10日(金)~12日(日)、兵庫県香美町のハチ北スキー場で、SAJ(全日本スキー連盟)公認のモーグル大会が開催されました。11日と12日に試合があり、10日に11日の試合の前日公式練習がありました。これまでこの大会は、2日間のうち1日がA級、もう1日がB級ということが多かったのですが、今年は2日間ともA級、B級が同時開催され、B級の出場資格しかないぼくも2戦続けて出場することができました。

 

2戦とも大きな失敗をして、ターン点なし(実際は0.1点×3人=0.3点)という、いつものように残念な結果に終わりましたが、めったに滑る機会のない素晴らしいコースに2回も挑戦して、2回ともエアも飛んで、転倒せずに滑りきることができました。この大会ではこのところDNF(Did Not Finish 途中棄権)が続いて、点数なしになっていましたが、今年はゴールまで滑って、わずかながら点数も付きました。

 

最大斜度33度、平均斜度29.3度、全長220mという大変、厳しいコースです。しかも、今年はかちかちのアイスバーンです。今年もコース係長は「アニキ」こと加藤大輔さん。こぶのピッチ(間隔)変化などいろいろな仕掛けがされていて、大いに楽しめるコースになっていました。

 

2日間の試合で学んだことがいくつかあります。反省点の一つは、こぶのラインとエア台の位置関係がわかっていなかったことです。

 

モーグルの大会では、こぶの合わせ目がまっすぐに一直線でつながるようにコースが作られます。スタートからゴールまでを最短距離でつなぐ直線をフォールラインと言い、選手(Competitor)はフォールライン上を真っすぐに下に向かって滑らなければなりません。

 

今回のコースは3本のレーンがありました。こぶの合わせ目をつなぐフォールラインが3本あり、どのラインを滑るかは選手の自由です。こぶのピッチ変化は基本的に3本とも同じです。一般的に、選手から見て右端のラインは右側が浅く、左端のラインは左側が浅くなりがちです。真ん中のラインは両方から雪が寄せられて、こぶが大きくなりがちです。スタート後、右ターンから始まるか、左ターンから始まるか、こぶからエア台への入りやすさ、着地後のターンへの入りやすさなど、こぶの配置などを見て、自分が滑るラインを決めます。

 

フォールラインとエア台の位置関係は2通りあります。ラインを滑っていくとエア台の真ん中に当たる場合と、エア台の端っこに当たる場合です。言い方を変えると、ライン上にエア台が作られている場合と、ライン上ではなくラインに接してエア台が作られている場合があるということです。

 

エア台がライン上にあるかないかで、エアへの進入の仕方、着地後のターンへの入り方が違ってくるので、コースインスペクション(下見)でどちらになっているかを確かめておかなければなりません。
 

今回のコースは、ラインによってエア台との位置関係が違っていました。ぼくが選んだラインはエア台がラインに接して作られていましたが、ライン上にエア台が作られているラインもありました。

 

第1戦の前日のコースインスペクション、公式練習は、濃霧が立ち込めていて視界が悪かったこともあり、ラインとエア台の位置関係を確かめていませんでした。第1戦の直前のコースインスペクション、公式練習でも、てっきり自分が滑るラインはエア台の真ん中につながっていると思い込んで、確認していませんでした。

 

ぼくはいつも、スタートから第1エアまでのトップセクションでは、第1エア台を目標にして滑ります。第1エアの着地後は、なかなかできませんが、第2エア台を目標にして滑りたいと思っています。真っすぐに速く滑るためには、できるだけ遠くに目標を定める必要があります。

 

第1戦は、第1エア台の真ん中をめがけてスタートしました。何かおかしいです。第1エアは体がねじれたようになって真っすぐにジャンプできず、技を入れることができませんでした。ランディングバーンはワールドカップ(W杯)などに適用される国際競技規則(ICR)に準拠して15mとってあります。それがかちかちに凍っていました。ジャンプの高さはほとんどありませんが、不十分な体勢で着地したので、やむなくスキーを横に向けてブレーキングしようとしましたが、凍ったランディングバーンを滑落しただけでなく、横にそれてコースの端のコントロールゲート(旗門)まで行ってしまいました。

 

気を取り直してミドルセクションを滑りましたが、体もスキーもばらばらです。知り合いの選手が撮ってくれた映像を見ると、ターンが左右不均等で、腰も肩も回ってしまっていました。左に回りすぎて右に戻され、また左に回りすぎて右に戻されと、まるで歌手の五木ひろしが歌うときのように、体が半身になって滑っています。

 

第1戦の終了後に行われた第2戦のコースインスペクションで理由がわかりました。エア台の真ん中につながっていると思っていたラインはエア台の右端につながっていました。今回のコースのエア台の幅は180cmありました。真ん中と端っこでは90cmの差があります。90cmと言えば、スキーを真横にしてブーツからトップまでの長さくらいです。それだけフォールラインからエア台の位置がずれているわけです。フォールラインをまっすぐに滑って、エア台の手前で90cm分横に移動してからジャンプし、着地後、90cm分横に移動してラインに復帰しなければなりません。

 

第2エアのエア台も同じようにフォールラインから90cm分ずれているので、第2エア台の真ん中を目標にしてミドルセクションを滑ったのでは、わずかですが、斜めに滑ることになります。第1エアの着地後、しばらくはせいぜいこぶ3~10個分くらい、距離にして10~30m先を見て滑って、第2エアが近づいてきたら第2エア台を目標にして滑ると思います。そうすると、ミドルセクションの中盤あたりまではフォールライン上を滑るわけですが、第2エア台の真ん中を目標にした途端に、第2エア台の端っこにつながっているフォールラインと滑ろうとする方向にずれが生じて、左右のバランスを崩すことになります。

 

また、ぼくが選んだラインは、右のこぶの溝が浅く、左のこぶの溝が深くなっていたようです。こぶの形にかかわりなくまっすぐに滑るために、遠くに目標を置いて、自分の現在位置と目標との間に仮想的な直線を引く必要があります。その仮想的な直線がフォールラインとずれていたのでは、まっすぐに滑ることができません。

 

第1戦では、左右均等に滑れない理由がわからず、自分のターンを見失ってしまいましたが、第2戦ではミドルセクションの中盤から下の斜度が緩くなったところだけは、いつも自分が練習しているターンで滑ることができました。

 

第2戦では、コースの序盤で失敗しました。第1エアまでのトップセクションを滑りきることができずにラインを外してしまったのです。これは単純に自分のターン技術が未熟なためです。

 

スタート直後の何こぶ目かのピッチが細かくしてありました。この部分が難しくて第1戦から苦労していました。第2戦では、ぼくがスタートするときには、この細かいこぶが半ば埋もれて、フラットに近い状態になっていました。こぶの形がわからず、どうターンしていいかわからなくなって、ラインを外してしまったのです。下を向いて滑らず、第1エア台の端を目標にして前を見て滑っていたら、あるいは、この難所をクリアできたのかもしれません。

 

第2戦では、第1エアは低くですが、普通にジャンプしました。ちゃんと着地したつもりですが、やはり、どうやって、こぶに入っていいかわからず、横滑りで滑落しました。ただ、今回は横に行かずに真下に滑ったので、ラインから大きくは外れてはいません。気を取り直して、ターンを始めたのですが、ピッチが広めのこぶの間の露出したアイスバーンでスキーがずれてしまい、おっとっととバランスを崩しました。アイスバーンではテールにしっかり体重をかけておかないと、テールが流れて、スキーが横を向いてしまいます。

 

テールに荷重してスキーが回りすぎないようにするのは、ぼくのターン(ダイナミック・ポジショニング・ターン)の現在の練習課題です。足を動かさず、腰(重心の位置)を動かすことによって、スキーのトップとテールに交互に荷重してターンをコントロールします。大回りのようなゆっくりとした動作ではほぼ思い通りにできますが、細かいターンはまだ練習中でできていません。

 

この大会は、疲労がたまってくるシーズン終盤の3月に開かれます。過去には花粉症でしんどくて欠場したこともあります。今年はおかげさまで、体力付いたのか、ほとんど花粉症に悩まされることもなく、出場することができました。膝も疲れはしましたが、昨年までのように痛くはなりませんでした。今年は今まで以上に股関節だけを使うことを意識して滑っているので、膝の負担が少ないと思われます。今回は、お尻の大臀筋が筋肉痛になりました。いい傾向です。

 

モーグルは、スキーの方向を変えながら、こぶを乗り越えていくというターン技術を競う競技です。エアももちろん大事ですが、きちんとターンできないとジャンプできないし、ジャンプの着地後、ラインに入ることができません。今回の大会コースは、いつにも増してターン技術が試される設定になっていたように感じます。ぼく自身は、相変わらず、点数が出ず、結果が残せませんでしたが、自分のターンがだんだんと形になってきて、課題も見つかり、多くのことを学ぶことができた大会でした。

岐阜県のホワイトピアたかすスキー場で開かれたSAJ公認B級2017きはしクリニック東海北陸モーグル競技会の結果を報告せねばなりませんね。だめでした。相変わらず、へたくそな滑りを披露してしまいました。

成績としてはDNF(Did Not Finished=途中棄権)です。第2エアをジャンプしたところで右のスキーが外れてしまい、失格となりました。「佐々木選手、DNFです。コース外に出るようお願いします」。MCに言わせたくなかったし、自分も聞きたくなかったアナウンスが流れ、片方のスキーを手に持って、コースを仕切っているネットのすき間からすごすごと外に出ました。ジャンプが低く、けががなくて幸いでした。

スキーが外れた直接の原因は、第2エアに入るときに体がつぶされて、前のめりになったことです。体が「く」の字になったままジャンプして、予定していたダブルツイスターをしようと、足をひねったら無理な力がかかってスキーが外れてしまったということだと思います。

問題はこれだけではありません。知り合いの選手が撮影してくれた映像(ミドルセクションの真ん中あたりまで)を見ると、腰が引けてしまって、第1エアもまともに飛べていません。第1エア、第2エアともキッカーの角度がありました。キッカーに入るときにしっかりと踏ん張らないといけないのに、最後のこぶとキッカーの距離が近かったこともあって、力が入っていなかったようです。

ターンについては、 前日の公式練習で気になっていた左が踏めない件(右ターンの内倒)は修正できたと思います。しかし、バーンが硬くて弾かれたら嫌だという思いが強かったのか、腰が引けて、下に抑えるばっかりで、全然、前に進んでいません。映像を見ると、まるでスローモーションのようです。おじいさんが寒くて火鉢を抱えているような格好で滑っています。滑っているときにザアザアという音がしていたので、スキーのテールが流れて、ずれが生じていたのだと思います。もっとスキーをまっすぐ前に走らせたいですね。

スキーを後ろに蹴る(押す)滑りをしたいと思っているのですが、全くできていませんでした。松之山の大会で、レース終了後に大会コースを使った練習をして、これでいけると思ったのですが、今、また少し混乱しています。

一つ言えると思うのは、スピードを出した方がまっすぐに滑りやすいということです。スキーを始めたころ、ショートターンを練習するのに、緩斜面でゆっくりとしたスピードで練習するのですが、右に寄ったり、左に寄ったりして、左右均等のターン弧を描きながらまっすぐに進むのがとても難しかったのを思い出します。

トランポリンの練習でも、あらゆる技は最初低く跳んで練習しますが、高さが低いと、ばねの反発が弱く、体が傾いたりしがちです。バックフリップやフロントフリップの練習で回転が片方に傾くことがありますが、たいていは利き足でない方の足で踏めていないのが原因です。しっかりと踏み込むようにすると、両脚、両腕ともに均等に力が入り、まっすぐな回転になります。

急斜面では重力がかかって前に引っ張られる力が強くなりますが、緩斜面では前に引っ張られる力が弱いので、自分の力でスキーを前に走らせなければなりません。そうやってスピードを出すことによって、雪面に強い力が加わり、ターンが安定するはずです。自転車をゆっくりこぐのが難しいのと同じですね。

エアの着地後のターンへの入りに不安があると、どうしてもおっかなびっくりのジャンプ、ターンになるので、そこを克服して、スタートからゴールまで、思いきって前に進む滑りができるようにしたいと思います。

 30年勤続の長期休暇が続いています。前回のブログが18日(土)で終わっているので、19日(日)以降のできごとを箇条書きにしておきます。

 

19日(日)
 白馬八方尾根スキー場の4日間強化練習の最終日。天気はよかったのですが、強風で上部リフトが止まりました。上部ゲレンデに作ったエア台まで行けないので、下部ゲレンデを滑りました。下のゲレンデにもこぶの急斜面がたくさんあります。こぶの練習や、アルペンレースをイメージしたフラットバーンのスピード練習をしました。

 

20日(月)
 スキー練習は中休み。大津の自宅で過ごしました。

 

21日(火)
 再びスキー練習のために白馬に行きました。八方尾根スキー場に作ったエア台で練習するつもりだったのですが、またもや風が強くて上部リフトが止まっていたので、久しぶりに白馬乗鞍温泉スキー場のモーグルコースで練習しました。このモーグルコースはいつも大会のコースのように整備されていて、とてもいい練習になるのですが、この日に限っては、雪が積もっていて、ぼくの細いスキー板では、沈んでしまったり、突き刺さってしまったりして、どうにも滑れませんでした。

 

22日(水)
 白馬八方尾根スキー場の上部ゲレンデに作ってあったエア台まで行くことができました。しかし、エア台は完全に雪に埋もれていて、あたり一面フラットバーンです。刺してあった赤いポール(長さ2.5m)が半分ほど頭を出しているだけでした。エア台を新しく作り直すか、掘り出すか、しばらく思案した結果、掘り出すことにしました。アプローチ(助走路)に積もった雪を2mほどの幅で掘り出した結果、黒部のアルペンルートのような雪の壁ができました。高さ2m近い壁にはさまれたアプローチを滑ってジャンプ。空中に出たと思ったら、ランディングには掘り出した雪が屋根から落ちた雪のように高く積み上げられていて、あっという間に着地してしまいます。滞空時間がほとんどありません。バックフリップを失敗して頭から落ちても大丈夫なくらい、雪が積み上げられていたのですが、バックフリップに挑戦して無理矢理回ったとしても、高さが足りなくて、スキーのトップが突き刺さっていたことでしょう。

 

23日(木)
 朝から雨でした。しばらくして止んだと思ったら、強風で上部リフトが止まって、またもエア台まで行くことができませんでした。下部ゲレンデの自然こぶで、下を見ずに前だけを見て滑る練習をしました。

 

24日(金)
 綾部の実家に帰りました。

 

25日(土)
 SAJ公認B級2017きはしクリニック東海北陸モーグル競技会に出場するため、岐阜県郡上市高鷲町のホワイトピアたかすスキー場にやってきました。

ここのモーグルコースは斜度はありませんが、硬いことで有名です。この日もかりかりのアイスバーンで、とてもいい練習になりました。公式練習が1時間20分もあって、5本滑ることができました。

 

 コースが硬いと自分のターンの癖がよくわかります。左スキーが浮いているようです。コースの途中でおかしいなあという感じで、何回か止まりました。右に回るとき、外足になる左スキーが体の外に流れるのです。前からの癖で、なかなか直りません。

右のストックを振り出すときに、ストックの先が右手の真下ではなく、外側を通っていることに気付きました。ストックをまっすぐに立てて振ると、ストックの先が雪面に当たるので、ストックの先を外側に向けて上げているようです。なぜだかはわかりません。

 

 開会式・TCM(チーム・キャプテンズ・ミーティング)が終わった後、リフト終了までの残り時間、公認大会で知り合った選手と一緒にアドバイスをもらいながら滑っているときにも、左側の踏み込みが弱いというアドバイスをもらいました。フラットバーンのショートターンでも、右に回るときに左足に体重が乗らないという癖があります。

おそらくスキーを始めたころからの癖です。なぜそんなことをするのか。長らくわからなかった謎が今日、解けました。右に回るときに、体が内倒しています。

 

 内倒というのは、ターン弧の内側に体が倒れることで、アルペンでよく使われる言葉です。最近、ぼくはアルペンのW杯が面白くてよく見ています。いかに速く滑るかを争うアルペンレースは、勝敗の基準が明確で、モーグルのW杯よりも面白いと思うこともあります。旗門不通過のような失敗をする原因の多くは内倒です。

 

 右に回るときの内倒では、体が右に倒れます。その結果、外足の左スキーに体重が乗らず、浮いてしまいます。スキーは雪面に押しつけられていないと、雪面の起伏に従って勝手な動きをします。スキーが雪面に引っかかって持って行かれたりするのは、スキーが雪面に押しつけられていないために起きる失敗です。

 

 右に回るときに体が右に傾いて、左スキーが体の真下ではなく、外側に出てしまうのがぼくの癖です。このとき、体が右に倒れているので、右手の位置が雪面に近くなり、ストックをまっすぐに振ると先が雪面に当たることになります。そのために右手のストックを前に出せなかったり、水平に近い角度で外から回したりすることになってしまうようです。

 

 内倒した右回りの後の左回りはとても窮屈です。体が右に倒れているので、外足の右スキーには体重が乗りやすいのですが、スキーが早く回りすぎて、くるっと横(左)を向いてしまいがちです。その結果、スキーが前を向いて滑るのではなく、左を向いて滑ってしまい、体の左側に出てしまうという悪循環に陥ることになります。

 

 長年の癖なので、一朝一夕には直らないかもしれませんが、原因がわかったのは大きな進歩です。右回りのときに、体が内倒しないように気をつけて、大会本番に臨みます。

今日も気温が高くて、疲れました。前日の雨で新しい方のブーツが濡れたので、宿の乾燥室で乾かしたのですが、一晩たっても乾きません。ノルディカGPX130です。濡れると乾かないブーツのようです。熱成形できるタイプなので、あまり暖房器具の近くに置きたくありません。自然乾燥するのを待つことにして、今日は古い方のブーツとスキーで出かけました。

午前中は濃霧が立ち込めていましたが、正午ごろには青空が見えて気持ちのよいスキー日和になりました。ただし、気温が高くて、朝のうち、ふかふかだった新雪があっという間に湿ってしまいました。

前日に続いてこぶのミニラインでターンの練習をしました。30度近い急斜面で、出だしが3mピッチ、その後は3.5mピッチです。雪が湿っていて、他のスキーヤーも滑るので、かなり深いこぶになりました。50mくらいしかありませんが、深いこぶの吸収動作を練習したいので、願ったりかなったりです。

まだ吸収のタイミングが合いません。松之山温泉の大会の後、大会のコースで練習したときの感じで滑ろうとするのですが、2週間ほど間が空いたのと、こぶが違うのとで、なかなか合わせられません。他のスキーヤーはゆっくりとしたスピードで基礎スキーヤーらしく深回しで滑るのですが、モーグルスキーでは素早い動作で滑らなければなりません。そのためには吸収動作が必須です。基礎スキーにはない動きです。それをどうすればいいか、松之山の大会の後の練習でわかったのですが、まだ練習が少なくて身に着いていないということでしょう。

今日は吸収動作による斜度変化への対応も練習しました。緩斜面からスタートして急斜面に切り替わるところで、どうしても体が遅れがちになります。吸収動作によって遅れそうになる体を前に出すことを意識して滑りました。

エア練習では着地地点のすぐ先にこぶを3つ作りました。着地してすぐにターンに入る練習をするためです。しかし、着地した後、ターンするどころか、直滑降してこぶにぶち当たり、乗り越えてしまって暴走してしまいます。あまり人が来ないところにエア台を設置しましたが、自分にっても危険なので、ジャンプはやめて、着地地点から滑って下りて、こぶに合わせてターンする練習をしました。

松之山の大会のTCM(チーム・キャプテンズ・ミーティング)で、今シーズンからターンの採点基準が変わったという説明がありました。今までは着地後、直滑降してもよかったのですが、着地したらすぐにターンしなければならなくなりました。着地後、直滑降してこぶに入ると、ターンしなかったとみなされるということのようです。しかも、ターンはカービングでなければなりません。スキーが横滑りしないよう、スキーの方向(縦方向)に滑らさなければならないということです。

昨シーズンまでW杯の女子モーグルで圧倒的な強さを見せつけていたカナダのデュフール=ラポワン
姉妹(マキシム、クロー、ジュスティヌ)が今シーズンは苦戦しています。ぼくが見るところ、着地後のターンに問題があるようです。彼女たちはスライドがうまくて、着地後、2ターンほどスライドターンをして上手に減速してこぶに入っていました。今シーズンはこれをすると、決勝の2本目(スーパーファイナル)に残れません。

着地後、すぐにカービングターンをしなければならないのですが、ソチ五輪で上村愛子選手がしたように、振り幅の大きなカービングターンはだめです。だいぶ前のルール改正で、スキーが常にお尻の下にないといけないということになり、基礎スキーのような弧の大きなターンをすると点数が下がってしまいます。着地後、大きくバランスを崩すミスをしたハナ・カーニー選手は、バランスを崩しながらも、スキーを体の下に置いていましたが、上村選手はミスはしませんでしたが、スキーを体の外に出してターンしました。銅メダルと4位の差は、ここにあったのではないかと、ぼくはみています。

ソチ五輪銅メダルのハナ・カーニー選手や金メダルのジュスティヌ(ジャスティン)・デュフール=ラポワン選手は、スキーを体の下に置くために、着地後、軽くスライドターンを2本ほど入れてこぶに入っていました。このやり方が今シーズンから使えなくなったということです。

じゃあ、どうやって着地後、減速するのか。これが大問題です。ぼくは吸収動作で減速しようと考えています。着地時に衝撃をうまく吸収することによって、カービングのターンでこぶに入ることができるはずだと考えています。

トップ選手は無意識にやっていることだと思いますが、ぼくは物理学の知識とトランポリンやインラインスケートなどの練習で体験したことを合わせて理論的に考えています。明日はその練習をするつもりです。
16日(木)、17日(金)と、春の陽気という天気予報で、その通りだったのですが、2日目の17日は気温が高いだけでなくて雨でした。上部ゲレンデまで行くと、あられになったり、雪になったりすることもありましたが、みぞれや雨のことも多く、全身ずぶ濡れになる天候でした。今日は新しい方のブーツを履きましたが、インナーがまだへたっていなくて、ぴっちりのブーツも気温が高くて緩く感じました。しかも、濃霧が立ち込めて、ほとんど視界がありません。ひどいときは昨日作ったエア台も見えないくらいです。練習のしようがないので、誰もいないゲレンデで、こぶのラインを作ることにしました。

今回は長柄のスコップではなく、スノーラッセルを使っています。ホームセンターで売っている雪かきです。先端の雪をすくう部分が、割り竹形(ハーフパイプ)になっています。幅55cm。柄の長さ140cm。京都府綾部市の実家では水分をたっぷり含んだ重い雪が降ることが多く、きゃしゃな雪かきでアスファルトの路面に積もった雪をかくと、すぐに雪かきの部分が壊れてしまいます。アルミのスコップもアスファルトでこすると変形してしまいます。スノーラッセルはプラスチック製ですが、頑丈で、割れたり、変形したりしません。路面に張り付いて凍結した雪をはがすこともできます。ただし、重いです。割り竹の部分に重い雪をたっぷりすくってしまうと、持ち上げるのにかなりの筋力を要します。下手をすると、腰をいわしますな(「いわす」は関西弁で「傷める」の意味)。

昨日はこのスノーラッセルを使ってエア台を作りました。雪をかいては積み上げ、かいては積み上げしていたら、巨大なエア台になってしまいました。それが雪に埋もれてしまったので、スノーラッセルで掘り出したのですが、昨日は軽かった雪が、今日は重くて大変でした。やりすぎると本当に腰をいわすので、ほどほどにしておきました。こういうときは、長柄のアルミスコップの方がいいですね。

こぶのラインは50m余りだけ、スノーラッセルで作りました。フォールラインの両側に互い違いに6~7m間隔のウェーブを作ります。例えば、3.5mピッチ場合、右側に7mのところに山を作ったら、左側は7mのところが谷で、3.5mのところと、10.5mのところが山になるようにします。右側の3.5mのところと10.5mのところは谷です。両側とも起伏ができるだけ滑らかになるように、しかし落差(ウェーブの波形の振幅)は大きくなるようにして作りました。ウェーブの断面の波形が規則正しいサインカーブを描くイメージです。ただ削られてへこんだ「えぐれこぶ」ではなく、膨らみとへこみが規則正しく繰り返されるこぶです。碗を伏せたような形の半球状のこぶが並んでいるのが理想です。たこ焼き器は半球状のへこみが並んでいますが、そこに1個おきに球形のたこ焼きが入っているようにしたいのです。

水気を含んだ雪なので、簡単にこぶになりますが、重くてスノーラッセルでかくのが大変です。ほどほどにしておいて、後は滑って作ろうと思ったのですが、重い雪が積もって、スキーを回すのも一苦労で、疲労困憊して作りかけのままで時間切れいなりました。

明日、明後日は気温が下がって雪の予報になっています。作りかけのこぶのラインはまた埋もれてしまうでしょう。降ったばかりのパウダースノーを狙って幅広のファットスキーを履いたスキーヤーとスノーボーダーが、大きなターン弧で滑ることが予想されます。とにかく、明日は朝イチで誰よりも早くゲレンデに直行して、こぶを作りかけたところにラインを刻まなければなりません。
昨日(16日)から30年勤務のリフレッシュ休暇をとりました。30年休暇は4週間あり、1週間単位の分割取得が可能です。有効期限は5年間で、今年度末で期限が切れます。昨年、1週間とったので、残り3週間を3月末までにとります。とりあえず、今月、2週間もらって、スキーの強化練習のために白馬にやってきました。

雪不足かと思えば、ドカ雪で災害になっている今シーズンですが、ぼくが滑りに行く日はいつも好天です。それもそのはず、天気がよさそうな日しか行っていないからなんですが、それにしても、この日は、雲ひとつない青空の下、雪がふかふかで、絶好のスキー日和です。しかも、いつも練習に使っているコースには誰もいません。大きなゲレンデを独り占めです。

スキーを履くのは1月27~29日の松之山温泉モーグル競技会以来、半月ぶりと、少し間が空いてしまいました。強化練習初日の昨日、古いスキーとブーツで滑ってみたら、大会のときに履いていた新しいスキー、ブーツとの違いがよくわかりました。

朝、まだ気温が低いうちですが、古いブーツに足を入れました。緩すぎます。春のような好天とはいえ、まだ気温はマイナスのはずなのに、するっと足が入って、ブーツがぶかぶかです。買ったときにはきつくてきつくて、しばらく履いていると足がしびれてきて、滑っていると、あちこちが当たって痛くて痛くてたまらなかったアルペン用のレーシングブーツです。それがぶかぶか。

インナーがへたってきたということもあるかもしれませんが、足の形がよくなったのが一番の理由だと思います。もともと、ワンサイズ下の26.0~26.5cmのブーツを履きたかったのですが、きつくて履けないので27.0~27.5cmのサイズにしました。それでもきつくて、バックルを一番緩くして履いていました。

昨シーズンの終わりに買った新しいブーツは26.0~26.5cmのサイズです。足がぴっちりとブーツの中に納まっています。きついことはきつくて、締まっている感じはありますが、ほとんど痛みを感じることがありません。それに比べて古いブーツは、履き始めたころ、足の出っ張ったところがブーツに当たっていました。リアライントレーニングの成果で、足の形がよくなったために、足がブーツにすっぽりと納まるようになって、すき間が空いてきたということだと思います。

ブーツと足の間に少々のすき間があっても、スキーを荷重によってコントロールしていればターンはできますが、モーグルのように素早い動きをすると、ブーツの中で足が動いてしまうことがあります。例えば、ジャンプの着地時、前に詰まる感じで、足がブーツの中で前に動きます。足が本来の位置より、ブーツの前側に移動してしまうので、次のターンでかかと側が踏みにくくなります。無理なターンをすると、足がブーツの中で左右にずれることがあります。いったんずれてしまうと、次からのターンがしづらくなります。本当に微妙な差なので、本人もなかなか気付かず、新しいブーツと履き比べてみて、やっとわかったという次第です。

昨日は、カービングのクイックターンを練習しました。今まで、バン、バンという感じで、足を急いで踏み替えてクイックターンをしていましたが、足の踏み替えを感じさせないようなスムーズな動きで、自然にスキーの向きが変わるクイックターンをしたいと思っています。着地後のスムーズなターンへの入りの練習につながるのではないかと思っています。
第17回埼玉県松之山温泉モーグル競技会が28日(土)、29日(日)の2日間、新潟県十日町市の松之山温泉スキー場で開催されました。全日本スキー連盟(SAJ)公認(B級)の公式戦です。片道7時間かかりますが、楽しみな大会なので、前日公式練習のある27日(金)から行ってきました。

今シーズン何回か滑って、オフ練習で続けたスクワットの成果が出たのか、ターンの感覚がよかったので、ひょっとして今回はいけるかもしれないと思っていましたが、結果は相変わらずで、2日続けて定位置のブービー賞でした。大会の間、公式練習でも、宿の布団の中でも、なぜだろう、どうしたらいいんだろうと考え続けて、結局、わからないまま大会が終了したのですが、終了後、開放されたコースで、非公式練習をしていて、積年の疑問がやっと解けました。

27日にあった第1戦の前日公式練習のコース状況は、湿り気を含んで固まりやすい雪で、スキーが走りませんでした。こぶは浅めですが、ワックスを塗っていない板では全然スピードが出ないので、直滑降してジャンプしても大丈夫でした。着地後もスキーをちょっと横にするだけで、あっという間に減速できます。公式練習でこぶに弾かれないで滑ったので、今回、久しぶりに付き添って、ビデオ撮影してくれた妻も、しばらく見ない間に上達したのではないかと錯覚したほどでした。

気分よく迎えた翌28日の第1戦ですが、朝、宿を出るときに、コンタクトレンズを入れていた小物入れがどこにも見当たりません。リュックサックやバッグの中のものを全部出して探しても出てきません。車の中にもなく、ひょっとしてスキー場のレストランに忘れたかと思って問い合わせてみましたが、落とし物にはありませんでした。

しかたがありません。眼鏡で滑ることにしました。遠近両用眼鏡です。トランポリンも眼鏡をかけたままでできるので、モーグルもできるだろうと思いましたが、フラットバーンでの小さな起伏から受けるわずかな衝撃でも眼鏡が動いて気になります。

しかたがありません。裸眼にサングラスで滑ることにしました。裸眼視力は左右とも0.1未満です。公式練習のとき、リフトからコース上を見ると、選手が2人並んで滑っています。トランポリン競技では2人が2台で同時にジャンプして、全く同じ技をするシンクロという種目があります。まさか、シンクロモーグルではあるまいに、二重に見えているだけなのですが、ずれ具合がひどいので、2人並んで滑っているように見えるのです。乱視もあるようです。

しかし、こぶは見えました。モーグルコースのこぶは直径が3m以上あり、しかも目の前にあるので、近視でも見えます。エア台も大きいのでちゃんと見えます。ただし、輪郭がぼんやりとしています。

この日のコースは、下地が凍っていましたが、前夜に降った水気の多い雪と雨がかぶさり、前日よりもこぶが大きくなりました。前日よりはスキーが滑りやすくなっていましたが、上に乗った雪が重いので、横滑りして弾かれてしまうほどではありません。曇天でこぶが見えにくい状況ですが、もともとぼんやりとしか見えないので、関係ありません。

コンタクトをしていないせいではなくて、こぶが深くなると、いつもの大会のようにタイミングが合いません。スタートからして、どう入ったらいいのかわからなくなってしまいました。後でビデオを見てみると、スタートの時点で、これまでの大会と同じように、スキーが開いてしまっていました。今まで大会のたびに悩んできたように、こぶとターンのタイミングが全く合っていないのです。

もう一つの積年の課題は、第1エアの着地後のターンです。ジャンプはしっかりと踏みきることができました。空中で着地地点がよく見えています。輪郭はぼんやりとししていますが、着地地点と、その後の1こぶ、2こぶ、3こぶくらいまで、しっかりと見えています。でも、着地した後、どうしたらいいかわかりません。空中で考えて答えが出ないままに着地して、ああどうしようと考えながら、横滑りして、こぶにスキーを合わせてしまい、溝の方向に滑ってコース外に出てしまいました。

すぐに引き返して、ミドルセクションを滑りましたが、やはりターンのタイミングがこぶに合っていません。こぶの手前でスキーが横を向いてしまう感じで、スムーズにこぶを乗り越えることができません。おかしい、おかしいと思いながらジャンプした第2エアは技を入れることができませんでした。

続く第2戦の29日は快晴でした。放射冷却でバーンが硬くしまりました。ターンのタイミングが合っていないので、公式練習では、スキーが硬いこぶに弾かれてしまいます。しかし、晴れて気温が上がり、ぼくが出走する昼前には、順番待ちをしていたスタートエリアの雪の表面が溶けて緩んできました。

スタートの仕方は相変わらずわからないままですが、とにかく第1エアの着地後にうまく減速して、ターンに入ろうと考えてスタートしました。ところが、緩んでいたのは第1エアまでのトップセクションだけ。第1エア台は硫安をまいた後のようにスキーが走り、着地後のことばかり考えていたこともあって、ジャンプがすっぽ抜けてしまいました。

空中ではなすすべもなく、着地した後、横滑りして転倒しました。後からコースを見てわかったのですが、朝一番、ランディングバーンが硬くて危険なので、スタッフの人たちが着地の衝撃を和らげるために、着地地点にチョップを入れてくれました。最初の日の公式練習で着地していたあたりです。この日の予選では、チョップが入った場所のの手前に着地して、チョップが入った場所で横滑りを入れて減速する選手が多かったので、チョップを入れた雪が削られて下に落ちて、こぶの手前の崖のようになっていました。第1エアを小さく飛んで、着地してすぐに横滑りで減速する選手が多いということを頭に入れておかなければなりませんでした。

第1エアの着地で転倒した後、ミドルセクションを滑ろうとしましたが、後傾のまま滑り始めてしまい、しかもターンのタイミングが合っていないので、またもこぶに弾かれて、ラインを外してしまいました。結局、何もできずに終わりそうになりましたが、第2エアの手前の傾斜の緩い部分だけは直線的に滑り、第2エアではかろうじてダブルツイスターを入れることができました。ブービー賞になったのは、このわずかなエア点のおかげです。

とまあ、いつも通り、さんざんな成績で、絶望的な結果に終わったのですが、みんなは第1エアのランディングの後の処理をどうしているのかと、勉強のために決勝の滑りをコース脇で見ていたら、自分にもできそうな気がしてきました。

決勝が終わり、開放されたコースで練習しました。大会のコースを滑る機会は当然ながら大会しかなく、レース終了後に開放されるコースはとてもいい練習場所です。そこで、最後の最後に気付きました。モーグルを本格的に練習するようになってからこれまでずっと、ストックを突く場所を間違えていました。

ぼくは「ストックはこぶの裏側に突く」というセオリーを守ろうとして、本来突かなければならない位置より、4分の1こぶ、もしくは3分の1こぶほど向こうに突こうとしていました。ストックを突く位置はターン弧の中心であるはずです。こぶの手前側(受け側)に突いてはいけないのですが、かといって、ターン弧の中心よりもさらに向こう側に突こうとしたのでは、ターンのタイミングが合わず、きれいなターン弧を描くことができません。

フラットバーンや浅いこぶだと規制が少ないのでいいのですが、深いこぶになると、こぶのリズムと合わなくなります。タイミングが合っていないターンを無理矢理合わせるために、腰を左右に動かしたり、膝をねじったりと無理な動きをして、しまいには、膝が痛くなってしまいます。

バーンが緩んだせいもありますが、非公式練習の最後の1本、毎年毎年、あれだけ苦労していた松之山の大会コースを気持ちがいいほどスムーズに滑ることができました。映像で確かめたわけではありませんが、今までのように体がばらけている感じがなく、コンパクトな滑りを体感したので、いい滑りになっていたのだと思います。以前にも、大会後に開放されたコースで練習したことがありますが、大会の緊張がなくなった状態でも、同じようにおかしなターンだったので、本番に弱いという問題ではなく、もともとターンができていなかったのだと思います。着地後のターンの入りまでは練習することができませんでしたが、スタートに関しては問題なくできるようになりました。

ターンの切り替えと吸収動作についても、新たにわかったことがありますが、これについて説明を始めると長くなるし、ストックワークとともにモーグルの肝とも言うべきことなので、機会を改めたいと思います。

 

20日(金)は平日ですが、休みをもらってハチ北スキー場に練習に行きました。名物の急斜面、北壁にモーグルコースができています。急斜面の下部にエア台もあります。その下の緩斜面にもモーグルコースがあります。最近は自然こぶしか滑っていないので、久しぶりに規則正しいピッチのモーグルコースで滑っておこうと思ったのです。

斜度は急斜面とはいえさほど苦にはなりませんでしたが、こぶが深く掘れているのには正直言って歯が立ちませんでした。スキーのトップで雪面をとらえながら、真っすぐにこぶを越えたいのですが、こぶが深くなっていると、どうしてもこぶの手前でスキーが横を向いてしまいます。

しかし、深く掘れたこぶがスムーズに滑れてこそ、モーグルスキーです。浅いこぶでターンしているだけなら、ただのショートターンです。こぶが横を向いて、深く掘れて、階段のようになったこぶをスキーを縦に走らせながら、音を立てずに滑り降りていくのが目標です。自分一人ですべっていても、こんなに深いこぶはできないので、とてもいい練習になります。

ハチ北スキー場から京都府綾部市の実家に向かいました。だいたい2時間くらいで比較的近いので、これから実家ですごすことが多くなるにしたがい、ハチ北スキー場に行く機会も多くなるでしょう。

一夜明けて21日(土)は実家で家事や買い物をして、午後は母が休耕田で育てている大根や人参を取りに行けるよう、雪をかきました。大雪から1週間たちましたが、まだ農道や田んぼはあたり一面真っ白のままです。

先週練習したエア台はまだ残っていました。ハチ北スキー場でまともなエア台を飛びましたが、少しでもと思って、再び実家のエア台を直して、ハイクアップして練習しました。40本ほど飛んだように思います。

けっこう飛距離は出ているのに、うまくダブルツイスターができないので、理由を考えながら飛びました。結局、踏みきりが早いのが原因でした。とても単純なことで、スキーが水平になるまで待ってから踏みきれば、うまくいくことがわかりました。いつもそうですが、気付いてみれば本当に簡単なことです。斜面を見つけてエア台を作って練習をしたかいがありました。もうアップライトのエアでは迷うことはないと思います。

 実家での2日目もエア練習をしました。前日から降り続いた雪が積もっています。まずエア台に積もった雪をのけてランディングに足しました。助走距離が短かったので、少しでも長くするために、スタート地点に雪を積み上げました。スタート地点は堤のてっぺんの平らなところです。後ろは池なので、つい後ろに滑ってしまうと、凍えるように冷たい池の中に落ちてしまいますが、ちゃんと金網と鉄条網でフェンスがしてあるので、間違っても池の方に滑ってしまうことはありません。

 

 スキー場と違って気温が高く、湿った雪です。ハイクアップの繰り返していると、汗だくになります。降ったばかりのところはさらさらしていますが、いったん踏むと、スキーが詰まったり、引っかかったりしやすくなる雪です。あまり滑らないのですが、それでもスタートを高くして飛んでいるうち、キッカーも締まってきて、飛距離が若干出るようになり、スプレッドイーグルやシングルのツイスターを入れることができるようになりました。

 

 昼食休憩の後もエア練習をしようと思ったのですが、エア練習をしていた場所の近くのビニールハウスが雪の重みでつぶれていたので、自分のところのビニールハウスも放っておくわけにはいかないと、雪落としをすることにしました。ビニールハウスは、ビニールは破れても張り替えればすみますが、骨組みの鉄パイプがひしゃげてしまうと、骨組みごと建て直すしかなく、大事になります。

 

 うちはもともと父が3棟のビニールハウスを休耕田に建てていました。電熱ベッドがあり、水道パイプを配管して、井戸水を引いていました。1棟はかなり前につぶれ、もう1棟は8年前くらいの大雪でつぶれました。残った1棟も今はぼろぼろになってしまいましたが、父が管理して野菜を作っていたころは、机だけでなく、流しがあり、冷蔵庫もあって、寒い冬でも快適に過ごせるほど整備されていました。今は何も作っていませんが、つぶれてしまうと、後片付けが大変なので、なんとか骨組みがひしゃげないように、雪落としをしようと思ったのです。一部、雪の被害がありましたが、骨組み自体は無事だったようです。

 

 農作業が終わったところで、再びエア練習です。階段登行(カニ歩き)でハイクアップしているうちに、スキーの長さプラスアルファの幅のフラットバーンができました。その約2m幅の短いフラットバーンでショートターンをしてみました。湿って固まる雪なので、難しかったですが、なんとか3ターンほどできました。

 

 今回のエア台のスペックです。
・斜面の平均斜度 25度
・アプローチの斜度 30度
・キッカーの飛び出し角度 20度~30度の間で変化させながら練習
・ランディングの斜度32度

 

 完全に公認大会スペックです。もう少し斜面が長ければ、言うことなしでした。スキー場ではないので、エア台は壊さず、放置して帰りました。次の週末まで寒波が続くようですが、残っているでしょうか。

 大雪の予報が出ていて、不要不急の外出は控えるようにと言われていましたが、実家の様子が気になるので帰省しました。実家は京都府綾部市の山間部。ときどき雪が降ります。といってもたいした積雪量ではなく、30cmくらい積もることが年に1回あるかないかです。

 

 ぼくは39歳で初めてスキー場に行ったのですが、それまで全くスキーをしたことがないわけではありません。子供のころ、竹スキーで遊んでいました。

竹スキーにもいろいろあって、一番簡単なのは、竹だけです。孟宗竹を60cmくらいの長さに切って、八つくらいに割ります。先を火であぶって足で踏んで曲げて、バケツの水に入れたり、雪の中に突っ込んだりして、冷やして固めます。細長い竹の先を曲げただけの竹スキーの完成です。その上に長靴で乗って滑ります。小さなジャンプ台を作って遊ぶのですが、足と竹スキーがつながっていないので、ジャンプ台を越えると竹スキーがどっかに行きます。

 

 その次のランクは、ビンディング付きです。細長い竹の先を曲げた一番簡単な竹スキーを2本並べて、針金でつなぎ合わせ、幅を倍にします。竹の中央部に錐で穴を開けて、かまぼこ板に釘で止めます。これが足を乗せる台です。自転車のタイヤかチューブを短く切って、サンダルの足の甲を覆う部分のようにかまぼこ板に釘で打ち付けます。ここに長靴を入れて滑ります。これだとジャンプしてもスキーと一緒に着地できます。

小学校低学年のときは親に作ってもらいましたが、高学年くらいから自分で作るようになり、中学生のときには2mもある竹スキーを自作しました。体育の教科書に「スキーの長さは、立って手を挙げた高さにする」と書いてあったからです。身長170cmくらいだったので、2mくらいが理想の長さということだったのです。

 

 中学校にはスキー場がありました。といっても、ただの裏山みたいな斜面です。スキーもありました。木を削ってスキーの形にしたものです。ビンディングはコイルのばねをかかとに引っかけて、つま先側にあるレバーを前に倒すことによって引っ張って固定するタイプでした。

 

 ぼくが中学生のときに、ブーツを買いそろえようということになりました。各自が家でフキ、ワラビを採ってきて、それを売ったお金で革製のスキーブーツがそろいました。すごい時代ですね。フキ、ワラビを採ったくらいでは1クラスの人数分のブーツは買えなかったはずなので、ある程度はお金があって、足りない分を自分たちで稼いで補おうということだったのだと思います。

 

 でも、結局、暖冬続きで、滑れたのは1回か2回だけだったと思います。今日のような大雪の日、体育の時間がスキーになりました。兵庫県の神鍋高原だったか、ハチ北スキー場だったかに行ってきた先生が、直滑降のポジションと、プルークボーゲンを教えてくれました。50mほどの短い斜面を滑っては、階段登行(カニ歩き)で上がっての繰り返しです。

 

 スキー場に何度も行っていて、パラレルターンができる上手な子もいましたが、ぼくはもっぱら直滑降です。自然地形のギャップを利用してジャンプしては転んでズボンを破り、雪が少なくて露出した赤土でパンツが真っ赤っかになりました。

ぼくはスキー場に行ったことはありませんでしたが、スキーが楽しくて仕方がありませんでした。たまに雪が降った日は、学校から帰ると2mの竹スキーで、真っ暗になっても、お墓に行く道でひたすらプルークボーゲンを練習していました。竹スキーは底が丸くて、エッジは全くありません。エッジなんかなくてもターンできるということをそのときに知りました。

 

 あれから40年以上たちました。39歳で初めてスキー場に行ってからでも20年になりますね。今日、実家に帰ってみると、両親はまあまあ元気にしていて、30cmほど雪が積もっていたので、どこか昔のようにスキーができる斜面がないかと探したら、貯水池の堤がエア練習をするのにちょうどよさそうな斜度でした。

実家からの帰りにスキー場に行く場合に備え、スキー一式を持って帰っていました。さっそく雪かきとスコップを使ってエア台を作成しました。積雪30cmだと、少し雪をかくとすぐに草や土が出てしまいます。できるだけ遠くから雪を寄せ集めて、1時間余りで立派なエア台が完成しました。

 

 堤の斜度はそこそこですが、長さが短いので、下の方にエア台を作ると、堤の下の平らなところに着地することになり、衝撃が大きくなって危険です。斜面に着地するようにと上の方に作ったのですが、ちょっと上すぎて助走距離が3m余りしかありませんでした。

 

 しかし、大会のコースでも最後のこぶからエア台まではそのくらいの距離です。思い切り漕いでスタートして、力いっぱいジャンプしました。技を入れるほどの飛距離は出ませんでしたが、しっかり力を入れないとまともなジャンプにならないので、とてもいい踏みきりの練習になりました。

 

 今も雪が降り続いているので、明日はランディングの雪をもっと厚くできるでしょう。