3月29日13時ごろに立ち寄った六義園。
短い時間でしたが、思わぬ花見となりました。
人もいっぱいいた。
でも、九段下~千鳥ヶ淵~市谷に比べたら、ずいぶんゆとり。

デパートでの買い物は、
わくわくする面と、うんざりする面があります。

特に都会のデパートは品揃え豊富だけど人ごみにうんざり。
そして、都会・地方にかかわらず、
店員さんとのコミュニケーションに疲れ切ることもしばしば。

昨年の秋、口述試験という超お堅い目的のため、
スーツを新調することにし、新宿近辺のデパートの婦人服売り場を巡った。

そこのひとつで、とても感じのよい受け答えをする店員さんと出会い、
「2-3週間後、とあるお堅い試験目的、周りは男性8割5分以上でみんなほぼ黒、そんな中で着られる個性を一切消し去ったデザインのスーツ、しかも”スカート”とセット(パンツスーツはNG)。学生が着るようなものでもなく、保護者会の雰囲気でも決してなく、落ち着いたおばさんおばさんした雰囲気でもなく」ということを話したら、さっと理解して、合った組合せを次々と勧めてくれた。

1着に絞り、気分よくその場を去った。

4か月後、雪の日に「そうだ、あの店員さんのいるデパートに行こう」と思い立ち、出勤されているか電話をしたところ、出勤しているという。彼女が電話口に出てきて、私の名字を聞いただけで、4か月前の会話の状況や私の好み、体型をすべて覚えていることが判明。「きょうの目的は?」と確認があり、それも話した。

その1時間後にそのデパートの売り場に行ったところ、目的にあった服の組合せを10通り以上事前準備をして待っていてくれました!

・・・どれを着てもしっくりくるのがびっくりです。

まあ、予算もないので1着に絞って、雪の中、帰ってきました。
「季節が変わったら、また来ます!!!」と言い残して。

とっても若く、笑顔が素敵な店員さん。一般大衆のいくようなデパートのふつうの婦人服売り場の話。
ほんと、完璧な接客ってこういうことをいうんだね。
業界は異なっても見習わなくっちゃ。
「偽ベートーベン」騒ぎ、
動機づけの自由
の他、もうひとつ気になったこと。

メディアを筆頭に
【耳が聴こえないのに絶対音感で作曲した】ことに
驚きすぎ。

たしかに、作曲のしかたは、作曲家それぞれ。

ピアノやキーボードやギター等で音を確かめながら作曲する人も多い。

でも、音を確かめないで譜面上で作曲する人も多いと思う。

現に、音大の入試ではピアノ等の楽器を与えられることなく作曲の試験があるわけで、寧ろこちらのほうが正統派かもしれません。

頭の中に流れる音を頼りに譜面に起こす。
ここに(特に中途失聴の場合)耳が聴こえないかどうかの差はないと思う。

絶対音感がなければ作曲は少し困難かもしれないし、
耳が聴こえづらいのは、いろいろ不自由だろうけど。

そもそもたとえば交響曲なんて、オケで音を鳴らさずに作曲指導されるわけだし。生徒は頭の中でオケを鳴らして作曲し、先生は生徒の譜面を見るだけで音を鳴らすことなく新曲を理解する。
(オケで音を鳴らしてから曲の推敲を加えると、とてもお金がかかります。そんな恵まれた環境にある人はほとんどいないと思う)


・・・これも自分にも似たような心当たりがある。
小さな図書館でも、ふつうの本とともに、楽譜が所蔵されているのをご存知ですか?
図書館で勉強に飽きると、所蔵されている楽譜を見て、頭の中で音出しして楽しんでいたな、と(遊んでいた、とも言えます)。
また、アンサンブル譜を書くときは、音を出そうにも自分で弾ききれないから、頭の中で鳴らして作曲するしかなかったな、と。


というわけで、少なくとも音大を経由した作曲家もしくはそれに相当する人には備わっているスキル「音を確かめなくても作曲できる」に、メディアは驚きすぎだと思う。