012年のハチ北のB級公認大会では決勝に残った猛者です。現在、フリースタイルの競技者登録をしている選手の年齢順では、日野さんが2番目、ぼくが4番目です。ぼくの上に、ぼくより上手な選手が3人もいます。年齢は言い訳にできませんね。 
 25日(金)から白馬八方尾根スキー場に来ています。30年勤続のリフレッシュ休暇(5年間有効)で、1週間の休みをもらいました。

 前週のたいらスキー場での公認大会2連戦と自主練習で受けたダメージから回復しないままです。疲れがたまっていて、二度寝をしてしまい、スキー場に着いたのは午後3時でした。それでもせっかく来たのだからと回数券を買ってゲレンデへ。

 今回は長逗留するので、エア台とこぶのラインをつくって練習しようと考えていたのですが、いつものバーンは大会に備えてネットが張ってありました。28日(月)、29日(火)にレースがあるので、エア台を作るのは無理なようです。パトロールに相談したら、あそこはどうだ、ここはどうだといろいろと考えてくださり、結局、いつものバーンの上部の緩斜面なら、大会のスタートより上なので問題ないということになり、そこでエア練習することにしました。長いラインは無理ですが、前後のこぶくらいは作れるでしょう。

 とりあえず、この日は残ったわずかな時間、滑ることにして、ゲレンデの一番上まで上がってみると、さらさらの新雪が薄く乗って、3月下旬とは思えない絶好のコンディションでした。ただし、一面に濃霧が立ち込めて視界が悪いので、ゆっくり滑って下りていると、「こんにちは」と、霧の中からやにわに人影が現れました。声をかけてくれたのは知り合いのスキーヤー(匿名希望)でした。平日で空いているとはいえ、この霧の中でよくわかりましたね。仕事が一段落して休みをもらったそうですが、なぜかお忍びだそうです。

 2人で一緒に滑って下山しました。ゲレンデ上部は凍って硬くなったバーンの上に粉の新雪が乗って、いいコンディションでしたが、ゲレンデ下部は、ザラメの雪が寄せられて起伏があり、外足にしっかりと体重を乗せないとスキーが思うように回ってくれません。下山したときには、すっかり膝が痛くなってしまいました。使い過ぎですね。

 宿に帰って、風呂で、脚の筋肉をもみほぐしたのですが、下腿に張り付きがありました。張り付きとは皮下脂肪や筋肉などの軟部組織の癒着で、つかむと痛いのでわかります。このはりつきをはがすのが、軟部組織リリース(俗称かわはぎby蒲田和芳・広島国際大学教授)で、筋肉がうまく働くようにするために欠かせないコンディショニング作業です。接着剤で固められた太いロープをばらばらにほぐすイメージです。表層から深層へと順番に、皮下脂肪の張り付きをはがし、筋繊維をほぐしていきます。

 下腿のうち、ふくらはぎよりも、向こうずねにはりつきがありました。足先を上に上げる(背屈する)のに使う筋肉です。足を背屈した状態で、力を加え続ける、つまり筋肉を収縮したままにすることによって疲労がたまったのではないかと思います。筋肉は収縮と弛緩を繰り返すとそれほどは疲れませんが、収縮しっぱなしにすると疲れて働かなくなります。詳しいメカニズムはわかりませんが、収縮した状態を維持しようとして、筋肉を収縮したまま固めてしまうように思います。

 腰を曲げっぱなしにしていると、腰が痛くなりますね。肩をすくめたような姿勢を続けていると、肩こりになります。こういう状態はよくありません。筋肉が働かないので、衝撃が関節軟骨に加わり、関節軟骨がすり減って、脊柱管狭窄症などにつながります。

 とりあえず、風呂で膝から足首まで、すねの筋肉をしっかりとほぐしたら、膝の痛みが軽減されました。

 2日目の26日(土)は朝から快晴でした。しばらく使っていなかったGS(大回転)用の板(格安中古)を履いて、久しぶりにゲレンデ最上部からのノンストップ大滑降をやってみました。大きな弧を描きながら滑って下りるのですが、ダイナミック・ポジショニング・ターンの連続というわけにいかず、ときどき、ターン弧が円ではなくて直線(ただの斜滑降)になってしまいます。テレビでアルペン・ワールドカップの選手の滑りを見ながら、あれこれと批評しているのですが、いざ、自分でやってみると難しいものです。

 GSの板は長くて重いので、板を動かしてターンすることはできません。自分の体重のかけ方でターンを導かないといけないので、自分のターンの欠点がよくわかります。体重を乗せてターンするのではなく、スキーを振り出してターンしているのがわかりました。これをすると、重力落下の力(G)に逆らって踏ん張ることになるので、脚に力を入れっぱなしになって、脚がものすごく疲れます。スキーにきちんと体重が乗っていると、体が先行して、それにスキーが付いてくるような感じで、楽にスキーをコントロールできます。

 いいイメージをつかんだところで、こぶ斜面の中のフラットな部分でターンを練習し、深くえぐれたこぶを乗り越えるという課題を克服すべく、ものすごく深くて大きなこぶに挑戦しました。

 深くえぐれたこぶが200m以上、一直線で続いています。上級スノーボーダーが見事にターンしながらノンストップで下りていきました。そういうこぶ、苦手です。全然、滑れません。3ターンくらいで弾かれます。

 他のスキーヤーも苦労していました。ターンしながら滑っている人もいましたが、長い距離を続けて滑っている人は、たいてい、大きな階段を跳んで下りるように、こぶからこぶへとジャンプしていました。

 ぼくはどんなこぶでも完全に接雪して、スキーが雪面から離れない滑りを目指しています。こぶの頂点から頂点へとちょんちょんと飛び移っていく滑りはしたくありません。

 脚の曲げ伸ばしの吸収幅を最大にして滑ってみたりと、いろいろと試みましたが、どうもうまくいきません。何回目かの挑戦で、ストックが雪に刺さり、グリップが抜けてしまいました。初めての経験です。手に持っているのはグリップだけ。後ろを振り返ると、グリップがなくなってただの棒になったストックが頭だけ出して、こぶの中に埋もれていました。あまりにも深く刺さったので、引き抜くのにも一苦労しました。春雪は疲れます。

 こういう練習を一日中続けたらどうなるか。リフトが終わるころには脚が動かなくなり、体中が痛くなって、さすがに、もう滑りたくなくなり、ゴンドラで下山しました。たった一日でこれでは、先が思いやられます。予定している30日(水)まで体が持つでしょうか。27日(日)も晴天のようで、普通ならテンションが上がるところですが、宿で寝ていたい気分です。
 4月3日に予定されていた第14回松之山温泉国体記念モーグル競技会に出場を予定していましたが、雪不足で安全にレースを進行することができないため、中止になりました。緩斜面のコースでは、エアのランディングバーンに雪を盛って、斜度を付けないと、スキーヤーが着地の際、大きな衝撃をまともに受けるので危険です。また、十分な積雪量がないと、こぶの間に土が出て、スキーに急激なブレーキがかかって転倒を招いたりもします。楽しみにしていましたが、自然を相手のスポーツですので、致し方ありません。

 雪不足に泣かされた今シーズンでしたが、1月の埼玉県松之山温泉モーグル競技会2戦、3月のハチ北CUPモーグル大会1戦、たいら北陸コカ・コーラカップ2戦と、ぼくがエントリーした大会は、スタッフの皆さんの懸命の努力のおかげですべて開催され、ぼくとしては近年では最多の計5戦に出場することがかないました。本当にありがたいことです。

 満足な成績を残すことはできませんでしたが、それぞれの大会で、ターンの課題、エアの課題として、いろいろと得るものがありました。 

 一つには用具の問題です。今まで使っていたスキーは2011年末に購入したフォルクルのウォール・モーグル(Wall Mogul)です。2010年から出ていたモデルで、サイドカーブがきつくて、カービング向きだと聞いて購入しましたが、なんとも扱いづらい板でした。

 全長175cmで、トップ、センター、テールの幅が105cm-67.5cm-92cmと幅広です。超グラマーな3サイズですね。左右のブーツをぴったりと引っ付けるとトップが重なるので、少し足を広げて滑らざるをえません。また、センターの幅が広いので、スキーを横に倒すのに時間がかかります。ターンのエッジングで板を左右に傾けるわけですが、その切り返しを素早くすることができません。てかてかのこぶではスキーのエッジが立たず、横滑りしてしまいます。新雪や春雪では板が沈まなくていいのですが、スキーを縦に走らせる滑りには向いていないようです。

 ビンディング付きで8万5000円という大枚をはたいて購入したので、昨シーズンまで大会でもがまんして使ってきたのですが、さすがにこの板で滑るのはあきらめました。今シーズンの大会では、前に使っていたフォルクルのリベリオン(REBELLION)という板を再び使っています。170cmと短すぎるのですが、3サイズは89cm-63cm-79cmと細身で、ぼく好みです。ただ、その分軽いので、足でスキーを振ることもできてしまい、しっかり体重を乗せてターンするという動作をおろそかにならないよう気を付けなければなりません。

 今シーズン、久しぶりにこのスキーで滑ってみて、調子がよかったのですが、問題点も感じました。高速で滑るとスキーのトップが揺れて安定しません。こぶの中を滑っているとき、勝手にくるんくるんと板が回ってしまいます。ハチ北の大会ではトップの抑えがきかないのを痛感しました。たいらの大会の第2戦でラインを外したのも、こぶを乗り越えるときにスキーが回り過ぎたことに一因があります。

 それで改めてスキーを見直してみると、ビンディングがメーカー指定位置よりも2cmほど前に取り付けてありました。ブーツのセンターが指定位置よりも2cmほど前になっています。トップの抑えがきかないのは、スキーのベンドがなくなったせいだと思っていましたが、ビンディングの取り付け位置が前に出ていることの方が問題だったようです。

 スキーはメーカーの指定した位置に何らかのマークが付いています。ブーツのセンターにも線でマークが入っていて、これがスキーの指定位置と合うようにビンディングを取り付けます。スキーのベンドは指定位置で最大になっています。指定位置が谷の底あるいは山の頂上に当たり、ブーツのセンターがここにくることによって、スキーのトップとテールを最も効果的に抑えることができます。

 昨日、いつもお世話になっている店にスキーとブーツを持って行って、店長の話を聞いたのですが、ビンディングが前に出ていると、最初からトップを踏んだ状態になっているので、トップを抑えようと体重を前にかけても、抑えがききません。一方、テールは浮いた状態ですので、こぶの頭などで、くるりんと速く回ってしまいます。この状態でスキーが回りすぎないようにしようと思えば、テールに体重をかけて、雪面抵抗を大きくして、ずらすしかありません。

 今までわざわざ滑りにくい状態にしたスキーで大会に臨んでいたわけですね。正規の位置に付け直してもらったので、これから効果的な練習ができるのではないかと思います。自分の滑りや技術が変わるとともに用具の選択や調整も変えていかなければなりません。

 ブーツについては、アルペン競技用の硬くて細いモデルを使っていますが、ブーツに合うよう足の形を変えたので、シェルの当たり出しとか、インナーの成形とか、パッドを付けるといった調整をいっさいせず、工場出荷状態で、全く問題なく使えています。硬いバーンで、素早しレスポンスがあるので、気持ちよく滑れます。
 富山県南砺市のたいらスキー場で2日間にわたって、2016北陸コカ・コーラカップA級・B級モーグル競技会があった翌日の21日(月・祝)、大会コースがそのまま開放されました。せっかくの機会なので、予定を変更してもう1泊し、大会でまともに滑れなかったコースを克服すべく居残り練習をしました。

 2日間の大会でA級の表彰台に立った選手らも残って練習していて、コースは大勢の選手でにぎわいました。このコースは第1エアまでが緩くて、第1エアの着地から後が急斜面になるので、スタート台から第1エアの下が見えず、先にスタートした選手が第1エアの着地で転倒してもわかりません。第1エアまでが急なコースだと、第1エアの直下は見えなくても、選手がミドルセクションに向けて滑り下りていくのが見えるので、次の選手は危険がないことを確認してスタートすることができます。しかし、このコースのスタート台からはミドルセクションも見えません。

 合宿をしていた富山県連の選手のお父さんたちや、そのほかの選手のコーチやお父さんたちがエア台のわきでサポートしてくれました。スタッフのベストを着て、第1エアのわきに立ち、第1エアの下に選手がいないかどうかを見極めて、スタート台で待っている選手にゴーサインを出しました。スキーヤーが大勢いるコース上でのエアを含めた練習は、こういう補助者がいないことにはできません。しかも、朝一番、冷えて硬くなっていたランディングバーンにスコップでチョップを入れてほぐし、エア台に削られた雪がたまると排除して、終日、危険のない状態が保たれました。

 それぞれのチームの選手のためとはいえ、一緒に練習したわれわれ一般人も同様に、その恩恵にあずかったわけです。コースわきにいて見られれていると、失敗したら恥ずかしいので、緊張感を持って練習することができます。普段からこのようにスタートの緊張感を経験していると、大会でスタートの緊張感に負けることもないのかもしれません。スタッフの皆さん、ありがとうございました。

 たいらスキー場のリフト券は5時間券(10時~15時)が2000円、1日券でも3000円と格安です。1日券を買って、朝9時から滑り始め、午前10時から午後3時まで富山県連などの選手と一緒にコースを滑り、その後も午後4時すぎまで第2エアでエア練習をしました。

 大勢で練習したので、こぶは深く掘れました。ぼくの現在の課題は、深くえぐれたこぶをスムーズに乗り越えることです。ちょうどいい練習になります。面白すぎて調子に乗って練習をしすぎました。すっかり膝周りが筋肉痛です。エアの着地を失敗したときや、ターンを失敗してこぶからこぶに飛び移ってしまったときなどに、膝に衝撃を受けて、筋肉の微細損傷が起きるようです。2日たってもまだダメージが筋肉痛として残っています。
 富山県南砺市にあるたいらスキー場で開催中の2016北陸コカ・コーラカップB級モーグル競技会の第2戦が20日(日)にありました。

 この試合でのぼくの課題は、第1戦のブログに書いたように、ぼくがしようと思っているターン(ダイナミック・ポジショニング・ターン)の吸収動作をきちんとするということでした。

 もっと具体的に言うと、こぶの中に膝を押し込む動作です。本当はこういうことは企業秘密なので、ブログに書いたりはしないものなのですが、ターンというのはストックワークを含めすべての動作が組み合わさって一つの体系として身に着けて初めてできるものであって、部分的に取り出してまねてみてもうまくいきません。なので、書いてしまいます。第1戦でぼくに足りなかったのは、膝をこぶの中に押し込むという動作でした。

 第1戦終了後、濃霧のため第2戦の前日公式練習は中止になり、代わってコースインスペクションの時間が長くなりました。コースでターン、エアを練習する時間がなくなって、横滑りしながら下見をする時間が長くなったわけです。その機会を生かして、念入りにコースを観察しました。第1戦でぼくが滑ったレーンではレーンの方がはるかに滑りよさそうに見えました。

 第1戦ではコースインスペクションでも公式練習でも、右端(スキーヤーズライト)のレーンしか滑りませんでした。ハチ北では直前になってレーンを変えて失敗したので、最初から、どんなことがあってもこのレーンと決めていたのです。

 ところが、このレーンには問題がありました。スタート直後、左足を谷足にした横滑りで滑った後に右外足のターン(左回り)をするようになっていました。最初のこぶが左側にあるのですが、そこまでの距離が長すぎます。スタート後、直滑降して最初のこぶでターンしようとすると、スキーのテールがこぶの溝に落ちてしまって、スキーが右を向いて、右に飛ばされてしまいます。スタート後、横滑りしてからターンする人の癖がついてしまったようです。第1エアの下も横滑りしてからターンするようにこぶができていました。B級の大会ではこういうことがままあります。

 これに対して、センターのレーン、左端(スキーヤーズレフト)のレーンは素直なこぶの並びになっていました。そこで、第2戦は第1戦とレーンを変えて、左端を滑ることにしました。コースインスペクションでも左端のレーンを観察し、公式練習も左端を選びました。

 公式練習の1本目は、みんなが横滑りでコースインスペクションをしたことによって、こぶの間が埋もれて滑りやすくなっています。こぶの間にたまっている雪が摩擦抵抗となって、スキーが回転しにくくなっています。

 しかし、実際に本番で滑るのは、こぶの間の雪がのけられて、こぶとこぶの間が深い溝になった状態です。スキーを溝に沿わせてしまうと、スキーが溝の方向に走ってしまい、横に飛び出してしまいます。

 公式練習の1本目はいつものことですが、難なく滑ることができました。2本目はこぶができるだけ深くなった状態で滑ろうと、少し順番を遅らせて、他の選手の後に滑ることにしたのですが、それがあだとなりました。公式練習の時間が30分間しかないのに、B級選手は第1エアの下で転倒したりするので、次の選手がなかなかスムーズにスタートできず、列になった選手がはけていくのに、思いのほか時間がかかってしまいました。とうとうぼくの3人前で制限時間が過ぎてしまい、結局ぼくは2本目を滑ることができませんでした。こぶが深くなったときにどうなるかがわからないまま本番を迎えることになったのです。

 B級の大会はスキーのテールに体重を乗せてスピードコントロールする選手が多いので、こぶの向こう側がテールで削られ、次のこぶの手前の溝の部分が沈んで、いわゆる「受けこぶ」になりがちです。急斜面になるほど減速しようとして、テールに体重を乗せるので、ますますこぶの間が深くなります。本番では誰しも失敗したくないという意識が働き、どんどんとこぶが成長していきます。

 B級の女子予選が終わり、続いてB級の男子予選が進んで、37番スタートのぼくの順番が来るころには、こぶが十分発達して、すっかり形を変えていたようです。スタートからしばらくはなんとかターンできましたが、第1エアの手前にできた横向きのこぶにひっかかって、詰まってしまい、第1エアは乗り越えるのがやっとというジャンプになってしまいました。エア台からただ落ちただけです。それでもなんとか脚を開いたので、スプレッドイーグルにはなりました。

 ほとんど高さのないジャンプだったのが幸いして着地は簡単でしたが、そこからのターンができませんでした。なぜか右外足のターン(左回り)が、くるんとすぐに回ってしまうのです。午前中いったん日が差して雪がざくざくになりましたが、気温が下がったので、こぶの芯の部分が締まってスキーがよく走りました。

 右のこぶがよく削れて、左のこぶがあまり削れていないというレーンになっていたようです。左端のレーンには、右が深くて、左が浅いということが、よくあります。右足にはしっかり体重を乗せるけれども、左足にはあまり体重を乗せないという人が滑ると、そういうこぶになります。その結果、右外足のターンの後、スキーのトップが左を向いたままになってしまい、左に飛び出すということになってしまいます。

 結局、何こぶか滑っては左に飛び出し、また何こぶか滑っては左に飛び出しということを繰り返してしまいました。第2エアは飛びましたが、今回もまたターン点がなくなりました。

 順位はB級男子の55人中47位でした。第1戦よりはましでしたが、この日もDNFが5人いました。36位以下にターン点0.1が付きました。

 ターンできなかったのは、コースが悪かったからと言わんばかりの書き方をしましたが、根本的な原因は自分にあります。右外足のターンでスキーがすぐに横を向いてしまい、それを左外足のターンで戻すということがよくあります。ぼくの悪い癖です。困難な状況に陥ると、そういう悪い癖が出ます。急斜面の深いこぶという難しい状況に直面して、欠点があらわになるのです。

 ぼくのターンの悪い癖を一言で表すと、右の膝が伸びず、左の膝が曲がらないということです。右脚は曲がったままでターンし、左脚は伸びたままでターンしてしまいます。これは左右のターンが均等にならないだけでなく、それぞれの膝にもよくありません。

 そこで必要になるのが、両方の膝を適切なタイミングで、こぶの中に押し込むという動作です。それができてこそ、深いこぶを吸収しながら均等なターンをすることができます。

 大会コースが終了後も開放されるということなので、もう1泊して、21日(月)に居残り練習することにしました。何が必要かがわかっているうちに練習して、身に着けることが必要だと思います。膝をいたわりつつ、適切な膝の動作を練習します。

 2016北陸コカ・コーラカップB級モーグル競技会に出場するため、18日(金)から富山県南砺市にあるたいらスキー場に来ています。世界遺産の合掌造り集落・五箇山にあるスキー場です。例年、いくら暖冬でもこのスキー場だけは雪不足に悩まされることはないそうです。記録的な雪不足でA級大会、B級大会とも次々と中止になった今年は、A級のみ開催する予定だったのを変更して、19日(土)と20日(日)の2日間とも、A級・B級大会を同時開催することになりました。

 19日(土)にあった第1戦には、A級に女子26人、男子48人、B級に女子33人、男子54人の計161人が出場しました。20日(日)の第2戦にもA級に女子26人、男子48人、B級に女子34人、男子56人の計164人がエントリーしています。最近の大会では、一日にこれだけの人数が滑ることはめったにありません。

 昨年はA級のみでしたが、一昨年はA級・B級同時開催だったので、ぼくも出場しました。しかし、第1エアの着地で横にそれて、あえなくDNF(Did Not Finish=途中棄権)となり、しかも、かかとを傷めるという残念な結果に終わりました。

 今年はそのリベンジです。先週あったハチ北の大会で、第2エアの手前で板が外れてDNFになったので、今回はなんとしてもDNFだけは避けたいところです。

 たいらスキー場という名前は、南砺市に合併された旧平村にちなみますが、たいらの大会コースは、たいらではなく、けっこう急斜面です。第1戦、第2戦とも、A級・B級共通で、平均斜度27.0度、最大斜度30.0度です。ハチ北に比べると緩いのですが、全長230mと長さがあります。エア台は第1エア、第2エアとも30度で、しっかり踏みきらないと不安定なジャンプになります。

 さらなる問題は、春雪なので掘れてどんどんと深くなることです。大人数で滑るので、なおさらです。今回は終日、雨でした。そのせいか、転倒者が続出しました。男子はA級、B級とも10人がDNFとなりました。

 ぼくはどうだったかというと、何もせずに急にうまくなるはずもなく、残念ながらいつも通りでした。

 コースインスペクションでみんなが横滑りして、こぶが浅くなった直後の公式練習1本目はなんとか通して滑れます。しかし、公式練習が2本目、3本目となるうち、こぶがどんどん深くなり、エアのランディングも削られてくると、対応できなくなります。トップ選手はそんなことにはおかまいなしに、どんどん攻めるのですが、さすがに、そこまでの練習ができていないので、こぶに弾かれるのが怖いし、けがをするのも怖いので、おそるおそるの滑りになってしまいます。そうなると、スピードがないので、自転車でゆっくり走るのが難しいのと同じように、ますます、まっすぐに滑れなくなります。

 第1エアまでは緩いので、思いきってまっすぐに滑ればいいだけなのですが、公式練習で、掘れたところに勢いよくはまって、外に弾かれたことが頭から離れません。第1エアの着地もえぐれていました。最初のこぶの後は削れて草がのぞいています。着地するときにそういうのが目に入ると、びびってしまいます。

 男子のA級・B級合同の公式練習が終わってから、男子のA級予選、B級予選の順にレースが進み、DNFが続出しました。スタートを待っているとき、先に滑った選手が「公式練習のときと全然違って、うんと難しくなっていた」と仲間の選手に言っているのが聞こえて、スタート台に立ったときには、すっかり弱気になってしまいました。

 ハチ北ではスタートと同時に脚が開きました。今回は、あろうことか、横滑りで出てしまいました。最悪のスタートです。第1エアは抜けました。技が入らず、不安定な着地になって、乱れました。なんとか体勢を整えて、ミドルを滑りましたが、途中でラインを外しました。ラインに戻って、ミドルの残りを滑ったものの、体がよじれたまま第2エアを飛んだので技が入らず、着地の後、転倒してしまいました。かろうじてDNFは免れましたが、かなりみっともない滑りでした。

 10人がDNFだったので、順位としては54人中44位です。下から11番目というのは、ぼくとしてはなかなかの成績ですが、ゴールインした中では最下位です。松之山の第2戦と同じですね。今回、B級の男子では、21位以下の選手のターン点がぼくと同じように0.1となっています。スピード点はみんなありません。ぼくはエア点がありませんでしたが、他の選手はなにがしかのエア点があったのです。ぼくも第1エア、第2エアともジャンプはしているので、もう少しがんばって、ちゃんと技を入れていたら、もう少し順位が上がったということです。

 しかし、それよりも、思いきってまっすぐに滑れなかったことの方がくやしいです。なぜ、急斜面の深いこぶになると全く歯が立たないのか。一つには練習不足です。急斜面で、間隔が狭くて、深いこぶを速く滑る練習をしていません。そういう厳しいコースは、大会のときか、大人数での合同練習のときぐらいしかできないので、大会に出場して、公式練習で集中して滑るのが一番の練習です。

 自分の出番が終わった後、コースわきの急斜面にできている自然こぶで、何が足りないのか、何ができていないのかを考えて、いろいろと試しながら、午後5時のリフト最終まで練習しました。

 ぼくがしたいことは、何度も言うように、こぶの向こう側(ゴール側)を滑りたいということです。ただ滑るだけでなく、こぶの向こう側を足で後ろ(山側)に向けて押したいのです。スキーを逆ハの字にして雪面を後ろにけりながら前に進むスケーティングという滑り方がありますが、それを急斜面のこぶの中でしたいのです。

 一こぶ目はできますね。こぶを後ろにけるだけです。問題は、どうすれば、二こぶ目、三こぶ目と続けることができるか。スキーをこぶの向こう側に持っていかないことには後ろにけりようがありません。一こぶ目をけった後、スキーをどうやって二こぶ目の向こう側に持っていくかが問題です。それがこぶの吸収動作になります。

 今、自宅で、ごく簡単な道具を作って、吸収動作を練習しています。その動作を自然こぶで試してみたところ、うまく滑れるように思いました。まだ、練習不足ですが、さっそく第2戦で試してみようと思います。第2戦はDNFを恐れず、思い切り新しい滑り方をぶつけます。
 B級公認のハチ北CUPモーグル大会は12日(土)、前夜に降った雪がうっすらとバーンを覆うという絶好のコンディションの下、本番のレースが行われました。
 ぼくは男子の出場選手43人のうち33番スタート。朝の公式練習のときには硬かったバーンが日差しで緩み、こぶが深くなっているのがわかりました。とにかく、スキーをまっすぐ下に向けて、こぶをしっかり吸収して滑ろうと考えて、スタート台に立ちました。
 第1エアまでは3こぶほどしかありませんが、大きくえぐれて穴ぼこのようになっていました。今までなら、スタートするやいなやスキーを横にしてしまうところですが、今回はとにかくスキーをまっすぐに向けたままで滑ることを目標に掲げていたので、がんばって直滑降でスタート。でも中途半端だったようです。こぶの衝撃を食らってしまい、体がつぶされぎみになってエア台に入りました。
 それでもなんとかジャンプして、スプレッドイーグルをして着地。前方にこぶが見えたので、そこに向かって直滑降しようと思った途端、なぜかスキーが横を向いて転倒し、横滑りで滑落しながらコース脇にそれてしまいました。
 これでターン点がなくなりました。3年連続5回目の出場にして、「またも0点か」とがっくりきてしまいましたが、ゴールまで滑らないことにはレースが終わりません。ラインに戻って、ミドルセクションを滑り始めたものの、気ばかり焦って、まともに滑れません。ラインを外した後、再び戻って何ターンかして第2エアが目前に迫ったところで、大きくバランスを崩して横を向いてしまいました。
 エア台の中に入ってしまったので、もう第2エアを飛ぶことはできません。方向転換してエア台のわきから滑って下りようと思ったのですが、今度はスキーが脱げてしまいました。片方のスキーが外れたらDNF(途中棄権)です。何がなんだかわからないまま、最悪の結果が確定してしました。
 それでもなんとかスキーを履こうとしますが、またまた気ばかり焦って、ビンディングがセットできず、いつまでもまごついていました。
 そこに「もう一方のスキーもはずして手で持って出た方がいいです」と天の声。コース係をしていた顔なじみのA級女子選手でした。かっこ悪いところを見られてしまいました。コース端のネットをめくり上げてもらい、「ありがとう」と言いながら、スキーを抱えてコースの外に出て、観戦している他の選手が待つゴールわきに向かって横滑りで下りていきました。みじめです。
 どうしてこんなに下手なんだろう、どうしていつも失敗ばかりなんだろうと、悔しくなりました。たまに大会で一緒になったとき、ぼくの滑りに注目してくれている福岡県の北冨龍一さんが「ミドルのターンは今までと違う感じでした」と言ってくれたのがせめてもの救いです。
 アベノETCの練習仲間で、昨シーズンから公認大会に出場するようになった妹尾雅史さんが、先に滑り終えて、ぼくの滑りを撮影してくれました。きれいな映像で、いい天気のきれいなコースが写されていますが、滑りは汚いです。むごいという表現がふさわしいかもしれません。
 映像を見ると、スタートするやいなや脚が開いています。脚が開いたターンを続けてエアを飛び、着地するやいなやまたも脚が開きます。ミドルセクションでも脚が開いたままターンしています。これではまともな滑りになるはずがありません。
 モーグルのように起伏があるところを滑るときには、両スキーをそろえておかないと、スキーがてんでんばらばらの方向に進んでしまいます。いつからこんなに脚を開くようになったのでしょうら。もともとでしょうか。
 他にも反省材料はいっぱいありますが、一番の課題は、脚をしっかりと閉じて、体を締めた状態で、スタートから直滑降してターンに入り、エアの着地後も直滑降してターンに入るということだと考えています。
 今シーズンもあとわずか。残りの期間の試合に出場することができれば、恥や外聞にかまわず、自分で設定した課題に取り組みたいと思います。
 今年もやって来ました。「SAJ B級公認 2016ハチ北CUPモーグル大会」。兵庫県香美町・ハチ北スキー場の名物急斜面で開かれる全日本スキー連盟(SAJ)公認モーグル大会です。例年、A級大会が先にあり、続いてB級大会が開かれるという順番だったのですが、今年は逆です。12日(土)がB級、13日(日)がA級の本番で、東日本大震災から5年の今日3月11日(金)はB級の公式練習と開会式がありました。
 ぼくは今回が3年連続5回目の出場です。初めて公認大会にエントリーしたのがちょうど10年前の2006年ハチ北大会でした。この年は残念ながら大会本番に濃霧が出て中止になりました。2008年には2戦ありました。第1戦は第1エアを失敗して、着地の後、板が外れて途中棄権。第2戦は第2エアの着地の後、ぐさぐさの雪に板をとられて転倒しました。2009年は申し込みましたが、国体出場の疲れがあって、花粉症でしんどかったので欠場。その後、膝のけがをしてしばらく休み、久しぶりに出場した2014年に右に左にと蛇行運転。2015年は第1エアの着地後、乱れて転倒し、板を外して途中棄権となりました。

①2006年 濃霧のため公式練習のみ
②2008年 第1戦=RNS(途中棄権)、第2戦=第2エア後に転倒
 2009年 申し込んだが、花粉症で出場せず
③2014年 蛇行運転
④2015年 第1エアの着地で転倒してDNF(途中棄権)

 改めて振り返ってみると、さんざんな成績ですが、それでも楽しいのがハチ北の大会です。

 急斜面なので雪が少ないとすぐに土が出ます。2008年はスタート直後の雪が薄く、大会スタッフがスコップで雪を投げ入れ、ぱんぱんと叩きつけながら、大会が進められました。
 雪が多いときは、みんなが急斜面で後傾になりながら制動を強くするので深いこぶになります。こぶの溝に合わせて滑ると、右に左にと振られることになります。かといって、急斜面の深いこぶを直線的に滑るのは、よほどの技量がないかぎりは、まず不可能です。じゃあどうすればいいのか。全く答えがないと思われる難斜面に挑むのが、フリースタイル競技モーグルの醍醐味ですね。まともに滑れなくても、大好きな大会です。
 今年は記録的な暖冬で雪不足。とてもハチ北の大会は開催できないだろうと思っていましたが、雪が溶けて土が見えていながらも、薄いところに周りからかき集めた雪を投げ入れ、雨を避けるためにビニールシートをかけ、という大会関係者、スキー場関係者の懸命の努力によって、奇跡的に開催されました。
 いつもよりスタート位置が下がり、コース全長165mと、40mほど短くなりましたが、最大斜度38.0度、平均斜度28.0度と、チャレンジングなコースに仕上がっています。
 第1エアのランディングはいつものように雪が盛ってないので、高く飛ばないよう、キッカーの飛び出し角度が22度に抑えられています。かえって、この方がいいかもしれません。国際大会の規定でも、26度以上の斜度があれば、着地の衝撃が下方向に逃げるので、雪を盛ってテーブルトップ形状のランディングにする必要はありません。
 ぼくは、モーグルの人気が最高潮に達した20年前のワールドカップの映像をときどき見ます。エア台は大きなこぶの中に埋もれています。今のように、ランディングバーンが15mもあったりはしません。こぶにエア台が引っ付いていて、最後のこぶをターンしたと思ったらすぐエア台で、エアを飛んで着地したら、またすぐこぶです。これがモーグルの本来の姿だと思います。今はエアの見栄えと選手の安全を考えて、大きなエアを飛べるように、エア台を前に出し、大きく飛んで着地しても大丈夫なようにランディングバーンを長くとってありますが、このことが本来、こぶを滑る競技であるモーグルをつまらなくしている一因のように思えます。急斜面の大きなこぶの中に、こぶと見分けがつかないくらいのエア台があって、いかに上方向に飛んでエアを大きく見せるかというモーグル本来の姿に戻るべきではないかというのが、最近、ぼくが強く感じていることです。
 今日の公式練習では、常に課題としている第1エアを意識しました。エア台の手前のアプローチでいかに前傾姿勢をとるか。アプローチからキッカーに変わるトランジションからキッカーにかけていかに強く踏むか。リップからいかに体全体を前に出しながらジャンプするか。チャレンジはしましたが、言うはやすく、行うはかたし。それでも、今までのように着地後、横に曲がっていったり、暴走したりということは少なくなりました。
 もう一つの問題は第2エアです。こちらは雪がたくさんあるときと同じように完璧につくられています。どれだけ大きく飛んでも、ランディングがこぶということはないので危険はないのですが、ぼくは最近、なぜか第2エアを大きく飛べません。まくられて後傾になったり、前につんのめったりしてしまいます。ハチ北のコースはまたとない練習の機会です。あすの公式練習で、加速しながら第2エアに入るという基本をもう一度、練習してみようと思います。