今日で8月も終わり。今年、カメムシ対策のために個人的に設定した草刈り禁止期間(7月20日~9月10日)が終わりに近づきました。
稲の穂が出た後に草刈りをすると、田んぼの周りの草むらにいたカメムシがすみかを追われて田んぼに入り、稲穂にたかって実り始めた米の汁を吸います。カメムシのえさにされた米は、部分的に黒く変色して、斑点米となります。
そのため、稲穂が出る時期の草刈りを禁止している地域があります。(*1)
稲穂が出ることを出穂(しゅっすい)と言いますが、その14日前までだと、カメムシが田んぼの中に入っても田んぼに定着しないので、斑点米ができないが、出穂後に田んぼに入ったカメムシは田んぼの中に居着いて、米をえさにするので、斑点米ができるという研究があります。(*2)
8月の草刈り禁止はネット検索で東北地方の例がヒットするので、地域的な要因もあるかもしれませんが、京都府北部で水田耕作しているぼくも、8月の草刈りでカメムシ被害が広がった経験があります。
カメムシ対策のためにこまめな草刈りをするよう言われているため、一昨年は夏の間中、これでもかというくらい絶え間なく草刈りをしました。田んぼの畦も岸もきれいに草を刈っていたのですが、カメムシ被害がひどくて、出荷した米の等級が3等にもならない「規格外」に格付けされました。昨年は耕作面積が広がったこともあって、8月の草刈りがほとんどできなかったのですが、雨が多くて涼しかったこともあり、カメムシの被害はほとんどありませんでした。
穂が出ている時期の草刈りは、田んぼの内外のイネ科雑草で繁殖したカメムシを田んぼの中に追い込み、居座らせることになるので逆効果ということを実感させられたのです。
そこで今年は実験的に、7月20日~9月10日の草刈りを自粛することにしました。ぼくが作っている田んぼの出穂は8月初めなので、その14日前は7月20日ごろになります。稲刈りは9月15日前後です。9月10日はその直前になります。この時期は通常、梅雨明け後の最も暑い時期なので、それまでに草刈りを済ませて、この時期に草刈りをしないことは体力の消耗を抑え、熱中症予防にもつながります。
この期間、草刈りをしないとどうなるかの結果が出始めています。最悪のところは、府道の岸のクズが繁茂して、つるが獣害対策の金網柵を越えて、農道まで伸びています。田んぼの中まであと一歩というところまで来ているので、草刈り禁止期間中ではありますが、農道の路肩のクズのつるだけ刈りました。
府道の岸は今年、草刈り禁止期間に入るまでに一度も草刈りをしていませんでした。草刈りをせずに放置した岸には、クズが繁茂することがよくあります。夏の草刈り禁止をするためには、それまでに草刈りをきっちりしないといけないということです。
*1
秋田県三種町「草刈り作業は7月20日までに」
https://www.town.mitane.akita.jp/uploads/user/admin/File/all/koho/22/2207/220718.pdf
*2
東北農業研究センターたより9(2003)「畦畔・農道の草刈りはカメムシを 水田に追い込むか?」
https://www.naro.go.jp/publicity_report/publication/files/tohoku_news09p5.pdf














