優勝だー! | Stadiums and Arenas

Stadiums and Arenas

スポーツ観戦が趣味の筆者が、これまで訪れたスタジアム・アリーナの印象を綴るブログです。


2018年9月30日、2位の福岡ソフトバンクホークス千葉ロッテマリーンズに負けたことによって、埼玉西武ライオンズの10年ぶり22回目のパ・リーグ優勝が決まりました。

ライオンズの選手、スタッフの皆さん、ありがとうございます。まだファンになって2年半ぐらいしか経っていませんが、本当にうれしいです!そして、10年待った長年のファンの皆さん、本当におめでとうございます。負けて決まったのは少し盛り上がりませんが、それまでの長い戦いで常に先行し続けられたからこそこの瞬間を迎えられたことは間違いないので、何の気兼ねなく盛大にお祝いしていただきたいです。

8月終了時点で2位のソフトバンクには6ゲーム差がありながら、9月の前半は流れが良くなく、ゲーム差を詰められることに。メディアでも天王山と銘打たれた9月15日からのソフトバンクとの3連戦を3ゲーム差で迎えることになり、この時点ではまだリーグ優勝の趨勢は全く解らない状況でした。

連休ということもあってメットライフドームが連日満員になった大一番。初回に相手のエース千賀航大投手から3点を奪って、3連戦の初戦を任された郭俊麟投手を楽にすると、郭投手も苦しみながら5回を2失点でまとめ、リードを保ったまま降板。降板直前の5回に浅村栄斗主将がスリーランを放ってリードを広げ、攻守が見事に噛み合ってくれました。

すると、翌日の試合も2回までに8点をもぎ取る大爆発で、その後追い上げられたものの8-5で勝利。3試合目も初回に栗山巧選手が満塁ホームランを放ってリードを奪いました。3回途中に先発のブライアン・ウルフ投手がピッチャー返しを受けて交代するアクシデントがありながら、リリーフが完璧にリレーしてゼロで抑える見事な投球ぶりで、8-1の勝利を挙げました。これまで散々不安定さを露呈し続けてきたリリーフ陣がここ一番で仕事をし、2位を争うライバルを相手に3連勝。マジックナンバー11が点灯するという会心の出来で、まだシーズンが終わったわけではないけれどもこれで優勝が現実味を帯びてきたなと思うことができました。

今季最大の武器であった攻撃陣は3試合で27得点と大爆発しました。多和田真三郎投手や菊池雄星投手が登板しない「裏ローテ」だったことが最大の不安材料だったのですが、彼らを楽に投げさせられることができ、攻守がこれ以上ないほどにうまくかみ合ってくれました。1戦目の先発郭投手や2戦目の今井達也投手も、自分の仕事はしっかりとしてくれたと思います。打線の援護があったとはいえ、強力なソフトバンク打線を抑えるのは簡単ではありませんからね。そして、3戦目のリリーフのリレーも素晴らしかったです。武隈祥太投手や増田達至投手など、今季は不調を極めた投手たちがゼロで抑えられたのはよかったのではないでしょうか。特に増田投手は投球も危なげはなかったですし。武隈投手は内容はよくなかったですが、この日に関して言えばどんな形でもゼロに抑えられたということが一番重要だと思うので。

この連勝の前が完全に起爆剤になり、今季最長の12連勝を飾る破竹の勢いでした。投手力の不安は打力でカバーする今年のライオンズらしく、先発が打たれても野手が取り返すという勝ち方を連発しました。リリーフ陣も、終盤にリードすればしっかりと抑えてくれていましたし。デュアンテ・ヒース投手の好調もさることながら、増田達至投手がここにきて復活してくれたので、これからクライマックスシリーズを迎えることを考えると非常に大きいです。先発陣は少し苦しみましたが、菊池雄星投手や多和田真三郎投手が少しずつ調子を戻しているところがありがたいですね。点灯させたマジックナンバーをあっという間に1にまで減らし、これ以上望めない素晴らしい流れで優勝までの道筋をつけてくれました。最後は宿敵ホークスに敗れて連勝を止められ、本拠地で宿敵の目の前で胴上げをするということは叶いませんでしたが、まあそこまで求めるのは欲張りすぎですね。優勝することはとにかく大変で、それを果たしてくれたのだから言うことなしです。

まだシーズンは終わりではないですが、それでも本当におめでとうございます!これから待ち受けるのは、去年悔しい思いをしたクライマックスシリーズ。しっかりと準備して、挑戦者を迎えてほしいところです。

メインページ