今日で8月も終わり。今年、カメムシ対策のために個人的に設定した草刈り禁止期間(7月20日~9月10日)が終わりに近づきました。

 

 稲の穂が出た後に草刈りをすると、田んぼの周りの草むらにいたカメムシがすみかを追われて田んぼに入り、稲穂にたかって実り始めた米の汁を吸います。カメムシのえさにされた米は、部分的に黒く変色して、斑点米となります。

 

 そのため、稲穂が出る時期の草刈りを禁止している地域があります。(*1)

 

 稲穂が出ることを出穂(しゅっすい)と言いますが、その14日前までだと、カメムシが田んぼの中に入っても田んぼに定着しないので、斑点米ができないが、出穂後に田んぼに入ったカメムシは田んぼの中に居着いて、米をえさにするので、斑点米ができるという研究があります。(*2)

 

 8月の草刈り禁止はネット検索で東北地方の例がヒットするので、地域的な要因もあるかもしれませんが、京都府北部で水田耕作しているぼくも、8月の草刈りでカメムシ被害が広がった経験があります。

 

 カメムシ対策のためにこまめな草刈りをするよう言われているため、一昨年は夏の間中、これでもかというくらい絶え間なく草刈りをしました。田んぼの畦も岸もきれいに草を刈っていたのですが、カメムシ被害がひどくて、出荷した米の等級が3等にもならない「規格外」に格付けされました。昨年は耕作面積が広がったこともあって、8月の草刈りがほとんどできなかったのですが、雨が多くて涼しかったこともあり、カメムシの被害はほとんどありませんでした。

 

 穂が出ている時期の草刈りは、田んぼの内外のイネ科雑草で繁殖したカメムシを田んぼの中に追い込み、居座らせることになるので逆効果ということを実感させられたのです。

 

 そこで今年は実験的に、7月20日~9月10日の草刈りを自粛することにしました。ぼくが作っている田んぼの出穂は8月初めなので、その14日前は7月20日ごろになります。稲刈りは9月15日前後です。9月10日はその直前になります。この時期は通常、梅雨明け後の最も暑い時期なので、それまでに草刈りを済ませて、この時期に草刈りをしないことは体力の消耗を抑え、熱中症予防にもつながります。

 

 この期間、草刈りをしないとどうなるかの結果が出始めています。最悪のところは、府道の岸のクズが繁茂して、つるが獣害対策の金網柵を越えて、農道まで伸びています。田んぼの中まであと一歩というところまで来ているので、草刈り禁止期間中ではありますが、農道の路肩のクズのつるだけ刈りました。

 

 府道の岸は今年、草刈り禁止期間に入るまでに一度も草刈りをしていませんでした。草刈りをせずに放置した岸には、クズが繁茂することがよくあります。夏の草刈り禁止をするためには、それまでに草刈りをきっちりしないといけないということです。 

 

*1

秋田県三種町「草刈り作業は7月20日までに」

https://www.town.mitane.akita.jp/uploads/user/admin/File/all/koho/22/2207/220718.pdf

 

*2

東北農業研究センターたより9(2003)「畦畔・農道の草刈りはカメムシを 水田に追い込むか?」

https://www.naro.go.jp/publicity_report/publication/files/tohoku_news09p5.pdf

 25日(木)に、久しぶりに大阪府八尾市のトランポリンクラブ、アベノETCに行きました。

 

 お盆が過ぎて、連日の猛暑が去るとともに、キュウリが大復活しました。8月に入るころからの暑さで土が焼けて、アブラムシが大発生し、青々としていたキュウリの葉っぱが虫食いでネットのようになってしまい、もう終わりかと思っていたのですが、雨が降って涼しくなったせいか、新しい葉っぱが出てきて、実もつくようになりました。この日の午前中に久々に収穫したら17本ありました。

 

 午後に出発して、まずは今季2度目の大阪ウォータージャンプO-air。前回予告した通り、最後のこぶを乗り越えてエア台のアプローチ(助走路)に入る動作をイメージをしたスタートを練習しました。気温が下がって滑走速度が上がってきたのか、なかなかスタート直後にいい体勢をとることができませんでしたが、何本かストレートジャンプ(棒ジャン)ばかり練習するうち、滑走時の体勢が安定するようになってきました。アプローチの体勢が安定すれば、ジャンプも安定します。

 

 続いてアベノETC。前に行ったのは2020年1月9日でした。そのときが2016年12月26日の退職前最後のアベノETCから3年ぶりで、ブログに「月1回くらいは練習に通いたいと思っています」と書きましたが、また2年半あいてしまいました。

 

 アベノETCは、名門アベノジュニアトランポリンクラブと同じ施設で練習しています。トランポリンはオリンピックで使われるのと同じ、ユーロトランプという競技用の台で、よく弾みます。久しぶりなので、危険のないよう高さを抑えて、安定した姿勢を心がけて跳びました。

 

 モーグルのエアでマスターしたいと思っている技は、コーク3(体を水平にしての体軸1回転)とフラット3(おへそのあたりを中心としての横回り1回転)です。この二つの技は名前は違いますが、ほとんど同じ動きをします。

 

 まずコーク3から説明します。コーク3という名前は略称で、略さずに言うと、コークスクリュー360。コークスクリューは体を水平にしての体軸(背骨)での回転です。ジャンプして、体を水平にしてヘリコプター(トランポリンではピルエットと言います)と同じ回転をして着地します。スキーの場合、足が前にある状態からの着地は、前向き着地で難しくなるので、回転する間に、前にある足を後ろに持って行きます。前にある足を後ろに持って行くことで180度の回転がかかるので、体軸2回転のコーク7(コークスクリュー720)だと体軸の回転は540度(1回転半)、体軸1回転のコーク3(コークスクリュー360)だと体軸の回転は180度(半回転)になります。

 

 つまり、コーク3は、体を水平にしたときに前にある足を後ろに持って行きながら(これで180度回転)、仰向けの姿勢をうつ伏せ(腹ばい)の姿勢に変える(これで180度回転)ことで、軸をずらしながら360度回転することになります。

 

 足が前にある仰向けの姿勢から、足が後ろにあるうつ伏せの姿勢に持って行きますが、このときに注意しなければならないのは、足が頭より高くならないようにすることです。足が頭より高くなると、縦回転になって、宙返り(フリップ)になってしまいます。バックフリップ(後方宙返り)ですね。

 

 次にフラット3です。これも略称で、略さずに言うと、フラットスピン360。フラットスピンは「平らな回転」という意味で、体を水平にした状態で、おへそのあたりを中心にして、体を皿回しのように回します。寝そべった体をおへそのあたりを中心にして回せばフラットスピンです。仰向け(仰臥)、うつ伏せ(伏臥)、横向き(横臥)の3通りの姿勢があります。

 

 ジャンプして体を水平にして、おへそのあたりを中心に回転して着地するのがフラットスピンです。スキーの場合、足が前にきた状態で着地するのは前向き着地で難しいので、うつ伏せの体勢で足が後ろになるように体をひねります。

 

 フラット3だと、ジャンプしてから着地するまでの間に体がうつ伏せになるようにひねりを加えながら前にある足を後ろに持って行きます。

 

 体が水平の状態で前にある足を後ろに持って行くのがフラットスピンです。トランポリンではターンテーブル(横回り)と言って、うつ伏せの状態で後ろにある足を前に持って行きます。仰向けの状態からうつ伏せの状態に体をひねるのはコークスクリューの回転(体軸回転)です。コーク3もフラット3も、横回りとひねりでそれぞれ180度ずつ回転して合計で360度回転します。競技者が見せようとしているのが、横回りなのか、ひねりなのかで、呼び方が変わってくるだけで、どちらも同じ動作をします。

 

 (フラット7とコーク7では、フラット7は横回り540度+ひねり180度、コーク7はひねり540度+横回り180度で、横回りとひねりのどちらが1回転半で、どちらが半回転かが違います)

 

 コーク3、フラット3も横回り半回転とひねり半回転の組み合わせです。トランポリンの技では、それぞれターンテーブル(俗称ガメラ)の半回転と、半分ひねり腹落ちなどが相当し、どちらもそれほど難しい技ではありませんが、両者を組み合わせて同時に行おうとすると、途端に難しくなります。

 

 トランポリンの体を水平にしての1回ひねりの練習としては、ローラー(腰落ちから1回ひねり腰落ち)、キャットツイスト(背落ちから1回ひねり背落ち)、バレルロール(腹落ちから1回ひねり腹落ち)があります。ぼくはバレルロールは難しくでもともとできませんが、ローラーとキャットツイストはこの日もできました。

 

 立位からではフルシート(1回ひねり腰落ち)、フルバック(1回ひねり背落ち)、フルフロント(1回ひねり腹落ち)があります。その前段階として、ハーフシート(半分ひねり腰落ち)、ハーフバック(半分ひねり背落ち)、ハーフフロント(半分ひねり腹落ち)があり、さらにその前段階として四つんばい落ちからの半分ひねり腰落ち、腰落ちからの半分ひねり腹落ちなどがあります。この日は前段階の技を中心に練習しました。

 

 フルフロントを1回だけ練習してみましたが、中途半端なできだったので、けがをしないように、やめておきました。この日の収穫は、フルフロントが難しいのは、ひねる間に腰が曲がりやすいからだとわかったことです。ローラー(1回ひねり腰落ち)も腰が曲がると回れないのですが、腰に角度がついてしまうと体軸の回転は止まります。体を伸ばしたままで腹落ちをするのが難しいので、フルフロントは難しいのです。

 

 コーク3やフラット3は、膝を体に引きつけ、体を小さくして回ります。次回の練習では、そのあたりの動作も取り入れていきたいと思います。

 毎年9月中旬に稲刈りが始まる前は、田んぼに手がかからず、一息つける時期です。盆も過ぎて、ちょっとのんびりできる19日、大阪ウォータージャンプO-airに行って、エア練習をしました。

 

 2017年7月末日に60歳で毎日新聞を定年退職してからというもの、夏場のモーグルの練習があまりできていません。退職前にトランポリン、筋力トレーニング、ランニング、ウォータージャンプと休みなしに練習していたのと比べて激減しています。

 

 O-airに行った回数は

 

2017年 8回

2018年 4回

2019年 5回

2020年 1回

2021年 1回

 

 と、年々少なくなっていましたが、今年は再び回数を増やして、冬の大会に備えようと思います。

 

 まずは、100円で利用できるトランポリン(あまり弾まなくて危険が少ない丸トラ)で、軽く準備運動。腰落ち(シートドロップ)、半分ひねり腰落ち(ハーフシートドロップ)、半分ひねり腹落ち(ハーフフロントドロップ)、半分ひねり背落ち(ハーフバックドロップ)、ジャンプせずに1回ひねり腹落ち(フルフロントドロップ)を練習しました。ジャンプしての1回ひねり腹落ちは難しくてまだ1度もできたことがありませんが、オフアクシス(軸ずれ)の360(横1回転)の練習としてマスターしておきたい技です。ジャンプせずにはできました。

 

 ほぼ1年ぶりのウォータージャンプは、1本目から踏みきりが合って好調です。アプローチ(助走路)でのポジション(スキーに対する体の位置)が後ろにならないように注意して、ジャンプ台のキッカー(登り坂)にさしかかったところで下腹に力を入れて、股関節、膝関節が緩まないように気を付けたら、ストレートジャンプ(棒ジャン)、トリプルツイスター、コザック、ヘリコプターと全く問題なくできました。

 

 突然、踏みきりがうまくいかなくなったのは、スタート台をアプローチに入る前の最後のこぶに見立てて、こぶの吸収動作をしてからスタートするようにしたときです。アプローチでの姿勢が不安定になり、リップ(キッカーの先端)から体が前に投げ出されるようになってしまいました。

 

 やはり、ここが問題です。ターンしながらこぶを乗り越えて行って、最後のこぶを乗り越えた後にエア台のアプローチに入るところです。ここでいいポジションのまま、しっかり体勢をとって、キッカーを踏みきることができるかどうかが、エアの成否と、着地の後のターンへの入りの成否を決めます。

 

 次回も、スタートで最後のこぶの吸収動作をしてからアプローチに入る練習をするつもりです。今日は初日で、目が慣れていなかったので、縦回転のバックフリップは自重しましたが、次回はバックフリップも練習し、コーク360、フラットスピン360といったオフアクシスの横1回転の練習にも挑戦したいと思います。

 3日(金)夕方のことです。この日の代かき作業を終えて、農機具倉庫のシャッターを下ろし、帰宅しようとしたところで、足をとられて転倒し、右膝をコンクリートの地面に激しく打ち付けました。

 

 トラクターで代かきをするために、土などをすくうフロントローダーのバケットを取り外してシャッターの前に置いていました。代かきをするときにバケットを付けたままだと、前が重すぎて前輪が沈んでしまうのです。

 

 シャッターを下ろして、振り返って、トラックに乗り込むというのがいつもの動作です。無意識にいつも通りに動いたとき、いつもはないものが視界に入らないところにあると、ぶつかります。

 

 あることを意識していなかったバケットに足を引っかけて、足を支点(中心)とする円運動を描いて、体が前方に倒れていきました。体が伸びたままだと顔が地面に当たります。とっさに脚を曲げたのでしょうか。体のうちで膝が一番先にコンクリートの地面に当たりました。

 

 全体重が膝にかかり、強烈な痛みでしばらく動けなかったのですが、しばらくして痛みが収まったところで、右脚を引きずりながらトラックに乗り込み、なんとか運転して帰宅しました。

 

 膝の曲げ伸ばしができませんが、耐えられないほどの痛みはありませんでした。救急外来で受診しても、応急処置だけして、改めて月曜に整形外科を受診するように言われることが目に見えていたので、2009年に右膝の内側側副靭帯を損傷した後、変形性膝関節症のリハビリに使ったCTiニーブレースという膝を固定する装具を着けて、様子をみることにしました。

 

 4日(土)はトラクターで代かきをしました。5日(日)は今季初めての田植えをうちの田でしました。田植機のセッティングがうまくいっていなかったようで、植え残しがかなり出てしまいました。年の初めの代かきや田植えはたいてい失敗します。1説明書を読み直して、手順を復習してから臨むのですが、1年たつと忘れているのです。続いて預かっている田で2枚目の田植えをしようとしたところで、田植機が突然不調となって苗の植え付けができず、田植えの初日は1枚だけで終了しました。

 

 2日間とも痛みがひどくはなかったので、病院には行かないつもりでしたが、膝小僧の周りが、靭帯損傷したときのようにぼんぽんに腫れたままなので、打撲だけでなく何かが起きているのではないかと思って、やっぱり病院で診てもらうことにしました。

 

 前十字靭帯断裂などということにでもなれば、モーグルを続けるためには靭帯の再建手術をするしかなく、そうなると競技復帰までに最低6カ月間の治療、リハビリが必要です。手術後には車椅子生活となり、農作業も中断せざるをえません。親の介護をする必要はなくなったとはいえ、生活への影響は甚大です。

 

 朝から綾部市立病院に行きましたが、月曜日とあってか整形外科は大混雑。通常のX線撮影の後、X線CT撮影もして、午後2時ごろにやっと診察。膝蓋骨(膝小僧の皿)が割れていることがわかりました。通常のX線撮影ではわからず、CT撮影で立体像にしてみてわかったのだそうです。

右膝を正面から見たところ。膝蓋骨の画面右側(右膝の内側)に斜めの線が入っています。

 

 裂け目が横向きに入っている場合は、即手術だそうです。幸い、縦に裂けていて、ずれがなかったので、手術はしないことになりました。脚の曲げ伸ばしをすると膝蓋骨が動き、裂け目が開くおそれがあるので、ギブスで脚を伸ばしたまま1週間固定し、2週間目からは装具で膝蓋骨を固定することになりました。

 

 ギブス固定で脚が伸びたままです。曲げることができないので、車の運転はできません。トラクターも田植機も運転できません。5月22日に農協から引き取った苗は、5月22日に植えることを想定して育てられた苗です。既に2週間たって鮮やかな緑色だった苗が黄緑に色抜けし、部分的に黄色くなっています。水につけているだけなので、肥料分が足りなくなっているようです。苗のさらなる老化が心配されますが、田植えと田植え準備は1週間、お休みすることにしました。

 

 今年はいろいろな困り事で憂鬱な気持ちのまま仕事をしていて、疲ればかりがたまっています。疲れたままではさらなるトラブルが続発するやもしれません。けがで仕事が強制終了となり、ちょうどいい休息がとれそうです。

 今朝の毎日新聞に、アスリートのセカンドキャリア(人生の第2の職業)支援に取り組む「ASC(アスリートセカンドキャリアコーディネーター)交流会」の活動を紹介する記事が載っていました。

 

引退後の心配せず、競技を ASC交流会

https://mainichi.jp/articles/20220520/ddl/k27/040/266000c

 

 第1回ASC交流会の会場になったのが、大阪市西区のPCPパーソナルトレーニング施設です。

 

 ぼくは2009年にトランポリンの練習中、トランポリンのベッドから下りるときに不注意で右膝の内側側副靭帯と半月板を傷めました。それが一つのきっかけとなって、右膝が変形性膝関節症になって、歩くのも、寝ているのもつらいほどの痛みに悩まされました。

 

 スポーツ専門医から「もう激しい運動はしないように。モーグルなどはもってのほか」と宣告されて、絶望的な気持ちになったのですが、モーグル選手のお母さんに教えてもらったリハビリのできるスポーツ医院に通って治療しているときに、『臨床スポーツ医学』というスポーツ医学の専門誌に掲載された株式会社GLAB代表の蒲田和芳さん(当時は広島国際大学准教授)の論文で「リアライン」を知りました。

 

 蒲田さんから紹介された通うようになったのが、PCPパーソナルトレーニング施設です。その代表の栗田興治さんからマンツーマン指導を受けて、膝の痛みがなくなっただけでなく、故障しにくい体に改造されて、今に至るもモーグルを続けることができています。農作業の重労働で体を酷使しても故障なく働けているのも、リアラインで股関節など体の動きをよくしたおかげです。このブログのテーマである「生涯モーグルの道」の大きな立役者ということです。

 

 モーグルを始めてから20年以上がたち、SAJ公認大会に出るようになってからでも15年ほどたちます。オリンピックの代表選手やメダリストとも知り合い、一緒に練習したこともあります。ぼくより遅くに大会に出場するようになって、活躍した後、競技生活を終えた選手も数多くいます。その人たちの競技人生と引退後の人生も、はたから(遠くからではありますが)見てきました。

 

 モーグルのようにプロのない世界では、スポンサー企業が見つからないかぎりは、競技を続けることができません。学生時代のスポーツとしてモーグル競技をするにしても、卒業後の進路を考えておかなければなりません。社会人として仕事をしながら、モーグル選手として大会に出場している人にとっては、仕事と競技の両立が大きなテーマです。

 

 栗田さんも記事の写真に写っています。ASCの今後の活動に注目したいと思います。

 

 記事は近畿地方のみの掲載のようですが、毎日新聞の読者、デジタル会員であれば、全国の地域面(デジタル紙面)を読むことができます。

 

2022年5月20日『毎日新聞』

 11日の深夜だったか12日の未明だったか、その前の晩だったかはっきりしませんが、田植え準備の農作業で疲れすぎて眠れなかったので、かねて謎だった、直滑降からダイナミック・ポジショニング・ターン(DPTディプト)の始動の方法を布団の中で考えていました。

 

 直滑降でスタートしてこぶの中でのターンを開始する方法、エアの後に着地して直滑降からこぶの中でのターンに入る方法です。これがわからなくて、大会のたびにスタートでよろけ、第1エアの着地後に暴走したり、横に飛び出したりして最下位に沈んでいました。

 

 夢うつつの布団の中で考えること数分か十数分。ついにひらめきました。

 

 非常に重要な発見なので、来シーズン、実地で検証して正しいことを確かめるまで、忘れないようにメモして、紙に印刷して張っておきます。

 

 ディプトはアルペン、モーグル、基礎スキーなど世界のすべてのスキーのターンと全く逆の動作をする世界で初めてのターン技術です。世界中のスキーヤーのターン技術であるスタティック・ポジショニング・ターン(SPTセプト)が、「ハ」の字(プルーク・ボーゲン)を基本とするのに対し、ディプトは逆「ハ」の字を基本とします。

 

 ぼくがここで死んだら、ディプトの最後の謎であった直滑降からのターンの始動の方法はおろか、こぶの中のターンも、フラットバーンでのターンも、すべては永遠の謎です。死んだり、ぼけたりしないように気を付けます。

 

 (来シーズン、完成したら、体や頭が働かなくなるまでに、誰かに教えたいと思っています)

 

 白馬八方尾根スキー場で23日に開催されたバンクドスラローム大会のぼくの滑りがよりイメージしやすいよう図にしてみました。

 

 序盤、中盤(シケイン)、終盤の3枚の図があります。それぞれ図の下から上に滑っていきます(上下を逆にして描いた方がよかったかもしれません)。いずれもあくまでぼくの頭の中のイメージで、正確ではありません。

 

 スタートしてから緩斜面が続くので、逆ハの字のスケーティングで漕ぎながら左右のバンクを滑ります。

 

 

 

 序盤のバンクを滑り終えると、左の急斜面に入ります。つづら折りのシケインです。

 急斜面のシケインを下ると、緩斜面のウェーブを漕ぎながら滑って、終盤のバンクに向かいます。

 

 

 終盤のバンクの1つ目のバンクをこなした後、2つ目のバンクを見失って、転倒しました。次のバンクに向かうときに、山側へ逆戻りするくらいのつもりで滑らないといけなかったようです。

 

 

 その後、スキーを雪にとられて2回目の転倒をして旗門とバンクの間を滑ることができず、失格となりました。

 

 バンクとバンクの間はほぼ真横に滑るので、そこでどれだけ漕いでスピードを保てるかが勝敗の鍵を握っているようです。スキーではストックを使ったり、逆ハの字でスケーティングしたりできますが、スノーボードはどちらもできないので、パンピング(Pumping)と言って、自転車の空気入れのポンプを押すように、腰を上下動して漕ぐそうです。

 

 23日に白馬八方尾根スキー場で開催されたバンクドスラローム大会に参戦しました。モーグルの大会出場は数知れず、アルペンレースも八方尾根で開かれるリーゼンスラローム大会に過去2回出場しましたが、バンクドスラロームは初めてです。

 

 バンク(Bank)は土手や堤防という意味(銀行ではありません)。バンクド(Banked)は、道路のカーブなどに横傾斜がついていることを言います。

 

 リュージュやボブスレーなどのそり競技の溝になったコースのようにへこんだところや、競輪場のように傾いたカーブを滑ってタイムを競う競技です。スノーボードが主ですが、スキーもあります。

 

 最近、流行っているそうですが、ぼくは今シーズン、ハチ北高原スキー場にコースができて初めて知りました。今シーズンの締めくくりとなる白馬八方尾根スキー場での4日間の練習の最終日がこの大会です。

 

 コースインスペクション(下見)はありましたが、モーグルの大会のようにコース内に入ることはできず、遠くから眺めるだけです。

 

 スタート直後の序盤は緩斜面で、上から見ると三日月形をしたバンクが左右に交互に並んでいます。5つ目のバンクの後が急斜面のシケイン(S字状のコーナーの区間)で、つづら折りのヘアピンカーブで崖を下ります。

 

 その後は緩斜面でウェーブ(波板のように連続する起伏)で、それを抜けると再び左右にバンクを滑ってゴールします。2本滑って合計タイムで順位を決めるはずでしたが、強風で大部分のリフトが止まったりして、1本のみでの勝負となりました。

 

 スノーボードはレジェンド男女、ジュニア男女、オープン男女の各部門がありました。プロ、アマの区別なしで、雑誌に載るレベルの有名選手も参戦していたそうです。スキーは男女混合の1部門だけでした。

 

 バンクと内側に立っている旗門(ただし旗はなくて黄色いポールだけ)の間ならどこを滑ってもかまいません。先にスタートしたレジェンドの滑りを見て、どういうライン取りをすればスピードが出るのかを考えていましたが、よくわかりません。

 

 いよいよスキーの部になりました。スノーボードの選手がバンクの高いところを滑っているのに対し、スキーの選手はバンクの一番下より内側の平らな部分、つまりアルペン競技と同じように旗門のすぐ近くを狙っているようでした。

 

 自分の番がやってきました。スタートゲートに入り、スタート係の「スタート10秒前」のコールがかかって、「サン、ニ、イチ」(だったかな、いやスリー、ツー、ワンだったかな、覚えていません)に合わせて勢いよくスタート。

 

 春の重い雪でスピードが出そうにないので、逆ハの字のスケーティングで一生懸命漕いで、最初のバンクに入りました。いい感じです。序盤は緩斜面なのでスピードを落とさないように思い切り飛ばすだけです。

 

 そして問題のシケイン。緩斜面から左の崖に入り、右にターンしながら溝のようなコースをいったん下がった後、ジェットコースターのように上に持ち上げられて、ヘアピンカーブを左にターンします。ここが難関と警戒していましたが、上に持ち上げられることでスピードが落ちて、なんなくこなせました。

 

 シケインを抜けると林道のような緩斜面です。スピードが落ちないよう、ストックで漕ぎながらをウェーブを通過しました。

 

 この緩斜面の後が少し下がっているので、先がどうなっているのかわかりません。最初のバンクが右側にあって、そこで左に向けてターンしました。次のバンクは左にあるはずなのに、目の前にはなく、見つかりません。思っていたよりずっと左にありました。

 

 このまま行ったら、バンクの内側のポールのさらに内側を滑ってしまい、バンクとポールの間を滑ることができず、旗門不通過で失格になってしまいます。あわてて、ポールとバンクの間に入ろうと、左に急旋回したところでこけました。左が高くなっている斜面に向かってターンしたので、スキーのトップが斜面に突き刺さったのか、スキーが雪に引っかかったのでしょう。

 

 ここまでほぼノーミスだったのに、万事休すです。起き上がって呆然と立ち尽くしていると、旗門通過のチェックをしている係員からコースに戻るよう促されて、旗門とバンクの間に入って、再スタートしましたが、既に集中力が切れていて、その後のバンクで転倒して旗門不通過となってしまい、諦めて、フィニッシュゲートの横を通ってゴールしました。DNF(Did Not Finish=途中棄権)です。

 

 いやあ残念。ウェーブの緩斜面の後のバンクは見えにくいと、スタート前に注意喚起されていましたが、言葉で聞いただけではわかりませんでした。緩斜面なのにスピードが出ていて、間違いに気づいても軌道修正できませんでした。

 

 この失敗がなくて完走していたらどうだったでしょう。スキーの部の出場者は12人と少なかったのですが、優勝した選手は、全選手のトップのタイムでした。国体のGS(大回転)で18位という上位のアルペンレーサーのようですね。太刀打ちできなかったように思います。

 

 自分の出番が終わって観戦しているとき、MC(司会進行)がバンクの一番高いところを狙って入り、そこからバンクの傾斜を滑り下りることによって加速するのが一番速い滑り方だと言っていました。

 

 大会が終わってコースが開放されたとき、2本滑ってみましたが、確かにバンクの高いところは雪が固まっていてスピードが出やすくなっていました。バンクの高いところを体が水平になるくらい倒して滑るのが、かっこいいバンクドスラロームの滑り方のようです。

 

 来シーズンも大会が開催されるようなら、ぜひともリベンジしたいと思います。

 

シケイン上部のヘアピンカーブ。雪が固まるにつれて転倒する選手が多くなった。

 翌日の大会に備えて、22日は疲れないように、朝、宿でゆっくりと日記とブログを書いてからゲレンデに向かい、午前11時ごろから練習しました。

 

 直滑降からのターンの始動です。難問ですが、少しわかったような気がします。普通のターンでは、脚を曲げて踏み込みながらターンするのですが、ダイナミック・ポジショニング・ターン(DPT、ディプト)では、スキーを後ろに蹴りながらターンします。脚を伸ばしながらのターンです。

 

 直滑降からターンに入るとき、脚を曲げながらターンすると、脚を伸ばしながらターンするディプトにはない動きになり、ディプトのリズムでターンすることができません。スキーが回りすぎて横を向いてしまいます。このときスキーが体より前にあるので、スキーを後ろに蹴ることができず、ディプトにならないのです。

 

 直滑降からディプトに入るためには、スキーの先をまっすぐ前(谷方向)に向けた状態で脚を曲げなければなりません。このとき、股関節の片方を後ろに引いておくことによって、次に脚を伸ばすときにターンすることができます。これはディプトの動きです。

 

 しっかり覚えておいて、来シーズンのコンディションのいいときに習得したいと思います。以上、ディプトをしない人にとってはどうでもいい解説でした。

 

 白馬八方尾根スキー場で23日に開催されるバンクドスラローム大会のエントリーリストが発表されました。ぼくが出場するスキーの部は11人。ぼくのビブナンバーは76です。

https://www.happo-one.jp/news/26144/

 

 レースは2回の滑走の合計タイムを競います。

 

 今日、帰り際に大会コースを下見しました。スタート直後の序盤とゴール手前の終盤は緩斜面で問題なさそうですが、中盤に崖を下りるところがあります。ヘアピンカーブが連続していてカーレースのシケインのようになっています。ここをどうこなすかが勝敗の鍵を握っているように見受けました。

 

 詳しくは明日のコースインスペクション(下見)で確認したいと思いますが、シケインの後は緩斜面なので、シケインをうまくこなさないとスピードが落ちてしまいそうです。かといって、シケインの手前でスピードコントロールをしないと、シケインでコースアウトしかねません。スピードコントロールをしてシケインに入り、シケインから加速しながら出て、終盤の緩斜面にスピードを持続したいところです。

奥がスタート。画面右下に向かってヘアピンカーブが続きます。

 

シケインの入り口を上から見たところ。スタッフがいるあたりの下へ急降下します。コースに硫安をまいて固めていました。

 今シーズン最後のスキー練習に白馬八方尾根スキー場に来ています。19日夕刻に出発して20日未明の丑の刻(午前2時)に白馬に到着。諸般の事情により今シーズン一度も使うことのなかったシーズン券をインフォメーションセンターで受け取り、20日から、いつものように兎平新コースにエア台とショートポール(ネトロンパイプ)のコースを作って練習しています。

 

 今回のモーグルの練習は今日まで。課題は直滑降からダイナミック・ポジショニング・ターン(DPT、ディプト)への切り替えです。これが永遠の謎です。本当にわかりません。

 

 ディプトで、斜め前を向いているスキーの先を逆向きの斜め前に向けることはできます。左斜め前から右斜め前、右斜め前から左斜め前への方向転換(ターン)です。ところが、まっすぐ前を向いているスキーの先を斜め前に向ける方法がわかりません。

 

 これができない限りはスタートの直滑降からターンへの切り替え、エアの着地後の直滑降からターンへの切り替えができません。特にエアの着地後が難題です。

 

 今回の練習では、小さいジャンプからターンに入るように、エア台を小さくして、飛び出し角度もなくしました。

 


 

 春の重たい雪の練習で過去2回、スキーを壊しています。1度はスキーのトップのソールがはがれて、パックマンの口のように開いてしまいました。もう1度は、スキーのエッジが折れて横に飛び出してしまいました。

 

 体へのダメージも相当大きくて、既にあちこち痛くなっているので、ついつい調子に乗って滑りすぎないよう、立ち止まって考えて、休んで考えて、体力を温存して滑ろうと思います。

 

 ラストスキー最終日の23日は、バンクドスラローム大会に参戦します。リュージュやボブスレーなどのそり競技のような溝のコースを滑ってタイムを競います。会場でコース設営作業が行われています。スノーボード、スキー合わせて200人くらいエントリーしているそうです。

 

 バンクドスラロームという競技は今シーズン、ハチ北高原スキー場にコースが新設されて初めて知りました。ぼくがハチ北のコースを滑るときに見ていた妻の評価は「遅い」。初出場の大会で上位進出は望むべくもありませんが、最下位にならない程度にがんばりたいと思います。


バンクドスラロームコース