北京五輪モーグルの興奮が覚めやらぬときではありますが、自分の練習の進行状況について報告しておこうと思います。
自宅の向かいの公園に北向きの斜面があって、大雪が降った後、しばらく溶けないままになるので、エア台を作ってジャンプの練習をすることがあります。今シーズンは年末の60cmを超える豪雪で、雪がたっぷりありすぎて斜面までたどり着くことができなかったのですが、1月16日にトラクターのフロントローダーで除雪して斜面にエア台を作ることができました。
今シーズンは、ハチ北高原スキー場(兵庫県)のよく整備されたモーグルコースや、新設されたバンクドスラローム(そり競技のような溝が大回転のように蛇行するコース)でターンの練習をしていますが、今年に入って母がオミクロン株流行のあおりでショートステイ(短期入所)に行けなくなり、エア練習はまだできていません。
そこで大活躍しているのが、自宅から徒歩3分の向かいにできたマイゲレンデです。スキーをかついでハイクアップしては、平均斜度約30度の斜面に作ったこぶを滑って、エア台でジャンプします。最初はこぶ3個にエア台付きだったのが、日に日にバージョンアップして、こぶの位置が左右対称になった2レーンにそれぞれエア台が付いたコースができました。どちらのレーンも斜面の一番下の平らなところにエア台があるので、それとは別に急斜面の中腹に着地練習用のエア台をもう一つ作りました。
ぼくの今の一番の課題は、直滑降からターンへの切り替え(スタートからこぶへの入り、エアの着地からこぶへの入り)と、ターンから直滑降への切り替え(こぶからエア台への入り)です。例年、大会ではスタートからこぶへの入りがうまくいかないため、タイミングが合わないまま、第1エアがまともに飛べず、飛んだとしても着地で横にそれてしまうという致命的な失敗を繰り返しています。
ほかの人のまねをすればいいではないかとか、レッスンを受けて教えてもらえばいいではないか、ということなのですが、ぼくは10年以上、ダイナミック・ポジショニング・ターンという独自開発のターンに取り組んでいるので、自分で解決するしかありません。
ターンのタイミングをこぶに合わせるのはポール(ストック)ワークです。長らくそれが間違っていて、うまく行かなかったのですが、ここ2シーズンほどハチ北の緩斜面のモーグルコースで練習を重ねた結果、ストックを振り出すタイミングがわかりました。連続するターンのストックワークはほぼわかったのですが、スタートからこぶに入るのに、どのタイミングでストックを振り出して、どう突くのかがよくわかっていませんでした。
マイゲレンデでは、スタートからのストックワークを徹底的に練習しました。こぶの配置が左右対称の2レーンにしたのも、最初のこぶが右にあるレーンと、左にあるレーンのどちらでもタイミングを合わせてターンに入れるようにするためです。
そのかいあって、ようやくスタートから第1エアのジャンプをするところまでのストックワークが完全に理解できました。
1)スタートして最初にストックを振り出すタイミング
2)振り出すストックの先端で狙う場所
3)ストックを振り出したときの脚の動きとスキーの動き
4)ストックを手前に引くタイミング
5)ストックを突く場所
6)ストックを手前に引くときの脚の動きとスキーの動き
7)次のストックを振り出すタイミング
これだけのことが完全に理解できたので、スタート位置に立って、最初にストックを振り出すタイミングと、第1エアまで、こぶのどこを狙ってストックを振り出していけばよいかを考えておけば、スムーズにターンしてタイミングの合ったジャンプをすることができるようになりました。
普通はこぶの合わせ目を結んだ線上を滑るので、その線の延長線上からスタートするのですが、2レーンあるコースの端から端まで約4mの幅のどこからスタートしてもエア台の真ん中でジャンプすることができるようになりました。大会でコースが荒れて、こぶの配置がどのようにずれたとしても、対応できるということです。
スタートの直滑降からターンへの切り替えは、スタートをダブルストックと考えて交互ストックに切り替えればよく、ターンからエア台の手前(アプローチ)の直滑降への切り替えは、交互ストックからダブルストックに切り替えればよいので、ストックワークのタイミングと狙う場所がわかったことで、エア台への進入もスムーズにできるようになりました。
残る課題は、エアの着地からこぶへの入りです。スタートと同じく、直滑降からターンへの切り替えですが、スタートからのターンが静止した状態(速度ゼロ)からの滑走であるのに対し、エアの着地からのターンは前向き、下向きの速度がついた状態からの滑走で、着地の衝撃を吸収する動作も入るので、より難しくなると思います。
今日の練習の終わりに撮った写真をアップします。こぶのどこを通ってターンするかイメージしてみてください。
右のレーン(レッドコース)。最初のこぶが左側にあります。

赤が一般的なカービングターンが描くターン弧、緑がダイナミック・ポジショニング・ターンで描くことのできるターン弧。

左のレーン(ブルーコース)。最初のこぶが右側にあります。

赤が一般的なカービングターンが描くターン弧、緑がダイナミック・ポジショニング・ターンで描くことのできるターン弧。
